この眼の名前は!

夏派

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一章

1話 最悪の目覚め

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 目が覚めたら、イスにロープでくくり付けられていた。

 ロープ特有の肌触りが俺の手と足に当たっているのがわかる。擦れて痛い。ロープは手と足を丁寧に拘束しているようだ。

 部屋は薄暗く、机とタンスが目の前にあるのが分かるくらいで、質素な感じだ。

 そして俺の目前にはフードを被った人間がただずんでいた。赤と白のフード付きの服を着たその人間が、俺が目覚めたことに気付いたようだ。

 俺は目線を自分の体に当てる。

 パンイチだった。

 ん? まてまて、どういうことだ? 今の今までこの状況を理解しようと超冷静になっていたけど、パンイチ? 拘束? どうなってんだ? え? てか、ここどこ?

 俺は頭をフル回転させて、今までのことを振り返る。

 
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