俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ

文字の大きさ
8 / 45
幼少期編

8.呪いと悪魔召喚

しおりを挟む
俺は思ったのだが、体の一部分が黒く変色するのって、もしかしたら呪いか何かじゃないのか?

ほら、良くゲームとかで呪いを受けたら体の一部分が黒く変色するとかあったし。

呪い、呪いねぇ...

「なぁ、メイル様?呪いって知ってる?」

「の、呪い?確か忘れ去られた闇魔法の類だと聞いたことがある。」

「そう、そうなんだよなぁー」

俺は自分の研究室にメイルと一緒にいる。

本当は外の裏庭が良かったけど、まだメイルが不安定だし、お父様の尋問も終わってはいないだろうから安全の確保として俺の研究室に今引きこもっている。

あのメイド事件の夜、初めてメイルが自分から俺の部屋に訪ねてきて、夜が眠れないから一緒に寝ようとのことだった。

可愛すぎかよ

まぁ、この話は置いといて

闇魔法ねー、使えなくはないんだよ、実は。

前に魔法を試した時あたり周辺を暗闇にすることができたから。

でも、闇魔法ってどう言う魔法が使えるのか具体的には知らなくて...

本に載ってなかったんだよなぁ

今思えば闇ってだけで禁忌だとされてるのかなって思うんだけど...

実際問題さ、闇魔法とか言ったら何となくで魔法使えなくもないんだけど。

あとは正反対の光魔法。

浄化とか?

でもさ、浄化するだけじゃ気が治らないんだよねー、メイルの為に何とかして復讐してやらないと!もし呪いをかけた奴がいるならね。

あ、いや、まだ呪いだと決まったわけではないんだけどね?

それを確かめるためには呪いに詳しい人に尋ねたいわけですよ。

てなったらさ、やってみるしかなくない?



でもこれ絶対に禁忌っぽいよねー

どうしよう

でも、メイルの為に何かしらの成果は上げてあげたいんだよねー

「んー」

「何を考えてるんだ?」

「いやー、ちょっとねー。まあいいや、何とかなるでしょう!」

そうと決まれば準備をしなければ!

真新しい大きめの紙を引っ張り出して研究資料が散らばる床の上に置く。

「いったい何を?」

「いいからいいから!」

そう言うとメイルを部屋のはじにある椅子に座らせる。

後は魔法陣だよなぁ

単純に丸に五芒星描いてみるか?
普通のペン...じゃあダメだよな。

となると...か?
痛いのやだな、確か痛覚緩和の武器があったはず...っと!

「あった!」

武器を鞘から引き抜くと腕に刃を当てる。

「待て!イズリルなにをっ!」

ブシュッ

パタタッ

血はこのくらいでいいかな、うん、痛覚緩和ちゃんとできてるじゃん、俺天才!

「大丈夫だからそこで見てて!」

俺は適当に魔法陣みたいなものを自分の血で描いていく。

悪魔召喚なんてするくらいだから本当は人の魂くらい集めないといけないんだろうけど、それはできないからこう言う時のために伸ばしていた髪の毛の出番だな。

髪の毛には魔力が豊富に含まれると言うし、もしも俺の魔力が気に入れば召喚に応じてくれるだろう。

ザクリと束ねていた髪を肩までで切ると魔法陣の真ん中にばら撒いた。

さらに数滴血を垂らすとこれで準備完了!

メイルの方をチラリとみるとカタカタと震えていた。

そりゃそうか、こんなのいきなり見せられたら正気の沙汰とは思えない。

「必ず成功させてみせるからね、メイル様」

「まて...さっきから何をっ」

「悪魔召喚!」

呪文なんてあってない様なもの。
取り敢えず自分の中にある膨大な魔力を魔法陣に流してみる

すると魔法陣が光った

おっと、これはいけるのではないだろうか!?

これでもかと言うくらいの眩い光が何秒間か光ったと思えば光が消えた。

それと同時にとんでもない重圧がのしかかってきて地に伏せた。

それはメイルも同じだった。

「クヒヒッ、この私を呼び出した人間は久方ぶりだなそこのお前じゃないな、お前か?人間。」

怖い...かも、いや、普通に怖いわ、何この悪魔、絶対下位の悪魔なんかじゃない

髪を鷲掴みにされて無理矢理頭を上げさせられる。

髪の毛千切れて禿げたらどうしてくれるこの悪魔め!

いや、悪魔か。

「カヒュッ、そ...ですっ。私がっ...召喚しましっ...たっ!」

いや、本当何この重圧、半端ない!

息するのもやっとなんですけど!!

