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番外編*踏み絵
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カンバスに漂う白と黒に、大司祭は沈黙する。
目の前に座る『聖女』は可愛らしい頬に黒い汚れをつけ、パステルを引いては指先でぼかし、一心不乱に塗り広げていくのだが。
「………」
黒のパステルが小さく小さくすり減った後で手が下ろされ、亜麻色の頭が絵を見たままじっとして動かなくなる。大司祭は微笑みを作り声をかけた。
「ニナ様、出来上がりましたか」
「………」
頷いて、自信のなさげな表情のニナが見上げると、そうですか、と静かに大司祭は返して側に座る。
聖堂横の広間には大司祭の他にシスターローラと聖女見習い児のシルフィ。
開け放たれた窓から気持ちの良い青空が見えている。
ピチチ、と鳥が鳴く穏やかな昼下がりに完成した、目の前の絵。
ぞわぁ……と大司祭の背中に何かが這う。
いかん。いかんな。これなんか絶対見ちゃだめな絵(やつ)。
『大司祭、彼女が魔~~~……あー、魅了のスキルを持ったニナだよ。近々国の聖女として世に公表することになる。
今日からお前に預けたい。話した通り、ニナはスキルがコントロール出来ていないんだ。スキルが有ることを知りもしなかったくらいだからね。ねぇ、ニナ。どうだ大司祭、ニナは可愛いだろう?』
『はぁ』
『どうにかしてスキルをコントロールできるようにしてやって欲しい。まぁ、無理なら仕方ないのだけどね。そうなったら私の鳥籠の出番だし、それも本望……それと魅了されると思うから、気を付けるように』
『はぁ……私はこの通り老人ですから、大丈夫かと』
『そうか? それならば良いけどね。その内ニナはエディと結婚する予定なのだよ、あの馬鹿者と……残念が過ぎるが……くっ。だから妙な気なんて起こしたらメノウ、お前を鳥籠に入れなければならなくなる』
『はぁ』
可愛い顔をしているが圧倒的悪魔説が根強い王太子から言い渡されたのが一週間前のこと。殿下は不要かつ過剰なスキンシップで膝上に乗せたニナについて延々と説明していた。時々顔を近づけては手のひらで押し返される様子は完全に魅了された者である。だけど本人が『自覚あるけど問題なし』と言っていた。本当か。
こんな何でも無さそうな娘に魅了されるとは……。大司祭メノウは王太子を気の毒に思う。
それからは僅かな言葉しか持たない娘と向き合い、己の内なるスキルを捕まえる為にあーでもないこーでもないと色々やってみている最中である。
ニナと言う娘は言われた指示に従って、素直に腹に手をあてて何時間も瞑想してみたり、祈りを延々(頭の中で)唱えてみたり、聖水に身を浸してみたりしてみるが、どうにもぽやぽやした表情で何かを掴んだ気配はない。
どうやったらこんなひょろひょろな娘に魅了されると言うのか。
第一、本当にスキルなどあるのだろうか?
大司祭であるメノウ自身、緑の指を持っていた。幼い頃から意識して植物に触れると成長したり、花を咲かせ種子を生んだ。奇跡の力と持て囃され、教会本部に引き取られたのは七つの頃。ちなみに健全な人生を歩んできたので、まだ鳥籠に入ったことはない。
だからそもそも、どうしてスキルをコントロール出来ないのかも想像が難しかった。
訓練の一環で、この娘は自分の中にある力をどんなものだと感じているのかを知ろうと絵を描いてもらったのだが……。
「ニナ様、これはその……どういう?」
「………」
ニナは首を傾げながら微笑んでいる。正直、本人にも何を描いたのかはわからない。気の向くままに描いただけで。
だけど目の前の絵は見るだけで非常に胸がざわつく仕上がりで、メノウは長く直視できない。見ると何か持って行かれそうになる。
今日まで何一つ感じなかったが、今になって初めてメノウは理解した。
これ完全に、聖女が描く絵じゃないだろう……
昔読んだ古書には『魅了』の魔女が書いてなかったかな。聖女でなく。
また知らんふりしてきた記憶がむくむくと顔を出す。メノウはニナが魔女なんじゃないかとこの二日程頭から離れなくなっていた。
さすがに大司祭なのでわかってはいる。そういう悪い種類のスキル持ちの女っているのだ。
「ニナ様、御手をどうぞこちらで」
「あ……あり、がと!」
ローラが温い湯を張った桶を持ってきて差し出す。ニナが指先を擦ると湯に黒が溶けだしていく。
「まぁ、ニナ様、うふふ、お顔にも付いていらっしゃいますね。お拭きしましょう」
「シルフィがいたします~!」
ローラとシルフィは魅了の目付け役という監視を申し付けられている。つまりメノウが妙な気を起こしたら直ぐに王太子にチクる役回り。妙な気など起こす訳もないのにと少しイラっとするが、三日目からこの二人は監視でなく侍女のような気配を見せ始めている。ことあるごとにニナへと寄っては何くれと世話を焼く。今だって誰も頼んでいないのだが。
三人を遠巻きにして、メノウは面倒だなぁ、と頬杖をついた。
鳥肌の立つ絵は見れないし、こっからどうしよう。
こんなやっかいな育成はしたことがない。聖女たちはお祈りしとけば育つのに。このおっそろしい絵を描く娘をいかにして導くと言うのだ。
「ニナ」
扉の方で男の声が聞こえて、ぴくりと動いた娘が急いで立ち上がって駆けていく。
「エデ!」
腕を広げた男の中に飛び込むと、互いに頬に口づけをする。
