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03白鷺トロフィーの行方
消えたトロフィー事件09
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純架の顔に赤みがさす。俺は不思議な反応を示す純架を問いただした。
「おい、どうした純架」
「ちょっと失礼するよ!」
純架は脱兎のごとく部屋を飛び出していく。あっという間の出来事だったので誰もついていけなかった。
そんな部長の奇行に、英二が頭を振る。処置なし、という感じだった。
「何か勘付いたんだろう。放っておけ、どうせすぐに戻る」
日向が奈緒の腕を抱き締める。はっとする奈緒に日向はうなずいてみせた。
「先生方へ抗議しに行きましょう、飯田さん、皆さん。さっきは諦めてしまいましたが、今度こそは肩叩きを認めさせます」
俺は胸を叩く。催し物禁止だなんて、あんまり酷過ぎだった。
「辰野さん、俺もついていくよ」
英二が『探偵部』一同の憤りを前に気力を取り戻したか、難題を請け合う。
「もう一度一緒に行こう。今度は数を増やして、改めて猛抗議だ」
結城は複雑であろう胸中を隠して、健気に小声で追従した。
「英二様が行くところ、どこまでもついて参ります」
結城はやっぱりご主人様である英二に惚れているんだろう。でも英二は日向しか見ていない。俺は気の毒に思ったが、特に気の利いた立ち回りもできなかった。
「私は職員室に行けない」
一人拒絶したのは奈緒だ。一時の憤激が収まると、いつもの元気はどこへ行ったか、辛そうに床を眺めている。俺は彼女の異変が尋常ならざるものだと気がついた。いつもの奈緒なら、先頭に立って全員を引き連れていくであろうに。それに「行かない」ではなく「行けない」とはどういうことだ?
「飯田さん……」
俺は何と声をかけていいか分からず立ち尽くした。英二がやれやれと首を振る。
「楼路、飯田は置いていこう。さあ、出発だ!」
職員室は一日目の終了で気を抜いた先生方が雑務をこなしていた。俺たちの担任の宮古先生は不在で、代わって青柳先生が応対に当たってくれた。ややきつい眼光で、黒い髪の毛をオールバックにし、顎に無精髭を生やしている。
「お前さんらの気持ちも分かるが、こればっかりはしょうがないな。諦めろ」
こちらが抗議する前に、その余地はないとばかりに突き放してくる。その一方的な態度に俺の口調は険しくなった。反抗心を剥き出しにする。
「先生だって肩叩きをしてもらったくせに。『凄いよく効いたよ、ありがとう』っておっしゃってたじゃないですか」
青柳先生は痛いところを突かれ、困ったように頭をかいた。
「それを言われると返す言葉もないが……。もう決まったことだ。ここで無為に時間を潰すより、明日代わりに何をやるか議論していた方が建設的だろう」
英二が一歩前に出た。真剣な瞳が宝石のように光る。茶色の癖毛が若干逆立っていた。
「俺――僕は先ほど教頭先生から聞かされましたが、納得いったわけではありません。今から催し物を変えるなんて時間的にも無理です。再考をお願いします」
必死の陳情だったが、青柳先生の考えは頑強だ。
「明日の一般公開で、JKビジネスと誤解されるような出し物を野放しには出来ないんだよ。女子高生が一般客にマッサージだなんて、保護者が見たら何とクレームをつけてくるか……。可哀想だが許可はできんな」
日向は落胆した。紅色のデジタルカメラが悲しげに揺れる。
「そんな……」
その直後だった。
「失礼します」
職員室の中に入ってきたのは、誰あろう純架だった。片手に鍵を握っている。
