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22. 仲良し娘夫婦の食事会④
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「飲んだ、飲んだ」
酒臭いジェフが部屋に戻り、ドッカとソファに倒れ込むようにして座った。シャルロットが水を汲んで渡してやると、ネクタイを引き抜きながらガブガブ飲む。
「ワインは美味しかったですか」
「うまいわけがない」
「でも薄ら寒い感じで二人とも楽しそうでしたよ」
「それ楽しそうかな」
上着を脱いでネクタイと共に適当に放り投げるので、シャルロットは唇を尖らせて拾ってハンガーにかける。後ろに気配がして、振り向くとジェフがワクワクした顔で立っていた。
「ここまで歩いて来られるなら、上着くらいご自分でかけたらどうですか」
「ん~…結構酔っぱらってるから、難しい。それで、どうだった?」
屈んで尋ねてくる。
「お酒臭いから近寄らないで下さい。はい、これです」
左手で鼻を摘まみながら、ポッケから取り出して図面を渡す。
「…すごい! 君、取ってきた!?」
「シャルロット・スパイウーマン誕生ですね…と言いたい所ですが、拍子抜けするほど誰も居ないし、引き出しは簡単に開いちゃうし。眼鏡ザルさえ居なければ特に問題はありませんでした、って全然聞いてないですね」
ジェフはその場で図面を広げ、食い入るように見つめている。十二分に見た後で『やっぱりだな』と呟いた。いそいそと黒い鞄に図面を入れている。
「それで良かったですか?」
「完璧!!」
「そうですか。お父様からは何か話を持ちかけられたりは?」
「いや、それがそっちは何もなかったんだ。あ~、でも祝杯をあげよう!!」
「まだ飲むの!?」
「アレは不味い酒。今からは美味い酒だ!」
「飲みすぎですよ、ジェフ。まだお風呂も入らないといけないし。今から飲んだら入れなくなるでしょう」
「セバスみたいなことを言うなよ」
言わせるなよ、と内心ツッコミながらウェルカムドリンクが入ったキャビネットを名残惜しそうに眺める大きな身体をシャワールームに押してやる。
「上がったら、ちゃんとベッドで寝てくださいね!」
「おーん」
「ちょっと!! まだ脱がないで、ジェフ!!」
「んぁ」
慌てて回れ右をしてドアを閉め、やれやれと肩で息をつく。
それからシャワーの音が聞こえだして、シャルロットは応接の長椅子に枕をセットして寝床を作る。ジェフが歩くのに困らない程度の灯りを残して電気を消した。冷えやすいからと余計に軽めの毛布を貰っていたので、包まって横になった。
薄暗い灯りの中で、シャルロットは今日一日の出来事を振り返る。昼から本当に夫みたいだったジェフ。公爵もまるで本当の娘夫婦を歓迎するように出迎えてくれた。見たこともなかった屋敷中を歩き回って案内してもらい、少しだけ過ごした自室もまるで『出て行った娘がいつでも戻って来られるように』とでも言うようにそのまま残されていて、意外だった。ただ部屋が余っているだけだろうが。
頼まれていた頼み事。バティークの写真…取ってきた図面が役に立てるようで良かった。
ジェフからの提案とは言え、対価に見合わぬ契約妻という自覚はある。契約期間が終わるまでに残せる成果はシャルロットにひとつの安心をもたらした。
貧乏性なので仕方がない。
美しいソファの模様を指でなぞり、焦点の合わぬ瞳で盗み出して来た写真の男を脳裏に呼び戻した。同時に不安が顔を覗かせる。何度も何度も、ポケットから出しては仕舞い、出しては仕舞い。最後にトランクの下着入れへと隠したそれを再び取り出したくなる。だけど今はもう出してはだめだ。