「今日はもう帰ってきたんだ。調子はどうだ?」
「ん!」
「お、良いかぁ。今日は何してる?」
ニナが手を引き、王太子の私兵が広間に現れた。広間が急に狭くなる。
「エドヴァルド様、お疲れ様でございます」
「ありがとう、シスターローラ」
「エドヴァルド様、おかえりなさいませ」
「よー、ちび」
「ちびじゃありません、シルフィですぅ!」
「ふふふ」
ローラもシルフィも、この一週間でニナを送り迎えに来るようになったエドヴァルドにすっかり慣れた。始めはシルフィなど威圧感に叫び出しそうだったが、喋ってみると案外怖くない。その上、ニナを見る目はびっくりするほど優しかった。
「お帰りなさいませ、エドヴァルド殿。今日もお役目ご苦労様でございます」
「ただいま、メノウ様……へぇ、今日は絵を?」
「ん」
ニナはカンバスに向かって頷く。エドヴァルドはじっと絵を見つめた。
メノウはチロリと巨躯を見遣る。
この男は何も感じないのだろうか。
「何を描いたんだ? 海? 波? でもこれちょっと」
エドヴァルドは難しい顔になり、まずいと言いながらやや前かがみになる。
「ん~ん」
「ニナ様は身の内に感じるスキルのイメージを書かれたのです」
「魅了の? ……は~ん」
「エドヴァルド殿、私にはこの絵が直視し辛いのですが、そういうことはありませんか」
「いや別に見るのは平気だがちょっと……辛いのか? メノウ様は」
「ええ。長く見ることが出来ません」
「メノ、だぃじょぶ?」
ニナがエドヴァルドの陰から心配そうに尋ねる。
「ええ、いや……まあニナ様のスキルを導くことを考えれば不都合ですし、決して大丈夫ではないのですが」
エドヴァルドはとりあえずニナの絵をくるりと裏向ける。
「絵は俺が持って帰ろう。ちなみにローラとシルフィは絵を見れたのか?」
「わたくし、この絵が欲しいです」
「シルフィも~!」
え、とメノウは二人を見る。
「二人とも欲しいのかい?」
「私は部屋に飾りたいです。ずっと、ず~~~~っと見れます」
「一緒に寝たいです!」
「寝たい!?」
エドヴァルドは分かったような顔をして二人に頷き、カッと目を見開いた。
「俺も描く! 紙くれよ」
「へ」
机に座り、得意げな顔でローラに紙をねだり始める。
「俺の中にはもうずーっと昔からイメージがあるぞ。披露してやろう」
何だか既視感のある光景だと思いながら、ニナは腰を引かれて横に座る。カンバスではなかったが、白い紙が手渡されるとエドヴァルドは上機嫌ににやりと笑い、パステルの中から適当に茶色を選んだ。
「俺のバトルスキルはぁ……」
迷いなく、トンと置かれた起点から茶色線が伸びていく。
じーっとニナが見守り、メノウもローラもシルフィも行く末を見た。
見つめる目の先で、ずばーーーーんとたくましい線であっという間に絵が完成する。
「犬だ! わん!」
「!!!」
ニナは驚いた。そこには幼児が描くような弩級に下手くそな犬が爆誕していた。
説明されればわかる程度の犬で、馬と言われれば馬にも見える。
「どうだ、かっこいいだろ」
「………」
「む。まあいい、とにかく俺の犬はかっこいい!! だからバトルスキルを使う時は犬を放つ。俺は駆け出した犬みたいに早く走るし、噛みついたら離さん。体当たりも強いし、持久力もある」
何よりエドヴァルドはジュリアンの犬であった。結構言われる。『リーベルトって一体何してんだ』『殿下とお散歩だろ』とか『ご褒美は骨か』とか。言った奴は必ず後で額を弾かれるのだが後を絶たない。
メノウは頭の端に『あいつは馬鹿者』と言っていた殿下の言葉を思い出しながらも、なるほどと思った。動物に例えると案外と御しやすいかもしれない。
「………あ」
小さな声を出したニナが、そろそろと再び紺色のパステルに手を伸ばし、犬の横に先を置く。
「ニナ様?」
「お、ニナも描きたくなったか」
すーっと流れた線の先、皆が見ている前でもう一匹が出来上がった。
「これは」
「ね、こ!」
紺色の小さな可愛らしい猫だった。今度はシルフィもローラも嬉しそうに覗き込んだ。
「ニナ様の猫、可愛い~!」
「本当、可愛らしいですね!」
ニナが少し照れて笑うのを、エドヴァルドが肘をついて穏やかな顔で眺める。
今度はメノウも簡単な猫の絵をしっかり見ることができた。
「では、ニナ様のスキルのイメージは猫ですか?」
「ん!」
「猫か~。犬と猫は仲良しだから良かったなぁ」
「そうだっけ?」
「シルフィ、黙っておきなさい」
メノウはひとつ大きな息を吐く。これならなんとか筋道が立ちそうだ。
「ニナ様、目を瞑って、心の中に今描いた猫を呼びましょう」
目を瞑ったニナの脳裏に、もやっとした猫が現われた。
「出来るだけ具体的に……大きさや手触り、鳴き声を思い浮かべて」
痩せたちっぽけな猫は、鳴き声も小さい。
だけどぺたんと座り込んだニナの前に来て、元気よく鳴いた。今度ははっきり黒猫が見える。
「その猫に名前を付けましょうか。名は言わなくていいですよ、心の中で呼んでください」
「………」
しばらくじっとしてから、ニナは名前を付けて頷いた。
頭の中に浮かんだのはたった一つの名前だった。それしかない。
「では、今日からその猫を心の中で育てていきましょう。出来るだけ可愛がって、遊んだり撫でたりして仲良くなって下さいね。出来そうでしょうか?」
ニナはにっこりして頷いた。
大丈夫、ずっと可愛がってあげたかった。私の分身、ランディ!