彼の目は熱に浮かされたようにきらきら輝いていた。頬っぺたは血の気が巡り、一見して何か興奮することがあったものと思われる。事件の捜査が進展したとでも言わんばかりだ。
俺たち『探偵部』の面々を見て驚いていた。なんでここに、ということだろう。
「やあ皆、お揃いでどうしたんだい」
俺は呆れて、今来た彼に簡潔に説明した。
「見りゃ分かんだろ、肩叩きの出し物禁止への苦情だよ」
純架はどこかの鍵を返却し、記録帳にペンを走らせた。再び顔を上げたときには、すっかり元の純架に戻っていた。
「青柳先生、話はどこまで?」
教師は背もたれに上体を預ける。肩をすくめた。
「明日の開催は許可しない、ということを繰り返しただけだ。女生徒が一般客を肩叩きなんてしようものなら、JKビジネスと間違えられて苦情が殺到する。だから駄目だ、ということだ」
「青柳先生、施術する人間を男子――つまり僕、楼路君、英二君の3人に限定して開催するのは駄目ですか? それならいかがわしくないでしょう?」
教師は腕組みしてうなる。迷いの子供が生まれたらしく、それは彼の中で急速に成長したようだ。
「ううん……でもなあ……」
「何とかお願いします」
頭を下げる純架に、ふと気づいたといった様子で先生が尋ねた。
「そういや桐木、白鷺トロフィー捜索の首尾はどうなんだ? というか、お前ら『探偵部』は出し物よりそっちだろ、重きを置くのは」
「多少は進展しました」
純架はかすかに口の端を緩めた。何か新事実でも掴んだのか?
「本当か?」
「明日の閉会式までには間に合わせます。だから交換条件というわけではないのですが、何とか肩叩きの件、善処していただけないでしょうか。お願いします!」
再び深々とこうべを垂れる。俺はその後に続いた。
「俺たちからもお願いします」
英二たちも俺たちに倣う。
「お願いします!」
青柳先生は沈黙した。職員室の喧騒が聴覚に浮かび上がってくる。それも長いことではなかった。
「……やれやれ、仕方ないな。後で他の先生方と相談してみるよ」
降参したとでも言わんばかりの声音だった。純架が大喜びして両手を打ち合わせる。
「ありがとうございます!」
教師は長く息を吐いた。注文をつけるのを忘れない。
「その代わりトロフィー、絶対見つけろよな」
部室に戻って掃除と今日の反省会をこなす。日向が純架にやや不満げに質問した。
「明日、私たち女子は受付専門なんですね? 悲しいです」
「残念だけどそうなるね。まだ先生方の許可は下りてないけど、明日も『肩叩きリラクゼーション・スペース』をやるならそれは必須条件だからね」
俺と英二を見る。そして交互にいないいないばあ、を行なった。当然無反応の俺たちを見ると、不快げに吐き捨てる。
「これだから日本のお笑いは世界に遅れているというんだよ」
えっ、今ので笑いが取れると思ったの?
「楼路君、英二君、明日はきつくなるだろうけど交替で肩叩きだよ」
英二は先ほどの純架の発言を気にしていた。疑わしそうに部長を見やる。
「そんな調子でトロフィーは見つかるのか? 職員室では捜査が進んでいるというようなことを言ってたが」
純架は曖昧にうなずいた。はぐらかすような気配が看取される。
「正直、あれははったりだよ。それほど今回の一件の核心に迫れたわけじゃない」
純架は少し時間を取り、現在の状況を簡潔に説明した。
「ともかく周防生徒会長の行動は怪しすぎる。でも彼がトロフィーを盗んだのではないことも、鍵の件から判明しているんだ。周防先輩は自分が犯人でないことを証明するために、わざわざ淡木先輩を使った節がある。彼女にドアの施錠、トロフィーの紛失、窓の全施錠をわざわざ確認させているからね。その発想と行動はもろに犯人そのものなんだけど、悔しいことにそれを打ち破る証拠は一切ないんだ。会長はまるで『無罪で押し切れる』と確信しているかのようだ。そして現状はそうなりつつある」
