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決闘02
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『小僧、それは俺がしずとの約束を守ったからだ』
「違う! それも含めて、神さまは全部見てくれているんだ。確かに900年前の村人たちも、それを手にかけようとした兵士たちも、自分たちのことだけしか考えなかった。神獣を、しずさんを、村人を犠牲にして生き延びようとした。だから神さまは、いったん愛想を尽かしたのかもしれない。でも……」
歯軋りする。もどかしい。上手く言えない。
「でも、小石さんは人間じゃないか。純粋で優しい彼女こそが、いつかここに現れるであろう新たな人間に対する、神さまの試金石だったんじゃないのか? あんたがしずさんとの約束を守ることも含めて、神さまはすべて見通していたんだ、たぶん」
『つまり何が言いたい、小僧』
「僕は小石さんを抱いて山を抜け、両親を始めとする大勢の大人に助けられた。常成高校では読書部に入り、人間であることの楽しさ、嬉しさ、いとおしさを知った。そうして今僕はここに戻ってきた。神さまが試金石にしたのは小石さんだけじゃない。僕もそうだったんだ。僕が持ち帰ってきたものを確かめるため、神さまはここに集わせたんだ、僕らを」
『…………!』
彦五郎、しず――小石さん、そして僕――田辺篤彦。神さまが何を考えているのかなんて、正直僕ごときが分かるわけもない。今のはまるっきり僕の推測だ。
でも、何か確信めいたものが僕の中に生まれていた。言葉にしてみたからかもしれない。当たらずとも遠からず――そんな気がした。
そのとき、足の骨がぎゅっと締め付けられた。痛い! 僕は悲鳴を上げた。彦五郎の尻尾の蛇が、足に巻きついたままだったことを忘れていた。
「田辺くん!」
「篤彦さん!」
二人がへたり込んだ僕にすがりつく。そこへ彦五郎がにじり寄ってきた。
『田辺篤彦、お前の奇想は面白い。面白かったが――この実力の差も神の意思ということにはならないか? 俺がお前の首を食いちぎる結末を、神が用意してくださっているということになりはしないかな?』
だがその前に立ち塞がるものがいた。小石さんだ。両手を広げ、仁王立ちして僕らをかばう。凛として通告した。
「篤彦さんや部長さんを傷つけることは私が許しません!」
彦五郎の覚悟は小揺るぎもしない。猛禽のうなり声を発した。
『どけ。人間に協力するとはしずの面影を感じるが、神に逆らうことは許されぬ。もしそうするというなら、痛恨の極みだが、お前を手をかけるしかない』
僕は足をきりきり締め上げる蛇の痛みに必死で耐えた。何とか怪物に怒鳴りつける。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 小石さんまで殺すって言うのかよ! いい加減にしろっ!」
『黙れ。もとはといえばお前が生きながらえたいと願ったことが、しずが助けたいと願ったことが――そんな人間の心が招いた事態。死んで悔いるがいい。さあ、しず、死ねぇっ!』
絶対絶命。小石さんの命は風前のともしびかと思われた。
「小石ちゃん!」
私――河合留美は飛び起きた。夏休みの課題をいきなり終わらせてやろうと意気込んで、徹夜して机に向かっていた。だけど途中で睡魔に抗し切れず、机に突っ伏して眠ってしまっていたらしい。
しかし今、目は冴えて意識は明瞭だ。そう、私は小石ちゃんの夢を見た。今彼女は、必死で何かと戦っている。私は寝巻きのまま窓を開けた。月がちょうど視界に飛び込んできた。
「小石ちゃん!」
気がつけば両手を組み、目を閉じて彼女の無事を祈っていた。
『小石』
ふと見れば、原稿用紙に書かれた二文字。無意識で書いていたらしい。自分は寝ぼけているのだろうか。私――峰山香織は消しゴムで書き間違いを消そうとして、その手を止めた。胸に押し寄せる不安のまま、窓の外の月を見上げる。
「小石」
今度は声に出してつぶやいた。あの可愛い少女の身に、危険が迫っている。私は「小石。小石。小石……」と、呪文のように唱え始めた。そうせずにはいられなかったのだ。
「篤彦と大蔵部長、今頃は小石ちゃんの故郷かな……」
ふと喉が渇き、深夜に冷蔵庫を漁っていた俺――渡来保は、手にした缶コーヒーを握り締めた。嫌な予感がする。それも、小石ちゃんにまつわる嫌な予感が。
