初代桑原家の育児戦闘記

みのる

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兄貴

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オレには実は本当なら中学2年生の兄貴が居る。ただいま『行方不明中』。初めの内は、親父も母親も血眼になって探していたが、今は放置状態。
よく分かんないけど、『剣術』の修行に出たとか言ってたな…(親が)

兄貴に、『明るい未来』は訪れるのかな?
それともそんなもの、初めから必要としていないのかも?一生懸命、勉強して大人になって『良い大学』『良い会社 』に就職出来る事が、全てでは無いと、兄貴なりに悟っているのかもしれないな?

でも、今の社会は、まだ『学歴』がモノを言う…そんな社会なのかもしれない。
ある意味、そんな兄貴を尊敬する。
『自分の生きたい道に進めば良い』
オレには、度胸が足りなくて、『みんな』と同じ道をひたすら進む。

今日も、大人になったら役に立つのかどうかも分からない、難しい公式なんかを学校で学んで帰る。

高校なんて、行かなくてもいいのかもしれないな。色んな生き方が、あるのだから。

度胸の無いオレには、無理な話だが。
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