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[完結]人も国も柔軟性がある様です
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国とは結構柔軟性があるものの様で、王家がゴタ付いていても日々の生活は進み、気が付けば平穏な生活をしている。
「陛下、どう為されました?」
漸くゴタゴタが落ち着いた王宮に久しぶりに来たアデリーンが焦った顔で走ってくるイクリスの姿に目を丸くした。
アデリーンが学院を卒業してダグラスと結婚してから随分経っている。
ケヴィンとステラの結婚式ももう直ぐだしルーファスはしれっと助手仲間のお嬢さんと結婚して既にパパである。
王宮内も破滅プログラムの破滅因子であった王達が排除されてから新旧の交代もスムーズに進み、いたって良好の筈なのだが。
「アデリーン、助けてくれ」
「陛下。執務が終わってませんよ」
アデリーンが理由を聞こうとした時、もの凄く笑顔でありながら、怒っていることが分かるシモンが歩いて来た。
「お久しぶりです、シモン宰相補佐官様」
「お久しぶりです。ありがとう、陛下の足を止めてくださって」
断罪から随分経ってもまだ宰相補佐官であるが、実質の権力者となったシモン。
影では黒幕だの影の実力者だのと言われている彼を怒らせるのはダグラスを怒らせる次に恐ろしい、とまで言われている。
「シモン、私は仕事をサボっているんじゃ無い。ギアラ嬢から……」
イクリス陛下の言葉にアデリーンとシモンは納得した。
「シモン様、旦那様に声を掛けてくださいますか?」
「そうですね。多分ダグラス叔父上もそろそろ我慢の限界に達しているでしょうから」
話に出たギアラとは、元ヒロインのマリーや廃妃となったメイデスの様に美形の令息達にまとわり付く元平民で男爵家に引き取られた令嬢。
王宮内でメイドとして働いているギアラはイクリスだけで無くダグラスやシモンも追いかけ回している。
あまりに傍若無人な振る舞いに一瞬、また破滅プログラムか?と疑ったがソーレイヌ様からは
「一定数湧いて出る花畑症候群ね。物語には影響ないけど、駆除しておいて、ね」
と、圧力を掛けられている。
私、必要であればいくらでも物語の改ざんはしますが、女神様が望まないなら手を出す事はしませんが、今回は駆除に向かわなければならないようですね。
終わり
お付き合いいただき、ありがとうございます♪
遅筆が更に遅くなり不定期すぎる更新を見捨てないで下さった皆様、ありがとうございます😭
また何処かの話でお目に掛かれたら幸いです
「陛下、どう為されました?」
漸くゴタゴタが落ち着いた王宮に久しぶりに来たアデリーンが焦った顔で走ってくるイクリスの姿に目を丸くした。
アデリーンが学院を卒業してダグラスと結婚してから随分経っている。
ケヴィンとステラの結婚式ももう直ぐだしルーファスはしれっと助手仲間のお嬢さんと結婚して既にパパである。
王宮内も破滅プログラムの破滅因子であった王達が排除されてから新旧の交代もスムーズに進み、いたって良好の筈なのだが。
「アデリーン、助けてくれ」
「陛下。執務が終わってませんよ」
アデリーンが理由を聞こうとした時、もの凄く笑顔でありながら、怒っていることが分かるシモンが歩いて来た。
「お久しぶりです、シモン宰相補佐官様」
「お久しぶりです。ありがとう、陛下の足を止めてくださって」
断罪から随分経ってもまだ宰相補佐官であるが、実質の権力者となったシモン。
影では黒幕だの影の実力者だのと言われている彼を怒らせるのはダグラスを怒らせる次に恐ろしい、とまで言われている。
「シモン、私は仕事をサボっているんじゃ無い。ギアラ嬢から……」
イクリス陛下の言葉にアデリーンとシモンは納得した。
「シモン様、旦那様に声を掛けてくださいますか?」
「そうですね。多分ダグラス叔父上もそろそろ我慢の限界に達しているでしょうから」
話に出たギアラとは、元ヒロインのマリーや廃妃となったメイデスの様に美形の令息達にまとわり付く元平民で男爵家に引き取られた令嬢。
王宮内でメイドとして働いているギアラはイクリスだけで無くダグラスやシモンも追いかけ回している。
あまりに傍若無人な振る舞いに一瞬、また破滅プログラムか?と疑ったがソーレイヌ様からは
「一定数湧いて出る花畑症候群ね。物語には影響ないけど、駆除しておいて、ね」
と、圧力を掛けられている。
私、必要であればいくらでも物語の改ざんはしますが、女神様が望まないなら手を出す事はしませんが、今回は駆除に向かわなければならないようですね。
終わり
お付き合いいただき、ありがとうございます♪
遅筆が更に遅くなり不定期すぎる更新を見捨てないで下さった皆様、ありがとうございます😭
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