新☆何でも屋

みのる

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ゲームにハマる者達

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    1月のある日の昼下がり、店主中村が珍しく眠りもせずかと言って動画も見ずに熱中している事が有った。

『えい、この、クソッ、だぁ~また死んじまった!!(悔)
中々難しいじゃ無いかこのゲーム!?』

『アナタ~!お昼ご飯よ~』

『あぁ分かった!』

ーーー5分後ーーー

『アナタ、ご飯って言ってるでしょう!?』

『あぁすぐ行くよ!』

ーーー10分後ーーー

『アナタ!!さっきからご飯って言ってるでしょ!!』

『ん?何の用だまい?』

『ご飯だってば!』

『ご飯ならご飯って最初から言ってくれよ!』

『さっきから何度も言ってるわよ!!ほんとにもう!』

『わ、悪かった今行くよ·····』

    ゲームに熱中するあまり舞の話を一切聞いておらず遂に舞を怒らせてしまった。
    中村は昼ご飯を食べに住居の方へ大慌てですっ飛んで行った。

『ふ~食った食った、さてと続きでもやるかな·····』

『う~んどうしても!ここが上手く行かないな⋯⋯』

ガラガラガラッ!

『やぁ青年。』

『⋯⋯⋯⋯』

    元店主が店にやって来て中村に声をかけるもいっさい気づかない。
    店番のしている癖にこんな調子でいかがなものか?

『おや?聞いているのかね青年!?』

『ん?あぁなんだオッサンか、いつ来たんだ?』

『今来た所だけど、私が来た事にも気づかない程何に集中していたのかね?』

『あぁ、実はサンテンドーボタンを手に入れたんだけどさ、このアクションゲームが難しくてな。』

『なんだね、お前さんは店番中にゲームをしているのかね?』

『どうせ店も暇だし別に良いじゃねぇか!』

『まあゲームをするのは別に構わないんだけど、客が来た時に気づかないといけないよ?』

『わかってるって!』

    声をかけても返事が返ってこず再度声をかけて漸く気付いてもらえた元店主。
    中村が元店主を一瞥すると、直ぐにまたゲーム画面へと視線を落としゲームをしながら元店主と話しはじめる。

『クソッ、何度やってもダメだ!』

『そんなに難しいのかね?』

『あぁ、ここのアイテムなんだけどさ何度トライも取れないんだ·····』

    中村はそう言うとボタンを放り出して突っ伏してしまった。

『どれ、私に貸したまえ。』

『ほらよ、でもよオッサンはゲーム出来るのかよ?』

『あぁ、こう見えても私は子供の頃ゲーム名人のうみちゃんって言われたもんだよ。(得意気)』

『へぇ~、人は見た目によらないな!』

    見兼ねた元店主が中村にボタンを寄越すように言うと、放り出したボタンを手に取ると元店主に差し出しながらゲームが出来るのかと問いかける。
    ボタンを受け取った元店主は余程腕に自信が有るのか自慢げに話しながらプレイし始める。

『ん?オカシイな、この!!
う~む、死んでしまったよ⋯⋯⋯⋯オカシイね、このゲーム機壊れてるんじゃ無いのかね?』

『んな訳有るか!!今日手に入れたばかりの新品だぞ!?
ボタンが壊れてるんじゃなくてもう考えてもオッサンの腕が悪いんだろ!?俺だってゲームにはそれなりに自信が有ったけどこのザマだからな·····』

    自信有りげに始めた元店主だが、残念ながら思う様にはならず呆気なく死んでしまった。
    ミスした事をこともあろうに元店主はゲーム機のセイにしてしまう、なんとも元店主らしいと言ったら元店主らしいが⋯⋯⋯⋯
    しかし新品の品にケチを付けられ気に食わない中村にあっさりと反論されてしまう。
    納得がいかない元店主がトライし続け20数分·····

『おい、オッサンいい加減に返してくれよ暇じゃねぇか!!』

『うるさいね少し静かにしたまえ!!
ほらみたまえ、うるさくするから死んでしまったじゃないかね!!』

『えぇ~⋯⋯⋯⋯
俺の責任かよ!?
(これからはオッサンに難しいゲームをさせるのは厳禁だな⋯⋯)』

    ボタンを一向に返そうとしない元店主に痺れを切らせた中村が声をかけると、イラついていた元店主に怒られてしまった。
    思う様にならないゲームに元店主はかなりイラついていたのである、そう珍しくかなりご機嫌が宜しくないのだ。
    その後も無言で黙々とトライし続ける元店主、ミス続きでイライラがどんどん溜まっていく。

