桑原家のツインズ!高校デビュー☆

みのる

文字の大きさ
21 / 75

恒例!夏祭り

しおりを挟む
あたしは、はるまくんと『夏祭り』に行く約束をした。…また電話で。野次馬に聞かれていないか、充分に注意のアンテナを張り巡らせていたが今度は『邪魔』は入らなそうな感じ☆

夕方に会場ではるまくんと待ち合わせ。あたしは、何がなんでも『浴衣』を着たかった。

『母さん、あたしに合うような、浴衣無いかな?』

と母親に聞いてみる。すると、母親は心当たりがあるらしく、

『ちょっと待ってろ?』

と、家を飛び出した。
(母さぁん‼この家に浴衣、あるんじゃないのー⁉)しばらくして、浴衣1式を持って、何処からか走って帰ってきた母さん。ハアッハアッ…と息が乱れてる。あたしは気になり、

『母さん、何処行ってたの?』

と聞く。母さんは

『なぁに、ちょっと知り合いのとこまでだ!』

浴衣を見てみると、紺地に色とりどりの朝顔が可愛い。黄色い帯に、赤い鼻緒の下駄。

『そら、合わせてみなよ?』

母親が着付けてくれる。

『うん!ちょうどいいよ、母さん。ありがとう♪』

母さんも満足そうにしている。

「母さんも、昔、父さんと夏祭り行ったなぁ…」

ポソリ呟く母親。←『あの頃』が、懐かしいですね?


早めに、準備が整ってしまった。かなり早いけど、もぉ行こうかなぁ…?と、そぉ思っていたらなんと、ピンポーン♪と呼び鈴の音。

『はーい、どなただ?』

と尋ねる母親。

『こんにちは…』

は、はるまくん⁉

『今開けるからな?』

そぉ言って、あたしにニヤリと笑いかける母親。


ガチャ。キィ…
そこに立っていたはるまくん。

『待ち切れなくて…迎えに来ちゃった…』

母親が、

『もぉ、そらもじゅんび出来たから、いつでも行けるんだぞ?』

と、早めにあたしを追い出そうとする。

『まだ、屋台とかまばらだけだけど、もう行かない?』

せっかちさんなの?はるまくん…

『今すぐ行きます‼』

何故か代わりに返事をする母親。
はるまくんに連れられ、だいぶ早くに出かけるあたし。

『いってらっしゃぁい!』

とニヤニヤしながら母親に追い出された(笑)

はるまくんに、早速、

『浴衣…可愛いね?オレ、イケナイ気分になりそう…』

と、顔を赤らめる。えぇっ!イケナイ気分って、何⁉(ドキドキ)←気をつけてね、蒼空ちゃん。

『今はまだそんなに人、居ないけど、夕方には人だらけになるから…』

と、そっとあたしの手を握った‼(激照)

『迷子防止だよ☆』

照れながら、そぉ答えた。

まだ、辺りは明るい。屋台もまばらだ。でも散歩には良いよね…?屋台がたつまで、この場の空気を楽しんでた。
色々、はるまくんの事を聞き出した。『手芸部』に入部しているとか、お兄ちゃんと妹がいるとか。時間経つのも忘れて、話してた。

『そろそろ、屋台がたってきたね?何か、欲しい物ある?』

はるまくんはあたしに聞いて来た。
あたしはなんか、はるまくんと此処に居るだけで満足だった。

『うぅん?今はまだ、何も要らない…』

ひとしきり、屋台を見ながら、公園をぶらぶらしてた。

だいぶ辺りは暗くなってきた。
(あ…大地にお土産、買って帰らないと…)
荷物になるけど売り切れるよりは良いと思って、大地にたこ焼きを買っておいた。すると何も言わずに、はるまくんがお金を出してくれた。

『前に言ったろ?女の子はお金払わなくても良いって』

ニッコリ微笑みながら、言ってくれた。

そろそろ花火かも?そこにちょうど良く、

どおおぉぉぉぉん、パラパラパラ…

花火が打ち上がる。あたし達はいつも家族で行く『穴場』に向かった。


そこに向かい、思わず足が止まってしまった。……そこに居たのは、急いで今日の為に仕事を終わらせた『父親』とこの日をこころ待ちにしてた『母親』の姿……。ラブラブっぷりを見せつける。

両親に声をかけて挨拶しようとしたはるまくんを阻止して、場所を移動する。(穴場だったのに…仕方ない(涙))あんな両親の姿を見て、はるまくんも少し気まずそうだ。

『…花火、見ようよ?はるまくん。』

笑顔で声をかけるあたし。

『そうだね!』

笑顔でうなずくはるまくん。あたしの手を、しっかり握ったまま…

急に大地の事が気になったあたし。(1人で、家に留守番かな?それとも此処に来てるのかな?)…はるまくんに悪い気がして考えるの、やめた。

花火大会も終わり、あたし達は帰る事にした。はるまくんはあたしを家まで送ってくれた。家には誰も居ない。

『じゃあ、蒼空ちゃん、またね?』

はるまくんは、そのまま家に帰った。…引き止めてもおかしいしね。

大地がしばらくして、帰ってきた。

『姉ちゃん、やっぱり『夏祭り』行ってたんだな。』

あたしは大地に、

『これ、お土産…』

とたこ焼きを渡した。

『ありがとう、姉ちゃん!』

大地は、顔をクシャクシャにして喜んでくれた。


両親は、なかなか帰って来なかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

王国の女王即位を巡るレイラとカンナの双子王女姉妹バトル

ヒロワークス
ファンタジー
豊かな大国アピル国の国王は、自らの跡継ぎに悩んでいた。長男がおらず、2人の双子姉妹しかいないからだ。 しかも、その双子姉妹レイラとカンナは、2人とも王妃の美貌を引き継ぎ、学問にも武術にも優れている。 甲乙つけがたい実力を持つ2人に、国王は、相談してどちらが女王になるか決めるよう命じる。 2人の相談は決裂し、体を使った激しいバトルで決着を図ろうとするのだった。

二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)

MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。 かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。 44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。 小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。 一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。 ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密

まさき
青春
 俺は今、東大院生の実験対象になっている。  ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。  「家庭教師です。住まわせてください」  突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。  桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。  偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。  咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。  距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。  「データじゃなくて、私がそう思っています」  嘘をついているような顔じゃなかった。  偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。  不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

処理中です...