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第二部 獣人武闘祭
第389話【第二部完】
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盛り場や、寂しい裏路地ならともかく、街灯のある大きな通りを歩くのなら、まず犯罪に巻き込まれる心配はいらないってことかな。もっとも、私とミャオとタマラに襲い掛かって、よこしまな目的を達成できる暴漢など、世界中探しても、そうはいないだろうが。
不意に、ミャオが話しかけてきた。
「それにしても、気って便利なんニャね。あんなリモコン爆弾みたいなことができるニャんて」
私は、苦笑した。
「ニャッ? 何が面白いニャ?」
「そんな便利なこと、できるわけないでしょ。心臓に気を流して破裂させることや、ある程度の時間差で爆発させることはできるけど、何日間も経った後に、こっちの意志で自由自在に爆発させるなんて、まず不可能よ」
「えっ、でも、さっき、先生は……あっ、あぁ~っ!?」
驚きに目を丸くするミャオに、私はニヤリと微笑む。
「その通り、ハッタリよ。目の前で気の威力を思い知った後だから、素直に引っかかってくれてよかったわ」
「かぁ~っ、こりゃ一本取られましたニャ。……でも、ハッタリって気がついて、レガリオの人たちがタマラちゃんを取り返しに来たらどうするニャ?」
ミャオは、心配そうに言う。
私は、彼女の不安を取り払うように、軽く掲げた拳を握り締め、力強く言った。
「その時は、この拳でまとめてぶちのめしてやるだけよ」
ミャオは、にししと満足そうに笑った。
「ニャッ。それでこそ僕の先生ですニャ」
「それにしても、暑いわね。朝になって、電車が動くまで、どこかで休憩しましょうか」
「あっ、あそこ。ホームレスのおじさんたちが、酒盛りしてるニャ。まぜてもらうニャ」
「そ、それはちょっと……」
「ニャニャッ? なんでですかニャ? 身なりや種族で人を差別するのはよくありませんニャ」
「ふふ、その言葉、昔のミャオに聞かせてあげたいわ。それじゃ、ちょっと仲間に入れてもらおっか」
「はいですニャ」
声をかけると、ホームレスたちは嫌な顔ひとつせず、私たちを仲間に入れてくれた。彼らの中には、J1グランプリのことを知っている人もいて、ベスト4のミャオと、優勝者のタマラを見て、大きな歓声を上げる。
それを聞き、なんだなんだと、たくさんのホームレスが集まって来た。
私たちは、せっかくだからということで、気のいいホームレスたちと共に、J1グランプリの打ち上げ会をした。それは、ささやかながら、心の霧が晴れていくような楽しい酒宴だった。
第二部 獣人武闘祭 完
――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
第二部の終了をもって、ひとまず完結とさせていただきます。
本日から新作『ゾンビのいない世界で俺に与えられたスキルは『ゾンビ殺し』だった。役立たずとして追放される俺。でもあと少しで世界はゾンビだらけになるんだけどね』を投稿しております。よろしければ、見てもらえると嬉しいです。
不意に、ミャオが話しかけてきた。
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私は、苦笑した。
「ニャッ? 何が面白いニャ?」
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「えっ、でも、さっき、先生は……あっ、あぁ~っ!?」
驚きに目を丸くするミャオに、私はニヤリと微笑む。
「その通り、ハッタリよ。目の前で気の威力を思い知った後だから、素直に引っかかってくれてよかったわ」
「かぁ~っ、こりゃ一本取られましたニャ。……でも、ハッタリって気がついて、レガリオの人たちがタマラちゃんを取り返しに来たらどうするニャ?」
ミャオは、心配そうに言う。
私は、彼女の不安を取り払うように、軽く掲げた拳を握り締め、力強く言った。
「その時は、この拳でまとめてぶちのめしてやるだけよ」
ミャオは、にししと満足そうに笑った。
「ニャッ。それでこそ僕の先生ですニャ」
「それにしても、暑いわね。朝になって、電車が動くまで、どこかで休憩しましょうか」
「あっ、あそこ。ホームレスのおじさんたちが、酒盛りしてるニャ。まぜてもらうニャ」
「そ、それはちょっと……」
「ニャニャッ? なんでですかニャ? 身なりや種族で人を差別するのはよくありませんニャ」
「ふふ、その言葉、昔のミャオに聞かせてあげたいわ。それじゃ、ちょっと仲間に入れてもらおっか」
「はいですニャ」
声をかけると、ホームレスたちは嫌な顔ひとつせず、私たちを仲間に入れてくれた。彼らの中には、J1グランプリのことを知っている人もいて、ベスト4のミャオと、優勝者のタマラを見て、大きな歓声を上げる。
それを聞き、なんだなんだと、たくさんのホームレスが集まって来た。
私たちは、せっかくだからということで、気のいいホームレスたちと共に、J1グランプリの打ち上げ会をした。それは、ささやかながら、心の霧が晴れていくような楽しい酒宴だった。
第二部 獣人武闘祭 完
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