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小話 仔猫達のプチぼうけん※
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※なにぶん仔猫なものでして……平仮名だらけを覚悟して下さい。
ー此処は新☆何でも屋(の奥の部屋)ー
やんちゃ盛りな仔猫達5匹(コトラ、チャトラ、コタマ、ミケ、タマミ)はお暇を持て余していた。
好奇心旺盛なタマミが4匹に言う。
『ねぇねぇ!どこかあそぶとこはほかにはないの?「ねてるまいちゃんのかみのけいじる」のも「おかあさんのひげをつっつく」のも、わたしもうあきちゃった!』
それを聞いてた物知りなチャトラは答える。
『この”よのなか“はじつはとってもとっても!ひろいんだって。あたしたちがいる”ここ“からでたら……それはおもしろいものがたくさんみられるみたいよ。』
そこで何でも知りたがりなミケが、
『すごぉい!チャトラはいろんなことをよくしってるよねぇ?でもどうしたら”ここ“からでられるの?』
それに知ったかぶりばかりを言うコタマがまた知ったかぶり!
『そこのいつもとじてる”ふしぎないりぐち“からきっといけるんだよ!』
………おや?今日はまともな事を言ったような???
臆病者なコトラが、
『でもおかあさんが「こどもだけでかってに”ふしぎないりぐち“にいってはいけないよ」って…いっつもくらいいってるよ?』
どうしても好奇心を抑えられないタマミ。
『だいじょうぶよ!いまならおかあさん、ねてるし。まいちゃんもいっしょにおねんねしてるから…いましかないよ?』
ミケがみんなのこころを代返する。
『みんなでいけばこわくないよ!きっとだいじょうぶ♪いこう?』
実は一番行ってみたかったチャトラが、
『…………なぜかきょうは“ふしぎないりぐち”があいてるから……いってみようか?』
お昼寝中な2人を起こさないように、静かに喜ぶ5匹達。……でも首の鈴がチリンチリン鳴ってるよ?(滝汗)
そうして5匹の仔猫達は“ふしぎないりぐち”に吸い込まれていった。
5匹が落ちたそこは、何か古い匂いのするところ。
何処か近いところで……なんか聞き慣れた唸り声みたいなのが聞こえる。
その音に敏感に反応したコトラ。
『‼……………な…なにかが……おこってるようなこえがするよ?……ぼくらが…かってに“ふしぎないりぐち”にはいったからかなぁ?』
そこでコタマが知ったかぶる。
『あれはきっとオバケだよ!』
じっくりと周囲を見つめていたチャトラが静かに言う。
『…いーえ、ちがうよ。あれは……ここのおやじさんがそれはきもちよさげにねむってるおとよ?あれはにんげんの“いびき”っていうみたいよ。』
ミケが不思議そうに、
『ぼくもてっきりなにか“こわいもの”のこえにきこえたよ。びっくりしたぁ!』
いやぁ、春ですからねぇ…(シミジミ)
なんと都合良く!更に外の世界に続く“ふしぎないりぐち”が、仔猫達1匹ずつギリギリ通れる位で開いているではないか⁉
タマミが、
『ねぇ!とうぜんここにもはいるんでしょ?』
ワクワしながらみんなに聞く。
チャトラが警戒しながらも…好奇心には敵わなかったみたい。
『どこにいくかはわたしもさっぱりわからないけど…いこうよ!』
そしてもちろん、5匹はそこにも………吸い込まれる事は無かったのだった。
『あんた達‼‼‼』
世界で一番怖い声が聞こえてきて、5匹は一斉にフリーズした。…………怖々とチャトラが背後を振り返ると……予定通りな展開が待っていた。
『“ふしぎないりぐち”には入っちゃいけないってあれだけ言ってたのに……(怒MAX)』
そして5匹の小さな冒険者たちは母猫とらによって、1匹ずつ首根っこを咥え込まれて『強制送還の刑』に処されたのであった。
ー此処は新☆何でも屋(の奥の部屋)ー
やんちゃ盛りな仔猫達5匹(コトラ、チャトラ、コタマ、ミケ、タマミ)はお暇を持て余していた。
好奇心旺盛なタマミが4匹に言う。
『ねぇねぇ!どこかあそぶとこはほかにはないの?「ねてるまいちゃんのかみのけいじる」のも「おかあさんのひげをつっつく」のも、わたしもうあきちゃった!』
それを聞いてた物知りなチャトラは答える。
『この”よのなか“はじつはとってもとっても!ひろいんだって。あたしたちがいる”ここ“からでたら……それはおもしろいものがたくさんみられるみたいよ。』
そこで何でも知りたがりなミケが、
『すごぉい!チャトラはいろんなことをよくしってるよねぇ?でもどうしたら”ここ“からでられるの?』
それに知ったかぶりばかりを言うコタマがまた知ったかぶり!
『そこのいつもとじてる”ふしぎないりぐち“からきっといけるんだよ!』
………おや?今日はまともな事を言ったような???
臆病者なコトラが、
『でもおかあさんが「こどもだけでかってに”ふしぎないりぐち“にいってはいけないよ」って…いっつもくらいいってるよ?』
どうしても好奇心を抑えられないタマミ。
『だいじょうぶよ!いまならおかあさん、ねてるし。まいちゃんもいっしょにおねんねしてるから…いましかないよ?』
ミケがみんなのこころを代返する。
『みんなでいけばこわくないよ!きっとだいじょうぶ♪いこう?』
実は一番行ってみたかったチャトラが、
『…………なぜかきょうは“ふしぎないりぐち”があいてるから……いってみようか?』
お昼寝中な2人を起こさないように、静かに喜ぶ5匹達。……でも首の鈴がチリンチリン鳴ってるよ?(滝汗)
そうして5匹の仔猫達は“ふしぎないりぐち”に吸い込まれていった。
5匹が落ちたそこは、何か古い匂いのするところ。
何処か近いところで……なんか聞き慣れた唸り声みたいなのが聞こえる。
その音に敏感に反応したコトラ。
『‼……………な…なにかが……おこってるようなこえがするよ?……ぼくらが…かってに“ふしぎないりぐち”にはいったからかなぁ?』
そこでコタマが知ったかぶる。
『あれはきっとオバケだよ!』
じっくりと周囲を見つめていたチャトラが静かに言う。
『…いーえ、ちがうよ。あれは……ここのおやじさんがそれはきもちよさげにねむってるおとよ?あれはにんげんの“いびき”っていうみたいよ。』
ミケが不思議そうに、
『ぼくもてっきりなにか“こわいもの”のこえにきこえたよ。びっくりしたぁ!』
いやぁ、春ですからねぇ…(シミジミ)
なんと都合良く!更に外の世界に続く“ふしぎないりぐち”が、仔猫達1匹ずつギリギリ通れる位で開いているではないか⁉
タマミが、
『ねぇ!とうぜんここにもはいるんでしょ?』
ワクワしながらみんなに聞く。
チャトラが警戒しながらも…好奇心には敵わなかったみたい。
『どこにいくかはわたしもさっぱりわからないけど…いこうよ!』
そしてもちろん、5匹はそこにも………吸い込まれる事は無かったのだった。
『あんた達‼‼‼』
世界で一番怖い声が聞こえてきて、5匹は一斉にフリーズした。…………怖々とチャトラが背後を振り返ると……予定通りな展開が待っていた。
『“ふしぎないりぐち”には入っちゃいけないってあれだけ言ってたのに……(怒MAX)』
そして5匹の小さな冒険者たちは母猫とらによって、1匹ずつ首根っこを咥え込まれて『強制送還の刑』に処されたのであった。
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