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センゲン
しおりを挟む『うわっやばっ!!』
ジロタが叫んだ。
『急がないと遅刻する!!』
ジロタは私の手をとって歩き出そうとした。
『待って!!』
私は、ジロタの手を引っ張った。
『やっておきたいことがある。』
そう言って、家の方へ歩き出した。
ジロタも仕方なさそうに私についてきた。
家の戸を開けると、うちは古い家だから、すぐに居間。
伯母さんとお母さんが座って話をしていた。
『何2人で!?学校は!?』
お母さんが立ち上がって、大きい声を出した。
『あのね…』
『私、ジロタと結婚する!!』
『え!?』
ジロタも含めた3人が驚いていた。
だって、その方が一緒にいられるから。
ずっと、一緒にいられるから。
『ジロタはどうなの?』
伯母さんが低い声で聞いた。
『俺は…麻央と結婚…したいよ?』
なんだか、しどろもどろのジロタを初めて見た気がする。
伯母さんがため息をついた。
『勝手にすれば良いけど、学校には行きなさい。全く、不良息子どもが…。』
私は、なんだか、嬉しくて、ジロタの顔を見た。
ジロタは赤い顔をしていた。
『早く行きなさいよ!?』
お母さんに急かされて、学校に向かった。
途中でジロタが言った。
『親の前でああいうこというなよ、恥ずかしいだろ。』
ふふふ…ジロタの弱点見つけた。
もうすぐ梅雨、ジロタと相合い傘で学校に通う。
ジロタとワタシの幸せな日々が始まる。
おわり
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