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一章
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『貴方の名前は?』
「……九重正人」
答えようとしていない、勝手に口が開き、自らの名前を告げる。
『九重正人様、契約は成されました。これからよろしくお願いします。我が主人』
真っ白な鎧を着けた女性はニコリと笑う。
ーーー
毎週必ず行く古本屋に来た俺は、店主に挨拶をして次に読む本を物色していく。
この古本屋、名前をサナシアといい古本屋としてはかなり有名な店で知れ渡っている。
物色していると、他の本とは明らかに違う、古本とはいえ売り物にすらならないレベルの本が目に入る。
手に取るが題名すらなく、少し力を入れればバラけるか、破れてしまいそうな本だ。
「この本っていくらですか?」
手にもつ本を店主に持っていくと、店主は首を傾げながら本を見つめる。
「そんな本この店にあったかな?まぁいい。ボロボロだし百円でいいよ」
店主に財布から百円を渡し、手にもつ本を袋に入れてもらう。
だが何か違和感を感じる。店主がニヤついているのだ。
いつもは、笑いもしない店主がニヤけている。それが凄く違和感で俺は足早に店から出た。
店を出た後、買った本の内容が気になり近くの公園のベンチに向かった俺は、ベンチに座った瞬間、買ったばかりの本を捲り読み始める。
ーーー
神は百個の装飾品と、百体の聖霊、聖獣を造り出した。
装飾品に百体の聖霊、聖獣を宿した神は、適当に選んだ百人に偶然を装い装飾品を渡していった。
そして神は装飾品を持つ百人に告げる。
『最後の一人になった者、その者には願いを一つだけ叶えよう』
その言葉を切っ掛けに百人による戦いが始まった。
最初百人にいた人数は半分にそしてまた半分に。徐々に人数を減らしていき、最後の二人、二人が戦いを始める直前、神が目の前に現れる。
神は二人の最後の戦いを直接見に来たと言う。しかし二人は戦いを始める様子はない。
『さぁ戦え!最後の一人を決めるんだ!』
しかし二人は何を思ったか、自らが使役する聖霊、聖獣を装飾品から呼び出すと、神に攻撃をしかけた。
聖霊は真っ白な鎧を着けた女性、聖獣は真っ黒な毛並みをした狼だ。
一人と一匹は、徐々に神を追い詰めていく。そしてーーー。
「最後のページがない……ッ!」
あるはずの最後のページは破りとられたのか、切れ端を残すだけ、あとは、代わりなのか錆びたボロボロの指輪があるだけだ。
「こんなボロボロの指輪より、最後のページが読みたいんだよ……」
指輪を取りだし本を閉じる。
最後のページが読めずモヤモヤする気持ちをおさえながら、最後のページに挟まっていた指輪を観察する。
錆びていてボロボロだが、薔薇の模様が刻み込まれている指輪は、錆びていなければ、とても綺麗なのだろう。しかしこうも錆びては綺麗もへったくれもない。
「でもちょっとだけ気にもなるんだよな」
そう言い手のひらに持っていた指輪を左手でつまみ右手の中指へと嵌める。
その瞬間、指輪が目をつむる程、輝きだし錆が剥がれていき、綺麗な銀色の指輪へと変わっていく。
どんどん光は強くなり、次第に指輪自体に熱がこもりはじめる。
我慢ならないほどの熱のこもったら指輪を外そうとした時、輝きが一瞬強くなり、指輪から光が飛び出す。
『…………ここは』
飛び出してきた光が徐々に人の形に変わっていき、光が収まるとそこには、真っ白な鎧を着けた女性が立っていた。
『貴方の名前は?』
真っ白な鎧を着けた女性が口を開いたかと思うと名前を聞いてきた。
「……九重正人」
答えようとしていない、勝手に口が開き、自らの名前を告げる。
『九重正人様、契約は成されました。これからよろしくお願いします。我が主人』
真っ白な鎧を着けた女性がニコリと笑う。
真っ白な鎧を着けた女性、その特徴がさっき読んだ本に出てくる聖霊に似ている。
しかし、仮に目の前にいるのが、本に出てきた聖霊ならば俺は戦うはめになるのか。そんな考えが頭をよぎる。
「お前の名前は?」
『私はロゼです』
「ここじゃ人が来るかもしれない、他の場所に移動しよう」
