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トリーチェ編
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屋敷に戻った姉を迎えたネグリジェ姿の妹は涙目だった。
「どうしてリリーはいつもいつもいつもいつも、一人で勝手に出て行ってしまうのですか!?」
「あなたがいつまでも寝ているからでしょう、マリー」
「だってまさかもうお出かけされるなんで誰が思いますか!! もっと休んで下さいよ! リリーはやっと家に戻って来られたのですから」
「もう充分に休みました。そしてあなたは休み過ぎです」
「総督の家に行かれたとお伺いしましたが、わざわざあの男に礼なんて……部下一人も躾けられない男ですよ!?」
「なんてことを言うの!!」
「しかも待ってください、今日はその恰好で!?」
姉はもうずっとコルセットもパニエも付けていない。つまりマリアンヌにしてみればもう裸である。
「そうよ。もう私、似合わない恰好するのはやめることにしたの。今日はギヴリーズと総督のご自宅と、帰りに街中で服を買ったの。うふふ。お買い物が初めて楽しかった!」
気でも狂ったのか?
予想に反して全く意気消沈していない姉に自分の与り知らぬ空白時間を見つけ、マリアンヌは焦る。
どこを見落としている?
どこから掛け違えているのかわからない。
一緒に育ってきたのだから手に取るように分かる。自分に厳しく律することを課す人間が、盛大に折られて立て直すのは容易ではない。普通ならもっと落ち込んで、見ていられないくらいになるはずだった。
「リリー、その……お加減はもう大丈夫なのですか」
「何が? 身体はいたって健康よ。そんなのあなただって知っているじゃない。ずっと一緒だったのだし」
「あ~……ええ、まぁ」
心配しているのは身体の傷じゃない。
―――――あの男にむちゃくちゃにされたのでしょう? ……ごくり……
ぶっちゃけて聞ければ良かったが、マリアンヌはどうしても聞けなかった。父と母もなかったことにしようとしている。リリアンヌも同じようになかったことにしたいだろう。
そう思えばこの正常モードも歪んで見えた。例えば傷つき過ぎて一周回ったのかもしれない。姉は自制が利くタイプで、昔から何でも上手くやってきた。それはもう上手すぎるくらいに。
だけどさすがに今回は聞けば最後、蓋が開いて壊れてしまうかもしれない。
それだけは避けたかった。
考え込む妹を半目で見つめた姉が呼ぶ。
「ところでマリー」
「はい?」
「あなた、私の署名でそれは色んな事をしていると聞きましたが」
「はっ!?」
「洗いざらい、全部おっしゃいなさい。隠し事は許しませんよ。さぁ、来なさい」
「あ、耳を引っ張らないで、ちょちょちょちょ、ちょ!」
最初は足のつかない金欲しさにカールの財布からちょろまかしたり友達から借金をしていたのだが、金額が小さいのでつまらない遊びしかできないことに気が付いた。
土地を転がしたり、成長株を買ったり、博打もしたいし、馬も買いたい。会員制の秘密クラブも運営したい。
「だからお金が必要でした」
「なにが『だから』なの、なにが。それって金の太いネックレスをして指から毛が生えているような男性がする遊びでしょう!? そんなもの全っ部やる必要がないわよ! なぜ男の子とバーで飲むとかせめて男娼を買うとかそういう可愛い程度をすっ飛ばしてソコから始まるの? あなた十六からそんな遊びをしていたの!?」
「正確には十五ですね。でも安心してください! 投機も成功して今はおかげさまで借金はありません。なんなら借金を繰り返した当時の過払い金も返ってきましたし、名義も全て自分のものに置き換えました! リリーにご迷惑をかける所はありませんよ。うふふふふ」
「うふふじゃないわ。それで婚約誓約書はどうして署名したの? あなた、私とあの男の婚約には反対しているようにしか見えなかったわ」
「もちろんですよ!!!!」
「じゃあ、なぜ」
「それはリリーの身の安全と引き換えに署名したのです」
マリアンヌは予め考えておいた言い訳を口にした。
『その誓約書に、お前がリリアンヌのサインをして婚約を成立させれば一旦はギヴリーへの安全保障は続けよう。
今から三か月後、リリが自分の意思で俺の妻になると言えば、俺の勝ち。結婚は成立、安全保障はそのまま。リリがNOであれば……お前の勝ち、婚約は破棄だ。ギヴリーには向こう二十年、ウチのロゴ使用を許す』
あの男がリリアンヌとの婚約を引き換えに提案した条件はギヴリーに対する海上での安全保障だった。なぜかどちらに転んでもギヴリーに損はない妙な提案で、乗らないのは損な気がして署名をした。一応はカールと悩んだのだが、リリアンヌが進んでネイトの妻になる未来なんて二人には微塵も想像出来なかった。すぐに姉を取り戻し、三か月を何とかやり過ごすだけでギヴリーが圧勝するなら誰だって署名を選ぶ。