「にゃあ♡」
「………!」
ニナの放った『ランディ』のひと鳴きが大司祭メノウのハートを打ち抜いたのだが、心臓を押さえた本人以外誰も気が付いていなかった。
◆
「ただいま」
「た、だぃま!」
「おかえりなさいませ」
まだ夕方前に王城敷地内にある小さな離れに帰ると、奥からタヒチが迎えに出てきてくれる。
「男爵もお早いお戻りで! 良かったですねぇ、ニナ様」
「ん!!」
「今晩はぼん様が妃と約束があるらしくてな。俺は晴れて用無しだ!」
「あらまぁ、用無しなんて嬉しそうになさって」
「ふふふ」
タヒチは城への打診の後、直ぐに王都へやってきてくれた。スキルを持った魔女で、長らく家族から虐待を受けていた事の顛末をエドヴァルドから聞いて仰天していたが、とにかく涙を流して無事を喜んでくれた。魅了されていても構わないと言ってのけ、そのままずっと離れで侍女としてニナの世話をしてくれている。城でのマナーや人名、役職の把握などを侍女長に習うなど、努力がいる部分も『ニナ様の為なら』と楽しそうだ。
どこからどこまで魅了の効果なのかはさっぱりわからないが、タヒチもニナも嬉しそうなのでエドヴァルドも口を閉じた。
「では男爵はもうお出かけはありませんね。わたくし、ちょっと街に行ってきてもよろしいでしょうか?」
「ああ、何を買いに行くんだ? 必要なものなら城の方から取り寄せるように言うが」
「いえいえ、自分の物でございますから。少し生活用品で気に入った物を買い足ししたく」
「そーか! そーだな。じゃあ……コレで買っておいで」
「えっ。しかもこんなにですか? よろしいので?」
「当たり前だろう、こっちが頼んできて貰ってる! 夕食はどうせ運んできてくれるから、今日はもう帰りの時間も気にせんでいい。ゆっくり見てきてくれ」
ニナも何度も頷いて行ってらっしゃいと手を振る。
タヒチはキラキラながら貰った小遣いを握りしめ、王都の街へと出かけて行った。
「タヒチは気に入るものが見つかるかな」
「ん~」
「荷物を置いたらおやつを食べるか? パウンドケーキが置いてある」
「!!」
喜ぶニナの口に、行儀悪く手で千切ったケーキの欠片を放り込んでやる。
「美味い?」
「おいし!」
「はは。じゃあ後で食べよう」
離れの家はかつての側妃や夫に先立たれた王妃が静かに暮らしていた場所で、幾重にも近衛の目を通った登城の者が更に王族専用のエリアを抜けて来るルートになる。基本的に約束のある者しか来られなかった。王城敷地の端っこは、こぢんまりとして居心地が良い。宿の部屋で暮らしていたくらいなので、どちらかと言えば広すぎるくらいだ。いつも側にいる二人には広くてもあまり意味がない。
エドヴァルドが寝室に持って帰ってきたカンバスを窓辺に置き、包んでいた布を剥ぎ取る。後ろに下がって距離を取るとまじまじと見始めた。後ろから近づいたニナが背中に抱き着き、脇腹と腕の間から顔を出す。直ぐに頭を撫でてられるも、見上げた先の男はこちらを見ない。
琥珀の瞳はボーっとカンバスの中、白と黒の波間を漂っていた。
波間を見ていると、聞こえる筈のない微かな音色が耳をくすぐる。
描かれた曲線とぼかされた濃淡はどうしてか蠱惑的で、広間で見た時と同じようにやっぱりエドヴァルドを煽った。
鳩尾を通って、下腹部を刺す。俺の、下腹部を……
「!?」
ニナがむくむくと大きくなり始めたソレに目を丸くする。
「ニナ……この絵は、相当やばいぞ……」
しかしニナは絵よりもソレに釘付けである。
「メノウ様は見れないって言ってたなぁ。多分まだ魅了されてない。俺はもうズッポリ嵌ってるから見たって平気だけど……平気じゃない、わかる? 意味」
わかるも何も目の前でおっ勃てているのだから無視もできない。ニナは口を閉じて我慢するが、結局笑い出した。
「おぉぉぉ、笑うな、誰のせいだ」
「ふふふっ、はは、んふふっ?」
頭をぐしゃぐしゃにしてくるが、収まらないのでどうしようもない。
「あ~~~もー」
「……ん……んふふ」
小さく揺れる肩から亜麻色の髪を払い、屈んで来た黒髪が細い首を甘く噛む。
「んー…」
ニナ、と掠れるような声が鼓膜を撫でた。それだけで薄い腰が揺れる。
背中からうなじを支えて、反対の腕で膝裏を掬うとポスンと寝台にのせてくる。仰向けのニナは目を細めて黒髪に手を伸ばした。跨ってくる男に向けて口を開け、斜めに顔を近づける。
くちゅ、と繋がった舌から唾液が溶けあって、いやらしい空気が溢れ出す。
エドヴァルドの口は大きくて、ニナは顎から鼻まで入りそうな口腔に包まれる。至福の時間の訪れに胸がいっぱいになる。
別荘から始まった行為にはすっかり慣れた。媚薬なんて無くても気が遠くなるほど夢中になれる。ニナはもう、とっくの昔に令嬢ではなくなったから剥き身の自分を可愛がってもらえるならそれで良かった。奥底で眠っていたランディも目を開けて伸びをする。
にゃ~ん。
「エデ」
小さく呼ぶが、返事はない。
兄はもう夢中で味わい始めている。首を這い、艶やかな頬を舐め、太い指でまさぐって器用にニナを裸にしていく。いつもみたいに笑っていない。色の籠った瞳には真っ白なニナの身体しか映らない。ニナはその目が大好きだ。
鎖骨から下がっていく舌が弾き出された小さな乳首を吸うと、期待していたように下腹部が疼き始める。
ざらりと周りを舐めては舌先で強く押し、脚の間にとろりと垂れ始めるまでしつこく交互に吸う。やがて硬い指先が空いた乳首をつまみ始めると、吐息は小さな声に変わる。
ニナは左右を移動する黒髪を撫でて、零れる脚の間の潤みに頭が痺れ始める。
「ん……」
それから黒髪がまた更に下がって、両方止まない胸の愛撫と共に十分に潤った隘路へと長い舌が伸ばされた。
「あぁー……」
大きな口が陰部全体を覆い、ざらざらの舌が温かい膣の襞を舐め、ぬるりと優しく花芽をしごく。
待っていた快楽に細い腰が浮いて、それで余計に悦い所にあたって腰が戻せなくなる。エドヴァルドが浮いた尻を両手で揉みしだき、その度卑猥な音がした。零れた蜜をすくって後ろの孔に塗り込めると、それだけでニナは小さく果てる。
