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第二部 獣人武闘祭
第211話(ミャオ視点)
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まるで、猫じゃらしニャ。
右に左に動く、まっちゃんの華麗なステップを見て、僕はそう思った。
試合開始から、そろそろ一分。
僕の攻撃は、まだ一発として当たっていなかった。
僕は、歯がゆさに、唇を噛む。
今度こそ、と決意を込め、まっちゃんの右足にローキックを放つ。
しかし、当たらない。
防御されるのではなく、そもそも当たらないのだ。
狙ったはずの場所に、足がない。
まるで、ワープでもしたかのように、人ひとり分離れた場所に、突然移動する。
どうやったら、こんな動きできるニャ?
そう思った瞬間、目の前に閃光が走る。
「ギニャッ!」
しまったニャ。
また顔面に、いいパンチを貰っちまったニャ。
垂れ落ちてきた鼻血を、ぺろりと舌で舐める。
鉄の味がした。
まっちゃんは『タエ・シノブくん』の首をへし折った僕の攻撃を警戒して、深く飛び込んではこない。しかし、上手にステップを使いながら、僕の攻撃が終わった隙を見計らって、的確に突き蹴りを当ててくる。
僕の攻撃命中数が0なのに対し、こちらはもう、十発は貰っている。
悔しい。
僕は少しムキになって、まっちゃんに突進する。
組みついて、膝蹴りをぶち込んでやるニャ。
そうすれば、華麗なステップもクソも、関係ねーニャ。
しかし、組みつけない。
それどころか、突然正面からまっちゃんの姿を見失ってしまった。
僕は慌てて、彼女の姿を探す。
背筋がゾクリとした。
野生の本能で、地面を前転する。
僕は見た。
先程僕の頭があった場所を、まっちゃんの鋭い蹴りが走り抜けていく光景を。
いつのまに、僕の後ろに回り込んでたニャ?
まさか、テレポーテーション能力でもあるニャ?
視界外から、あんな攻撃貰ったら、一発で勝負がついちまうニャ。
冷や汗が、止まらない。
何とか立ち上がった僕を、まっちゃんは、驕りも油断もない瞳で見据える。
「背後からの攻撃を前転でかわすなんて、良い勘をしていますわね」
「どうやって、僕の後ろに回り込んだニャ? 何か魔法でも使ってるとしか思えないニャ」
「あら、嬉しいことを言ってくれますわね」
「ニャッ?」
「おっしゃる通り、これは、魔法のステップですわ」
まっちゃんは小さく微笑んで、再びステップを踏み出した。
右に左に動く、まっちゃんの華麗なステップを見て、僕はそう思った。
試合開始から、そろそろ一分。
僕の攻撃は、まだ一発として当たっていなかった。
僕は、歯がゆさに、唇を噛む。
今度こそ、と決意を込め、まっちゃんの右足にローキックを放つ。
しかし、当たらない。
防御されるのではなく、そもそも当たらないのだ。
狙ったはずの場所に、足がない。
まるで、ワープでもしたかのように、人ひとり分離れた場所に、突然移動する。
どうやったら、こんな動きできるニャ?
そう思った瞬間、目の前に閃光が走る。
「ギニャッ!」
しまったニャ。
また顔面に、いいパンチを貰っちまったニャ。
垂れ落ちてきた鼻血を、ぺろりと舌で舐める。
鉄の味がした。
まっちゃんは『タエ・シノブくん』の首をへし折った僕の攻撃を警戒して、深く飛び込んではこない。しかし、上手にステップを使いながら、僕の攻撃が終わった隙を見計らって、的確に突き蹴りを当ててくる。
僕の攻撃命中数が0なのに対し、こちらはもう、十発は貰っている。
悔しい。
僕は少しムキになって、まっちゃんに突進する。
組みついて、膝蹴りをぶち込んでやるニャ。
そうすれば、華麗なステップもクソも、関係ねーニャ。
しかし、組みつけない。
それどころか、突然正面からまっちゃんの姿を見失ってしまった。
僕は慌てて、彼女の姿を探す。
背筋がゾクリとした。
野生の本能で、地面を前転する。
僕は見た。
先程僕の頭があった場所を、まっちゃんの鋭い蹴りが走り抜けていく光景を。
いつのまに、僕の後ろに回り込んでたニャ?
まさか、テレポーテーション能力でもあるニャ?
視界外から、あんな攻撃貰ったら、一発で勝負がついちまうニャ。
冷や汗が、止まらない。
何とか立ち上がった僕を、まっちゃんは、驕りも油断もない瞳で見据える。
「背後からの攻撃を前転でかわすなんて、良い勘をしていますわね」
「どうやって、僕の後ろに回り込んだニャ? 何か魔法でも使ってるとしか思えないニャ」
「あら、嬉しいことを言ってくれますわね」
「ニャッ?」
「おっしゃる通り、これは、魔法のステップですわ」
まっちゃんは小さく微笑んで、再びステップを踏み出した。
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