昼間見た庭園の花の形を無意味にひとつずつ思い出して、ちょっと滲みそうになってくる涙を押しとどめる。端がクルンと折れ曲がった花弁や、小さく見えた棘や濃い緑の葉…目を閉じて無理やり頭の中を薔薇でいっぱいにする。
シャワールームからの戸が開いた音がして、ルームスリッパが絨毯を擦ると、少し離れた場所で立ち止まった。
ガシガシとタオルで頭を拭く音だけがする。
ジェフは誰も横たわらない横長ベッドを見ながら頭を拭き、首を捻って長椅子に丸まるミルクティー色の頭を見つけて慌てる。洗面所に戻ってバスローブからちゃんとパジャマを着てから歯を磨き、今度は静かに歩いて長椅子に近づいた。耳を澄ましているとシャルロットの瞳が開く。
「…どうかしましたか?」
「すまない、起こした?」
「いいえ。まだウトウトしていただけです」
「ベッドで寝なさい」
「大丈夫です、毛布もありますから」
「うん、それはまぁそうなんだが…あれだけ大きなベッドなんだ、ダブルを繋げたくらい大きい。別に一緒に寝ても広いだろう」
「一緒に寝るの? ジェフと?」
薄暗闇の中で見上げてくる瞳と目線を絡ませ、ジェフは簡単に頷こうとして止める。
「君があんまり嫌なら私がそこで寝る」
「毛布の中でカーディガンも着ていますから大丈夫。熱も出ませんし、皆にはちゃんとベッドで寝たと言いますよ。気にせず寝てください」
「………」
もぞもぞとまた丸くなる頭を見下ろして立っていたジェフだったが、仕方がないので腕を伸ばして丸い毛布の塊を抱き上げた。
「え」
目を丸くしているシャルロットをベッドまで運んで降ろし、掛布の中へ入れる。それから今度は自分が長椅子に横になった。今度はシャルロットが慌てて立ち上がって長椅子に行く。
「ジェフ、ジェフ、それはダメです」
「なにが」
「なにがって…私がベッドに寝て、ジェフが長椅子なんてあべこべでしょう」
「どういうあべこべ?」
「雇用主が被雇用者よりも待遇が悪いのは、あべこべだと言ってるんです」
「君を雇用していると思ったことはないな」
「そうなんですか?」
「うん」
「えっと、じゃあ雇用主であると自覚してください。さぁ、交代を」
「いや無理だろ」
「我儘言わないで。私の長椅子を返して下さい」
「いや、俺の長椅子だ!」
酔っぱらいめ。
ムッとしたシャルロットはジェフの足元の間にお尻を捻じ込んで長椅子に侵入し始める。
「私のですから」
「君も大概に強情だな」
「ジェフもね!」
それから二人は少しずつ領土を広げようとするシャルロットと侵入を拒む長い脚で攻防をしてみたが、時が経つとだんだん脚の動きがのろくなる。ジェフは酔いもあり横になっていたので瞼が閉じかかっていた。
「あー! もう、寝ないでって言ってるのに」
「んー」
「じゃあ、一緒にベッドに行きましょう?」
重たい腕を引っ張って促すと、気怠そうに身を起こしたジェフが肩で息を吐いて立ち上がり、まるで二人は老夫婦のようにヨタヨタと歩いてベッドに向かう。こけやしないかとシャルロットはひやひやして一生懸命支えたが、ジェフはベッドが近づくと前のめりに突っ込んでいった。勢いがよくて思わず変な声が出る。
「はぁ、ちょっとびっくりした」
「んん…」
「ふふ。おやすみなさい」
再びしぱしぱと瞼を閉じたり開いたりしだした男に微笑みかけ、そっと掛布で覆ってからベッドを離れようとした時、ジェフが薄目を開けて細い腕を引っ張った。
「あっ」
「もういい」
すっぽり腕の中に入れられて、入れた当人はあっという間に寝息を立て始める。
(もういい、って何の『いい』?)