「……はぁ……エデェ……」
もどかしくて、ニナが狭間を両手で広げてねだる。だらだら垂れて我慢できない。
大きく引くつく切ない空の狭間を眺めてから、両足をくりんと持ち上げ、腰の下に枕を敷いた。ニナが気が付いて首を振る。全部見えるから一番恥ずかしい恰好になってしまうのだ。
「エデ、や」
「いやじゃない、好き、だろ」
「やぁん」
露わになった二つの穴に、つぷん、とそれぞれ太い指が入っていく。
「あ……ぁ、あ、あ」
ゆっくり、ゆっくり、穴が指を飲み込んでいく様をどこか辛そうな色を混じらせた琥珀が見つめる。
「あ~~~~~……」
すぐにきゅう、と締まった上の穴が悲鳴を上げる。
「イった?」
「アー、ア、ア、エデ、んっ」
「……まだ」
下の孔をゆっくり抜き挿ししながら、もう一本に蜜を纏わせ上の穴に飲み込ませていく。
「気持ちいい? ニナ」
「ん、ん」
「脚、怠いなら持って」
言われるがまま、真っ赤な顔で頷いて膝裏を抱えて指を締め付ける。ぞぞぞ、と壁を擦られる度に言いようのない気持ちよさがせりあがって来る。後孔の違和感が膣への刺激と溶け合うと、下腹部全部が真っ逆さまに緩んだ。
「エデェ……あ~~~~…ん」
「すごいうねってる。ここ、これ、イイな?」
「も」
「ん?」
「もっ……くぅん」
「もっと? これ?」
「ん、ん、い、もっ、と」
「はは」
不思議と頭が空っぽな分、閨の中での方が言葉が出やすくなった。エドヴァルドが嬉しそうに笑って指を動かしてやる。
「はぁんっ」
「イイ?」
二本の指が小さな膣の中、ちゅこちゅこと奥に何度も壁を擦りながら抜き挿しされる。腰を上げた体勢は奥に届きやすくて可愛い穴が丸見えで、兄の気に入りである。
早々に蕩け始めたニナの口から甘えた声が止まらなくなる。
二つの穴で出入りする指が身体の全部を支配する。ニナは琥珀の瞳と見つめ合ったままだらしなく口を開け、高みに何度も押し上げられる。
「ん、い、い、いい、い、い」
「気持ち良いなぁ」
「あーーー…ん、いく、い、い」
「どっちでイく?」
「いい、あ、んっ!」
交互にもたらされる快楽に涎がとまらない。
ニナが腕を伸ばすが、ねだってもキスは落ちない。頭のおかしくなるような高みが続く。
ようやく指が離れて涙で潤んだニナの顔に、エドヴァルドが唇を付ける。
「エドバァト……」
舌を伸ばして絡め合う。
大きな舌が口の中を舐め回して、ニナも口の中に一生懸命入っていく。
「………っ」
キスに夢中になっている間に、ぬこぬこと浅く出入りしていた太くて長い陰茎が、ずぶん! と重たい衝撃で奥まで挿入った。
弾けた快感で視界が明滅したニナは目を瞑る。
「あーーーーーっ」
「また気持ちよかった?」
身体の下に抱き込んでニナを固定したエドヴァルドが腰だけ揺すってえぐる。奥を突かれる度に快楽が弾けた。
ぐちゅ、ぐちゅ、と卑猥な水音がする。小さな頭をこちらに向かせると唇も覆ってしまう。上も下も塞がれて、ニナは身動きの出来ない快楽だけ与えられる人形になる。涙を流して背中を反らし、止まない悦楽にぐちゃぐちゃになった。
「い、い、いい、いいい、いい、いい、い」
「んー、俺もいい」
イくたび絞り上げてくる中にエドヴァルドも眉を寄せて吐精に抗った。
「ニナ、おいで」
「や、や」
「ほら、もっと気持ちよくなる」
ふるふると抵抗するが、簡単に引き上げられて身体をひっくり返される。
それからまたゆっくり後ろの孔に指が挿しこまれて、同時に花芽がつままれ、再び膣へとずるずる挿入ってくる。もうニナは何がなんだかわからなくなってくる。
「ほら、気持ちいいのが出てきた、なぁ?」
イくたびピュッと潮が漏れる。脚に力が入らない。下腹部が麻痺したみたいに快楽に侵されてコントロールが効かなかった。
ニナは泣きながら溺れる。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
それしか考えられない。
「い、い、い、い、」
エドヴァルドの指は優しい動きでどこまでも堕として止まらない。
「締まる……出そう」
「ん、エデ、ん」
少しだけ強めにぐちゅぐちゅと突いたあと、抜いた先から飛び散った白い液体が背中に広がる。
は~、と長い息を吐いた後で、無意味に精液を可愛い背中に塗り付ける。
ぬるっとした刺激でまた跳ねる様子を見ている内に、また後ろの孔に指を挿した。
「あ~~~ん」
「……次はちょっとだけこっちに挿入れようか」
「こ?」
「毎日してるから、そろそろちんちん挿入りそう。中で出せるし」
また大きくなったソレにニナの目が大きくなる。
「!?」
「大丈夫、気持ちよくなるから……え、いや? 大丈夫、前は指でしながらするし」
「あ、や、や」
「大丈夫、おいで。あの絵のせいだ、収まりそうにない。取り合えず夕食までにあと二回くらいしないと」
「エデ、エ……あっ」
◆
前かがみになった主人を見て、やっぱりな、とエドヴァルドは確信する。
「お前! この絵はダメだろう」
「だろ?」
「だろじゃないよ、やめなさいよ、主人に向かって」
「よし! 次はお前見てみろ」
後ろに控えた近衛の一人に見せると、顔を辛そうに顰めた。
「すいません、なんか……なぜでしょう、ちょっと見れないですね」
「だよなぁ。お前はニナに会ってもない。はい、ぼん様、もう一回」
「こら、エディ!!」
エドヴァルドは三分程鳥籠に入れられた。
可愛いエディの仕置き用の籠の中はえぐい。
「つまり、その絵には魅了の力が入ってしまったんだね」
気を取り直し、裏返った絵を挟んで二人は茶を飲む。
「たぶん」
「魅了されていなければ、なんだか辛くて見れなくて」
ジュリアンの解説にエドヴァルドは深く頷く。
「そして魅了されていると、ちん……性欲が煽られると」
「ぼん様のは俺ほどじゃなかったが、勢いよく勃っただろ?」
「黙れ」
スコーンと顔にビスコッティが飛んでくるのを額で受けてパクリと食べる。
