幼馴染の公爵令嬢が、私の婚約者を狙っていたので、流れに身を任せてみる事にした。

完菜

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008 これが舞台裏のすべて

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 そして、件の夜会の招待状がエイミーから届いたのだった。最初、両親は出席することに反対していた。
 だけど、アンジェラは全てを終わらせる為に出席することを決めた。今までの年月を考えれば、夜会で憐憫の目で見られることくらい何でもなかった。
 アレックスとの婚約が解消されたその事実を、自分の目で確認することの方が重要だった。

 夜会当日、夜会会場とは別の部屋で王と王妃が、アンジェラと会話をする時間を作ってくれた。
 王や王妃は、アンジェラのことを気に入っていた。それでも婚約解消を決めたのは、アレックスの意思が固かったから。
 このままアンジェラと結婚させても、アンジェラが可哀想な思いをすると考えたからだそう。
 今まで、長い間アレックスに縛り付けて悪かったと謝罪された。あの二人は、できるだけ早く結婚させて何があっても離婚することは許さないと王が教えてくれた。

 エイミーのことを思うと、多少の罪悪感はあった。でも、幼い頃に何度も何度も忠告していた。それを聞かなかったのはエイミーだから、自業自得だと切り捨てる。

 それに実は、会場を去る際にエスコートしてもらった男性はアラン先生だったのだ。振り返った際に、アラン先生を目にしてどれだけアンジェラが喜んだか誰も知らない。
 馬車乗り場まで送ってくれた先生は、とても心配そうでアンジェラを気遣ってくれた。いつもと変わらない優しい先生だった。

 夜会の次の日から、アンジェラは解放感で一杯だった。重くのしかかっていた荷物を下ろし、心がとても軽かった。

 残り一年間、学園生活が残っている。残りの一年は、自分らしく学生生活を楽しもうと心に誓った。
 エイミーとは、またクラスが離れた。アレックスも卒業したので、アンジェラの心配の種はなくなった。
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