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一章
7話
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「はぁ!? 契約者と戦った!?」
黒沼との戦いから一週間、怪我は神のオマケで治っていたが、一応学校を休み安静にしていた。その間、朝霧とは会うこともなく久しぶりに自分の趣味に没頭できた。
そして一週間ぶりの学校、教室に入った瞬間、朝霧に捕獲され屋上へと連行された俺は、一週間前の黒沼との戦いの事を説明していた。
「私と別れた後に契約者と戦うとか、何ですぐに連絡しないのよ!」
「いや、番号知らないし」
朝霧が転校して来てから今まで、幾らでも聞く機会はあった。しかし聞かなかったのは、ただ単に聞くのが恥ずかしかったから、途中からは番号を教えてしまうと家でも朝霧から電話がかかってきそうだったから。
そんな事で連絡を取る手段がなかった俺は、一人で戦うハメになり、骨を折られ、肩にナイフが刺さるという最悪な初戦闘になったわけだ。
「勝ったからいいものを、負けてたらどうしてたのよ! これは約束よ。契約者と遭遇したときは逃げて私と合流する。戦うのはそれからよ」
そう言うと制服のポケットからピンク色のスマホを取り出し俺に突き出す。
「番号、メアド、全部教えなさい!」
朝霧の迫力に押された俺は無言でスマホを取り出し、朝霧に渡す。
こんな形で嫌だったのだが、スマホに家族以外、初めての番号が登録された。
勿論、女の子は初めてである。
『主人、そろそろ朝のHRが始まる時間です。急がなくては遅れてしまいますよ』
ロゼが現れる告げる。俺は急いで教室へと駆けだす。その後ろをニヤニヤしながら追いかけている朝霧。
「めっちゃ気持ち悪い……」
ーーー
黒板の前に二人の男女のクラスメイトが立ち、二人主導で話し合っている。
季節は夏目前。高校に入学しはや数カ月、この時期にある物と言えば林間学校。そして黒板の前に立つ男女二人のクラスメイトが主導で話し合いをする、話題も林間学校について、担任は自習という事で教室にはおらず、『班を決めておけ』その一言だけ言うと教室から出ていってしまった。
こうなってしまうと勘の悪い人でもわかるとは思うが、この話し合いの目的である、班決めに俺は参加していない。というより参加出来ないでいる。
「じゃあ本当は班をくじ引きなんかで決めるんだけど、今回は自由に組みたい人同士で、五人組、または六人組を作ってくれ」
黒板の前に立つ男子がそう言うと、各々が自由に動き出し、誘いたい人を誘い始める。
そして勿論俺は誰からも誘われない。そんな俺とは逆に男子も女子も群がって誘われている奴が一人いる。
『朝霧様、大人気ですね』
指輪から出てきたロゼが言う。
実際、朝霧の人気は凄い。転校してきてから約一ヶ月が経つが、男子に呼び出された数は二桁を超え、女子から遊びに誘われる回数も数えきれない程だ。
何が俺に関わったら一人になるよ、だ。
全然一人じゃないし、一人ってのは俺の事を言うんですけど! と口には出さず愚痴ったが、完全に誘われないだろうと諦めた俺は机に突っ伏し視界からクラスメイト達の楽しそうな表情を見るのをやめた。
『何故、主人にはお誘いが来ないのでしょうか。主人は厳しい特訓にも耐えますし、よくみれば顔もいいんですけどね』
「オタク、友達がいない、朝霧と常に一緒にいる。だから誘いが来ない」
今でこそ芸能人などが私オタクなんです。と言ってオタクの差別も緩和されてきたが、結局の所、緩和されたのは自称オタク『私オタクなんだ~!』とかオタクであることを利用する奴らだけの話であって、他人からオタクと見られた奴は、気持ち悪い、友達になりたくない、関わりたくない。と、今も根強くオタクに対する差別が残っているのだ。
『誘いが来なければ、林間学校というものは私と一緒に過ごしましょう! 』
「ロゼはいつでも一緒にいるだろ……」