腕から出ようとしてみたが、そのたび無意識なのか腕に力が入って出られない。シャルロットは困惑する。自分は男嫌いなのだ。同衾なんて、無理無理無理。
眉根を寄せてしばらくジェフの寝息を聞く。どうしようか。
だけど実際、じっとしているとそう嫌でもないと気が付いた。『どうってことない』に近い。
それはおかしなことではない。だってジェフは安全だから。
(そうだ、この人安全なんだった)
じんわりとした人肌の体温が、冷えていたベッドを柔らかく温めていく。シャルロットはもぞもぞと器用にカーディガンを脱ぎ、ジェフに背を向ける姿勢になって良い位置を見つけた。ジェフが小さく動く腕の中の頭を撫でる。シャルロットはじっとしてまたジェフの規則正しい呼吸を聞く。そうしているとさっきまで胸を覆っていた不安が急速に小さくなっていった。徐々に瞼が落ちていく。
やがてジェフが鼾をかき始めていたが、シャルロットは気が付かないくらいにぐっすりと眠っていた。
酒臭いジェフが部屋に戻り、ドッカとソファに倒れ込むようにして座った。シャルロットが水を汲んで渡してやると、ネクタイを引き抜きながらガブガブ飲む。
「ワインは美味しかったですか」
「うまいわけがない」
「でも薄ら寒い感じで二人とも楽しそうでしたよ」
「それ楽しそうかな」
上着を脱いでネクタイと共に適当に放り投げるので、シャルロットは唇を尖らせて拾ってハンガーにかける。後ろに気配がして、振り向くとジェフがワクワクした顔で立っていた。
「ここまで歩いて来られるなら、上着くらいご自分でかけたらどうですか」
「ん~…結構酔っぱらってるから、難しい。それで、どうだった?」
屈んで尋ねてくる。
「お酒臭いから近寄らないで下さい。はい、これです」
左手で鼻を摘まみながら、ポッケから取り出して図面を渡す。
「…すごい! 君、取ってきた!?」
「シャルロット・スパイウーマン誕生ですね…と言いたい所ですが、拍子抜けするほど誰も居ないし、引き出しは簡単に開いちゃうし。眼鏡ザルさえ居なければ特に問題はありませんでした、って全然聞いてないですね」
ジェフはその場で図面を広げ、食い入るように見つめている。十二分に見た後で『やっぱりだな』と呟いた。いそいそと黒い鞄に図面を入れている。
「それで良かったですか?」
「完璧!!」
「そうですか。お父様からは何か話を持ちかけられたりは?」
「いや、それがそっちは何もなかったんだ。あ~、でも祝杯をあげよう!!」
「まだ飲むの!?」
「アレは不味い酒。今からは美味い酒だ!」
「飲みすぎですよ、ジェフ。まだお風呂も入らないといけないし。今から飲んだら入れなくなるでしょう」
「セバスみたいなことを言うなよ」
言わせるなよ、と内心ツッコミながらウェルカムドリンクが入ったキャビネットを名残惜しそうに眺める大きな身体をシャワールームに押してやる。
「上がったら、ちゃんとベッドで寝てくださいね!」
「おーん」
「ちょっと!! まだ脱がないで、ジェフ!!」
「んぁ」
慌てて回れ右をしてドアを閉め、やれやれと肩で息をつく。
それからシャワーの音が聞こえだして、シャルロットは応接の長椅子に枕をセットして寝床を作る。ジェフが歩くのに困らない程度の灯りを残して電気を消した。冷えやすいからと余計に軽めの毛布を貰っていたので、包まって横になった。
薄暗い灯りの中で、シャルロットは今日一日の出来事を振り返る。昼から本当に夫みたいだったジェフ。公爵もまるで本当の娘夫婦を歓迎するように出迎えてくれた。見たこともなかった屋敷中を歩き回って案内してもらい、少しだけ過ごした自室もまるで『出て行った娘がいつでも戻って来られるように』とでも言うようにそのまま残されていて、意外だった。ただ部屋が余っているだけだろうが。
頼まれていた頼み事。バティークの写真…取ってきた図面が役に立てるようで良かった。
ジェフからの提案とは言え、対価に見合わぬ契約妻という自覚はある。契約期間が終わるまでに残せる成果はシャルロットにひとつの安心をもたらした。
貧乏性なので仕方がない。
美しいソファの模様を指でなぞり、焦点の合わぬ瞳で盗み出して来た写真の男を脳裏に呼び戻した。同時に不安が顔を覗かせる。何度も何度も、ポケットから出しては仕舞い、出しては仕舞い。最後にトランクの下着入れへと隠したそれを再び取り出したくなる。だけど今はもう出してはだめだ。