「そうか、お前が私を召喚したのか。何のために召喚した?そこに転がっているガキの呪いのためか?」

「っ!そりゃ、話がっ、早いな!」

「ふむ、だがこの私に願いを叶えて欲しいのであればいささか代償が足りぬな。本来ならお前の命と引き換えに召喚されるくらいなのだが...」

「なっ!イズ...っ!やめっ」

「貴様にしゃべる事を許可した覚えはないぞ」

「ひっ!」

そう言うとメイルに殺気を飛ばす悪魔。

「お前っ!の...悪魔のっ、位はっ」

「ん?私か、私は悪魔公爵だ。」

なんと...悪魔公爵だと!?

何でそんな大物が!

だけどチャンスでもあるな、悪魔公爵ともあればこいつに解けない呪いなどありはしないだろう。

「り...とり...ひきっ、しよう」

「ほう、聞くだけ聞いてやろう」

「俺のっ、魂...っ、寿命っ、なったら...くれてやる!だからっ...契約しろ!」

そう、どうせここに呼んだ時点で俺の命詰んでるのであればせめて寿命を迎えて死にたい。

すると悪魔公爵が仄暗い光を瞳に宿し何故か頬を赤く染めて笑った

「クヒヒッ、魂を私にやると言うことは輪廻転生の輪にはもう二度と戻らずに私と共にずっといると言うことだ。それでいいのか?」

「ああっ、だが!俺が天寿を全うっ...する事がっ...条件だっ!」

「クヒヒッ、いいだろう」

悪魔公爵がパチンと指を鳴らすとさっきまで感じていた重圧が嘘の様に消えた。

「人間、名は?」

「ゲホッ、イズリル。イズリル・バードナー。お前は?」

「名は無い、イズリル、お前が決めろ」

名前か、黒曜石みたいな綺麗な髪色だから

「オブシディアン、お前の髪の毛の色だ。」

「オブシディアン」

悪魔公爵、改め、オブシディアンがそう言うとさっきまで真っ黒だった左の瞳が赤色に染まった。

「え、なんか瞳が赤になった...」

「イズリルは左目が黒くなってるぞ鏡を見てみろ」

「えーっ!ほ、本当だ!黒目だ懐かしい!」

「懐かしい?」

「あ、いやその、夢の中で黒目の自分を見たことがあって、はは。」

「ふん、まあ今はいいだろうそれより契約は成された。イズリルの魂はお前の死後私が貰うぞ」

「ああ、構わないよ、そっちもちゃんと約束守ってくれるならね、まずはメイル様の呪いを解いて俺の命尽きるその時まで守ってもらうからな」

「まて、守るだと?」

「当たり前だろ、俺は寿が条件だと言ったはずだが?」

「小賢しいやつだな、まあいい、その命尽きる時まで守ってやろう。」

「よし、これで解決するぞ、メイル様!」

「か、解決なんてっ、するわけ、ないだろう!イズリルの綺麗な赤い目がっ、片目だけとはいえ黒くなったんだぞ!それに魂までなんてっ!どうしてそんなに笑っていられるんだ!!」

「俺の見た目怖いか?」

「違う違う!そんな事どうでも良い!なぜお前は俺のためにそこまでしてくれるんだっ!俺にそんな価値ない!!」

「そんなの決まってるだろ、困ってる友達がいたから、ただ助けたいと、そう思っただけだ。他の誰でもない、メイル様だったから力になりたいと、そう思ったんだよ。」

「イズリルは馬鹿だ、大馬鹿者だ。」

ボロボロと涙を流すメイル。

オブシディアンはつまらなさそうな目でメイルを見ている。

その目やめろ。

「本当に私がこのガキのために呪いを解かないといけないのか?」

「何のためにお前を呼んだと思ってるんだ、こちとら命かけてんだぞ」

「クヒヒッ、そうだったな、では呪いの元凶を辿ってやろう。」

そう言うとオブシディアンはメイルの頭を鷲掴みにする

「ちょっ、もっと丁寧に扱って!」

「お前以外はどうでも良い」

何こいつ疲れる!

そんな事を思っているとオブシディアンの手から闇がブワッと広がった。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~

伽羅
ファンタジー
 物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。

異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。

kakuyuki
ファンタジー
交通事故で死んでしまった、三日月 桜(みかづき さくら)は、何故か異世界に行くことになる。 桜は、目立たず生きることを決意したが・・・ 初めての投稿なのでよろしくお願いします。

巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。  〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜

トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!? 婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。 気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。 美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。 けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。 食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉! 「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」 港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。 気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。 ――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談) *AIと一緒に書いています*

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。 中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。 私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。 そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。 自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。 目の前に女神が現れて言う。 「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」 そう言われて私は首を傾げる。 「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」 そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。 神は書類を提示させてきて言う。 「これに書いてくれ」と言われて私は書く。 「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。 「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」 私は頷くと神は笑顔で言う。 「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。 ーーーーーーーーー 毎話1500文字程度目安に書きます。 たまに2000文字が出るかもです。

処理中です...