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第一章 異世界のアルコータス
夜のおでかけ
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食事が終わると歯みがきし、シャワーを浴びた。
今はTシャツにボクサーパンツで、くつろいでいる。
マトイは寝てしまったようだし、することもない。
ナムリッドの勧めで、本を買っておいたのは正解だった。
ベッドの上に寝転んで、地図帳を開く。
地図帳のおかげで、この世界も『地球』と呼ばれていることを知った。
まずアルコータスを確認する。
それから何かと気になるマイアズマ・デポ。
一番近いというタンブリン山は、東に八十キロ離れたところだった。
注意喚起をするような、黄色いマークが付いている。
この周囲一帯はモンスターの巣窟ということだが、どれくらいの範囲が危険なんだろう。
俺は見つけてしまった。
すぐ近くに街の印があるんだけど……。
エッジワン、間違いなく街だ。
アルコータスよりはずっと小さいようだが。
タンブリン山のすそから、十キロ程度しか離れていない。
毎日ほうぼうを歩き回っていた俺からすれば、十キロなんて眼と鼻の先だ。
モンスターが来ないはずはない。
なにか秘密があるんだろうか……。
モンスターの襲撃を防ぐ手立てが……。
地図とにらめっこしていると、タグがピッと音を立てた。
「イリアンからみなさんへ。わたくし、もう休みますから。お後のことはご自分でお願いします……」
「ふぁ~っ」というあくびの声とともに、通信は切れた。
もうすぐ消灯になるのか。
俺は立ち上がって、机の上のリングを取った。
右手首にはめる。
詳しい使い方はまだ教わってなかった。
でも、身につけているだけのトークタグが機能しているんだから、難しいこともないだろう。
トークタグだって、俺のマナ・ファクツで動いてるはずだ。
時計を見れば、九時を回ったばかりだった。
早いな。
しかし、この『自警団アルバ』は朝も早いようだし、俺も寝てしまったほうがいいのかもしれない。
寝たものか迷っていると、ドアがノックされた。
マトイは寝たはずだし、クラウパーならノックしない。
誰だかわからなかった。
俺は返事をする。
「どうぞ、起きてるよ」
ドアが開く。
そこに立っていたのは、白いワンピースを着たナムリッドだった。
ナムリッドは親しげな微笑みを見せた。
「もう寝ちゃうところだったかしら?」
「いや、どうしようか迷ってたとこ」
「じゃあ、ちょっとお話しない? 外へ出かけて」
「外? 街に出るのか?」
「そう」
考えてみれば、ナムリッドとは話すべきことが多そうだ。
同じブルート・ファクツの使い手として。
俺の必殺技とはいえ、『剣・ビーム』だけでは心もとない。
可能なら、他の技も使えるようになりたかった。
魔道士と呼ばれるからには、そんな手段があっても不思議じゃない。
俺は二つ返事で了承した。
「いいね、付き合うよ」
デニムのズボンとブーツを身につけていると、ナムリッドが言った。
「照明用リングを忘れないで。帰ってくるころには真っ暗になってるはずだから」
「ちょうどさっき身に付けたところだよ」
俺は答えた。
☆☆☆
「わたしについてきて」
外に出ると、ナムリッドが先に立った。
俺は否もなく続く。
「どこへ行くんだ?」
俺の質問に、ナムリッドは弾んだ声で答える。
「わたし宵っぱりなのよ。アルバで一番夜更かしね。いろいろ面白い店も知ってるけど、今日はまじめに静かな場所へ行くわ」
「ブルート・ファクツに関する助言をもらえると助かるんだけど……」
「そのつもりよ。あなたが嘘をついてないなら、やってみるべきことがあるの」
「そうなんだ? じゃあ任せるよ」
俺たちは、夜でも繁華な一角へと向かっているようだった。
人通りが多くなってくる。
上機嫌の酔っぱらいも増えてきた。
「ずいぶん賑やかな場所へ来たな……」
俺の言葉に、ナムリッドは含み笑い混じりで答えた。
「ふふふ、リラックスするために、お酒でも一杯飲んでく?」
俺は十八歳だし、もとの世界では金も無かった。
飲んだことがないわけでもなかったが、酒を美味く感じるほどではなかった。
俺は正直に話してみた。
「もと居た世界では、二十歳を過ぎないと飲酒しちゃいけない法律があったんだ。俺はまだ十八歳だから、あんまり酒を飲んだことがない」
「あら、悪法ね。わたしは二十三歳だから、タケツネの世界に行っても飲める。良かった」
俺はつい、頭の中でしか使ってない言葉を口に出してしまった。
「エルフも見かけ通りの年齢で安心したよ」
ナムリッドが眉を顰める。
「エルフ?」
俺は慌てて補足した。
「俺の居た世界じゃ、ナムリッドみたいに耳が長くて綺麗な人をエルフって呼んでたんだ。しかも架空の存在で実在していなかった」
「ふぅん。こっちではエルフって言ったら、痩せこけた猿みたいなモンスターのことよ。樹の上を移動して、弱った人間を襲うわ。エルフなんて呼ばれたら、怒り出す人もいるだろうから、気をつけてね」
「そうなのか。気をつけないとな。こっちではナムリッドみたいな人を区別する呼び方はないの?」
「『耳の長い人』よ、普通」
ふむ。
ポリティカルコレクトってヤツだろうか?