「小石ちゃん!」
気がつけば廊下を駆け出し、リビングのカーテンを開いていた。月が夜空で輝きを放っている。
「頑張れ、小石ちゃん!」
俺は何を口走っているのだろう。馬鹿げている、そうは思っていても、繰り返し繰り返し、同じ文句を発していた。
あたし――多奈川美穂は深夜に目が覚めた。胸の動悸が治まらない。衝き動かされる気持ちで、パジャマ姿のままベッドから起き上がり、部屋を出る。階段を駆け下り、角を急カーブし、転びそうになりながらも懸命に玄関へと疾走した。もどかしく鍵を開け、外に飛び出す。月を探した。
あった。こうこうと輝く月は、あの恋のライバルだった少女の上にも輝いているはずだ。その月に向かって、あたしは大声で叫んだ。そうしなければならないような気がしたのだ。
「負けないでーっ!」
負けないで? 何に? 息を弾ませ、あたしは呆然と月に見入っていた。そのとき、背後から聞き慣れた怒鳴り声が降り注ぐ。パパだ。
「美穂! こんな夜中に何だ! 近所迷惑だろうが! お前はパパの気持ちがいつになったら分かるんだ!」
あたしは歯を噛み締め、全身を怒りで震わせた。拳を痛くなるぐらい握り締め、自分というダムが決壊するのを知覚する。
「……うるさいー……!」
「何?」
あたしは振り向き、ありったけの怒声を父にぶつけた。
「うるさいっつってんの、このくそ親父ーっ! 何よ何よ、いっつもパパの気持ち、パパの気持ちってーっ! お前が大事にしてるのは会社や家庭における自分のステータスだけだろうがーっ! 一度もママやあたしのことを本気で考えたこともないくせに、ふんぞり返って父親づらしてんじゃねえっつーのーっ!」
パパは目を丸くして彫像と化した。目の前で起きたことが信じられない、という顔つきだ。肩を上下させてパパをにらみつけるあたしに、彼は「あの……美穂……」とこわごわ話しかける。あたしはとどめの一発を放った。
「分かったかってんだよ、このくそ親父ーっ!」
「はいっ!」
パパはおびえて反射的に返事する。気をつけして直立不動の体勢を取った。その表情は恐怖で引きつっている。あたしはもうそれには一顧だにくれず、再び月を見上げた。
「田辺くんー。大蔵部長ー。そして、小石ちゃんー……!」
『な、何っ?』
信じられないことが起こった。小石さんの体が突如発光し、目もくらまんばかりに輝き出したのだ。月光を覆うものはないにもかかわらず……
『な、何だこれは……これは、まさか……』
明らかに恐怖の色を浮かべる彦五郎。彼はその迫力をいちじるしく減退させて、気圧されるように後退する。僕は蛇が解けたのを確認すると、立ち上がって目の前の小石さんの背中を見た。
「小石さん……光ってる……。何だか、温かい光……!」
小石さんは振り返る。白光をまとったまま肩越しに、僕の顔を不安そうに見つめた。
「あの……。私、何が起こっているんでしょうか? 物凄い力がみなぎって……何だか爆発しそうな勢いです」
腰を抜かす大蔵部長が、震え声を漏らす。
「まるで月だ……。月の輝きが、舞い降りてきたような……」
彦五郎は明白に狼狽していた。発汗し、震え、その姿はおびえる子ネズミのようだ。
『馬鹿な……これは、神の光……? 神が、俺を見放したというのか。このしずに、力を与えているというのか!』
小石さんが腕を持ち上げた。手の平を彦五郎に向けて広げる。
「彦五郎さん……。ごめんなさい。きっと前の私なら、こうするだろうと思いますから」
彦五郎がのけぞって恐怖した。
『や、やめろ! やめろおおおっ!』
「さよなら」
次の瞬間、小石さんの手の平から莫大な稲妻の光条が飛び出して、一直線に空間を貫いた。彦五郎の巨体に光が炸裂し、顔が、胴が、足が、粉々に砕けていった。まるでスローモーションでも見るかのように、その五体は分解されて、散り散りに細分化されていく。
『しず……俺は……愛し……』
跡形もなく彼は消えた。光が途絶えたとき、そこには彦五郎がいたと思わせる形跡すら存在しない。僕の肩の傷が、唯一彼が存在していたという証拠だった。
「小石さん……」
僕は小石さんが泣いていることに気がついた。かつての自分と夫婦だったという神獣・彦五郎。それを消し去ることに、罪悪感や寂しさがなかったわけではないのだ。
震える肩を前にして、僕は背後からそっと小石さんを抱き締めた。やや遅れて、立ち直った大蔵部長の腕が僕らを包み込む。全てを見ていたであろう月は、3人と、鳥居とほこらを、いつまでも明るく照らし出していた。
