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トリーチェ編
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その女を見て、男はあれっと思った。
リリアンヌ・ギヴリーとは誰でも知っている有名な『従姉妹』で、それ以上でもそれ以下でもない。ないのだが、今目の前にいる女は別人に見える。この人こんな雰囲気だったかな。
だがそんな動揺は育ちの良い人間なので露わにしない。
海軍総督のカミロはふっくらした人の良さそうな頬にえくぼを作り、リリアンヌを迎え入れる。
「やぁ、久しぶりだね。リリアンヌ嬢。御父上はお元気かい」
王都に次ぐ領地を治めていた名家の娘と元は高位貴族の血筋を引く息子なので、小さな頃から互いの存在については承知している。夜会で見かければ軽い挨拶を交わす程度には。
「ご無沙汰しております。父は相変わらずでございます。本日はお忙しい中お時間を頂戴いたしまして申し訳ございません。わたくし事で……妹が大変なご迷惑をおかけしました。その上、部下の方々までお借りしたと。私がこうしてトリーチェに戻ってこられたのはカミロ様のおかげです。ありがとうございました」
「いやいや、顔をあげてくれ。僕は兵を貸しただけで、大したことはしていないよ」
そして、その妙な……気になる顔をもう少し見せてくれ。
「その貸して下さった皆様が協力して、私を連れ出して下さったのです。あのままでは」
あのままでは―――。
カミロはうんうんとうなずく。
「あの男だね……バートレットを召し抱えるなんて、国は本当に思い切ったよ」
勧められた応接セットに腰かけると、メイドがお茶を運んでくる。
「カミロ様はあの男を以前からご存知なのですか」
「へ? ネイト・バートレットのことだろう? そりゃあ知ってるさ。僕の部下だもの」
「そう……そうですよね」
目の前の品しかない男の部下がネイトだと言われても全くピンと来なかったが、序列で言えばそうなる。カミロは元高位貴族の三男で、陸(こちら)はそういう政治の世界だ。
「君の妹が……あー、ちょっと聞くけど、あの妹はアレで正気なのかな」
「お恥ずかしい話ですが、そうです。でも今度悪魔祓いを勧めてみようかと思っています」
「ああ、それが良いよ。僕は電気ショックとかの積極的な治療を勧めるがね。知っているかい? 精神的な治療に使われる流行りの療法だよ。帽子みたいなの被って電気を流すんだよ。ちょっとボーっとするようになるけどね。彼女にはきっとちょうどいい。で、そのマリアンヌ嬢は君がバートレットと婚約させられたと言っていたんだが、本当なのかい」
リリアンヌはハッとした。
帰国の安堵に浸ってその件を放置していたのだ。つまり忘れていた。
そうだった、無事逃げおおせたが、役所的な問題が残っている。
「あ~……ちょっとまだ私も役所で最終的な確認をしていないのですが、たぶん」
「確認していない? 確認とはなんだ? 署名はしたのだろう」
『妖精は人目を忍んで外出する時にお前の署名を使ってたからな。リリは四年前に成人しているだろ。方々そのサインで不動産の売買やら先物取引で遊んでいた』
耳元でバリトンが囁く。
「あ~~~~~え~~~~~……たぶん?」
「たぶん? たぶんした? してない?」
「たぶん…」
していない。
妹がしたと言えば公文書偽造罪、だが自分が署名したと言ってもやっぱり偽証である。
リリアンヌは話題ごと誤魔化そうと、顔を上げて至極適当に緩く微笑んでおいた。
意味の無いタイミングで、二人だけの空間で、女性が困っている話題の最中に淡く笑む。
その笑みに今、どれだけの艶麗さが加わるのかも知らず。
「…………!」
カミロが息を止める。
その笑みには可愛らしさの欠片もなかったが、だけどどうしたことか。汗が出る。
冷静になれ。男は自分に言い聞かす。
「あ……う……。その、君が困っているなら、力になれるかもしれない」
だが勝手に口が動いた。
いや、力って何するつもりなんだ。あの海賊を相手に?
