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バカジロタ
しおりを挟むジロタはいっきにしゃべると、学校への道を歩き出した。
なにそれ?
私の意思は?気持ちは?
いつもジロタの都合じゃない。
勝手に責任感じて、勝手に離れて…。
私はだんだんムカムカしてきて、ジロタの足に蹴りを入れた。
『うを!?何すんだよ!?』
『バカジロタ!!私も好きだバカ!!バカ!!バカ!!嫌い!!』
『え!?どっち!?』
ジロタに何言ってるんだろう…。
好きとか嫌いとかワケわかんない。
ってか、私はジロタが好き…なの?
でももう止まらない。
『私だって、ジロタと離れたくなかったもん。でも、ジロタは何考えてるかわかんないし、たまに怖いし、ヘラヘラしてるし、もう…どうしていいかわかんないよ。』
気がつくと、私は、鼻をすすりながら泣いていた。
こんなとき、綺麗に泣けたら、可愛いんだろうな。
『お前こそバカじゃん。』
ジロタの顔を見ると、ジロタも泣いていた。
2人でわんわん泣いた。
泣いたら、なんだか頭がスッキリした。
私は、ジロタに抱きついた。
ジロタも私を抱き締めてくれた。
ずっと、こうしたかったんだな…。
なんだか幸せな匂いがした。
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