そういう理由で署名をして父が役所へ提出したわけだが、行く先で自分の選択が家業に影響を及ぼすと知れば、姉はそのことばかり考えるだろう。リリアンヌとは利他的な人間である。その上自分に価値が無いと思い込んでいるのだ。マリアンヌは一番近くで見てきたから知っている。父と母がそれは大事に育てたことも含めて。
この従姉妹は何より自分の父母に感謝をしている。でも何となく、マリアンヌには父母の姉を見る目が時々我慢ならない時があるのだ。父と母は、姉を通して何か別のものを見ている。実子だからこそ感じる違い。他人から見れば誤差の範囲程度の。
だからこの美しい従姉妹が家のせいで縛られるのを見るのが、嫌で嫌でたまらないのだ。本当は自分が死ぬまで面倒を見たい。戸籍上は妹で当主になるのだから、甲斐性も権利もある。誰か適当な婿を入れて、死ぬまで姉妹で遊んで暮らすとか。だけどそんなものに価値はない。きっと生真面目な姉は嫌がるだろう。マリアンヌの叶わぬ恋と同じくらいに、意味の無いものだった。
リリーを全てから自由にしてあげたい。
まだ何も良い案は浮かばないが、とにかくその為には家業と関係のない資金が必要だった。
「身の安全?」
「ええ。婚約者になれば、あの男はリリーの命を助けると」
「…………ネイトが?」
「はい。だから署名せざるを得なかったのです」
リリアンヌは首を傾げた。つまり婚約者にならなければ殺すと?
「そんなこと言うかしら。簡単に提督になったわけでもないのにギヴリーの娘の命を賭けた誘拐のヘマはしないわ。違うでしょう、何か他に……もっとギヴリーに関係のある条件を出したのではなくて?」
妹はギクリとして一瞬唇を引き結んだ。
姉はそれを見逃さない。
「リリー、あの」
「わかりました、婚約についてはこのままで。カミロ様がもしかすると力になって下さるかもしれないし、一旦静観しましょう。時期がきたら解消の申し立てをするわ」
「あのボンボンが? 役に立ちますか?」
「期待はしていないけれど、上司であることに変わりはないし。でもひとつ言っておくけれど、婚約がネイトから解消されなくても仮に籍を勝手に入れられても、私は独りで生きていくわ」
「え?」
「私の未来は私が決めます。誰にも従うつもりはありません!」
リリアンヌの胸をひたひたに満たしていた何かが、とうとう最後の一滴まで注がれた。
ピシリピシリと入った罅(ひび)が全て繋がると、大きな音を立てて粉々に破壊される。
「リリー……」
溢れ出た笑顔は晴れやかで、この世のモノとは思えぬ美しさを湛えていた。
◇
長い一日を終え自室に帰り着くと、リリアンヌは経歴書の下書きを作ってみた。
二十四時間ベッドの上にいても何も解決しなかったが、身体を動かしてみると思考がスッキリとした。
とにかく働こうと思った。
そうしてちゃんと自分の給料で部屋を借りて、生きていこう。
私は文字が読み書き出来て、四則演算もわかるし帳簿も付けられる。商売のことならあらかた理解しているからどこででもやっていける。
あの子たちが頑張っているのに、私がベッドで寝ていたり、死ぬまでキルトを作るなんて冗談じゃない。
恐らく父母は何か縁談を考えているだろうが、焼き印のことがあるし無理だろう。相手に迷惑がかかる。
姪の自分を今日まで育ててもらっただけでも感謝しかないのに、世話になり続けるつもりはなかった。元から独りだったのだ。何も困ることはない。
「………はぁ」
というか、正直になってみれば肩の荷が下りたと気が付く。
『無理だろう』と思えることで、リリアンヌは宙に浮かべるんじゃないかと思うくらいに軽くなった。
「ふふふ」
服の上から乳房の三つ星を撫でる。
この星のせいで、リリアンヌは初めて何もかもから自由になった。
「どうしてリリーはいつもいつもいつもいつも、一人で勝手に出て行ってしまうのですか!?」
「あなたがいつまでも寝ているからでしょう、マリー」
「だってまさかもうお出かけされるなんで誰が思いますか!! もっと休んで下さいよ! リリーはやっと家に戻って来られたのですから」
「もう充分に休みました。そしてあなたは休み過ぎです」
「総督の家に行かれたとお伺いしましたが、わざわざあの男に礼なんて……部下一人も躾けられない男ですよ!?」
「なんてことを言うの!!」
「しかも待ってください、今日はその恰好で!?」
姉はもうずっとコルセットもパニエも付けていない。つまりマリアンヌにしてみればもう裸である。
「そうよ。もう私、似合わない恰好するのはやめることにしたの。今日はギヴリーズと総督のご自宅と、帰りに街中で服を買ったの。うふふ。お買い物が初めて楽しかった!」
気でも狂ったのか?