「重要なのは大きさではない! それにわかっているだろ、私が魅了されているのは自己の同意があってのことだ。他ならぬ私のね。これくらい解除しようと思えばできる」
「本当かよ」
「その気になればね。ニナに私の子を産ませることができれば解除しようかな」
「産ませるわけがない」
「三人でしようか」
「するか」
逆にビスコッティを投げ返してやると、ビスコッティは途中で何かに阻まれたように止まって落ちた。相変わらず面白くないとエドヴァルドは白ける。
「食べ物は粗末にしてはいけないよ、エディ」
「これ美味いから、土産にくれ……そう言えば、子供のシルフィは一緒に寝たいって言ったな。ローラはずっと見ていたいって」
「ローラは処女だろうね。子どもの場合は母親とか、肉親からの愛に繋がるのかもしれないな。う~ん、魅了とは奥深いね」
「あ、そーか。じゃあ処女かどうかの判別もできるな」
「そんな判別、お前の妹以外に必要ないよ。それでお前、その絵をどうするんだい」
「便利だから城から離れに来る方の出入り口に飾ってくれないか」
「ははは、なるほど、踏み絵か」
「前かがみになる男は基本的に近寄らせるつもりはない」
「私とお前以外はね」
「………」
前かがみは通すべからず。
後日、小さな出入口に飾られた絵を前に、守衛たちは意味不明な注文を受けた。
ニナがランディと生涯の親友になるまで、あともう少し。の間の話。
目の前に座る『聖女』は可愛らしい頬に黒い汚れをつけ、パステルを引いては指先でぼかし、一心不乱に塗り広げていくのだが。
「………」
黒のパステルが小さく小さくすり減った後で手が下ろされ、亜麻色の頭が絵を見たままじっとして動かなくなる。大司祭は微笑みを作り声をかけた。
「ニナ様、出来上がりましたか」
「………」
頷いて、自信のなさげな表情のニナが見上げると、そうですか、と静かに大司祭は返して側に座る。
聖堂横の広間には大司祭の他にシスターローラと聖女見習い児のシルフィ。
開け放たれた窓から気持ちの良い青空が見えている。
ピチチ、と鳥が鳴く穏やかな昼下がりに完成した、目の前の絵。
ぞわぁ……と大司祭の背中に何かが這う。
いかん。いかんな。これなんか絶対見ちゃだめな絵(やつ)。
『大司祭、彼女が魔~~~……あー、魅了のスキルを持ったニナだよ。近々国の聖女として世に公表することになる。
今日からお前に預けたい。話した通り、ニナはスキルがコントロール出来ていないんだ。スキルが有ることを知りもしなかったくらいだからね。ねぇ、ニナ。どうだ大司祭、ニナは可愛いだろう?』
『はぁ』
『どうにかしてスキルをコントロールできるようにしてやって欲しい。まぁ、無理なら仕方ないのだけどね。そうなったら私の鳥籠の出番だし、それも本望……それと魅了されると思うから、気を付けるように』
『はぁ……私はこの通り老人ですから、大丈夫かと』
『そうか? それならば良いけどね。その内ニナはエディと結婚する予定なのだよ、あの馬鹿者と……残念が過ぎるが……くっ。だから妙な気なんて起こしたらメノウ、お前を鳥籠に入れなければならなくなる』
『はぁ』
可愛い顔をしているが圧倒的悪魔説が根強い王太子から言い渡されたのが一週間前のこと。殿下は不要かつ過剰なスキンシップで膝上に乗せたニナについて延々と説明していた。時々顔を近づけては手のひらで押し返される様子は完全に魅了された者である。だけど本人が『自覚あるけど問題なし』と言っていた。本当か。
こんな何でも無さそうな娘に魅了されるとは……。大司祭メノウは王太子を気の毒に思う。
それからは僅かな言葉しか持たない娘と向き合い、己の内なるスキルを捕まえる為にあーでもないこーでもないと色々やってみている最中である。
ニナと言う娘は言われた指示に従って、素直に腹に手をあてて何時間も瞑想してみたり、祈りを延々(頭の中で)唱えてみたり、聖水に身を浸してみたりしてみるが、どうにもぽやぽやした表情で何かを掴んだ気配はない。
どうやったらこんなひょろひょろな娘に魅了されると言うのか。
第一、本当にスキルなどあるのだろうか?
大司祭であるメノウ自身、緑の指を持っていた。幼い頃から意識して植物に触れると成長したり、花を咲かせ種子を生んだ。奇跡の力と持て囃され、教会本部に引き取られたのは七つの頃。ちなみに健全な人生を歩んできたので、まだ鳥籠に入ったことはない。
だからそもそも、どうしてスキルをコントロール出来ないのかも想像が難しかった。
訓練の一環で、この娘は自分の中にある力をどんなものだと感じているのかを知ろうと絵を描いてもらったのだが……。
「ニナ様、これはその……どういう?」
「………」
ニナは首を傾げながら微笑んでいる。正直、本人にも何を描いたのかはわからない。気の向くままに描いただけで。
だけど目の前の絵は見るだけで非常に胸がざわつく仕上がりで、メノウは長く直視できない。見ると何か持って行かれそうになる。
今日まで何一つ感じなかったが、今になって初めてメノウは理解した。
これ完全に、聖女が描く絵じゃないだろう……
昔読んだ古書には『魅了』の魔女が書いてなかったかな。聖女でなく。
また知らんふりしてきた記憶がむくむくと顔を出す。メノウはニナが魔女なんじゃないかとこの二日程頭から離れなくなっていた。
さすがに大司祭なのでわかってはいる。そういう悪い種類のスキル持ちの女っているのだ。
「ニナ様、御手をどうぞこちらで」
「あ……あり、がと!」
ローラが温い湯を張った桶を持ってきて差し出す。ニナが指先を擦ると湯に黒が溶けだしていく。
「まぁ、ニナ様、うふふ、お顔にも付いていらっしゃいますね。お拭きしましょう」
「シルフィがいたします~!」
ローラとシルフィは魅了の目付け役という監視を申し付けられている。つまりメノウが妙な気を起こしたら直ぐに王太子にチクる役回り。妙な気など起こす訳もないのにと少しイラっとするが、三日目からこの二人は監視でなく侍女のような気配を見せ始めている。ことあるごとにニナへと寄っては何くれと世話を焼く。今だって誰も頼んでいないのだが。