『⋯⋯⋯⋯』

『⋯⋯⋯⋯』

『何か喋りたまえ!!お陰でまた死んでしまったじゃないかね!!』

    中村は静かにしていても元店主に怒られてしまうのである。

『いい加減にしろよオッサン!!
さっきは話しかけたら静かにしろとか言っといて、静かにしてたらしてたで何か話せって俺にいったいどうしろってんだ!?ほんとにまったく!!』

『ん?·····あぁすまない、イライラしてしまって遂ね。(滝汗)』

『ほんとにまったくよう勘弁してくれよ⋯⋯⋯⋯、しかしオッサンがこんなにも機嫌が悪いの珍しいな!?
と言うか初めてじゃねえか?』

『昔から機械にバカにされるのが腹立たしくてね、人が相手なら穏やかなのだけどねえ。』

『⋯⋯⋯⋯オッサン、ゲームやらない方が良いんじゃないか?(疑問満載)』

    あまりもの理不尽さに中村も遂に怒りだす。
    中村に怒られ我に返った元店主が素直に謝り事情を切々と話し出すが、余りにもバカげており中村は飽きれ果てる。
    まあ中村の言う事も当然と言えば当然だな。

『よしこうなったらお互い死んだら交代しようぜ!?
そのままぶっ続けでやってもイライラするだけだしな!』

『なるほど、青年しては良い考えだね。』

    その後も2人であーだこーだ言いながら黙々とゲームをし続けていく。
    ⋯⋯あんたらそんなんで果たして良いのだろうか?店番じゃないのか?

    2人で交互にゲームをやり初めてどのくらいの時が経ったので有ろうか、長い時間客は1人も来なかったが遂にガラス戸に1つの影が映し出された。

ガラガラガラッ!!
『あんた、いったいいつまで居るつもりなんだい!?
帰ったら餃子を包んどくれって言ったのに、ちっとも帰って来ないから餃子が作れないじゃないの!!ほんとうにまったくもう!(激怒)』

『おや?もうこんな時間だったか!?
悪かったね、青年がどうしてもゲームをクリア出来ないと言ってたから手伝ってたんだよ。(シドロモドロ)』

『えぇ~、俺のセイかよ!?
俺ァ手伝ってくれって一言も言ってないぞ!?』

    店にやって来たのは元店主の帰りを待っていた奥さんで、一向に帰って来ない元店主に痺れを切らせて様子を見に来たのである。

『ほんとうにまったくもう⋯⋯、でどこがクリア出来ないんだい?』

『ん?奥さんもゲーム上手いのか?』

『いんやぁ、アタシャあまりゲームはやらないねぇ。』

『何だよ素人同然じゃねぇか、このゲームは難しくて初心者にはクリア出来ないぜ!?』

『良いからお寄越し!』

『ほらよ、で奥さん操作方法は分かるのか?』

『いんや、知らないねぇ。(アッサリ)』

『この十字ボタンが移動で、こっちの丸いボタンがジャンプ、でこっちの三角のボタンがダッシュで、ほんでもってこのひし形のボタンがブーストだ。』

『操作方法は分かったよ。』

『で、クリア出来ないのがここのこのアイテムを取りたいんだけど、オッサンと2人で何回もやってもジャンプの飛距離が届かなくて取れないんだ。
ダッシュジャンプかブーストジャンプのどちらでも飛距離を伸ばせるんだけど、それでも届かないんだ正直おてあげさ。(諦めモード)』

『そのダッシュとブーストってのを同時に使えないのかねぇ?』

『おっ、初心者にしてはいい所に気が着いたけど、残念ながら同時には使えないんだ。』

『おやそうかね。』

『残念だったな奥さん、目の付け所は良かったんだけどな。』

    さり気なくボタンを受け取りゲームをプレイしようとする奥さんに中村は操作方法を一通り教える。
    気を取り直して奥さんがプレイするも直ぐに中村にボタンを返してしまう。

『ははは、難しいだろ!?
なんたって腕に自信が有る俺らでも取れないんだから⋯⋯⋯⋯ってうそ~ん!?
アイテムを取ってやがる⋯⋯⋯⋯』

『えっ!!本当かね!?うーむ⋯⋯⋯⋯』

『奥さん、このゲームやるの初めてだよな?』

『何言ってんだい、やり方も知らなかったんだから当然じゃないの。』

『初見プレイでアッサリとクリアかよ、俺らはこの数時間いったい何をしていたんだか⋯⋯⋯⋯
奥さん、いったいどうやって取ったんだ?』

『簡単だよ、ダッシュジャンプってのしてからブーストってのを使ったらアッサリと届いたよ。』

『そんなやり方が有ったのか⋯⋯⋯⋯(唖然)』

    腕自慢の2人が数時間がかりでクリア出来なかった所を、初見プレイの奥さんにノーミスでクリアされてしまい項垂れてしまう元店主と中村。

『ゲームは片付いたけど、今から帰っても餃子を作ら無きゃならないし今日の物にならないねぇ·····
あんたの所がまだ夕飯の用意が済んでないなら一緒に店屋物でも取らないかい!?』

