初代桑原家の育児戦闘記

みのる

文字の大きさ
25 / 35

突然の帰還

しおりを挟む
いよいよ!始業式が始まった。3学期だ。
オレたちが登校しようとすると、居間には懐かしい影があった。

『ヤエイ兄貴……』

何ヶ月ぶりだろう⁉でもオレはこころを素直に表せず、結局話しかけれなかった。
シュウイチが、

『にいちゃん⁉』

と嬉しそうにヤエイ兄貴に飛びかかる。ひょいと兄貴にかわされ、壁に激突なシュウイチ(汗)
(思えば、この頃からシュウイチの異常なブラコンぶりが発揮されてたのかも?)
ムクリと起き上がり、

『イタイよぅ(シクシク…)』

と泣き出す始末。(あ~あ)

『それよりアンタたち⁉学校は?』

…忘れてたー‼

『行ってきます!(焦)』

慌てて出かけるオレとシュウイチ。
(秀は行ってしまった後)

ヤエイが、母親に

『…………………みやげだ。』

と包みを差し出す。母親が嬉しそうに!

『コレ、京都の「九つ丸太」じゃないかい⁉アンタ、何処まで行ってたんだい?』

ヤエイは答えない。

『……まぁ、アンタが元気に帰ってきて何よりだよ♪』

…そりゃあ、母親ですからね、心配だったでしょう?

『さぁさ、アンタの好きな、ぜんざいでも作るかねぇ♪』

ルンルンな母親。ヤエイは座布団を枕に睡眠に入った。
(ちゃんと今まで寝てたのかねぇ…?)


ヤエイは独り、京都の山奥で剣術の修行に勤しむ。ある時は、激しい雨に打たれ、雨水を飲料水代わりに山の獣を斬って捌き糧とする。照りつくような暑さの日も続いた。
それから約半年、己の納得のいく修行を終えて…桑原家に戻ってきたのだ。(泳いで)
無論、『無銭』なもので、大きな声では言えないが、桑原家に『持って帰った』土産も…お店から失敬したものである…(滝汗)

ヤエイは、今までの限界への挑戦で、疲れ果てて帰ってきた。しばらくは、集中して眠るため何をされようが起きない。
(そこにシュウイチが気づいたら…(焦))→まぁ、今はまだ、余計な心配は要らないだろうが(笑)

母は今までの経験上、何処かにフラっと遠征に行って帰った日はしばらく起きないのを知っていた。
『とりあえず、起きるまで放置作戦』である!


さて、ヤエイが目覚めるのは果たしていつなのか???本人のみぞ知る…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

処理中です...