予想に反して全く意気消沈していない姉に自分の与り知らぬ空白時間を見つけ、マリアンヌは焦る。
どこを見落としている?
どこから掛け違えているのかわからない。
一緒に育ってきたのだから手に取るように分かる。自分に厳しく律することを課す人間が、盛大に折られて立て直すのは容易ではない。普通ならもっと落ち込んで、見ていられないくらいになるはずだった。
「リリー、その……お加減はもう大丈夫なのですか」
「何が? 身体はいたって健康よ。そんなのあなただって知っているじゃない。ずっと一緒だったのだし」
「あ~……ええ、まぁ」
心配しているのは身体の傷じゃない。
―――――あの男にむちゃくちゃにされたのでしょう? ……ごくり……
ぶっちゃけて聞ければ良かったが、マリアンヌはどうしても聞けなかった。父と母もなかったことにしようとしている。リリアンヌも同じようになかったことにしたいだろう。
そう思えばこの正常モードも歪んで見えた。例えば傷つき過ぎて一周回ったのかもしれない。姉は自制が利くタイプで、昔から何でも上手くやってきた。それはもう上手すぎるくらいに。
だけどさすがに今回は聞けば最後、蓋が開いて壊れてしまうかもしれない。
それだけは避けたかった。
考え込む妹を半目で見つめた姉が呼ぶ。
「ところでマリー」
「はい?」
「あなた、私の署名でそれは色んな事をしていると聞きましたが」
「はっ!?」
「洗いざらい、全部おっしゃいなさい。隠し事は許しませんよ。さぁ、来なさい」
「あ、耳を引っ張らないで、ちょちょちょちょ、ちょ!」
最初は足のつかない金欲しさにカールの財布からちょろまかしたり友達から借金をしていたのだが、金額が小さいのでつまらない遊びしかできないことに気が付いた。
土地を転がしたり、成長株を買ったり、博打もしたいし、馬も買いたい。会員制の秘密クラブも運営したい。
「だからお金が必要でした」
「なにが『だから』なの、なにが。それって金の太いネックレスをして指から毛が生えているような男性がする遊びでしょう!? そんなもの全っ部やる必要がないわよ! なぜ男の子とバーで飲むとかせめて男娼を買うとかそういう可愛い程度をすっ飛ばしてソコから始まるの? あなた十六からそんな遊びをしていたの!?」
「正確には十五ですね。でも安心してください! 投機も成功して今はおかげさまで借金はありません。なんなら借金を繰り返した当時の過払い金も返ってきましたし、名義も全て自分のものに置き換えました! リリーにご迷惑をかける所はありませんよ。うふふふふ」
「うふふじゃないわ。それで婚約誓約書はどうして署名したの? あなた、私とあの男の婚約には反対しているようにしか見えなかったわ」
「もちろんですよ!!!!」
「じゃあ、なぜ」
「それはリリーの身の安全と引き換えに署名したのです」
マリアンヌは予め考えておいた言い訳を口にした。
『その誓約書に、お前がリリアンヌのサインをして婚約を成立させれば一旦はギヴリーへの安全保障は続けよう。
今から三か月後、リリが自分の意思で俺の妻になると言えば、俺の勝ち。結婚は成立、安全保障はそのまま。リリがNOであれば……お前の勝ち、婚約は破棄だ。ギヴリーには向こう二十年、ウチのロゴ使用を許す』
あの男がリリアンヌとの婚約を引き換えに提案した条件はギヴリーに対する海上での安全保障だった。なぜかどちらに転んでもギヴリーに損はない妙な提案で、乗らないのは損な気がして署名をした。一応はカールと悩んだのだが、リリアンヌが進んでネイトの妻になる未来なんて二人には微塵も想像出来なかった。すぐに姉を取り戻し、三か月を何とかやり過ごすだけでギヴリーが圧勝するなら誰だって署名を選ぶ。