「あっあのッ!」
突っ伏したままロゼと小声で話していると、上ずった声が耳元で聞こえ、耳がキーンとなりながらも振り向くと、小さな少女~確か名前を小高美咲、といった筈だ~が一人で顔を真っ赤にしながら立っていた。
「あっあのッ!私、誰からも誘われなくて、あの……よかったら一緒の班になりませんか……?」
最初こそ大きな声だったが、次第に声は小さくなり、最後の方など辛うじて聞き取れる位まで小さくなっていた。
「えっと……。俺と班を組んでも大丈夫なのか?自分で言ったら何だけど、俺と関わったら誰からも相手にされなくなるらしいぞ」
「だっ、大丈夫です……。私いつも一人なので……」
何だろうこの胸の内から込み上げてくる、目の前の少女を放っておけない気持ちは。
身長は140cmもない位の小さな体躯に、人形のように整った可愛らしい顔、しかし日本人形のように長い髪が、その全てを台無しにしているそんな感じ。
そんな少女を放っておけない気持ち、ほれは言うなれば小動物に対し接するほんな気持ちとでも言えばいいのだろうか。
「小高さんが、いいのなら俺は大丈夫何だけど。本当にいいのか?」
「大丈夫です……。班を組んでくれてありがとうございます……。班を組んでくれたお礼じゃないけど、これあげます……」
渡されたのは、本の形をした人形。しかしこの人形、充血した目がついており、めくる部分には尖った歯に伸びきった舌。ととてつもなく気持ち悪い人形だ。
そんな人形を渡された俺は複雑な気持ちでお礼を言い、すぐさま鞄の中に押し込んだ。
「えっと今回の林間学校、最低でも五人組らしいけど、あと三人どうする?」
「私、友達いないので……」
こういう時に友達のいない俺みたいな奴は困るのだ。誘わなくてはいけない、でも誘う相手がいない、結局最後まで決まらずに話したこともない奴等と組まされて気不味い行事を過ごすのだ。
「俺も友達いないんだよな……」
「朝霧さんとかは……友達じゃないんですか?」
小高の言う朝霧のいる席をチラ見すると、誰が朝霧と組むかでじゃんけん大会が起こっている真ん中でこちらを睨み座っている。
「無理だな! よし諦めよう。最終的にどうなるかわからないけど、他の人は誘わずに二人だけで組んでおこう。後から少ない組に合併されるだろ」
「そっそうですね……。私毎回、話したこともない人と最終的には組むので慣れっこです……」
小高、今まで一度も話したことはないけど、凄く親近感が湧いてくる。小高とは仲良くなれそうだ。
そんな事を考えていると、どこからか舌打ちが聞こえ、その張本人であろう朝霧を見ると般若の如き形相で俺を睨んでいる。睨んでいると言うよりは視線だけで俺を殺そうとしているようにすら見える。
『やぁやぁ正人、麻衣からの伝言何だけど、小さな女の子とイチャイチャするより、やることがあるんじゃないの? 今すぐに私を誘いに来なさい。だってさ!』
「あの必死の形相の奴等に割り込んで誘うなんて、無理だな。俺には無理だ、そう朝霧に伝えてくれ」
『なんだいなんだい、正人は意気地無しだな! 麻衣には言葉通り伝えておくぜ!』
ヒューイが朝霧の元に戻ると俺からの返事を聞いたのか、般若の如き形相から真顔になり、何を考えているかもわからない表情で俺に視線を飛ばしてくる。
その隣ではヒューイがガタガタと震えながら、俺を指差し、自分の親指で首を切るような動作をした。
「あれは無理……俺には無理……」
「九重君……?大丈夫ですか……?」
心配してくれる小高が、今とてつもなく天使に見えてくる。そんな小高とは正反対に真顔でこちらを見ている朝霧。そんな両極端な二人に挟まれ俺の胃はキリキリと締め上げられるような感覚に襲われている。
『さ・そ・え・さ・そ・え・さ・そ・え。恨み言のように口パクで誘えと連呼しております』
説明されなくても雰囲気でわかる。
しかし俺にはあの中に割り込むことは無理なんだ。
そして本心では林間学校まで朝霧に付きまとわれたくない。そんな気持ちがあるからこそ、俺は何と言われようが朝霧を誘いには行けないんだ。
