『サエキ家政夫紹介所』

みのる

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「ベテラン澄海」編(+見習い良)※

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『本当は!窓拭きは曇りか雨の日が最適なのだが!(ゴォシゴシ)
(※本日の天気:快晴)
おい!良!!しっかり拭いてるのかぁっ!?』

花柄の三角巾に花柄のエプロン姿がとても眩しい。
少し湿らせた新聞紙で古風な窓の外側をコの字を描くようにキレイに磨き上げる澄海。

「ちゃあんと!拭いてますよぉっ!」

遠くから見習い良の微かな声。
とそこに現れた、まだ小さな男の子。ニッコリと澄海に向かって天使の微笑み♪

『ん?椿、どうした?
俺は今忙しいんだぞ?』

『はい♡おじちゃん♪
これ☆』

手渡される、白い物体×四。

『なんだ?……………って…………
くっさ!!(プーン)てか!!またかぁぁああ!!!(大絶叫)』

……………どうやら澄海、しょっちゅうこの坊やに遊ばれているらしい。
 

『よし!次は風呂場だ!』

窓拭きの任務を終えた澄海、颯爽と次なる任務を遂行する。
その姿を遠目で見ていた良も慌てて窓拭きを終了させて後を追う。

『風呂場をふたりがかりで掃除してもイカンだろうが!
お前はトイレ掃除だ!』

良、トイレ掃除を担当決定。
早速トイレ掃除任務にかかろうとしたその時!!

『あたし!おトイレ!!(緊急事態)』

小学生低学年くらいの女子が「まさに!非常事態」といった様子でトイレに駆け込む。

「………………あの~………早く出てね?」

その後に!

『ワシも便所じゃあっ!』 

ドアの前に並ぶジィサン。

『オレも!!』

更にその後ろに並ぶ中学生くらいの男子。

『………………………………………………』

地味~に待つ、忠犬良。


『ふわぁ~♪♪スッキリした♡』

最後の少年がトイレを後にした後、良が清掃にかかろうとドアを開けた瞬間!!

『………………………………………………ちょっ!!今は!無理かも……………………………OTL』

トイレは後回しにして他に取りかかろうと考えた良であった。


その頃、サザナミ家の風呂場では………………


の!前に!!

『お前らぁっ!!自分の部屋は自分で掃除するんだぞ!?』

そこでひとりの思春期くらいの男子より大ブーイング。

『なんでだよ!?ソレもぜぇんぶ!ひっくるめて引き受けるのが「家政夫」ってモンだろ!?』

そこで家政夫澄海はニヤリと怪しい笑みを浮かべる。

「イィのか?お前らの『あぁんな!ハズカシイモノ』とか!見っけて盛大に公開しちまうぞ?」

それを耳にした思春期男子(+約三名)は慌てて自分達の部屋へと向かう。
それを目にした澄海は呟く。

「花梨や翼にも『ハズカシイモノ』あったのか…………(意外)」

そして自らは持ち場である風呂場へと足を運ぶのであった。

浴槽から洗面器、腰掛けの裏っかわ……シャンプー&リンスの裏側のヌメリはもちろん!
風呂のフタのヒダヒダまで丁寧に洗い上げ、タイルや壁のカビ汚れ等もピッカピカ♪

『おし!こんなモンだろ?(自画自賛)』


とそこに現れた見習い良。

『澄海さん!洗面所とトイレ掃除、終了しました!!』

『よぉし、次は台所だな!
台所は言っとくが!手強いぞ?』

またそこでニヤリと微笑う澄海。

『ハイ!みっちり勉強させていただきます!!』

花柄の三角巾とエプロン姿な男子が台所へ向かう。それに続くストライプの三角巾とエプロン姿の男子。

換気扇はもちろん!真っ黒なトースターの掃除。冷蔵庫の中身の整理に棚の整理。
コンロの油汚れをしっかりと落とし……
それらの技術スキルをしっかりとメモして澄海より盗み取る見習い良。
無論換気扇もだ!!



『澄海さん…………ともうひとりのお方、今日はとっても助かったわぁ♪』

『じゃあ奥さん、任務完了しましたのでコレで失礼します。』

『ちょっとまってぇ!?
はい♡おじちゃんとおにいちゃん!おつかれちゃまぁ!!(二ーッコリ)』

初めのイタズラ坊やが撤退しようとしていたふたりにサプライズ・プレゼント♡
手渡された大きな箱の中身はどうやらワンホールのクリスマスケーキ♪

『おぅ!椿、ありがとうな?
じゃあな!!』

最後にやっと!顔を見せた母親らしき女性に一礼すると、事務所へと帰還する澄海&見習い良。


『な、なんじゃこりゃあぁぁぁあああ!!(仰天)』

………と見せかけて!
でぇぇぇん!と構えたデカい箱にはなんと!!ショートケーキがたったひとつ(笑)

『残念、オレの分が無いですね?』

密やかに残念がる見習い良。

『いやいや、そういうモンダイじゃあねぇだろ!?』

もちろん!坊やのお陰でガッカリ感半端ないベテラン澄海。


※別小説『さざなみけのひとびと』も是非とも御一緒にお楽しみくださいね?(何気にセールス)

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