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1 決心(エロなし)
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ルゥキノアが目を覚ますと、自分の体には衣服が着せられていた。思わず反射的に体を起こそうとする。すると、体は先日とは違い、自らの意志で動いているではないか。
ふと、周りを見渡す。伯爵の姿は無いが、部屋はそのままだ。おまけに、体も洗い立てのようにしっとりと湿気を感じ、優しい花の匂いに包まれている。
「まさか、あの伯爵って人がルゥの体を綺麗に?」
信じられないとは思うが、可能性としては無くはない。とはいえ、自分を拉致して突然強姦した相手だ。何とも複雑な気分になる。……というより、帰してほしい。そもそもペットとは何なのか。
(一発殴ってやりたい気分なのです)
ルゥキノアはため息を零し、ベッドから降りる。すると、彼の腹は呑気そうになり始めた。何ともまぁ、緊張感が無いのだが……お腹が空いてしまったのだろう。
「ご飯食べたいのです」
ルゥキノアは空腹に耐えきれず、ポツリと言葉を零す。とはいえ、彼が自分に食事を与えてくれるかが怪しい。そもそも姿はないし、伯爵は自分の事をペットと言っていた。
もし、与えられるご飯が残飯やペットフードやら、明らかなシモの類だったらどうしよう。最悪だ。怒りのあまり、相手を殺すしかない。食事は何より大事なのだ。
空腹に耐えながらとぼとぼと歩き、ドアを開けようとする。すると、ドアは勝手に開きそこにはコートを脱ぎ、かわいいうさぎのアップリケのエプロンを着た伯爵の姿があった。
「……なんなのです。そのファンシーな姿は」
先日とのおもわぬギャップにルゥキノアは何とも言えない表情になる。一方の伯爵は、何故か踏ん反り帰って自信ありげに告げた。
「何って、俺らの朝食作ったんだよ」
伯爵という身分なのに、この男はまさか自分で自分達の料理を作ったというのだ。もしや、この屋敷に女中はおろか、厨房に人がいないのか? と、ルゥキノアは呆れつつ彼に問いかける。
「伯爵なのに、そういうのメイドさんとかそういう人に任せればいいんじゃないのです?」
「お前な、うちを大きな屋敷か何かと勘違いしてないか? なーんてことない普通の2階建てのカントリーハウスだぜ? 家事は全部自分……というか、自分の魔法でどうにでもなる」
「しょ……庶民派なのです」
伯爵という爵位を持ちながら、なんという庶民派。いや、その魔法でどうにかなっているのだろう。彼にとって女中や使用人は居ないのではない。必要ないという事だ。どうにでもなる事に、わざわざ金をかけてまで他人を配置する必要が無い――と。
「ンな事より、飯だ飯。その様子じゃ、お前も空腹なんだろ?」
「んぐぐぐぐ……」
ルゥキノアは反論ができない。確かに自分は空腹である。ならば、彼が作ったご飯を食べるのは仕方のない道理なのだ。なにより、一階から香るおいしそうな匂いがより食欲をそそらされる。
こんな誘惑、勝てる気がしない。確かに拉致され強姦はされた。けれど、それとご飯は別問題。食わねば空く、空いたままでは体も頭も十分に動かない。ならば食べる。美味しく頂くのだ。
「ごはんたべる……」
「よーしよし、素直ないい子だ。さぁ、付いて来い」
伯爵に促されルゥキノアは一階に降り、そのままリビングへと向かう。リビングには、伯爵が作ったであろう料理の数々が並んでいた。
メニューはサラダ、具沢山のポトフにベーコンと卵焼き。そして、ラスク状にされたフランスパン。そしてデザートにオレンジの寒天ゼリー。朝食としては申し分ないレベルだ。
ルゥキノアはつい先ほどまでの自分の考えを恥じてしまう。想像よりもはるかに、人間としてきちんと扱われているではないか。しかし、それでもやはり気がかりである。
少しだけ申し訳ないとは思いつつも、ルゥキノアは伯爵に素直に告げた。
「正直、昨日のあの扱いのせいで……てっきり残飯とかペットフードを食わされるのかと思っていたのです」
「ンなことしねぇよ。俺様のポリシーに反するからな」
拉致強姦はポリシーに反しないのか、と半場呆れつつも、ルゥキノアは自ら進んで席に座る。それに続き、伯爵も席に座り、ルゥキノアは「いただきます」と軽く告げてポトフから食べ始める。
