[完結]私、物語りを改竄します。だって、女神様が全否定するんだもん

紅月

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そして幕が上がる

1ヶ月後。

ダグラスの帰還を祝う夜会に集まる貴族達の中にアデリーン達の姿が見えた。

「美しい方ですね」
「なんて美しい。王妃に迎えて……」

物陰から見ている2人の青年が頬を染めて呟いた。

「無駄な夢を見るな」

影からアデリーンを見ていた青年達はダグラスの言葉に冷や汗が止まらない。

ラセットの長男であるイクリスは王座だけでなく、紫紺の薔薇のようなアデリーン嬢を手に入れようと思った途端、背後から首筋に鋭い刃物の刃が押し当てられ、振り向くこともできない。

「お前達の役割は、馬鹿な王と王子を失脚させ、王冠を被り王と宰相になる事だ」
「ダグラス、田舎から出て来て王都の美女を初めて見たのだ。大目に見てやってくれ」

青年達の父親が苦笑しながら歩み寄って来た。

「ナリス兄さん、ラセット兄上」

青年達の父親。
ラセット元第二王子は公爵家の当主となり、ナリス元第三王子は辺境伯となって王家とは関わらない様になっていた。

そのため3人が揃って王宮で顔を合わせるのは久しぶりの事だ。



ダグラスの帰還を祝う夜会が始まり、メイデス王妃は不在だが謹慎中であるニールも現れ王族が揃って壇上に上がった頃、アドラー公爵であるレグルスがダグラスの前に進み出た。
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