「違う! それも含めて、神さまは全部見てくれているんだ。確かに900年前の村人たちも、それを手にかけようとした兵士たちも、自分たちのことだけしか考えなかった。神獣を、しずさんを、村人を犠牲にして生き延びようとした。だから神さまは、いったん愛想を尽かしたのかもしれない。でも……」
歯軋りする。もどかしい。上手く言えない。
「でも、小石さんは人間じゃないか。純粋で優しい彼女こそが、いつかここに現れるであろう新たな人間に対する、神さまの試金石だったんじゃないのか? あんたがしずさんとの約束を守ることも含めて、神さまはすべて見通していたんだ、たぶん」
『つまり何が言いたい、小僧』
「僕は小石さんを抱いて山を抜け、両親を始めとする大勢の大人に助けられた。常成高校では読書部に入り、人間であることの楽しさ、嬉しさ、いとおしさを知った。そうして今僕はここに戻ってきた。神さまが試金石にしたのは小石さんだけじゃない。僕もそうだったんだ。僕が持ち帰ってきたものを確かめるため、神さまはここに集わせたんだ、僕らを」
『…………!』
彦五郎、しず――小石さん、そして僕――田辺篤彦。神さまが何を考えているのかなんて、正直僕ごときが分かるわけもない。今のはまるっきり僕の推測だ。
でも、何か確信めいたものが僕の中に生まれていた。言葉にしてみたからかもしれない。当たらずとも遠からず――そんな気がした。
そのとき、足の骨がぎゅっと締め付けられた。痛い! 僕は悲鳴を上げた。彦五郎の尻尾の蛇が、足に巻きついたままだったことを忘れていた。
「田辺くん!」
「篤彦さん!」
二人がへたり込んだ僕にすがりつく。そこへ彦五郎がにじり寄ってきた。
『田辺篤彦、お前の奇想は面白い。面白かったが――この実力の差も神の意思ということにはならないか? 俺がお前の首を食いちぎる結末を、神が用意してくださっているということになりはしないかな?』
だがその前に立ち塞がるものがいた。小石さんだ。両手を広げ、仁王立ちして僕らをかばう。凛として通告した。
「篤彦さんや部長さんを傷つけることは私が許しません!」
彦五郎の覚悟は小揺るぎもしない。猛禽のうなり声を発した。
『どけ。人間に協力するとはしずの面影を感じるが、神に逆らうことは許されぬ。もしそうするというなら、痛恨の極みだが、お前を手をかけるしかない』
僕は足をきりきり締め上げる蛇の痛みに必死で耐えた。何とか怪物に怒鳴りつける。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 小石さんまで殺すって言うのかよ! いい加減にしろっ!」
『黙れ。もとはといえばお前が生きながらえたいと願ったことが、しずが助けたいと願ったことが――そんな人間の心が招いた事態。死んで悔いるがいい。さあ、しず、死ねぇっ!』
絶対絶命。小石さんの命は風前のともしびかと思われた。
「小石ちゃん!」
私――河合留美は飛び起きた。夏休みの課題をいきなり終わらせてやろうと意気込んで、徹夜して机に向かっていた。だけど途中で睡魔に抗し切れず、机に突っ伏して眠ってしまっていたらしい。
しかし今、目は冴えて意識は明瞭だ。そう、私は小石ちゃんの夢を見た。今彼女は、必死で何かと戦っている。私は寝巻きのまま窓を開けた。月がちょうど視界に飛び込んできた。
「小石ちゃん!」
気がつけば両手を組み、目を閉じて彼女の無事を祈っていた。
『小石』
ふと見れば、原稿用紙に書かれた二文字。無意識で書いていたらしい。自分は寝ぼけているのだろうか。私――峰山香織は消しゴムで書き間違いを消そうとして、その手を止めた。胸に押し寄せる不安のまま、窓の外の月を見上げる。
「小石」
今度は声に出してつぶやいた。あの可愛い少女の身に、危険が迫っている。私は「小石。小石。小石……」と、呪文のように唱え始めた。そうせずにはいられなかったのだ。
「篤彦と大蔵部長、今頃は小石ちゃんの故郷かな……」
ふと喉が渇き、深夜に冷蔵庫を漁っていた俺――渡来保は、手にした缶コーヒーを握り締めた。嫌な予感がする。それも、小石ちゃんにまつわる嫌な予感が。
「小石ちゃん!」
気がつけば廊下を駆け出し、リビングのカーテンを開いていた。月が夜空で輝きを放っている。
「頑張れ、小石ちゃん!」