三人を遠巻きにして、メノウは面倒だなぁ、と頬杖をついた。
鳥肌の立つ絵は見れないし、こっからどうしよう。
こんなやっかいな育成はしたことがない。聖女たちはお祈りしとけば育つのに。このおっそろしい絵を描く娘をいかにして導くと言うのだ。
「ニナ」
扉の方で男の声が聞こえて、ぴくりと動いた娘が急いで立ち上がって駆けていく。
「エデ!」
腕を広げた男の中に飛び込むと、互いに頬に口づけをする。
「今日はもう帰ってきたんだ。調子はどうだ?」
「ん!」
「お、良いかぁ。今日は何してる?」
ニナが手を引き、王太子の私兵が広間に現れた。広間が急に狭くなる。
「エドヴァルド様、お疲れ様でございます」
「ありがとう、シスターローラ」
「エドヴァルド様、おかえりなさいませ」
「よー、ちび」
「ちびじゃありません、シルフィですぅ!」
「ふふふ」
ローラもシルフィも、この一週間でニナを送り迎えに来るようになったエドヴァルドにすっかり慣れた。始めはシルフィなど威圧感に叫び出しそうだったが、喋ってみると案外怖くない。その上、ニナを見る目はびっくりするほど優しかった。
「お帰りなさいませ、エドヴァルド殿。今日もお役目ご苦労様でございます」
「ただいま、メノウ様……へぇ、今日は絵を?」
「ん」
ニナはカンバスに向かって頷く。エドヴァルドはじっと絵を見つめた。
メノウはチロリと巨躯を見遣る。
この男は何も感じないのだろうか。
「何を描いたんだ? 海? 波? でもこれちょっと」
エドヴァルドは難しい顔になり、まずいと言いながらやや前かがみになる。
「ん~ん」
「ニナ様は身の内に感じるスキルのイメージを書かれたのです」
「魅了の? ……は~ん」
「エドヴァルド殿、私にはこの絵が直視し辛いのですが、そういうことはありませんか」
「いや別に見るのは平気だがちょっと……辛いのか? メノウ様は」
「ええ。長く見ることが出来ません」
「メノ、だぃじょぶ?」
ニナがエドヴァルドの陰から心配そうに尋ねる。
「ええ、いや……まあニナ様のスキルを導くことを考えれば不都合ですし、決して大丈夫ではないのですが」
エドヴァルドはとりあえずニナの絵をくるりと裏向ける。
「絵は俺が持って帰ろう。ちなみにローラとシルフィは絵を見れたのか?」
「わたくし、この絵が欲しいです」
「シルフィも~!」
え、とメノウは二人を見る。
「二人とも欲しいのかい?」
「私は部屋に飾りたいです。ずっと、ず~~~~っと見れます」
「一緒に寝たいです!」
「寝たい!?」
エドヴァルドは分かったような顔をして二人に頷き、カッと目を見開いた。
「俺も描く! 紙くれよ」
「へ」
机に座り、得意げな顔でローラに紙をねだり始める。
「俺の中にはもうずーっと昔からイメージがあるぞ。披露してやろう」
何だか既視感のある光景だと思いながら、ニナは腰を引かれて横に座る。カンバスではなかったが、白い紙が手渡されるとエドヴァルドは上機嫌ににやりと笑い、パステルの中から適当に茶色を選んだ。
「俺のバトルスキルはぁ……」
迷いなく、トンと置かれた起点から茶色線が伸びていく。
じーっとニナが見守り、メノウもローラもシルフィも行く末を見た。
見つめる目の先で、ずばーーーーんとたくましい線であっという間に絵が完成する。
「犬だ! わん!」
「!!!」
ニナは驚いた。そこには幼児が描くような弩級に下手くそな犬が爆誕していた。
説明されればわかる程度の犬で、馬と言われれば馬にも見える。
「どうだ、かっこいいだろ」
「………」
「む。まあいい、とにかく俺の犬はかっこいい!! だからバトルスキルを使う時は犬を放つ。俺は駆け出した犬みたいに早く走るし、噛みついたら離さん。体当たりも強いし、持久力もある」
何よりエドヴァルドはジュリアンの犬であった。結構言われる。『リーベルトって一体何してんだ』『殿下とお散歩だろ』とか『ご褒美は骨か』とか。言った奴は必ず後で額を弾かれるのだが後を絶たない。
メノウは頭の端に『あいつは馬鹿者』と言っていた殿下の言葉を思い出しながらも、なるほどと思った。動物に例えると案外と御しやすいかもしれない。
「………あ」
小さな声を出したニナが、そろそろと再び紺色のパステルに手を伸ばし、犬の横に先を置く。
「ニナ様?」
「お、ニナも描きたくなったか」
すーっと流れた線の先、皆が見ている前でもう一匹が出来上がった。
「これは」
「ね、こ!」
紺色の小さな可愛らしい猫だった。今度はシルフィもローラも嬉しそうに覗き込んだ。
「ニナ様の猫、可愛い~!」
「本当、可愛らしいですね!」
ニナが少し照れて笑うのを、エドヴァルドが肘をついて穏やかな顔で眺める。
今度はメノウも簡単な猫の絵をしっかり見ることができた。
「では、ニナ様のスキルのイメージは猫ですか?」
「ん!」
「猫か~。犬と猫は仲良しだから良かったなぁ」
「そうだっけ?」
「シルフィ、黙っておきなさい」
メノウはひとつ大きな息を吐く。これならなんとか筋道が立ちそうだ。
「ニナ様、目を瞑って、心の中に今描いた猫を呼びましょう」
目を瞑ったニナの脳裏に、もやっとした猫が現われた。
「出来るだけ具体的に……大きさや手触り、鳴き声を思い浮かべて」
痩せたちっぽけな猫は、鳴き声も小さい。
だけどぺたんと座り込んだニナの前に来て、元気よく鳴いた。今度ははっきり黒猫が見える。
「その猫に名前を付けましょうか。名は言わなくていいですよ、心の中で呼んでください」
「………」
しばらくじっとしてから、ニナは名前を付けて頷いた。
頭の中に浮かんだのはたった一つの名前だった。それしかない。
「では、今日からその猫を心の中で育てていきましょう。出来るだけ可愛がって、遊んだり撫でたりして仲良くなって下さいね。出来そうでしょうか?」
ニナはにっこりして頷いた。
大丈夫、ずっと可愛がってあげたかった。私の分身、ランディ!