『そうだね、たまには店屋物でも良いかねどうだい青年?』

『店屋物か良いね!!』

『お~いまい、ちょっと来てくれ!』

    夕飯に店屋物と聞いて大喜びの中村は早速舞を呼ぶ。


『どうしたの?あら、店主さんに奥様もいらっしゃい♪』

『実はよ、オッサンらが夕飯に店屋物でも取らないかって言ってんだよ♪』

『あら、良いわね♪
夕飯の用意を仕掛けてたんだけど·····いいわ、明日の夕飯にしましょう。』

『決まった所で何にするかね?』

『ピザなんかどうだ?』

『『『賛成!』』』

    夕飯が店屋物と決まった所で元店主が何にを注文するかと言うと中村はピザを提案し一同が賛同した。

『4人だと3枚や4枚じゃ足りないだろうし、せっかくだから3店舗に頼んで食べ比べしてみようぜ?』

『ウチの人は一枚食べれるだろうけど、アタシと舞ちゃんは一枚は食べきれないだろうねぇ
まぁアンタが居るからねぇ(笑)』

『そうだね大食らいの青年もいる事だしそうしようかね(笑)』

『そこ!!一言ずつ余計だっての、人の事を人間ポリバケツみたいに言うな!!ほんとにまったく·····』

『え~とこの近辺に有るのはドレミピザとピザ小屋にピザ帽子の王様かね、では早速注文をしようじゃないか!』

『おいコラオッサン、俺の事を無視するなよ悲しくなるじゃねぇか!?』

『あ、店主さん私が注文しますので座っててください。』

『まいまでも俺の事を無視するのかよ!?』

『そうかね悪いね。』

『お~い聞いてるか?』

    たんまりと喰らいたい中村は、他の3人を上手いこと誘導して複数の店へ注文する様に仕向けようする。
    なんとも卑しい中村らしい考えではあるが、全て露見しており散々な言われようをする、まあ結果的に3店舗へ注文する事になったからそれで良いでは無いか中村よ。

『で、ピザですけど何の味にします?』

『私らは何でも良いから嬢ちゃんの好きなの注文してくれたら良いよ、なぁオマエ。』

『そうだよ舞ちゃんの好きなのにしたら良いよ♪』

『俺ァ照り焼きチキンが食べたいぞ!』

『悪いけどアタシはチキンが嫌いでねぇ。』

『私も照り焼きの味がどうも苦手で『嘘をつくな!!奥さんがチキン好きな事は知ってるし、それにオッサン!!アンタはいつも照り焼きバーガーをうめぇうめぇ言いながら食らってたじゃないか!!』』

『チッ、知ってたか·····』

『当たり前だ!!誤魔化せると思ったのか!?ほんとにまったく·····』

    何味のピザを注文するのかって時に、中村が唐突に照り焼きチキンが食べたいと言い出したが元店主達に嫌がらせを言われてしまう。

『食べ比べをするって言ってたので、シンプルにミックスとシーフードの2商品をLサイズでドレミピザ・ピザ小屋・ピザ帽子の王様の3店舗にそれぞれ注文しました♪』

『あれ?俺の照り焼きチキンは?』

『え?店主さんと奥様が苦手って言ったから頼んで無いわよ?』

『2人共嘘をついてるに決まってるだろう、奥さんは鶏肉好きだしオッサンも照り焼きが大好きだぞ!?ほんとにまったく·····』

『そうだっけ?あははは♡』

    元店主夫婦と中村が言い合いしている間に舞が注文を済ませ部屋へと戻って来た。
    注文の内容を聞き照り焼きチキンが含まれておらず思わず声を荒らげてしまう中村。
    舞は元店主夫婦が苦手と言ったからと説明するが中村には通用せず、本当は舞も元店主夫婦が照り焼きチキンが好きな事を知っており笑って誤魔化されてしまう。
    そうこうしている間に時間も過ぎ何でも屋の隣りの空き地にバイクが止まる音がした。