昼間見た庭園の花の形を無意味にひとつずつ思い出して、ちょっと滲みそうになってくる涙を押しとどめる。端がクルンと折れ曲がった花弁や、小さく見えた棘や濃い緑の葉…目を閉じて無理やり頭の中を薔薇でいっぱいにする。
シャワールームからの戸が開いた音がして、ルームスリッパが絨毯を擦ると、少し離れた場所で立ち止まった。
ガシガシとタオルで頭を拭く音だけがする。
ジェフは誰も横たわらない横長ベッドを見ながら頭を拭き、首を捻って長椅子に丸まるミルクティー色の頭を見つけて慌てる。洗面所に戻ってバスローブからちゃんとパジャマを着てから歯を磨き、今度は静かに歩いて長椅子に近づいた。耳を澄ましているとシャルロットの瞳が開く。
「…どうかしましたか?」
「すまない、起こした?」
「いいえ。まだウトウトしていただけです」
「ベッドで寝なさい」
「大丈夫です、毛布もありますから」
「うん、それはまぁそうなんだが…あれだけ大きなベッドなんだ、ダブルを繋げたくらい大きい。別に一緒に寝ても広いだろう」
「一緒に寝るの? ジェフと?」
薄暗闇の中で見上げてくる瞳と目線を絡ませ、ジェフは簡単に頷こうとして止める。
「君があんまり嫌なら私がそこで寝る」
「毛布の中でカーディガンも着ていますから大丈夫。熱も出ませんし、皆にはちゃんとベッドで寝たと言いますよ。気にせず寝てください」
「………」
もぞもぞとまた丸くなる頭を見下ろして立っていたジェフだったが、仕方がないので腕を伸ばして丸い毛布の塊を抱き上げた。
「え」
目を丸くしているシャルロットをベッドまで運んで降ろし、掛布の中へ入れる。それから今度は自分が長椅子に横になった。今度はシャルロットが慌てて立ち上がって長椅子に行く。
「ジェフ、ジェフ、それはダメです」
「なにが」
「なにがって…私がベッドに寝て、ジェフが長椅子なんてあべこべでしょう」
「どういうあべこべ?」
「雇用主が被雇用者よりも待遇が悪いのは、あべこべだと言ってるんです」
「君を雇用していると思ったことはないな」
「そうなんですか?」
「うん」
「えっと、じゃあ雇用主であると自覚してください。さぁ、交代を」
「いや無理だろ」
「我儘言わないで。私の長椅子を返して下さい」
「いや、俺の長椅子だ!」
酔っぱらいめ。
ムッとしたシャルロットはジェフの足元の間にお尻を捻じ込んで長椅子に侵入し始める。
「私のですから」
「君も大概に強情だな」
「ジェフもね!」
それから二人は少しずつ領土を広げようとするシャルロットと侵入を拒む長い脚で攻防をしてみたが、時が経つとだんだん脚の動きがのろくなる。ジェフは酔いもあり横になっていたので瞼が閉じかかっていた。
「あー! もう、寝ないでって言ってるのに」
「んー」
「じゃあ、一緒にベッドに行きましょう?」
重たい腕を引っ張って促すと、気怠そうに身を起こしたジェフが肩で息を吐いて立ち上がり、まるで二人は老夫婦のようにヨタヨタと歩いてベッドに向かう。こけやしないかとシャルロットはひやひやして一生懸命支えたが、ジェフはベッドが近づくと前のめりに突っ込んでいった。勢いがよくて思わず変な声が出る。
「はぁ、ちょっとびっくりした」
「んん…」
「ふふ。おやすみなさい」
再びしぱしぱと瞼を閉じたり開いたりしだした男に微笑みかけ、そっと掛布で覆ってからベッドを離れようとした時、ジェフが薄目を開けて細い腕を引っ張った。
「あっ」
「もういい」
すっぽり腕の中に入れられて、入れた当人はあっという間に寝息を立て始める。
(もういい、って何の『いい』?)
腕から出ようとしてみたが、そのたび無意識なのか腕に力が入って出られない。シャルロットは困惑する。自分は男嫌いなのだ。同衾なんて、無理無理無理。
眉根を寄せてしばらくジェフの寝息を聞く。どうしようか。
だけど実際、じっとしているとそう嫌でもないと気が付いた。『どうってことない』に近い。
それはおかしなことではない。だってジェフは安全だから。
(そうだ、この人安全なんだった)
じんわりとした人肌の体温が、冷えていたベッドを柔らかく温めていく。シャルロットはもぞもぞと器用にカーディガンを脱ぎ、ジェフに背を向ける姿勢になって良い位置を見つけた。ジェフが小さく動く腕の中の頭を撫でる。シャルロットはじっとしてまたジェフの規則正しい呼吸を聞く。そうしているとさっきまで胸を覆っていた不安が急速に小さくなっていった。徐々に瞼が落ちていく。
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