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第二部 獣人武闘祭
第304話(実況席)
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「あかーん、おかしいわ、この試合。うちの理解を超えとる。なんでガードせーへんの、なんで順番こに叩き合っとるの。意味わからんわ」
「でも、お客さん、すっごく沸いてますよ。それになんかカッコいいじゃないですか。『男の喧嘩!』って感じで」
「二人とも女やけどな。まあ、確かに小細工がなくて、おもろいっちゃおもろいかもな」
「あっ、フォルス選手、大きく吹っ飛ばされた!」
「そりゃそうやろ。体重が20kg違うんやで。フォルスの方が圧倒的に不利や」
「でも、それを言うなら、フォルスさんは最初から不利じゃないですか」
「えっ?」
「だって、殺し屋なのに、爪や牙――殺しの技、使っちゃいけないんですから」
「せやな。ほんまに、なんでこんな大会、出たんやろな」
※※※※※【アニー視点】※※※※※
それは、一瞬の油断だった。
殴りっこにも飽きてきたので、次の趣向を考えていると、フォルスが軽やかなフットワークで俺のバックについたのだ。信じられないくらい、鮮やかな動きだった。さすがは殺し屋。人の後ろを取るのはお手のものらしい。
いったい、何をする気だ?
そう思ったときには、奴の腕が俺の首に絡みつこうとしていた。
ふ~ん、なるほどね。
後ろから、チョークスリーパーをかけようってか。
させるかよ。
俺は首を引き、そのまま全体重をかけ、背中からリングに倒れ込む。
衝撃。
背後で、フォルスの呻く声が聞こえた。
当然だ。俺の体重とリングで、サンドイッチになったんだからな。
しかし、フォルスは意識を失っていなかった。
しつこく俺の首を狙い、腕を絡ませてくる。
だから、させねえっつってんだよ。
俺は、きっちりと首を引いた。
こうすれば、どうやったって、俺の首に腕はまわせない。
へへ、残念だったな、フォルスさんよ。チョークスリーパーなんて、マジでやりあってたら、そうそうかかるもんじゃねえのよ。素人相手ならともかく、俺は組み技のプロなんだぜ?
俺は、笑った。
後ろで、フォルスも笑った。
なんだ?
どうして、あんたまで笑う?
何がおかしい?
フォルスは、俺のマスクに、手をかけた。
そして、客に宣誓するように、叫んだ
「今からこのゴリラ野郎のマスクを剥いで、不細工な素顔を晒してやる! あんたらも見たいだろ? こいつの顔をさ!」
「でも、お客さん、すっごく沸いてますよ。それになんかカッコいいじゃないですか。『男の喧嘩!』って感じで」
「二人とも女やけどな。まあ、確かに小細工がなくて、おもろいっちゃおもろいかもな」
「あっ、フォルス選手、大きく吹っ飛ばされた!」
「そりゃそうやろ。体重が20kg違うんやで。フォルスの方が圧倒的に不利や」
「でも、それを言うなら、フォルスさんは最初から不利じゃないですか」
「えっ?」
「だって、殺し屋なのに、爪や牙――殺しの技、使っちゃいけないんですから」
「せやな。ほんまに、なんでこんな大会、出たんやろな」
※※※※※【アニー視点】※※※※※
それは、一瞬の油断だった。
殴りっこにも飽きてきたので、次の趣向を考えていると、フォルスが軽やかなフットワークで俺のバックについたのだ。信じられないくらい、鮮やかな動きだった。さすがは殺し屋。人の後ろを取るのはお手のものらしい。
いったい、何をする気だ?
そう思ったときには、奴の腕が俺の首に絡みつこうとしていた。
ふ~ん、なるほどね。
後ろから、チョークスリーパーをかけようってか。
させるかよ。
俺は首を引き、そのまま全体重をかけ、背中からリングに倒れ込む。
衝撃。
背後で、フォルスの呻く声が聞こえた。
当然だ。俺の体重とリングで、サンドイッチになったんだからな。
しかし、フォルスは意識を失っていなかった。
しつこく俺の首を狙い、腕を絡ませてくる。
だから、させねえっつってんだよ。
俺は、きっちりと首を引いた。
こうすれば、どうやったって、俺の首に腕はまわせない。
へへ、残念だったな、フォルスさんよ。チョークスリーパーなんて、マジでやりあってたら、そうそうかかるもんじゃねえのよ。素人相手ならともかく、俺は組み技のプロなんだぜ?
俺は、笑った。
後ろで、フォルスも笑った。
なんだ?
どうして、あんたまで笑う?
何がおかしい?
フォルスは、俺のマスクに、手をかけた。
そして、客に宣誓するように、叫んだ
「今からこのゴリラ野郎のマスクを剥いで、不細工な素顔を晒してやる! あんたらも見たいだろ? こいつの顔をさ!」
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