そういう理由で署名をして父が役所へ提出したわけだが、行く先で自分の選択が家業に影響を及ぼすと知れば、姉はそのことばかり考えるだろう。リリアンヌとは利他的な人間である。その上自分に価値が無いと思い込んでいるのだ。マリアンヌは一番近くで見てきたから知っている。父と母がそれは大事に育てたことも含めて。
この従姉妹は何より自分の父母に感謝をしている。でも何となく、マリアンヌには父母の姉を見る目が時々我慢ならない時があるのだ。父と母は、姉を通して何か別のものを見ている。実子だからこそ感じる違い。他人から見れば誤差の範囲程度の。
だからこの美しい従姉妹が家のせいで縛られるのを見るのが、嫌で嫌でたまらないのだ。本当は自分が死ぬまで面倒を見たい。戸籍上は妹で当主になるのだから、甲斐性も権利もある。誰か適当な婿を入れて、死ぬまで姉妹で遊んで暮らすとか。だけどそんなものに価値はない。きっと生真面目な姉は嫌がるだろう。マリアンヌの叶わぬ恋と同じくらいに、意味の無いものだった。
リリーを全てから自由にしてあげたい。
まだ何も良い案は浮かばないが、とにかくその為には家業と関係のない資金が必要だった。
「身の安全?」
「ええ。婚約者になれば、あの男はリリーの命を助けると」
「…………ネイトが?」
「はい。だから署名せざるを得なかったのです」
リリアンヌは首を傾げた。つまり婚約者にならなければ殺すと?
「そんなこと言うかしら。簡単に提督になったわけでもないのにギヴリーの娘の命を賭けた誘拐のヘマはしないわ。違うでしょう、何か他に……もっとギヴリーに関係のある条件を出したのではなくて?」
妹はギクリとして一瞬唇を引き結んだ。
姉はそれを見逃さない。
「リリー、あの」
「わかりました、婚約についてはこのままで。カミロ様がもしかすると力になって下さるかもしれないし、一旦静観しましょう。時期がきたら解消の申し立てをするわ」
「あのボンボンが? 役に立ちますか?」
「期待はしていないけれど、上司であることに変わりはないし。でもひとつ言っておくけれど、婚約がネイトから解消されなくても仮に籍を勝手に入れられても、私は独りで生きていくわ」
「え?」
「私の未来は私が決めます。誰にも従うつもりはありません!」
リリアンヌの胸をひたひたに満たしていた何かが、とうとう最後の一滴まで注がれた。
ピシリピシリと入った罅(ひび)が全て繋がると、大きな音を立てて粉々に破壊される。
「リリー……」
溢れ出た笑顔は晴れやかで、この世のモノとは思えぬ美しさを湛えていた。
◇
長い一日を終え自室に帰り着くと、リリアンヌは経歴書の下書きを作ってみた。
二十四時間ベッドの上にいても何も解決しなかったが、身体を動かしてみると思考がスッキリとした。
とにかく働こうと思った。
そうしてちゃんと自分の給料で部屋を借りて、生きていこう。
私は文字が読み書き出来て、四則演算もわかるし帳簿も付けられる。商売のことならあらかた理解しているからどこででもやっていける。
あの子たちが頑張っているのに、私がベッドで寝ていたり、死ぬまでキルトを作るなんて冗談じゃない。
恐らく父母は何か縁談を考えているだろうが、焼き印のことがあるし無理だろう。相手に迷惑がかかる。
姪の自分を今日まで育ててもらっただけでも感謝しかないのに、世話になり続けるつもりはなかった。元から独りだったのだ。何も困ることはない。
「………はぁ」
というか、正直になってみれば肩の荷が下りたと気が付く。
『無理だろう』と思えることで、リリアンヌは宙に浮かべるんじゃないかと思うくらいに軽くなった。
「ふふふ」
服の上から乳房の三つ星を撫でる。
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