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波乱の入学式に花畑現る
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入学式当日
アリッサは学園の関係者にはなったが、入学式には全く関係ないのでファルシオンに言われた通り日々の鍛錬の為、誰も居ない訓練場で剣の形を復習していた。
鋭く空気を切る音、華奢な姿に似合わない鋭い太刀筋から相当の使い手だと分かる。
「驚いたな、魔法使いの君が剣を使えるなんて」
突然掛けられた声にアリッサが振り返ると、そこには騎士服を着たモルセラが立っていた。
「あの……」
「突然すまない。私はモルセラ・ギルハス。エリンジウム殿下の護衛官だ」
「初めまして。アリッサ・リスリムです」
剣をしまいながら頭を下げ、まっすぐにモルセラを見た。
「剣はどこで習ったのですか?」
「姉から習いました。それに魔法使いも剣は使えます。魔獣討伐の時、魔力切れを起こしたって魔獣は逃げてくれませんから」
アリッサの言葉にモルセラも頷く。
式が終わるまで2人は剣の話や魔獣討伐の話などをして過ごし、時間になると別々の方向に別れた。
一方、入学式では些細な問題が起こっていた。
『あれはなんなんだ?』
小声でマロウが呟くと、エリンジウムはさり気なくマロウが見ている方に目を向け唖然とした。
入場を待つ新入生達がソワソワしながら1人の女子生徒をチラチラ見ている。
ピンクの髪にピンクのデージーを花畑かと思うほど指し、満足げな顔をしている女子生徒。
何故か目が合ってしまったので、軽く微笑んで嫌悪感を誤魔化した。
入学式を社交場と間違えているのか、呆れてものが言えない。
いや社交場でもあれほど花をさすものは居ないはずだ。
『放っておこう』
エリンジウムがこっそり囁き、会場へ入って行った。
「みんな、アタシの可愛さにメロメロね。さっき、エリン様と目があったから、今回もフラグはばっちりね」
小さく呟くとピンクの髪の女子生徒がにまぁ、と笑いながら会場へ向かった。
アリッサは学園の関係者にはなったが、入学式には全く関係ないのでファルシオンに言われた通り日々の鍛錬の為、誰も居ない訓練場で剣の形を復習していた。
鋭く空気を切る音、華奢な姿に似合わない鋭い太刀筋から相当の使い手だと分かる。
「驚いたな、魔法使いの君が剣を使えるなんて」
突然掛けられた声にアリッサが振り返ると、そこには騎士服を着たモルセラが立っていた。
「あの……」
「突然すまない。私はモルセラ・ギルハス。エリンジウム殿下の護衛官だ」
「初めまして。アリッサ・リスリムです」
剣をしまいながら頭を下げ、まっすぐにモルセラを見た。
「剣はどこで習ったのですか?」
「姉から習いました。それに魔法使いも剣は使えます。魔獣討伐の時、魔力切れを起こしたって魔獣は逃げてくれませんから」
アリッサの言葉にモルセラも頷く。
式が終わるまで2人は剣の話や魔獣討伐の話などをして過ごし、時間になると別々の方向に別れた。
一方、入学式では些細な問題が起こっていた。
『あれはなんなんだ?』
小声でマロウが呟くと、エリンジウムはさり気なくマロウが見ている方に目を向け唖然とした。
入場を待つ新入生達がソワソワしながら1人の女子生徒をチラチラ見ている。
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何故か目が合ってしまったので、軽く微笑んで嫌悪感を誤魔化した。
入学式を社交場と間違えているのか、呆れてものが言えない。
いや社交場でもあれほど花をさすものは居ないはずだ。
『放っておこう』
エリンジウムがこっそり囁き、会場へ入って行った。
「みんな、アタシの可愛さにメロメロね。さっき、エリン様と目があったから、今回もフラグはばっちりね」
小さく呟くとピンクの髪の女子生徒がにまぁ、と笑いながら会場へ向かった。
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