無言の聴衆を前に、純架は様々な思いの詰まった溜め息をつく。
「『仮面ライダー響鬼』の音撃棒は僕も欲しいよ」
全く関係ない要望を間に挟んだ。
「火曜日の放課後すぐ、周防会長は職員室から鍵を借りて生徒会室に入った。なくしたスマホを神埼先輩の助力で見つけるためにね。その時点ではトロフィーはあった――少なくとも会長はそう証言している。鍵は10分で返却されているから、その間にあの目立つ白鷺トロフィーを別の場所に移動させるのは不可能だろう」
純架はわずかに苛立っているようだ。
「そして翌早朝、周防先輩は淡木先輩と一緒に生徒会室に入り、トロフィーの紛失に気づいた。つまりこの一晩の間に何者かの手でトロフィーは盗まれたんだ。どうやってかは未だ分からない……」
英二が机に肘をついて足を組み、純架の演説に口を差し挟んだ。
「周防会長や関係者たちが嘘をついている可能性は? 神埼先輩も淡木先輩もグルで、今回のトロフィー強奪に加わったかもしれないだろう」
なるほど、英二は冴えている。だが純架は首を左右に振った。
「今まで生徒会長が嘘らしきものをついたことはない。堂々としていて、まるで隙がないんだ。もし嘘をついていたらああも動じずにはいられないよ。どんな凶悪な人間でもね。淡木先輩も口から出任せを話している風には見えなかった。神埼先輩にはまだ詳しく聞き込みをしてないけれどね」
額を手で押さえる。知恵熱でも出たのか、はたまた奇行の発作を抑えているのか。
「それに、白鷺トロフィーみたいな目立つものを持ち出したりしたら誰かに見つかるはずさ。放課後すぐの時間帯は、まだ多くの生徒が居残って学園祭の準備に忙しかったんだからね。かといって夜中に侵入するには、警備会社アルコムの監視カメラと赤外線センサー、警備員の巡回を潜り抜けなきゃならない」
彼は苦笑して、お手上げとばかりに肩をすくめた。そして神に雨乞いするような、奇怪なダンスを1分ほど踊った。
「おい、どうした純架」
「ちょっと失礼するよ!」
純架は脱兎のごとく部屋を飛び出していく。あっという間の出来事だったので誰もついていけなかった。
そんな部長の奇行に、英二が頭を振る。処置なし、という感じだった。
「何か勘付いたんだろう。放っておけ、どうせすぐに戻る」
日向が奈緒の腕を抱き締める。はっとする奈緒に日向はうなずいてみせた。
「先生方へ抗議しに行きましょう、飯田さん、皆さん。さっきは諦めてしまいましたが、今度こそは肩叩きを認めさせます」
俺は胸を叩く。催し物禁止だなんて、あんまり酷過ぎだった。
「辰野さん、俺もついていくよ」
英二が『探偵部』一同の憤りを前に気力を取り戻したか、難題を請け合う。
「もう一度一緒に行こう。今度は数を増やして、改めて猛抗議だ」
結城は複雑であろう胸中を隠して、健気に小声で追従した。
「英二様が行くところ、どこまでもついて参ります」
結城はやっぱりご主人様である英二に惚れているんだろう。でも英二は日向しか見ていない。俺は気の毒に思ったが、特に気の利いた立ち回りもできなかった。
「私は職員室に行けない」
一人拒絶したのは奈緒だ。一時の憤激が収まると、いつもの元気はどこへ行ったか、辛そうに床を眺めている。俺は彼女の異変が尋常ならざるものだと気がついた。いつもの奈緒なら、先頭に立って全員を引き連れていくであろうに。それに「行かない」ではなく「行けない」とはどういうことだ?