『ん?ピザ屋が来たようだね、これで支払いするといいよ。』

    そう言うと元店主はポケットから財布を取り出しそのまま差し出した。

『そんな!?たまには家に出させてください!』

『舞ちゃん、ウチの人が出すって言ってるんだから気にせず出しといて貰いなよ。』

『でも⋯⋯⋯⋯』

『オッサンが出してくれるってんだから出して貰えよ。』

    これで払えと財布を差し出されるが、いつも出してもらってばかりいるので恐縮してしまう舞。
    それと中村よお前はもう少し遠慮と言う言葉を覚えると良い。

『良いから良いから気にせずそれで支払っておいでよ。』

『いつも出して貰ってばかりで本当にすみません⋯⋯⋯⋯』

『なあに大した事じゃないよ。』

    舞は渋々財布を受け取るとピザを受け取りに行く。
    全てのピザが揃いテーブルの上に並べられるが6個ともなると流石に圧巻である。
    同じ品でもそれぞれのピザ屋で見た目も微妙に違い、各店舗で工夫がなされており辺りにはピザのいい匂いが立ち込めている。

『うひぉ~♡美味そうだぜ☆』

『本当に美味しそうだねぇ♪』

『どれも美味しそうですね、普段1店舗でしか買わないから気付かなかったけど各店舗で微妙に違うんですね♪』

『どうでも良いから早く食おうぜ♪』

『そうだねそれじゃあ食べようよ!』

    皆それぞれピザを眺めて居たが元店主の食べようの言葉で動き出す。
    真っ先にピザに飛びついたのは言うまでもなく中村である。

『うめぇ~♡♡♡』

『本当に美味しいわね♪』

『ピザも久しぶりだけど美味しいねぇ♪』

『う~む·····』

『どれもこれも同じ品だと味は同じだと思ったけど微妙に違うんだな·····』

『当たり前でしょう?他の店と違いが無いと売れないじゃない!』

『そういうもんなのか?』

『ふ~アタシャもうこれ以上は食べれないよ、Lサイズだと食べたのが一切れずつでもお腹にズッシリと来るねぇ·····(大満足)』

『私もそろそろ限界です·····』

『う~む·····』

    それぞれ感想を言いながら食べていたが遂に奥さんと舞が限界を迎えストップしてしまった。
    それから少しして元店主もストップしてしまい3人で食べれたのは3枚にも満たない程で有った、一方中村はと言うとうめぇうめぇ言いながら食べ続けているが食べるペースがまったく落ちてこない。

『ゲフ~、美味かった~♡
流石に食べ過ぎたぜ·····』

『残り全てを1人で食べたのだから当たり前よ!!』

『なんと言うか青年はいつ見てもよく食べるね。(感心(?))』

『アタシャ見てるだけでなんだか気持ちが悪くなってしまったからねぇ·····』

    中村はなんと一人で残りのピザを全て食べきったのである!!
    その様子を見ていた3人は見ているだけで胸焼けがしそうになっていた。

『しかし美味かったな!』

『そうね♪』

『久しぶりにピザも良いもんだねぇ·····』

『う~む、どれもたいして美味くはなフゴッ『おっと、オッサンが言いたい事は何となくわかったが、それ以上は言うと問題が有るからそれ以上は言わないでくれよ?』』

『フゴ!?フゴフゴフゴフゴ!!』
(おや?そうかねわかったよ)

『フー、間に合って良かったぜ⋯⋯⋯⋯
オッサンも日本全国の人を敵に回したくないだろ?』

『あぁそうだね。』

    それぞれが満足している中で、元店主が何やら言ってはいけない事を言おうとしたので中村は大慌てで元店主の口を塞ぎ忠告をした
    元店主も理解したのかフゴフゴ言いながら頷いたので中村は元店主の口から手を離しため息をついた。
    元店主も理解したのか冷や汗を流しているので元店主の失言は許してやって欲しい。
    食事も済みその後は夜遅くまで4人で夜遅くまでゲームをしてワイワイ騒いだのであった。
    結果は勿論ながら奥さんが断トツで圧勝で、ペアを組むゲームでは奥さんと組んだチームが勝ち続けていた、中村は運悪く奥さんと組む事が出来ず連敗に終わった。
    そろそろ乄たい所では有るが中村が一言言わせろと喚いてるので一言だけ·····

『俺だけ負け続けるとかふざけるなよ?俺にも少しは勝たせろよ!!ほんとにまったく·····(憤怒)』

     一言も済んだのでそろそろ·····

『おいコラまて、もっと言わせろ!!おい、聞いてるのか作者?』

     中村はいつまでも喚き続けるのであった、まる
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