依存の魔法使い

豚骨

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第1章 奇跡の始まり

スキル付与

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祭壇の前で跪き手の平を組む

頭を下げて目を瞑り神様にスキル付与を願う。

良し、この時に欲しい力を思い描くとそれに近いスキル候補が少しだけ選ばれ易くなるとか言っていたな。

私はあの守護ギルドの彼等の様に信仰する力によって何事をも為す力、奇跡を起こす力が欲しいなぁ。
あ、でもさっきのやる気の話聞いたら信仰とか、・・いや何も神様に対する信仰じゃ無くても良いはずだ。自分自身を信じるとかでも良いんじゃないか?努力はしてきたし。うん、自分自身の力を信仰すれば良いんだ。
て言うか信仰と依存って似てるよね。
体育会系の人は自らの筋肉を信仰してるとも言えるし筋肉に依存してるとも取れる。会社の筋肉至上主義の若手社員とか残業で日を跨いだ時とかトレーニング出来ない事にイライラしてたし。まぁどちらも心を守る存在みたいなもんだし根幹は一緒なのかな?

似てると言ってもまぁ。

依存する力によって奇跡を起こす力なんて
《多額の寄付に感謝するぞギュイード・サンロワイス》
《特別に汝に望むスキルを付与する事とする》

その瞬間、猛烈な頭痛が私を襲ってきた。

「ぎ、ぐぅあぁぁ~~」

慌てて駆けつけるミズリが目の端に映る、だがもう無理だ。意識が保てな・・







次に気が付いた時は宿のベッドに居た。

「ああ、気絶してたんだっけ」

その呟きにバタバタとミズリが駆け付けてくる。
坊ちゃん良かった目を覚ましたんですね。と大袈裟な。

「ミズリ、あれから何時間経ちましたか?」

その質問に彼女は明るかった笑顔を少しだけ沈んだ表情に変えながらも答えてくれた。

・・あれから3日間寝てたらしい。

無性に腹が空いた気がしたので部屋に朝食を2人前持ってきて貰って食べながら話した。

ミズリは食べたとの事。
でも明らかに、やつれてるんですけど?
気付かない振りをして質問する。

「こんな事はスキル付与で良く有るの?」

そんな話は聞いた事も御座いません。っと些か興奮したミズリを宥めながら話を聞いた。

普通は数秒で付与される筈のスキル付与の儀式だが私は30秒程祈って居たらしい。
しかも付与された事によって体調に異変を起こすなど前代未聞な事件だったとの事だ。

一般的には付与はロックを解除する様な物だと考えられていた。よくよく話を聞くと人間の可能性を解放するイメージで定着してたみたいだ。しかし今回私が直接神様からスキル付与を執り行われた事で根本が覆ったのだ。神が力を分け与えているのだと。
とはいえ私のスキル付与後、神様が姿を現して謝罪をしたらしい。高額の寄付に気を良くしていた為、人の身の許容量を見誤った末の失態だと、今回の様な事は二度としないと謝ったのだと言う。

本当に地球では考えられない。神様は謝らない、いやそもそも誤らないものだと思っていたし、人の前に姿を見せたりしない。
まぁ良く考えれば幾つもの神話で色々やらかしてる気がするけど。

今回の気絶の原因は人には起こせない奇跡を起こすスキル付与を行った事が原因だと言う。
最悪の場合、目覚めない可能性も有ったんだと。
ああ、そりゃそうか。奇跡ってそういう感じだもんね。高望みし過ぎたのか、やばかったな。

本当に安心しました。と言うミズリを有り難く思いながら今1番気になる事を聞いた。

「スキルの確認ってどうやるの?」
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