俺とロゼは移動し始める。
移動している最中も疑問は増えていくばかりだ。
「……九重正人」
答えようとしていない、勝手に口が開き、自らの名前を告げる。
『九重正人様、契約は成されました。これからよろしくお願いします。我が主人』
真っ白な鎧を着けた女性はニコリと笑う。
ーーー
毎週必ず行く古本屋に来た俺は、店主に挨拶をして次に読む本を物色していく。
この古本屋、名前をサナシアといい古本屋としてはかなり有名な店で知れ渡っている。
物色していると、他の本とは明らかに違う、古本とはいえ売り物にすらならないレベルの本が目に入る。
手に取るが題名すらなく、少し力を入れればバラけるか、破れてしまいそうな本だ。
「この本っていくらですか?」
手にもつ本を店主に持っていくと、店主は首を傾げながら本を見つめる。
「そんな本この店にあったかな?まぁいい。ボロボロだし百円でいいよ」
店主に財布から百円を渡し、手にもつ本を袋に入れてもらう。
だが何か違和感を感じる。店主がニヤついているのだ。
いつもは、笑いもしない店主がニヤけている。それが凄く違和感で俺は足早に店から出た。
店を出た後、買った本の内容が気になり近くの公園のベンチに向かった俺は、ベンチに座った瞬間、買ったばかりの本を捲り読み始める。
ーーー
神は百個の装飾品と、百体の聖霊、聖獣を造り出した。
装飾品に百体の聖霊、聖獣を宿した神は、適当に選んだ百人に偶然を装い装飾品を渡していった。
そして神は装飾品を持つ百人に告げる。
『最後の一人になった者、その者には願いを一つだけ叶えよう』
その言葉を切っ掛けに百人による戦いが始まった。
最初百人にいた人数は半分にそしてまた半分に。徐々に人数を減らしていき、最後の二人、二人が戦いを始める直前、神が目の前に現れる。
神は二人の最後の戦いを直接見に来たと言う。しかし二人は戦いを始める様子はない。
『さぁ戦え!最後の一人を決めるんだ!』
しかし二人は何を思ったか、自らが使役する聖霊、聖獣を装飾品から呼び出すと、神に攻撃をしかけた。
聖霊は真っ白な鎧を着けた女性、聖獣は真っ黒な毛並みをした狼だ。
一人と一匹は、徐々に神を追い詰めていく。そしてーーー。
「最後のページがない……ッ!」
あるはずの最後のページは破りとられたのか、切れ端を残すだけ、あとは、代わりなのか錆びたボロボロの指輪があるだけだ。
「こんなボロボロの指輪より、最後のページが読みたいんだよ……」
指輪を取りだし本を閉じる。
最後のページが読めずモヤモヤする気持ちをおさえながら、最後のページに挟まっていた指輪を観察する。
錆びていてボロボロだが、薔薇の模様が刻み込まれている指輪は、錆びていなければ、とても綺麗なのだろう。しかしこうも錆びては綺麗もへったくれもない。
「でもちょっとだけ気にもなるんだよな」
そう言い手のひらに持っていた指輪を左手でつまみ右手の中指へと嵌める。
その瞬間、指輪が目をつむる程、輝きだし錆が剥がれていき、綺麗な銀色の指輪へと変わっていく。
どんどん光は強くなり、次第に指輪自体に熱がこもりはじめる。
我慢ならないほどの熱のこもったら指輪を外そうとした時、輝きが一瞬強くなり、指輪から光が飛び出す。
『…………ここは』
飛び出してきた光が徐々に人の形に変わっていき、光が収まるとそこには、真っ白な鎧を着けた女性が立っていた。
『貴方の名前は?』
真っ白な鎧を着けた女性が口を開いたかと思うと名前を聞いてきた。
「……九重正人」
答えようとしていない、勝手に口が開き、自らの名前を告げる。
『九重正人様、契約は成されました。これからよろしくお願いします。我が主人』
真っ白な鎧を着けた女性がニコリと笑う。
真っ白な鎧を着けた女性、その特徴がさっき読んだ本に出てくる聖霊に似ている。
しかし、仮に目の前にいるのが、本に出てきた聖霊ならば俺は戦うはめになるのか。そんな考えが頭をよぎる。
「お前の名前は?」
『私はロゼです』
「ここじゃ人が来るかもしれない、他の場所に移動しよう」
俺とロゼは移動し始める。
移動している最中も疑問は増えていくばかりだ。
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