「にゃあ♡」
「………!」
ニナの放った『ランディ』のひと鳴きが大司祭メノウのハートを打ち抜いたのだが、心臓を押さえた本人以外誰も気が付いていなかった。
◆
「ただいま」
「た、だぃま!」
「おかえりなさいませ」
まだ夕方前に王城敷地内にある小さな離れに帰ると、奥からタヒチが迎えに出てきてくれる。
「男爵もお早いお戻りで! 良かったですねぇ、ニナ様」
「ん!!」
「今晩はぼん様が妃と約束があるらしくてな。俺は晴れて用無しだ!」
「あらまぁ、用無しなんて嬉しそうになさって」
「ふふふ」
タヒチは城への打診の後、直ぐに王都へやってきてくれた。スキルを持った魔女で、長らく家族から虐待を受けていた事の顛末をエドヴァルドから聞いて仰天していたが、とにかく涙を流して無事を喜んでくれた。魅了されていても構わないと言ってのけ、そのままずっと離れで侍女としてニナの世話をしてくれている。城でのマナーや人名、役職の把握などを侍女長に習うなど、努力がいる部分も『ニナ様の為なら』と楽しそうだ。
どこからどこまで魅了の効果なのかはさっぱりわからないが、タヒチもニナも嬉しそうなのでエドヴァルドも口を閉じた。
「では男爵はもうお出かけはありませんね。わたくし、ちょっと街に行ってきてもよろしいでしょうか?」
「ああ、何を買いに行くんだ? 必要なものなら城の方から取り寄せるように言うが」
「いえいえ、自分の物でございますから。少し生活用品で気に入った物を買い足ししたく」
「そーか! そーだな。じゃあ……コレで買っておいで」
「えっ。しかもこんなにですか? よろしいので?」
「当たり前だろう、こっちが頼んできて貰ってる! 夕食はどうせ運んできてくれるから、今日はもう帰りの時間も気にせんでいい。ゆっくり見てきてくれ」
ニナも何度も頷いて行ってらっしゃいと手を振る。
タヒチはキラキラながら貰った小遣いを握りしめ、王都の街へと出かけて行った。
「タヒチは気に入るものが見つかるかな」
「ん~」
「荷物を置いたらおやつを食べるか? パウンドケーキが置いてある」
「!!」
喜ぶニナの口に、行儀悪く手で千切ったケーキの欠片を放り込んでやる。
「美味い?」
「おいし!」
「はは。じゃあ後で食べよう」
離れの家はかつての側妃や夫に先立たれた王妃が静かに暮らしていた場所で、幾重にも近衛の目を通った登城の者が更に王族専用のエリアを抜けて来るルートになる。基本的に約束のある者しか来られなかった。王城敷地の端っこは、こぢんまりとして居心地が良い。宿の部屋で暮らしていたくらいなので、どちらかと言えば広すぎるくらいだ。いつも側にいる二人には広くてもあまり意味がない。
エドヴァルドが寝室に持って帰ってきたカンバスを窓辺に置き、包んでいた布を剥ぎ取る。後ろに下がって距離を取るとまじまじと見始めた。後ろから近づいたニナが背中に抱き着き、脇腹と腕の間から顔を出す。直ぐに頭を撫でてられるも、見上げた先の男はこちらを見ない。
琥珀の瞳はボーっとカンバスの中、白と黒の波間を漂っていた。
波間を見ていると、聞こえる筈のない微かな音色が耳をくすぐる。
描かれた曲線とぼかされた濃淡はどうしてか蠱惑的で、広間で見た時と同じようにやっぱりエドヴァルドを煽った。
鳩尾を通って、下腹部を刺す。俺の、下腹部を……
「!?」
ニナがむくむくと大きくなり始めたソレに目を丸くする。
「ニナ……この絵は、相当やばいぞ……」
しかしニナは絵よりもソレに釘付けである。
「メノウ様は見れないって言ってたなぁ。多分まだ魅了されてない。俺はもうズッポリ嵌ってるから見たって平気だけど……平気じゃない、わかる? 意味」
わかるも何も目の前でおっ勃てているのだから無視もできない。ニナは口を閉じて我慢するが、結局笑い出した。
「おぉぉぉ、笑うな、誰のせいだ」
「ふふふっ、はは、んふふっ?」
頭をぐしゃぐしゃにしてくるが、収まらないのでどうしようもない。
「あ~~~もー」
「……ん……んふふ」
小さく揺れる肩から亜麻色の髪を払い、屈んで来た黒髪が細い首を甘く噛む。
「んー…」
ニナ、と掠れるような声が鼓膜を撫でた。それだけで薄い腰が揺れる。
背中からうなじを支えて、反対の腕で膝裏を掬うとポスンと寝台にのせてくる。仰向けのニナは目を細めて黒髪に手を伸ばした。跨ってくる男に向けて口を開け、斜めに顔を近づける。
くちゅ、と繋がった舌から唾液が溶けあって、いやらしい空気が溢れ出す。
エドヴァルドの口は大きくて、ニナは顎から鼻まで入りそうな口腔に包まれる。至福の時間の訪れに胸がいっぱいになる。
別荘から始まった行為にはすっかり慣れた。媚薬なんて無くても気が遠くなるほど夢中になれる。ニナはもう、とっくの昔に令嬢ではなくなったから剥き身の自分を可愛がってもらえるならそれで良かった。奥底で眠っていたランディも目を開けて伸びをする。
にゃ~ん。
「エデ」
小さく呼ぶが、返事はない。
兄はもう夢中で味わい始めている。首を這い、艶やかな頬を舐め、太い指でまさぐって器用にニナを裸にしていく。いつもみたいに笑っていない。色の籠った瞳には真っ白なニナの身体しか映らない。ニナはその目が大好きだ。
鎖骨から下がっていく舌が弾き出された小さな乳首を吸うと、期待していたように下腹部が疼き始める。
ざらりと周りを舐めては舌先で強く押し、脚の間にとろりと垂れ始めるまでしつこく交互に吸う。やがて硬い指先が空いた乳首をつまみ始めると、吐息は小さな声に変わる。
ニナは左右を移動する黒髪を撫でて、零れる脚の間の潤みに頭が痺れ始める。
「ん……」
それから黒髪がまた更に下がって、両方止まない胸の愛撫と共に十分に潤った隘路へと長い舌が伸ばされた。
「あぁー……」
大きな口が陰部全体を覆い、ざらざらの舌が温かい膣の襞を舐め、ぬるりと優しく花芽をしごく。
待っていた快楽に細い腰が浮いて、それで余計に悦い所にあたって腰が戻せなくなる。エドヴァルドが浮いた尻を両手で揉みしだき、その度卑猥な音がした。零れた蜜をすくって後ろの孔に塗り込めると、それだけでニナは小さく果てる。
「……はぁ……エデェ……」
もどかしくて、ニナが狭間を両手で広げてねだる。だらだら垂れて我慢できない。
大きく引くつく切ない空の狭間を眺めてから、両足をくりんと持ち上げ、腰の下に枕を敷いた。ニナが気が付いて首を振る。全部見えるから一番恥ずかしい恰好になってしまうのだ。
「エデ、や」
「いやじゃない、好き、だろ」
「やぁん」
露わになった二つの穴に、つぷん、とそれぞれ太い指が入っていく。
「あ……ぁ、あ、あ」
ゆっくり、ゆっくり、穴が指を飲み込んでいく様をどこか辛そうな色を混じらせた琥珀が見つめる。
「あ~~~~~……」
すぐにきゅう、と締まった上の穴が悲鳴を上げる。