「飯田さん……」
俺は何と声をかけていいか分からず立ち尽くした。英二がやれやれと首を振る。
「楼路、飯田は置いていこう。さあ、出発だ!」
職員室は一日目の終了で気を抜いた先生方が雑務をこなしていた。俺たちの担任の宮古先生は不在で、代わって青柳先生が応対に当たってくれた。ややきつい眼光で、黒い髪の毛をオールバックにし、顎に無精髭を生やしている。
「お前さんらの気持ちも分かるが、こればっかりはしょうがないな。諦めろ」
こちらが抗議する前に、その余地はないとばかりに突き放してくる。その一方的な態度に俺の口調は険しくなった。反抗心を剥き出しにする。
「先生だって肩叩きをしてもらったくせに。『凄いよく効いたよ、ありがとう』っておっしゃってたじゃないですか」
青柳先生は痛いところを突かれ、困ったように頭をかいた。
「それを言われると返す言葉もないが……。もう決まったことだ。ここで無為に時間を潰すより、明日代わりに何をやるか議論していた方が建設的だろう」
英二が一歩前に出た。真剣な瞳が宝石のように光る。茶色の癖毛が若干逆立っていた。
「俺――僕は先ほど教頭先生から聞かされましたが、納得いったわけではありません。今から催し物を変えるなんて時間的にも無理です。再考をお願いします」
必死の陳情だったが、青柳先生の考えは頑強だ。
「明日の一般公開で、JKビジネスと誤解されるような出し物を野放しには出来ないんだよ。女子高生が一般客にマッサージだなんて、保護者が見たら何とクレームをつけてくるか……。可哀想だが許可はできんな」
日向は落胆した。紅色のデジタルカメラが悲しげに揺れる。
「そんな……」
その直後だった。
「失礼します」
職員室の中に入ってきたのは、誰あろう純架だった。片手に鍵を握っている。
彼の目は熱に浮かされたようにきらきら輝いていた。頬っぺたは血の気が巡り、一見して何か興奮することがあったものと思われる。事件の捜査が進展したとでも言わんばかりだ。
俺たち『探偵部』の面々を見て驚いていた。なんでここに、ということだろう。
「やあ皆、お揃いでどうしたんだい」
俺は呆れて、今来た彼に簡潔に説明した。
「見りゃ分かんだろ、肩叩きの出し物禁止への苦情だよ」
純架はどこかの鍵を返却し、記録帳にペンを走らせた。再び顔を上げたときには、すっかり元の純架に戻っていた。
「青柳先生、話はどこまで?」
教師は背もたれに上体を預ける。肩をすくめた。
「明日の開催は許可しない、ということを繰り返しただけだ。女生徒が一般客を肩叩きなんてしようものなら、JKビジネスと間違えられて苦情が殺到する。だから駄目だ、ということだ」
「青柳先生、施術する人間を男子――つまり僕、楼路君、英二君の3人に限定して開催するのは駄目ですか? それならいかがわしくないでしょう?」
教師は腕組みしてうなる。迷いの子供が生まれたらしく、それは彼の中で急速に成長したようだ。
「ううん……でもなあ……」
「何とかお願いします」
頭を下げる純架に、ふと気づいたといった様子で先生が尋ねた。
「そういや桐木、白鷺トロフィー捜索の首尾はどうなんだ? というか、お前ら『探偵部』は出し物よりそっちだろ、重きを置くのは」
「多少は進展しました」
純架はかすかに口の端を緩めた。何か新事実でも掴んだのか?
「本当か?」
「明日の閉会式までには間に合わせます。だから交換条件というわけではないのですが、何とか肩叩きの件、善処していただけないでしょうか。お願いします!」
再び深々とこうべを垂れる。俺はその後に続いた。
「俺たちからもお願いします」
英二たちも俺たちに倣う。
「お願いします!」
青柳先生は沈黙した。職員室の喧騒が聴覚に浮かび上がってくる。それも長いことではなかった。
「……やれやれ、仕方ないな。後で他の先生方と相談してみるよ」
降参したとでも言わんばかりの声音だった。純架が大喜びして両手を打ち合わせる。
「ありがとうございます!」
教師は長く息を吐いた。注文をつけるのを忘れない。
「その代わりトロフィー、絶対見つけろよな」
部室に戻って掃除と今日の反省会をこなす。日向が純架にやや不満げに質問した。
「明日、私たち女子は受付専門なんですね? 悲しいです」
「残念だけどそうなるね。まだ先生方の許可は下りてないけど、明日も『肩叩きリラクゼーション・スペース』をやるならそれは必須条件だからね」
俺と英二を見る。そして交互にいないいないばあ、を行なった。当然無反応の俺たちを見ると、不快げに吐き捨てる。
「これだから日本のお笑いは世界に遅れているというんだよ」
えっ、今ので笑いが取れると思ったの?