ナムリッドは続けた。
「人間同士を呼び名までつけて明確に区別する必要は無いわ」
「確かに。俺の居た世界では、もっと些細な違いで明確に区別してた。誰が始めたかしらないけど、争いの元になるばかりだったよ」
「人間の中にモンスターが混ざってたのかしら?」
ナムリッドは赤い瞳に憂いをにじませて、薄く笑った。
それから俺たちはしばらく、他愛もない言葉を交わしながら歩いて行った。
街灯は明るいが、ギラギラしたところはなかった。
華やいだ雰囲気の中にも落ち着きを感じる。
俺はアルコータスの夜気を味わった。
繁華街を過ぎた。
ナムリッドは少し暗い一画に俺を導く。
そこに重厚な雰囲気の建物があった。
窓が無く、壁面全体をつる草模様の浮き彫りが覆っている。
相当手の込んだ作りだ。
「ここよ」
ナムリッドはそう言って、分厚く年季の入った木の扉を押し開いた。
プレートには『夜間図書館』と、書いてあった。
中に入ると、落ち着いた感じのロビーだった。
エアコンが効いていて心地よい。
カウンターがあり、その向こうに銀髪のメイドさんが立っていた。
瞳と唇が妙に紅い。
俺たちが近づいていくと、メイドさんは無表情のまま、ぺこりとお辞儀する。
「今宵はようこそ、ナムリッドさま。いつものお部屋が空いてますよ」
「そう。じゃいつもの部屋で」
ナムリッドは銀色のクレジットカードを差し出す。
メイドさんは機械を操作したあと、カードをナムリッドに返しながら言った。
「では夜明けまで。どうぞごゆるりと……」
ナムリッドはカウンターから右へ向かい、両開きの扉を開けた。
俺も続いて足を踏み入れる。
ナムリッドが言った。
「ここは夜だけ開いてる図書館。経営者一族が代々昼夜逆転生活をしているの。昼間は閉まっているわ」
そこは広い図書空間だった。
本で溢れた空間だ。
本棚がいくつも並べられ、壁際にはテーブルと椅子が設置されていた。
古い本の匂いがする。
まばらだが、あちこちに人影があった。
みな本を手にとって過ごしている。
出入口から真正面には上へと続く階段があった。
ナムリッドはまっすぐそこへ進む。
階段を登ると、両脇に扉の並んだ廊下へ出た。
ナムリッドは慣れた様子で進み、左側の三番目のドアノブに手をかけた。
「ここが、わたしのよく使う個室」
ドアを開け、一緒に中へ入る。
六畳くらいの部屋だった。
窓はないが、シックなトーンの壁紙が貼られていて、照明も落ちついた光量だ。
ふかふかの清潔な絨毯が敷かれている。
部屋の隅には書き物机と椅子もあったが、部屋のほとんどは開けた空間だ。
ナムリッドが言った。
「下から本を持ってきて、床に寝転びながら読むのが楽しいのよ」
ネカフェみたいなところだ。
「これから本探しするのか?」
俺の問いに、ナムリッドは否定で返してきた。
「いいえ。今夜はタケツネの魔導サルベージをしてみようと思うの」
今はTシャツにボクサーパンツで、くつろいでいる。
マトイは寝てしまったようだし、することもない。
ナムリッドの勧めで、本を買っておいたのは正解だった。
ベッドの上に寝転んで、地図帳を開く。
地図帳のおかげで、この世界も『地球』と呼ばれていることを知った。
まずアルコータスを確認する。
それから何かと気になるマイアズマ・デポ。
一番近いというタンブリン山は、東に八十キロ離れたところだった。
注意喚起をするような、黄色いマークが付いている。
この周囲一帯はモンスターの巣窟ということだが、どれくらいの範囲が危険なんだろう。
俺は見つけてしまった。
すぐ近くに街の印があるんだけど……。
エッジワン、間違いなく街だ。
アルコータスよりはずっと小さいようだが。
タンブリン山のすそから、十キロ程度しか離れていない。
毎日ほうぼうを歩き回っていた俺からすれば、十キロなんて眼と鼻の先だ。
モンスターが来ないはずはない。
なにか秘密があるんだろうか……。