だから許してくれ朝霧、お前の犠牲は忘れない。
黒沼との戦いから一週間、怪我は神のオマケで治っていたが、一応学校を休み安静にしていた。その間、朝霧とは会うこともなく久しぶりに自分の趣味に没頭できた。
そして一週間ぶりの学校、教室に入った瞬間、朝霧に捕獲され屋上へと連行された俺は、一週間前の黒沼との戦いの事を説明していた。
「私と別れた後に契約者と戦うとか、何ですぐに連絡しないのよ!」
「いや、番号知らないし」
朝霧が転校して来てから今まで、幾らでも聞く機会はあった。しかし聞かなかったのは、ただ単に聞くのが恥ずかしかったから、途中からは番号を教えてしまうと家でも朝霧から電話がかかってきそうだったから。
そんな事で連絡を取る手段がなかった俺は、一人で戦うハメになり、骨を折られ、肩にナイフが刺さるという最悪な初戦闘になったわけだ。
「勝ったからいいものを、負けてたらどうしてたのよ! これは約束よ。契約者と遭遇したときは逃げて私と合流する。戦うのはそれからよ」
そう言うと制服のポケットからピンク色のスマホを取り出し俺に突き出す。
「番号、メアド、全部教えなさい!」
朝霧の迫力に押された俺は無言でスマホを取り出し、朝霧に渡す。
こんな形で嫌だったのだが、スマホに家族以外、初めての番号が登録された。
勿論、女の子は初めてである。
『主人、そろそろ朝のHRが始まる時間です。急がなくては遅れてしまいますよ』
ロゼが現れる告げる。俺は急いで教室へと駆けだす。その後ろをニヤニヤしながら追いかけている朝霧。
「めっちゃ気持ち悪い……」
ーーー
黒板の前に二人の男女のクラスメイトが立ち、二人主導で話し合っている。
季節は夏目前。高校に入学しはや数カ月、この時期にある物と言えば林間学校。そして黒板の前に立つ男女二人のクラスメイトが主導で話し合いをする、話題も林間学校について、担任は自習という事で教室にはおらず、『班を決めておけ』その一言だけ言うと教室から出ていってしまった。
こうなってしまうと勘の悪い人でもわかるとは思うが、この話し合いの目的である、班決めに俺は参加していない。というより参加出来ないでいる。
「じゃあ本当は班をくじ引きなんかで決めるんだけど、今回は自由に組みたい人同士で、五人組、または六人組を作ってくれ」
黒板の前に立つ男子がそう言うと、各々が自由に動き出し、誘いたい人を誘い始める。
そして勿論俺は誰からも誘われない。そんな俺とは逆に男子も女子も群がって誘われている奴が一人いる。
『朝霧様、大人気ですね』
指輪から出てきたロゼが言う。
実際、朝霧の人気は凄い。転校してきてから約一ヶ月が経つが、男子に呼び出された数は二桁を超え、女子から遊びに誘われる回数も数えきれない程だ。
何が俺に関わったら一人になるよ、だ。
全然一人じゃないし、一人ってのは俺の事を言うんですけど! と口には出さず愚痴ったが、完全に誘われないだろうと諦めた俺は机に突っ伏し視界からクラスメイト達の楽しそうな表情を見るのをやめた。
『何故、主人にはお誘いが来ないのでしょうか。主人は厳しい特訓にも耐えますし、よくみれば顔もいいんですけどね』
「オタク、友達がいない、朝霧と常に一緒にいる。だから誘いが来ない」
今でこそ芸能人などが私オタクなんです。と言ってオタクの差別も緩和されてきたが、結局の所、緩和されたのは自称オタク『私オタクなんだ~!』とかオタクであることを利用する奴らだけの話であって、他人からオタクと見られた奴は、気持ち悪い、友達になりたくない、関わりたくない。と、今も根強くオタクに対する差別が残っているのだ。
『誘いが来なければ、林間学校というものは私と一緒に過ごしましょう! 』
「ロゼはいつでも一緒にいるだろ……」
「あっあのッ!」
突っ伏したままロゼと小声で話していると、上ずった声が耳元で聞こえ、耳がキーンとなりながらも振り向くと、小さな少女~確か名前を小高美咲、といった筈だ~が一人で顔を真っ赤にしながら立っていた。