カミロは惑う。
だってなんだかおかしいじゃないか。ギヴリーの長女はこんなんじゃなかった。
まず礼節に欠ける服。髪もそのままでまるで情事の後みたいな。平民のそこいらの職業婦人のつもりか知らんが袖まくりなんかして労働者みたいだ。下着(パニエ)も履いてないよな。それってなんだか……あれ、誘っているのかもしかして。
いや、だけど雰囲気は男に近くないか?
見慣れない種類の顔も、白とか紺とかの色使いも全部、全部まるで男みたいにして!
だけどわかる、似合っている。
そう、完全に似合っていた。
兎にも角にも、目の前に座る女は他にいない種類の女であることは間違いない。
カミロの腹の奥に小さな灯がともる。
「お心遣いありがとうございます、カミロ様。ですが、そこまでご迷惑はおかけできませんから、結構です」
「遠慮するな、迷惑などではないよ。遥か昔から誼(よしみ)のあるギヴリーのご令嬢が困っているなら僕にとって他人事ではない。望まない状況での署名ということだね。暴力で脅されたとか……そうか。うん、可哀想に。僕が力になろう!!」
「はぁ」
カミロの声がどんどん大きくなっていく。
リリアンヌはまくし立てる男に目を丸くした。別に誼なんかない。
「こんなこと大声で言いたくはないが、正直に言って、部下の不始末だ。私が責任を持ってスパッと解決して差し上げよう、なに、ここは海の上じゃない、陸だよ、陸! ははははは」
「まぁ……大丈夫ですか」
いくら上司だと言っても相手は法外の存在に近い。あのイかれた極悪人に殺されないだろうかと、逆に心配になる。
「ああ、大丈夫だよ。大船に乗った気分で待っておきなさい」
◇
小さくなっていくギヴリーの馬車をしつこく見送るカミロを見やって、執事は訝しげに首をひねった。
「どうかなさいましたか」
「いや……うん、そうだな。やることができた」
「さようでございますか。何かお手伝いを?」
旧貴族の家で何不自由なく育ち、三男坊で特に期待もされず今日まで来た。
総督の役職はお飾りで、別に自分の力が海軍で本当に必要とされている訳じゃない。誰も期待なんかしていない。ただ軍閥の一つの駒として置かれているに過ぎなかった。
だけど駒を根こそぎひっくり返すダークホースが現われて、近ごろ己の足元がおぼつかないのも重々承知だ。国際戦争で負ければ国がなくなるし、背に腹は代えられない海の状況も理解はしている。
内心はずっと思っていた。
海賊にデカい顔されるなんて冗談じゃないぞ、と。
由緒ある血筋が支える政治力では提督が総督に敵うはずがない。それなのに軍議の席で『マレーナに軍港も用意していないのか』と呆れた顔をされたのだ。
部下が堂々と上司に物申すなどあってはならないことだったのに。しかも海賊の分際で。あの瞬間から、あいつは絶対に引きずり下ろすと決めている。なに、バートレッドの兵隊は必要だから頭を挿げ替えれば良いだけだ。どうも話を聞くと、『チャレンジ』なんて不用意なシステムまである。
要するに、カミロはバートレッドが気に入らなかった。だけどバートレッド一家を召し抱えることには大賛成だったので、実際に準備が整うまで静観してきたのだ。訓練のいらない無法者なら抱えるだけ抱えてやればいい。近頃は海戦においても新兵器の話が次々噂で流れてくるし、イギリス艦隊と敵対することになればとんでもないことになる。陸と違って逃げ場のない戦場に出るなどカミロはまっぴらごめんだった。
勝ち戦を知らない総督は、トリーチェが一朝一夕に勝てるなど思わない。
その点、どうせ無法者たちなのだ、罪悪感なく死地に放り込める。
リリアンヌがどうせ死ぬ男の妻になるのは勿体ない気がした。
それなら盤石で家格も釣り合いの取れる自分が貰う方が収まりも良い。ギヴリーにもついでに手紙を書くか。
カミロは執事の横でどんどん思考を膨らませていく。
「手紙を書くから誰かに届けさせてくれ」
「かしこまりました。どちらにお届けでしょうか」