モンスターの襲撃を防ぐ手立てが……。
地図とにらめっこしていると、タグがピッと音を立てた。
「イリアンからみなさんへ。わたくし、もう休みますから。お後のことはご自分でお願いします……」
「ふぁ~っ」というあくびの声とともに、通信は切れた。
もうすぐ消灯になるのか。
俺は立ち上がって、机の上のリングを取った。
右手首にはめる。
詳しい使い方はまだ教わってなかった。
でも、身につけているだけのトークタグが機能しているんだから、難しいこともないだろう。
トークタグだって、俺のマナ・ファクツで動いてるはずだ。
時計を見れば、九時を回ったばかりだった。
早いな。
しかし、この『自警団アルバ』は朝も早いようだし、俺も寝てしまったほうがいいのかもしれない。
寝たものか迷っていると、ドアがノックされた。
マトイは寝たはずだし、クラウパーならノックしない。
誰だかわからなかった。
俺は返事をする。
「どうぞ、起きてるよ」
ドアが開く。
そこに立っていたのは、白いワンピースを着たナムリッドだった。
ナムリッドは親しげな微笑みを見せた。
「もう寝ちゃうところだったかしら?」
「いや、どうしようか迷ってたとこ」
「じゃあ、ちょっとお話しない? 外へ出かけて」
「外? 街に出るのか?」
「そう」
考えてみれば、ナムリッドとは話すべきことが多そうだ。
同じブルート・ファクツの使い手として。
俺の必殺技とはいえ、『剣・ビーム』だけでは心もとない。
可能なら、他の技も使えるようになりたかった。
魔道士と呼ばれるからには、そんな手段があっても不思議じゃない。
俺は二つ返事で了承した。
「いいね、付き合うよ」
デニムのズボンとブーツを身につけていると、ナムリッドが言った。
「照明用リングを忘れないで。帰ってくるころには真っ暗になってるはずだから」
「ちょうどさっき身に付けたところだよ」
俺は答えた。
☆☆☆
「わたしについてきて」
外に出ると、ナムリッドが先に立った。
俺は否もなく続く。
「どこへ行くんだ?」
俺の質問に、ナムリッドは弾んだ声で答える。
「わたし宵っぱりなのよ。アルバで一番夜更かしね。いろいろ面白い店も知ってるけど、今日はまじめに静かな場所へ行くわ」
「ブルート・ファクツに関する助言をもらえると助かるんだけど……」
「そのつもりよ。あなたが嘘をついてないなら、やってみるべきことがあるの」
「そうなんだ? じゃあ任せるよ」
俺たちは、夜でも繁華な一角へと向かっているようだった。
人通りが多くなってくる。
上機嫌の酔っぱらいも増えてきた。
「ずいぶん賑やかな場所へ来たな……」
俺の言葉に、ナムリッドは含み笑い混じりで答えた。
「ふふふ、リラックスするために、お酒でも一杯飲んでく?」
俺は十八歳だし、もとの世界では金も無かった。
飲んだことがないわけでもなかったが、酒を美味く感じるほどではなかった。
俺は正直に話してみた。
「もと居た世界では、二十歳を過ぎないと飲酒しちゃいけない法律があったんだ。俺はまだ十八歳だから、あんまり酒を飲んだことがない」
「あら、悪法ね。わたしは二十三歳だから、タケツネの世界に行っても飲める。良かった」
俺はつい、頭の中でしか使ってない言葉を口に出してしまった。
「エルフも見かけ通りの年齢で安心したよ」
ナムリッドが眉を顰める。
「エルフ?」
俺は慌てて補足した。
「俺の居た世界じゃ、ナムリッドみたいに耳が長くて綺麗な人をエルフって呼んでたんだ。しかも架空の存在で実在していなかった」
「ふぅん。こっちではエルフって言ったら、痩せこけた猿みたいなモンスターのことよ。樹の上を移動して、弱った人間を襲うわ。エルフなんて呼ばれたら、怒り出す人もいるだろうから、気をつけてね」
「そうなのか。気をつけないとな。こっちではナムリッドみたいな人を区別する呼び方はないの?」
「『耳の長い人』よ、普通」
ふむ。
ポリティカルコレクトってヤツだろうか?