野菜は煮崩れしておらず、温度も丁度いい暖かさ。スープの味も薄味で、ルゥキノアは非常に食べやすく心地よいと感じ、思わず口から感想を零す。
「おいしい」
「そりゃ良かった。誰かに飯振る舞うこと自体久しぶりだからな。そういう言葉が聞けて嬉しいぜ」
久しいという言葉にルゥキノアはふと、反応する。もしかしなくてもこの男、自分より前に誰かをペットとして買っていたのでは? そして、何かが原因で逃げられた……もしくは死んだか分かれたのだ。それならなおさら、自分への子の扱いに納得できるというもの。
これを切り口にすれば、きっと自分が逃げる隙や方法も聞き出せるかもしれない。そう思ったルゥキノアは、あまり深く考えずに軽く彼に問いかけた。
「ルゥの前に誰か飼ってたのです?」
「お、なんだ。ついに自分がペットだと認めたか」
「違うのです。認めてないのです。ただ、ちょっと気になっただけなのです。なんか貴方、ルゥみたいな子を狙ってるみたいだし。それなら今まで何人も居て――」
「居ないぜ」
ルゥキノアの問いに、伯爵はぴしゃりと食い気味に断言した。顔は笑っているが、その声はまるで威圧するかのような重みがある。
「そりゃ、俺様長生きだからな。体の関係なら男女問わず幾度か経験済みだ。けど、本気で飼いたいと思ったのはお前だけだな」
「とっても嬉しくないのです。じゃあ、なんなのです? 恋愛とかもしたことないと?」
「ないな。これからお前とするけど。というか、お前を見て拉致ってセックスしてから、お前に俺はゾッコンなんだよな」
「は?」
伯爵の言葉に、ルゥキノアは呆気にとられる。ゾッコン? 自分に? この男が? 一体何を言っているのだ?
そもそもこの男は、自分を体目的でさらったはずだ。なら、自分に好意を向ける道理は何処にもないのでは?
「だからさー。一目惚れってやつ? 抱いてる最中ずっと思ったんだよな。可愛いなぁ、エロいなぁ、すっげぇいいなぁって」
「……それって、一目惚れというか……ただの独占欲なのでは?」
「さてどうだろな?」
彼はにやにやと笑うが、一方でルゥキノアはため息を零す。有益な情報が無かった。それどころか自分が二番手三番手ではなく、まさかのトップバッターだったとは。
二番手、三番手の利点は相手が最初の相手を引きずっていること。それを相手が忘れようとしているなら思い出させればいい。そして、興味関心を自分から離れさせるのだ。そうすれば、自分の勝ち。再び自由だった旅へと戻ることができる……と期待していたのに。
ルゥキノアは残りのご飯を黙々と食べながら、脳裏で思考を巡らせる。いっその事、他の誰かを紹介するかと思ったが、それもそれで嫌だ。そもそも、他人を犠牲になんてしたくはない。さっきの案は元鞘に戻すだけだから良いのだと自分に強く言い聞かせる。
次に浮かんだのは相手を殺すこと。相手は自分を拉致し、強姦したのだ。殺す動機としては十分なのだが、どうにも今みたいな毒気を抜かれた振る舞いをされると……何とも言えない気分になる。ルゥキノアはあくまでこれは最終手段とすることにした。
その次に浮かんだのは、従順なふりをすることなのだが――無理だ。ルゥキノアは自分の性格をよく知っている。良くも悪くも正直で、孤児院でも嘘が下手だと言われた。何より、強姦されて大人しくしてるのが相手の言いなりになったようで腹立たしい。
考えれば考える坩堝にハマる。こうなれば、隙を見つけて逃げるか相手に諦めてもらうしかない。
「あの、どうしてもルゥをペットにしたいのですか?」
「したいというか、もうしてる。お前はもう俺様のペットだ」
「ルゥはペットじゃないのです」
「お前の選択権なんざないぜ。俺が決めたから決まりなんだ」
まさかの決定事項。ルゥキノアの意見は一切無視。これでよくもまぁ、いけしゃあしゃあと恋愛がしてみたいなどと言えたものだとルゥキノアは心底呆れる。選択権が与えられていない。こんなもの対等ではない。
これも何かの縁かもしれない、とルゥキノアは思考を切り替える。逃げるのもいい、諦めさせるのもいい。けれど、もしかしたら次の被害者が出てくるのかもしれない。特に、この男のこの考えならなおさらだ。
ならば、それを防ぐべきだ。どういう形であれ、この男と何かしらかで決着をつけるべきなのだ。そうでなければ、例え自由の身になったとしても楽しく旅の続きができない。