「小島と、ギヴリーの当主に書く」
「小島ですね。またあの島ですか?」
「ああ。以前にも送ったチャールズ・クレバーという男だ」
リリアンヌ・ギヴリーとは誰でも知っている有名な『従姉妹』で、それ以上でもそれ以下でもない。ないのだが、今目の前にいる女は別人に見える。この人こんな雰囲気だったかな。
だがそんな動揺は育ちの良い人間なので露わにしない。
海軍総督のカミロはふっくらした人の良さそうな頬にえくぼを作り、リリアンヌを迎え入れる。
「やぁ、久しぶりだね。リリアンヌ嬢。御父上はお元気かい」
王都に次ぐ領地を治めていた名家の娘と元は高位貴族の血筋を引く息子なので、小さな頃から互いの存在については承知している。夜会で見かければ軽い挨拶を交わす程度には。
「ご無沙汰しております。父は相変わらずでございます。本日はお忙しい中お時間を頂戴いたしまして申し訳ございません。わたくし事で……妹が大変なご迷惑をおかけしました。その上、部下の方々までお借りしたと。私がこうしてトリーチェに戻ってこられたのはカミロ様のおかげです。ありがとうございました」
「いやいや、顔をあげてくれ。僕は兵を貸しただけで、大したことはしていないよ」
そして、その妙な……気になる顔をもう少し見せてくれ。
「その貸して下さった皆様が協力して、私を連れ出して下さったのです。あのままでは」
あのままでは―――。
カミロはうんうんとうなずく。
「あの男だね……バートレットを召し抱えるなんて、国は本当に思い切ったよ」
勧められた応接セットに腰かけると、メイドがお茶を運んでくる。
「カミロ様はあの男を以前からご存知なのですか」
「へ? ネイト・バートレットのことだろう? そりゃあ知ってるさ。僕の部下だもの」
「そう……そうですよね」
目の前の品しかない男の部下がネイトだと言われても全くピンと来なかったが、序列で言えばそうなる。カミロは元高位貴族の三男で、陸(こちら)はそういう政治の世界だ。
「君の妹が……あー、ちょっと聞くけど、あの妹はアレで正気なのかな」
「お恥ずかしい話ですが、そうです。でも今度悪魔祓いを勧めてみようかと思っています」
「ああ、それが良いよ。僕は電気ショックとかの積極的な治療を勧めるがね。知っているかい? 精神的な治療に使われる流行りの療法だよ。帽子みたいなの被って電気を流すんだよ。ちょっとボーっとするようになるけどね。彼女にはきっとちょうどいい。で、そのマリアンヌ嬢は君がバートレットと婚約させられたと言っていたんだが、本当なのかい」
リリアンヌはハッとした。
帰国の安堵に浸ってその件を放置していたのだ。つまり忘れていた。
そうだった、無事逃げおおせたが、役所的な問題が残っている。
「あ~……ちょっとまだ私も役所で最終的な確認をしていないのですが、たぶん」
「確認していない? 確認とはなんだ? 署名はしたのだろう」
『妖精は人目を忍んで外出する時にお前の署名を使ってたからな。リリは四年前に成人しているだろ。方々そのサインで不動産の売買やら先物取引で遊んでいた』
耳元でバリトンが囁く。
「あ~~~~~え~~~~~……たぶん?」
「たぶん? たぶんした? してない?」
「たぶん…」
していない。
妹がしたと言えば公文書偽造罪、だが自分が署名したと言ってもやっぱり偽証である。
リリアンヌは話題ごと誤魔化そうと、顔を上げて至極適当に緩く微笑んでおいた。
意味の無いタイミングで、二人だけの空間で、女性が困っている話題の最中に淡く笑む。
その笑みに今、どれだけの艶麗さが加わるのかも知らず。
「…………!」
カミロが息を止める。
その笑みには可愛らしさの欠片もなかったが、だけどどうしたことか。汗が出る。
冷静になれ。男は自分に言い聞かす。
「あ……う……。その、君が困っているなら、力になれるかもしれない」
だが勝手に口が動いた。
いや、力って何するつもりなんだ。あの海賊を相手に?