ナムリッドは続けた。
「人間同士を呼び名までつけて明確に区別する必要は無いわ」
「確かに。俺の居た世界では、もっと些細な違いで明確に区別してた。誰が始めたかしらないけど、争いの元になるばかりだったよ」
「人間の中にモンスターが混ざってたのかしら?」
ナムリッドは赤い瞳に憂いをにじませて、薄く笑った。
それから俺たちはしばらく、他愛もない言葉を交わしながら歩いて行った。
街灯は明るいが、ギラギラしたところはなかった。
華やいだ雰囲気の中にも落ち着きを感じる。
俺はアルコータスの夜気を味わった。
繁華街を過ぎた。
ナムリッドは少し暗い一画に俺を導く。
そこに重厚な雰囲気の建物があった。
窓が無く、壁面全体をつる草模様の浮き彫りが覆っている。
相当手の込んだ作りだ。
「ここよ」
ナムリッドはそう言って、分厚く年季の入った木の扉を押し開いた。
プレートには『夜間図書館』と、書いてあった。
中に入ると、落ち着いた感じのロビーだった。
エアコンが効いていて心地よい。
カウンターがあり、その向こうに銀髪のメイドさんが立っていた。
瞳と唇が妙に紅い。
俺たちが近づいていくと、メイドさんは無表情のまま、ぺこりとお辞儀する。
「今宵はようこそ、ナムリッドさま。いつものお部屋が空いてますよ」
「そう。じゃいつもの部屋で」
ナムリッドは銀色のクレジットカードを差し出す。
メイドさんは機械を操作したあと、カードをナムリッドに返しながら言った。
「では夜明けまで。どうぞごゆるりと……」
ナムリッドはカウンターから右へ向かい、両開きの扉を開けた。
俺も続いて足を踏み入れる。
ナムリッドが言った。
「ここは夜だけ開いてる図書館。経営者一族が代々昼夜逆転生活をしているの。昼間は閉まっているわ」
そこは広い図書空間だった。
本で溢れた空間だ。
本棚がいくつも並べられ、壁際にはテーブルと椅子が設置されていた。
古い本の匂いがする。
まばらだが、あちこちに人影があった。
みな本を手にとって過ごしている。
出入口から真正面には上へと続く階段があった。
ナムリッドはまっすぐそこへ進む。
階段を登ると、両脇に扉の並んだ廊下へ出た。
ナムリッドは慣れた様子で進み、左側の三番目のドアノブに手をかけた。
「ここが、わたしのよく使う個室」
ドアを開け、一緒に中へ入る。
六畳くらいの部屋だった。
窓はないが、シックなトーンの壁紙が貼られていて、照明も落ちついた光量だ。
ふかふかの清潔な絨毯が敷かれている。
部屋の隅には書き物机と椅子もあったが、部屋のほとんどは開けた空間だ。
ナムリッドが言った。
「下から本を持ってきて、床に寝転びながら読むのが楽しいのよ」
ネカフェみたいなところだ。
「これから本探しするのか?」
俺の問いに、ナムリッドは否定で返してきた。
「いいえ。今夜はタケツネの魔導サルベージをしてみようと思うの」
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