決めた。自分はこの男と何かしらかの決着がつくまでここに居座ってやる。それこそまた、犯されるかもしれない。もしかしなくても毎晩、あるいはこの男がやりたいと思ったときに。けれど、自分だって拒絶する。抱かれようがなんだろうが、知ったことか。
ルゥキノアはそう決心した。
それが、伯爵の狙い通りだという事も知らずに。
ふと、周りを見渡す。伯爵の姿は無いが、部屋はそのままだ。おまけに、体も洗い立てのようにしっとりと湿気を感じ、優しい花の匂いに包まれている。
「まさか、あの伯爵って人がルゥの体を綺麗に?」
信じられないとは思うが、可能性としては無くはない。とはいえ、自分を拉致して突然強姦した相手だ。何とも複雑な気分になる。……というより、帰してほしい。そもそもペットとは何なのか。
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ルゥキノアはため息を零し、ベッドから降りる。すると、彼の腹は呑気そうになり始めた。何ともまぁ、緊張感が無いのだが……お腹が空いてしまったのだろう。
「ご飯食べたいのです」
ルゥキノアは空腹に耐えきれず、ポツリと言葉を零す。とはいえ、彼が自分に食事を与えてくれるかが怪しい。そもそも姿はないし、伯爵は自分の事をペットと言っていた。
もし、与えられるご飯が残飯やペットフードやら、明らかなシモの類だったらどうしよう。最悪だ。怒りのあまり、相手を殺すしかない。食事は何より大事なのだ。
空腹に耐えながらとぼとぼと歩き、ドアを開けようとする。すると、ドアは勝手に開きそこにはコートを脱ぎ、かわいいうさぎのアップリケのエプロンを着た伯爵の姿があった。
「……なんなのです。そのファンシーな姿は」
先日とのおもわぬギャップにルゥキノアは何とも言えない表情になる。一方の伯爵は、何故か踏ん反り帰って自信ありげに告げた。
「何って、俺らの朝食作ったんだよ」
伯爵という身分なのに、この男はまさか自分で自分達の料理を作ったというのだ。もしや、この屋敷に女中はおろか、厨房に人がいないのか? と、ルゥキノアは呆れつつ彼に問いかける。
「伯爵なのに、そういうのメイドさんとかそういう人に任せればいいんじゃないのです?」
「お前な、うちを大きな屋敷か何かと勘違いしてないか? なーんてことない普通の2階建てのカントリーハウスだぜ? 家事は全部自分……というか、自分の魔法でどうにでもなる」
「しょ……庶民派なのです」
伯爵という爵位を持ちながら、なんという庶民派。いや、その魔法でどうにかなっているのだろう。彼にとって女中や使用人は居ないのではない。必要ないという事だ。どうにでもなる事に、わざわざ金をかけてまで他人を配置する必要が無い――と。
「ンな事より、飯だ飯。その様子じゃ、お前も空腹なんだろ?」
「んぐぐぐぐ……」
ルゥキノアは反論ができない。確かに自分は空腹である。ならば、彼が作ったご飯を食べるのは仕方のない道理なのだ。なにより、一階から香るおいしそうな匂いがより食欲をそそらされる。
こんな誘惑、勝てる気がしない。確かに拉致され強姦はされた。けれど、それとご飯は別問題。食わねば空く、空いたままでは体も頭も十分に動かない。ならば食べる。美味しく頂くのだ。
「ごはんたべる……」
「よーしよし、素直ないい子だ。さぁ、付いて来い」
伯爵に促されルゥキノアは一階に降り、そのままリビングへと向かう。リビングには、伯爵が作ったであろう料理の数々が並んでいた。
メニューはサラダ、具沢山のポトフにベーコンと卵焼き。そして、ラスク状にされたフランスパン。そしてデザートにオレンジの寒天ゼリー。朝食としては申し分ないレベルだ。
ルゥキノアはつい先ほどまでの自分の考えを恥じてしまう。想像よりもはるかに、人間としてきちんと扱われているではないか。しかし、それでもやはり気がかりである。
少しだけ申し訳ないとは思いつつも、ルゥキノアは伯爵に素直に告げた。
「正直、昨日のあの扱いのせいで……てっきり残飯とかペットフードを食わされるのかと思っていたのです」
「ンなことしねぇよ。俺様のポリシーに反するからな」
拉致強姦はポリシーに反しないのか、と半場呆れつつも、ルゥキノアは自ら進んで席に座る。それに続き、伯爵も席に座り、ルゥキノアは「いただきます」と軽く告げてポトフから食べ始める。
野菜は煮崩れしておらず、温度も丁度いい暖かさ。スープの味も薄味で、ルゥキノアは非常に食べやすく心地よいと感じ、思わず口から感想を零す。
「おいしい」