俺は何を口走っているのだろう。馬鹿げている、そうは思っていても、繰り返し繰り返し、同じ文句を発していた。
あたし――多奈川美穂は深夜に目が覚めた。胸の動悸が治まらない。衝き動かされる気持ちで、パジャマ姿のままベッドから起き上がり、部屋を出る。階段を駆け下り、角を急カーブし、転びそうになりながらも懸命に玄関へと疾走した。もどかしく鍵を開け、外に飛び出す。月を探した。
あった。こうこうと輝く月は、あの恋のライバルだった少女の上にも輝いているはずだ。その月に向かって、あたしは大声で叫んだ。そうしなければならないような気がしたのだ。
「負けないでーっ!」
負けないで? 何に? 息を弾ませ、あたしは呆然と月に見入っていた。そのとき、背後から聞き慣れた怒鳴り声が降り注ぐ。パパだ。
「美穂! こんな夜中に何だ! 近所迷惑だろうが! お前はパパの気持ちがいつになったら分かるんだ!」
あたしは歯を噛み締め、全身を怒りで震わせた。拳を痛くなるぐらい握り締め、自分というダムが決壊するのを知覚する。
「……うるさいー……!」
「何?」
あたしは振り向き、ありったけの怒声を父にぶつけた。
「うるさいっつってんの、このくそ親父ーっ! 何よ何よ、いっつもパパの気持ち、パパの気持ちってーっ! お前が大事にしてるのは会社や家庭における自分のステータスだけだろうがーっ! 一度もママやあたしのことを本気で考えたこともないくせに、ふんぞり返って父親づらしてんじゃねえっつーのーっ!」
パパは目を丸くして彫像と化した。目の前で起きたことが信じられない、という顔つきだ。肩を上下させてパパをにらみつけるあたしに、彼は「あの……美穂……」とこわごわ話しかける。あたしはとどめの一発を放った。
「分かったかってんだよ、このくそ親父ーっ!」
「はいっ!」
パパはおびえて反射的に返事する。気をつけして直立不動の体勢を取った。その表情は恐怖で引きつっている。あたしはもうそれには一顧だにくれず、再び月を見上げた。
「田辺くんー。大蔵部長ー。そして、小石ちゃんー……!」
『な、何っ?』
信じられないことが起こった。小石さんの体が突如発光し、目もくらまんばかりに輝き出したのだ。月光を覆うものはないにもかかわらず……
『な、何だこれは……これは、まさか……』
明らかに恐怖の色を浮かべる彦五郎。彼はその迫力をいちじるしく減退させて、気圧されるように後退する。僕は蛇が解けたのを確認すると、立ち上がって目の前の小石さんの背中を見た。
「小石さん……光ってる……。何だか、温かい光……!」
小石さんは振り返る。白光をまとったまま肩越しに、僕の顔を不安そうに見つめた。
「あの……。私、何が起こっているんでしょうか? 物凄い力がみなぎって……何だか爆発しそうな勢いです」
腰を抜かす大蔵部長が、震え声を漏らす。
「まるで月だ……。月の輝きが、舞い降りてきたような……」
彦五郎は明白に狼狽していた。発汗し、震え、その姿はおびえる子ネズミのようだ。
『馬鹿な……これは、神の光……? 神が、俺を見放したというのか。このしずに、力を与えているというのか!』
小石さんが腕を持ち上げた。手の平を彦五郎に向けて広げる。
「彦五郎さん……。ごめんなさい。きっと前の私なら、こうするだろうと思いますから」
彦五郎がのけぞって恐怖した。
『や、やめろ! やめろおおおっ!』
「さよなら」
次の瞬間、小石さんの手の平から莫大な稲妻の光条が飛び出して、一直線に空間を貫いた。彦五郎の巨体に光が炸裂し、顔が、胴が、足が、粉々に砕けていった。まるでスローモーションでも見るかのように、その五体は分解されて、散り散りに細分化されていく。
『しず……俺は……愛し……』
跡形もなく彼は消えた。光が途絶えたとき、そこには彦五郎がいたと思わせる形跡すら存在しない。僕の肩の傷が、唯一彼が存在していたという証拠だった。
「小石さん……」
僕は小石さんが泣いていることに気がついた。かつての自分と夫婦だったという神獣・彦五郎。それを消し去ることに、罪悪感や寂しさがなかったわけではないのだ。
震える肩を前にして、僕は背後からそっと小石さんを抱き締めた。やや遅れて、立ち直った大蔵部長の腕が僕らを包み込む。全てを見ていたであろう月は、3人と、鳥居とほこらを、いつまでも明るく照らし出していた。
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