「イった?」
「アー、ア、ア、エデ、んっ」
「……まだ」
下の孔をゆっくり抜き挿ししながら、もう一本に蜜を纏わせ上の穴に飲み込ませていく。
「気持ちいい? ニナ」
「ん、ん」
「脚、怠いなら持って」
言われるがまま、真っ赤な顔で頷いて膝裏を抱えて指を締め付ける。ぞぞぞ、と壁を擦られる度に言いようのない気持ちよさがせりあがって来る。後孔の違和感が膣への刺激と溶け合うと、下腹部全部が真っ逆さまに緩んだ。
「エデェ……あ~~~~…ん」
「すごいうねってる。ここ、これ、イイな?」
「も」
「ん?」
「もっ……くぅん」
「もっと? これ?」
「ん、ん、い、もっ、と」
「はは」
不思議と頭が空っぽな分、閨の中での方が言葉が出やすくなった。エドヴァルドが嬉しそうに笑って指を動かしてやる。
「はぁんっ」
「イイ?」
二本の指が小さな膣の中、ちゅこちゅこと奥に何度も壁を擦りながら抜き挿しされる。腰を上げた体勢は奥に届きやすくて可愛い穴が丸見えで、兄の気に入りである。
早々に蕩け始めたニナの口から甘えた声が止まらなくなる。
二つの穴で出入りする指が身体の全部を支配する。ニナは琥珀の瞳と見つめ合ったままだらしなく口を開け、高みに何度も押し上げられる。
「ん、い、い、いい、い、い」
「気持ち良いなぁ」
「あーーー…ん、いく、い、い」
「どっちでイく?」
「いい、あ、んっ!」
交互にもたらされる快楽に涎がとまらない。
ニナが腕を伸ばすが、ねだってもキスは落ちない。頭のおかしくなるような高みが続く。
ようやく指が離れて涙で潤んだニナの顔に、エドヴァルドが唇を付ける。
「エドバァト……」
舌を伸ばして絡め合う。
大きな舌が口の中を舐め回して、ニナも口の中に一生懸命入っていく。
「………っ」
キスに夢中になっている間に、ぬこぬこと浅く出入りしていた太くて長い陰茎が、ずぶん! と重たい衝撃で奥まで挿入った。
弾けた快感で視界が明滅したニナは目を瞑る。
「あーーーーーっ」
「また気持ちよかった?」
身体の下に抱き込んでニナを固定したエドヴァルドが腰だけ揺すってえぐる。奥を突かれる度に快楽が弾けた。
ぐちゅ、ぐちゅ、と卑猥な水音がする。小さな頭をこちらに向かせると唇も覆ってしまう。上も下も塞がれて、ニナは身動きの出来ない快楽だけ与えられる人形になる。涙を流して背中を反らし、止まない悦楽にぐちゃぐちゃになった。
「い、い、いい、いいい、いい、いい、い」
「んー、俺もいい」
イくたび絞り上げてくる中にエドヴァルドも眉を寄せて吐精に抗った。
「ニナ、おいで」
「や、や」
「ほら、もっと気持ちよくなる」
ふるふると抵抗するが、簡単に引き上げられて身体をひっくり返される。
それからまたゆっくり後ろの孔に指が挿しこまれて、同時に花芽がつままれ、再び膣へとずるずる挿入ってくる。もうニナは何がなんだかわからなくなってくる。
「ほら、気持ちいいのが出てきた、なぁ?」
イくたびピュッと潮が漏れる。脚に力が入らない。下腹部が麻痺したみたいに快楽に侵されてコントロールが効かなかった。
ニナは泣きながら溺れる。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
それしか考えられない。
「い、い、い、い、」
エドヴァルドの指は優しい動きでどこまでも堕として止まらない。
「締まる……出そう」
「ん、エデ、ん」
少しだけ強めにぐちゅぐちゅと突いたあと、抜いた先から飛び散った白い液体が背中に広がる。
は~、と長い息を吐いた後で、無意味に精液を可愛い背中に塗り付ける。
ぬるっとした刺激でまた跳ねる様子を見ている内に、また後ろの孔に指を挿した。
「あ~~~ん」
「……次はちょっとだけこっちに挿入れようか」
「こ?」
「毎日してるから、そろそろちんちん挿入りそう。中で出せるし」
また大きくなったソレにニナの目が大きくなる。
「!?」
「大丈夫、気持ちよくなるから……え、いや? 大丈夫、前は指でしながらするし」
「あ、や、や」
「大丈夫、おいで。あの絵のせいだ、収まりそうにない。取り合えず夕食までにあと二回くらいしないと」
「エデ、エ……あっ」
◆
前かがみになった主人を見て、やっぱりな、とエドヴァルドは確信する。
「お前! この絵はダメだろう」
「だろ?」
「だろじゃないよ、やめなさいよ、主人に向かって」
「よし! 次はお前見てみろ」
後ろに控えた近衛の一人に見せると、顔を辛そうに顰めた。
「すいません、なんか……なぜでしょう、ちょっと見れないですね」
「だよなぁ。お前はニナに会ってもない。はい、ぼん様、もう一回」
「こら、エディ!!」
エドヴァルドは三分程鳥籠に入れられた。
可愛いエディの仕置き用の籠の中はえぐい。
「つまり、その絵には魅了の力が入ってしまったんだね」
気を取り直し、裏返った絵を挟んで二人は茶を飲む。
「たぶん」
「魅了されていなければ、なんだか辛くて見れなくて」
ジュリアンの解説にエドヴァルドは深く頷く。
「そして魅了されていると、ちん……性欲が煽られると」
「ぼん様のは俺ほどじゃなかったが、勢いよく勃っただろ?」
「黙れ」
スコーンと顔にビスコッティが飛んでくるのを額で受けてパクリと食べる。
「重要なのは大きさではない! それにわかっているだろ、私が魅了されているのは自己の同意があってのことだ。他ならぬ私のね。これくらい解除しようと思えばできる」
「本当かよ」
「その気になればね。ニナに私の子を産ませることができれば解除しようかな」
「産ませるわけがない」
「三人でしようか」
「するか」
逆にビスコッティを投げ返してやると、ビスコッティは途中で何かに阻まれたように止まって落ちた。相変わらず面白くないとエドヴァルドは白ける。
「食べ物は粗末にしてはいけないよ、エディ」
「これ美味いから、土産にくれ……そう言えば、子供のシルフィは一緒に寝たいって言ったな。ローラはずっと見ていたいって」
「ローラは処女だろうね。子どもの場合は母親とか、肉親からの愛に繋がるのかもしれないな。う~ん、魅了とは奥深いね」
「あ、そーか。じゃあ処女かどうかの判別もできるな」
「そんな判別、お前の妹以外に必要ないよ。それでお前、その絵をどうするんだい」
「便利だから城から離れに来る方の出入り口に飾ってくれないか」
「ははは、なるほど、踏み絵か」
「前かがみになる男は基本的に近寄らせるつもりはない」
「私とお前以外はね」
「………」
前かがみは通すべからず。
後日、小さな出入口に飾られた絵を前に、守衛たちは意味不明な注文を受けた。
ニナがランディと生涯の親友になるまで、あともう少し。の間の話。
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