カミロは惑う。
だってなんだかおかしいじゃないか。ギヴリーの長女はこんなんじゃなかった。
まず礼節に欠ける服。髪もそのままでまるで情事の後みたいな。平民のそこいらの職業婦人のつもりか知らんが袖まくりなんかして労働者みたいだ。下着(パニエ)も履いてないよな。それってなんだか……あれ、誘っているのかもしかして。
いや、だけど雰囲気は男に近くないか?
見慣れない種類の顔も、白とか紺とかの色使いも全部、全部まるで男みたいにして!
だけどわかる、似合っている。
そう、完全に似合っていた。
兎にも角にも、目の前に座る女は他にいない種類の女であることは間違いない。
カミロの腹の奥に小さな灯がともる。
「お心遣いありがとうございます、カミロ様。ですが、そこまでご迷惑はおかけできませんから、結構です」
「遠慮するな、迷惑などではないよ。遥か昔から誼(よしみ)のあるギヴリーのご令嬢が困っているなら僕にとって他人事ではない。望まない状況での署名ということだね。暴力で脅されたとか……そうか。うん、可哀想に。僕が力になろう!!」
「はぁ」
カミロの声がどんどん大きくなっていく。
リリアンヌはまくし立てる男に目を丸くした。別に誼なんかない。
「こんなこと大声で言いたくはないが、正直に言って、部下の不始末だ。私が責任を持ってスパッと解決して差し上げよう、なに、ここは海の上じゃない、陸だよ、陸! ははははは」
「まぁ……大丈夫ですか」
いくら上司だと言っても相手は法外の存在に近い。あのイかれた極悪人に殺されないだろうかと、逆に心配になる。
「ああ、大丈夫だよ。大船に乗った気分で待っておきなさい」
◇
小さくなっていくギヴリーの馬車をしつこく見送るカミロを見やって、執事は訝しげに首をひねった。
「どうかなさいましたか」
「いや……うん、そうだな。やることができた」
「さようでございますか。何かお手伝いを?」
旧貴族の家で何不自由なく育ち、三男坊で特に期待もされず今日まで来た。
総督の役職はお飾りで、別に自分の力が海軍で本当に必要とされている訳じゃない。誰も期待なんかしていない。ただ軍閥の一つの駒として置かれているに過ぎなかった。
だけど駒を根こそぎひっくり返すダークホースが現われて、近ごろ己の足元がおぼつかないのも重々承知だ。国際戦争で負ければ国がなくなるし、背に腹は代えられない海の状況も理解はしている。
内心はずっと思っていた。
海賊にデカい顔されるなんて冗談じゃないぞ、と。
由緒ある血筋が支える政治力では提督が総督に敵うはずがない。それなのに軍議の席で『マレーナに軍港も用意していないのか』と呆れた顔をされたのだ。
部下が堂々と上司に物申すなどあってはならないことだったのに。しかも海賊の分際で。あの瞬間から、あいつは絶対に引きずり下ろすと決めている。なに、バートレッドの兵隊は必要だから頭を挿げ替えれば良いだけだ。どうも話を聞くと、『チャレンジ』なんて不用意なシステムまである。
要するに、カミロはバートレッドが気に入らなかった。だけどバートレッド一家を召し抱えることには大賛成だったので、実際に準備が整うまで静観してきたのだ。訓練のいらない無法者なら抱えるだけ抱えてやればいい。近頃は海戦においても新兵器の話が次々噂で流れてくるし、イギリス艦隊と敵対することになればとんでもないことになる。陸と違って逃げ場のない戦場に出るなどカミロはまっぴらごめんだった。
勝ち戦を知らない総督は、トリーチェが一朝一夕に勝てるなど思わない。
その点、どうせ無法者たちなのだ、罪悪感なく死地に放り込める。
リリアンヌがどうせ死ぬ男の妻になるのは勿体ない気がした。
それなら盤石で家格も釣り合いの取れる自分が貰う方が収まりも良い。ギヴリーにもついでに手紙を書くか。
カミロは執事の横でどんどん思考を膨らませていく。
「手紙を書くから誰かに届けさせてくれ」
「かしこまりました。どちらにお届けでしょうか」
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