「楼路君、英二君、明日はきつくなるだろうけど交替で肩叩きだよ」
英二は先ほどの純架の発言を気にしていた。疑わしそうに部長を見やる。
「そんな調子でトロフィーは見つかるのか? 職員室では捜査が進んでいるというようなことを言ってたが」
純架は曖昧にうなずいた。はぐらかすような気配が看取される。
「正直、あれははったりだよ。それほど今回の一件の核心に迫れたわけじゃない」
純架は少し時間を取り、現在の状況を簡潔に説明した。
「ともかく周防生徒会長の行動は怪しすぎる。でも彼がトロフィーを盗んだのではないことも、鍵の件から判明しているんだ。周防先輩は自分が犯人でないことを証明するために、わざわざ淡木先輩を使った節がある。彼女にドアの施錠、トロフィーの紛失、窓の全施錠をわざわざ確認させているからね。その発想と行動はもろに犯人そのものなんだけど、悔しいことにそれを打ち破る証拠は一切ないんだ。会長はまるで『無罪で押し切れる』と確信しているかのようだ。そして現状はそうなりつつある」
無言の聴衆を前に、純架は様々な思いの詰まった溜め息をつく。
「『仮面ライダー響鬼』の音撃棒は僕も欲しいよ」
全く関係ない要望を間に挟んだ。
「火曜日の放課後すぐ、周防会長は職員室から鍵を借りて生徒会室に入った。なくしたスマホを神埼先輩の助力で見つけるためにね。その時点ではトロフィーはあった――少なくとも会長はそう証言している。鍵は10分で返却されているから、その間にあの目立つ白鷺トロフィーを別の場所に移動させるのは不可能だろう」
純架はわずかに苛立っているようだ。
「そして翌早朝、周防先輩は淡木先輩と一緒に生徒会室に入り、トロフィーの紛失に気づいた。つまりこの一晩の間に何者かの手でトロフィーは盗まれたんだ。どうやってかは未だ分からない……」
英二が机に肘をついて足を組み、純架の演説に口を差し挟んだ。
「周防会長や関係者たちが嘘をついている可能性は? 神埼先輩も淡木先輩もグルで、今回のトロフィー強奪に加わったかもしれないだろう」
なるほど、英二は冴えている。だが純架は首を左右に振った。
「今まで生徒会長が嘘らしきものをついたことはない。堂々としていて、まるで隙がないんだ。もし嘘をついていたらああも動じずにはいられないよ。どんな凶悪な人間でもね。淡木先輩も口から出任せを話している風には見えなかった。神埼先輩にはまだ詳しく聞き込みをしてないけれどね」
額を手で押さえる。知恵熱でも出たのか、はたまた奇行の発作を抑えているのか。
「それに、白鷺トロフィーみたいな目立つものを持ち出したりしたら誰かに見つかるはずさ。放課後すぐの時間帯は、まだ多くの生徒が居残って学園祭の準備に忙しかったんだからね。かといって夜中に侵入するには、警備会社アルコムの監視カメラと赤外線センサー、警備員の巡回を潜り抜けなきゃならない」
彼は苦笑して、お手上げとばかりに肩をすくめた。そして神に雨乞いするような、奇怪なダンスを1分ほど踊った。
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