「あっあのッ!私、誰からも誘われなくて、あの……よかったら一緒の班になりませんか……?」
最初こそ大きな声だったが、次第に声は小さくなり、最後の方など辛うじて聞き取れる位まで小さくなっていた。
「えっと……。俺と班を組んでも大丈夫なのか?自分で言ったら何だけど、俺と関わったら誰からも相手にされなくなるらしいぞ」
「だっ、大丈夫です……。私いつも一人なので……」
何だろうこの胸の内から込み上げてくる、目の前の少女を放っておけない気持ちは。
身長は140cmもない位の小さな体躯に、人形のように整った可愛らしい顔、しかし日本人形のように長い髪が、その全てを台無しにしているそんな感じ。
そんな少女を放っておけない気持ち、ほれは言うなれば小動物に対し接するほんな気持ちとでも言えばいいのだろうか。
「小高さんが、いいのなら俺は大丈夫何だけど。本当にいいのか?」
「大丈夫です……。班を組んでくれてありがとうございます……。班を組んでくれたお礼じゃないけど、これあげます……」
渡されたのは、本の形をした人形。しかしこの人形、充血した目がついており、めくる部分には尖った歯に伸びきった舌。ととてつもなく気持ち悪い人形だ。
そんな人形を渡された俺は複雑な気持ちでお礼を言い、すぐさま鞄の中に押し込んだ。
「えっと今回の林間学校、最低でも五人組らしいけど、あと三人どうする?」
「私、友達いないので……」
こういう時に友達のいない俺みたいな奴は困るのだ。誘わなくてはいけない、でも誘う相手がいない、結局最後まで決まらずに話したこともない奴等と組まされて気不味い行事を過ごすのだ。
「俺も友達いないんだよな……」
「朝霧さんとかは……友達じゃないんですか?」
小高の言う朝霧のいる席をチラ見すると、誰が朝霧と組むかでじゃんけん大会が起こっている真ん中でこちらを睨み座っている。
「無理だな! よし諦めよう。最終的にどうなるかわからないけど、他の人は誘わずに二人だけで組んでおこう。後から少ない組に合併されるだろ」
「そっそうですね……。私毎回、話したこともない人と最終的には組むので慣れっこです……」
小高、今まで一度も話したことはないけど、凄く親近感が湧いてくる。小高とは仲良くなれそうだ。
そんな事を考えていると、どこからか舌打ちが聞こえ、その張本人であろう朝霧を見ると般若の如き形相で俺を睨んでいる。睨んでいると言うよりは視線だけで俺を殺そうとしているようにすら見える。
『やぁやぁ正人、麻衣からの伝言何だけど、小さな女の子とイチャイチャするより、やることがあるんじゃないの? 今すぐに私を誘いに来なさい。だってさ!』
「あの必死の形相の奴等に割り込んで誘うなんて、無理だな。俺には無理だ、そう朝霧に伝えてくれ」
『なんだいなんだい、正人は意気地無しだな! 麻衣には言葉通り伝えておくぜ!』
ヒューイが朝霧の元に戻ると俺からの返事を聞いたのか、般若の如き形相から真顔になり、何を考えているかもわからない表情で俺に視線を飛ばしてくる。
その隣ではヒューイがガタガタと震えながら、俺を指差し、自分の親指で首を切るような動作をした。
「あれは無理……俺には無理……」
「九重君……?大丈夫ですか……?」
心配してくれる小高が、今とてつもなく天使に見えてくる。そんな小高とは正反対に真顔でこちらを見ている朝霧。そんな両極端な二人に挟まれ俺の胃はキリキリと締め上げられるような感覚に襲われている。
『さ・そ・え・さ・そ・え・さ・そ・え。恨み言のように口パクで誘えと連呼しております』
説明されなくても雰囲気でわかる。
しかし俺にはあの中に割り込むことは無理なんだ。
そして本心では林間学校まで朝霧に付きまとわれたくない。そんな気持ちがあるからこそ、俺は何と言われようが朝霧を誘いには行けないんだ。
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