「そりゃ良かった。誰かに飯振る舞うこと自体久しぶりだからな。そういう言葉が聞けて嬉しいぜ」
久しいという言葉にルゥキノアはふと、反応する。もしかしなくてもこの男、自分より前に誰かをペットとして買っていたのでは? そして、何かが原因で逃げられた……もしくは死んだか分かれたのだ。それならなおさら、自分への子の扱いに納得できるというもの。
これを切り口にすれば、きっと自分が逃げる隙や方法も聞き出せるかもしれない。そう思ったルゥキノアは、あまり深く考えずに軽く彼に問いかけた。
「ルゥの前に誰か飼ってたのです?」
「お、なんだ。ついに自分がペットだと認めたか」
「違うのです。認めてないのです。ただ、ちょっと気になっただけなのです。なんか貴方、ルゥみたいな子を狙ってるみたいだし。それなら今まで何人も居て――」
「居ないぜ」
ルゥキノアの問いに、伯爵はぴしゃりと食い気味に断言した。顔は笑っているが、その声はまるで威圧するかのような重みがある。
「そりゃ、俺様長生きだからな。体の関係なら男女問わず幾度か経験済みだ。けど、本気で飼いたいと思ったのはお前だけだな」
「とっても嬉しくないのです。じゃあ、なんなのです? 恋愛とかもしたことないと?」
「ないな。これからお前とするけど。というか、お前を見て拉致ってセックスしてから、お前に俺はゾッコンなんだよな」
「は?」
伯爵の言葉に、ルゥキノアは呆気にとられる。ゾッコン? 自分に? この男が? 一体何を言っているのだ?
そもそもこの男は、自分を体目的でさらったはずだ。なら、自分に好意を向ける道理は何処にもないのでは?
「だからさー。一目惚れってやつ? 抱いてる最中ずっと思ったんだよな。可愛いなぁ、エロいなぁ、すっげぇいいなぁって」
「……それって、一目惚れというか……ただの独占欲なのでは?」
「さてどうだろな?」
彼はにやにやと笑うが、一方でルゥキノアはため息を零す。有益な情報が無かった。それどころか自分が二番手三番手ではなく、まさかのトップバッターだったとは。
二番手、三番手の利点は相手が最初の相手を引きずっていること。それを相手が忘れようとしているなら思い出させればいい。そして、興味関心を自分から離れさせるのだ。そうすれば、自分の勝ち。再び自由だった旅へと戻ることができる……と期待していたのに。
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次に浮かんだのは相手を殺すこと。相手は自分を拉致し、強姦したのだ。殺す動機としては十分なのだが、どうにも今みたいな毒気を抜かれた振る舞いをされると……何とも言えない気分になる。ルゥキノアはあくまでこれは最終手段とすることにした。
その次に浮かんだのは、従順なふりをすることなのだが――無理だ。ルゥキノアは自分の性格をよく知っている。良くも悪くも正直で、孤児院でも嘘が下手だと言われた。何より、強姦されて大人しくしてるのが相手の言いなりになったようで腹立たしい。
考えれば考える坩堝にハマる。こうなれば、隙を見つけて逃げるか相手に諦めてもらうしかない。
「あの、どうしてもルゥをペットにしたいのですか?」
「したいというか、もうしてる。お前はもう俺様のペットだ」
「ルゥはペットじゃないのです」
「お前の選択権なんざないぜ。俺が決めたから決まりなんだ」
まさかの決定事項。ルゥキノアの意見は一切無視。これでよくもまぁ、いけしゃあしゃあと恋愛がしてみたいなどと言えたものだとルゥキノアは心底呆れる。選択権が与えられていない。こんなもの対等ではない。
これも何かの縁かもしれない、とルゥキノアは思考を切り替える。逃げるのもいい、諦めさせるのもいい。けれど、もしかしたら次の被害者が出てくるのかもしれない。特に、この男のこの考えならなおさらだ。
ならば、それを防ぐべきだ。どういう形であれ、この男と何かしらかで決着をつけるべきなのだ。そうでなければ、例え自由の身になったとしても楽しく旅の続きができない。
決めた。自分はこの男と何かしらかの決着がつくまでここに居座ってやる。それこそまた、犯されるかもしれない。もしかしなくても毎晩、あるいはこの男がやりたいと思ったときに。けれど、自分だって拒絶する。抱かれようがなんだろうが、知ったことか。
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