桑原家のツインズ!高校デビュー☆

みのる

文字の大きさ
9 / 75

父さんの誕生日(2)

しおりを挟む
俺は仕事をやっとこさ終わらせ、家族の待つ家に帰る。

『ただいま…(疲)』

中に入ると、

『父さん、Happy Birthday‼』

俺は思わぬ事態にボーゼンとした。…そして思い出す。
“今日、俺の誕生日⁉ワスレテイタ…“→記念日は何があっても忘れないのにね♪


そして、俺はツインズに台所に導かれる。

『今日は、母さんが頑張ったんだよ?』

ツインズの台詞。食卓に並べられたごちそうの数々‼(ハンバーグでは無く、何故かチキンが並んでる???)それでも俺の為に頑張ってくれた清美を思うと、自ずと目から溢れる温い液体。

『母さん…ありがとう…』

掠れた声で、それだけ言うのが精一杯だった。

『ほら、やっぱり泣いたよ!父さん‼』

と満足そうな蒼空。大地もニヤニヤしてる。
俺は、照れ隠しに

『さぁ、冷めないうちにいただこうか?』

涙を拭いてニッコリ微笑んだ。
母さんが、

『美味しくないかもしれないけど(笑)』

と付け足す。

『いただきます!(合掌)』

チキンは焼けすぎているほど良く焼けていた。
コーンスープは、レトルトかな?(笑)
ごはんは白かったけど。温野菜はとても柔らかかった。
俺は母さんに、

『美味しかったよ。ごちそうさま♪』

と、何故かツインズが台所から忽然と姿を消した瞬間を狙い、『いつものやつ』を念入りにした。

『父さん、まだ席を立っちゃダメだよ?』

蒼空の一声。『Happy Birthday』の歌と共に、ツインズが、うやうやしく四角い箱を持ってくる。
“そ、それは…まさか…”ツインズが俺に開けて見せてくれた、『ケーキ』‼
俺は1人暮しを始めてから、自分の誕生日ケーキは用意しなかった。ただ虚しいだけ。
清美と暮らし始めても、俺のケーキだけは用意しなかった。
子どもたちが生まれて、初めて俺の為に他の誰かから用意して貰ったケーキ。それがまた嬉しくて、思わず号泣する恥ずかしい俺。

またツインズがニヤニヤしてる。…俺は泣き虫なんだ…そっとしといておくれ…ケーキに(使い回しの)ろうそくが立てられる。(あぁ、俺はもぉ39なんだな…)自分の歳も忘れてるや(笑)
母さんが、ライターを持ってくる。

『…だれも火をつけれないから、火だけつけてくれないか?』

俺はお易い御用だと点火する。
再度みんなで『Happy Birthday』の歌を歌ってくれる。俺は流れる涙が邪魔をして歌えなかった。

『父さん、ろうそくの火、消して?』

ツインズの声にハッと我に返る。
俺はご無沙汰ぶりに、一気に吹き消した。
みんなから拍手の嵐。
母さんが、ぎこちなくケーキを切り分ける。ちゃんと8等分。(均一かどうかは謎(笑))

『いただきます!(合掌)』

と俺がケーキを食べていると、更に嬉しいサプライズ!

ツインズと母さんが、後ろ手に何か持ってきた。

『父さん、もぉ充分幸せをいただいたよ?』

残念そうな3人、

『じゃあこれは無駄になるんだね?(落胆)』

俺は慌てて、

『ごめんなさい、嘘です!まだまだ足りません‼(慌)』

途端に3人は笑顔になり、

『父さん、誕生日おめでとう‼』

差し出される2つのプレゼント(感激)

『これは、あたしと大地からね♪』

と包みを1つ。

『予算の都合上、共同出資です♡』(大地…♡付けて喋らない…)

俺はワクワクしながら包みを丁寧に開いた。

『…俺の持ってない、青いネクタイだ…』

俺は嬉しくなって、

『明日から、早速着けていくね♪♪』←父さん、ネクタイがカラフルだね(喜)

『母さんからは、なんだろうな♪』

これも丁寧に開封。そして俺はまた泣かされる。
新入行員時代からずっと変えれなかった、革靴!そこにはそれが鎮座していた。(サイズもちゃんと俺サイズ。)


嬉しさのあまりに、俺は母さんを思い切り抱きしめてた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

王国の女王即位を巡るレイラとカンナの双子王女姉妹バトル

ヒロワークス
ファンタジー
豊かな大国アピル国の国王は、自らの跡継ぎに悩んでいた。長男がおらず、2人の双子姉妹しかいないからだ。 しかも、その双子姉妹レイラとカンナは、2人とも王妃の美貌を引き継ぎ、学問にも武術にも優れている。 甲乙つけがたい実力を持つ2人に、国王は、相談してどちらが女王になるか決めるよう命じる。 2人の相談は決裂し、体を使った激しいバトルで決着を図ろうとするのだった。

二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)

MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。 かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。 44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。 小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。 一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。 ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?

**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密

まさき
青春
 俺は今、東大院生の実験対象になっている。  ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。  「家庭教師です。住まわせてください」  突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。  桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。  偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。  咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。  距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。  「データじゃなくて、私がそう思っています」  嘘をついているような顔じゃなかった。  偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。  不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

秘密のキス

廣瀬純七
青春
キスで体が入れ替わる高校生の男女の話

処理中です...