初代桑原家の育児戦闘記

みのる

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久々の『家族集結』

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ー始業式ー
オレたちが帰った時には、ヤエイ兄貴は好物の『ぜんざい』にがっついていた。餅は2つ。

シュウイチが帰っていて、

『おれもヤエイにいちゃんとぜんざい、たべるぅ‼』

と言いながらまた兄貴にじゃれつこうとすると、

『うるさい。』

と一喝。シュウイチが涙を流してた…(汗)
秀も帰っていて、早速の宿題中。
(オレも宿題、しないと…)
ユウスケも、

『おれにもぜんざいーーー‼』

と母親にねだってた。

これで親父が帰れば、家族が久々に揃うこととなる。(珍事‼)
朝、親父は兄貴に会わずうちに家を出た。
(なんか、少しドキドキするな…)宿題をしていても、なんか落ち着かない。ソワソワしっぱなしなオレ。

そこに(お待ちかね)の!親父帰宅。
母親が出迎える。

『おかえり!アンタ♪…そうそう、ヤエイ帰ってるよ?』

親父がビックリして、

『ヤエイが遂に帰ったのか⁉』

…糸の切れた風船みたいな感じですね…

帰った親父が、ヤエイ兄貴に話しかける。

『ヤエイ‼今まで何処にいってたんだ⁉』

…そりゃあ気になりますよね…

『…何処かは良く分からんが、土産をソイツ(母親)に渡してある。』

と兄貴。

『母さん、土産とは⁉』

と母親に聞く。
母親が食後に出そうと持ってくる。

『コレだよ♪アンタ』

親父、またまたビックリ!

『九つ丸太じゃないか!はるばる京の都まで行ってたのか?』

兄貴は鬱陶しそうに、

『なんか知らんけど、そこだ。』

嬉しそうな親父。

『ともかく、これで家族が全員揃ったな♪しばらくは出かけないのだろう?』

兄貴は、

『さぁな?』

座布団を枕にゴロリ。

親父が、

『ヤエイからの土産だそ?』

群がる弟2人。チビ達、『九つ丸太』…食べれるのかな?弟2人は、とにかく食べれたら何でも良いらしく…美味しくいただいてた。オレと秀もいただいた。

『なんか、「大人」な味だね、カクラ兄貴?』

秀が一言。

『うーん、そうだな…まさに適した言葉だ』

オレは返事をする。


また知らないうちに、ヤエイ兄貴は修行に出るんだろうな?(ちょっと羨ましい)
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