The Secret Super Girls〜心を救うヒーローはいかがですか?~

CHIKA(*´▽`*)

文字の大きさ
17 / 24
ゲームセンター狂想曲~神隠しの謎を解け~

あなたは超常現象を信じる? 私は信じる。でも怖いからそういうのは基本的に見ないにゃん

しおりを挟む
 話の内容はこうだ。ことの始まりは、二日前の夜11時半ごろ。
 平日は12時前までしか開けていない。閉店の準備を従業員や、アルバイトの人と共にしていた。


 そして12時となり、全員居るかどうか点呼をしていた時だ。アルバイトが一人、居なかった。
 その一人は、どちらかと言うと真面目な方ではなかった。勤務をしている時は、不真面目ではない。でも報連相を怠ることが多々あった。


 とは言えど、急に何も言わずに帰る、なんてことはなかった。
 すぐに従業員、全員で彼を探した。


 一階、二階、三階と思いつく限りの場所は探した。でも見当たらなかった。
 とりあえず今日は遅いから、ということでその日は解散となった。

 次の日の朝になっても、彼からは何の連絡もなかった。
 ゲームセンターはあれだけ探してもいなかった。


  だとすると、そこを出てから何か事件に巻き込まれたのではないのだろうか。
  そんなにうじうじ考えても仕方ない。まずは彼の保護者に聞いてみようと思い、電話をかけることに。


 すぐに繋がり、彼の母親が出た。
 当の本人のことを聞いてみると、バイトに出かけてからまだ一度も帰って来てない。連絡も何もなくて現在に至る、と。


 これはただ事ではない可能性の方が高そうだ、となり警察に連絡するように言った。
 彼のことは心配だけど、とりあえず警察に任せるとしよう。


 自分は今日もお客様の為に、ゲームセンターを開かなくては。
 ということで、ひとまずいつも通り開店させた。


 店員たちにもきちんと事情を説明した。
 みんなまだ心配はしていたけど。


 夜11時半前。事件は起きた。少し記憶があやふやで覚えてない部分もある。
 いつの間にか気を失っていて、気がつくと誰も居なかった。お客様も従業員も。

 自分しかその場に居なかった。人気も何も感じることはなかった。
 どの階を探しても、見当たらなかった。


  少しパニック状態になっていたから、細かく探せていない所もあったかもしれない。
 とりあえず閉店の準備を急いでして、逃げるように帰った。そして今に至る、と。



  「もう一回、店の隅々まで探そうと思います。もしそれでも見つからなかったら、夜7時にまたここに車で来ます。もし見つかったら連絡します。連絡がなかったら、さきほど言った通りのままでお願いします」


  「わかりました。早く無事に見つかると良いですね」
  「お気遣いありがとうございます。それではこれで失礼します」
 そう言って礼をすると、穂山さんは出て行った。



  「にしても神隠しかぁ。確かに普通の人なら信じがたいお話よね」
  「ですね。私も本当にこんなことってあるんだって驚いてます」


 ほのかさんが時計をチラッと見た。時刻は9時15分を示そうとしていた。
  「にしても、めっちゃ時間余っちゃったね~。あっ、そーだ! 雪ちゃんっ」


  「どうかしましたか、ほのかさん」
 ほのかさんが私の手を握った。
  「雪ちゃんの高校って校則緩い?」
  「へっ?」


 何でそんなことを聞くのだろう。私の学校は校則は緩い方だ。
 髪の毛も金髪とかピンク色とかそこまで派手じゃないのなら、染めてもOKだし、着崩すのも大丈夫だ。


  「それに今から空いてる?」
 まさかの連続質問。特に何も予定は入れていない。
 今日は一日かかる可能性があると思い、そうしたのだ。


  「特に何も予定はないですけど……それがどうかしましたか」
  「そっか、そっか~。ならさ」
 そう言うと私の手を放し、くるりと一回転した。


  「一緒にお買い物しないっ?」
 そして軽くウインクをした。
  「雪ちゃんのイメチェン大作戦っ。もちろん無理強いはしないよ。どーかな」


 思考や中身を変えるのも大事だけど、見た目を変えるのも新たな試みで悪くない。   
 今まで着ていたファッション以外に挑戦するのも、また新しい何かが見えてくるのだろう。


  「大丈夫ですよ。それでは、今日は改めてよろしくお願い致しますね」
 こうして私の土曜日は幕を開けたのだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...