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Kiss in the darkness
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明り1つない暗闇の中、施される愛撫に、わたしは熱い吐息を漏らした。
落とされた唇は首筋をたどり、手のひらで掬い上げた胸のふくらみ、その先端を強く吸い上げる。
「あッ、」
もう片方を指先で抓まれ、左右違う刺激にわたしは背中を撓らせた。
「や、いやぁ」
「いやじゃないだろ?」
「や、ちが、しゃべんないでッ」
口に含まれたまま喋られるだけで感じてしまい、身体を跳ねさせる。
あまりの刺激に、瞳に涙が滲んだ。
「も、やだ……やだ……」
「やだ? ならどうしたい?」
「キス。キスして」
わたしの答えに、口づけは再び唇に戻ってくる。
触れるだけのキスがもどかしくてうっすらと開けば、即座に遠慮のない舌が侵入してきた。
「ん……ん……」
口腔内を蹂躙され、舌を搦めとられた。
身体の奥が熱い。疼いてしかたない。
早く鎮めてほしくて片足を浮かせると、太ももを撫でた右手がそのままショーツのウェストにかかる。
ゆるゆると焦らすようにショーツは下ろされ、露わになった秘所にまで指が伸ばされた。
ぐるりと指が入口を撫でて中へと入りこんでくる。
「あぁ、ん、あッ」
愛液を零し始めていた中はぬかるみ、難なく2本の指を飲み込んでいく。解すように動かされ、ときどきイイところを掠めた。
首筋に食むような口づけを落とされ、左手で胸を弄られ、身体の奥を指で暴かれる。3点からの刺激に、わたしは喘ぐしかできない。
「あぁッ、ん、あ、あ、あ、あぁッん」
抉るように擦られて、わたしは喉を反らした。
グジュ、グジュ、といやらしい水音が、けして広くはない室内に響く。
指で掻きまわされ、溢れた愛液が脚の付け根へと零れおちた。
「もういいだろう」
ポツリと落とされた言葉の意味を掴む前に、指が引き抜かれ、彼がわたしから離れていった。
ビニールを破る音がして、避妊具を装着する気配がする。
次の展開に、わたしは小さく喉を鳴らした。
掬うように脚を抱え上げられると、指で解された入り口に、熱く滾った塊を押し付けられる。先端は難なくわたしの中へと滑り込み、隘路を突き進んだ。
「ひ……あ……あ、あ……ん……」
割り開かれる苦痛を、あとから追いかけてきた快感が飲み込んでいく。
「ん、あ、あぁっ、あ、あ」
確かな質量に擦られて、わたしは嬌声を上げた。
奥までたどり着くと、彼は一息吐いて抜き差しを始める。
身体の奥の深い場所を何度も突かれて、わたしは悲鳴をあげた。
「やあぁぁっ」
痛くて、苦しくて、気持ちがいい。
「こう、た。こうたぁ」
堪らずにわたしは名前を呼んだ。
「あ、あぁ、あ、あ、ああ、あん、あ、や、あ」
挿入はだんだんと勢いを増し、絶頂を極めるために駆け上がる。嵐のように綯い交ぜになった感覚が渦巻いて、わたしは嬌声をあげ続けた。
「や、あ、あ、あ、あ、イク……イッちゃう」
「くっ……沙保!」
彼は呻いて、腰を強く押しつけてくる。
深い深い奥に先端が突き刺さった。
「あぁぁっ!!」
長い悲鳴をあげて、わたしは頂に上り詰める。
それを追うように、身体の内側で彼が弾けるのを感じた。
******
わたしがバスルームから戻ると、彼はスポーツニュースを見ながら缶ビールを開けていた。
それを横目に、わたしは冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出して、グラスに注ぐ。
ソファを背もたれに座るのが彼の定位置で、わたしも隣に腰を下ろした。
テレビでは、3試合ほどダイジェストで流して、残りの3試合は結果だけ伝える。
「なあ」
「ん?」
「お前、今日泊まってくの?」
「……タクシーで帰れと?」
「別にそうは言わねぇけど」
「じゃあ、泊まる」
「それは……2回戦目やってもいいってこと?」
「なんでそうなるのよ」
コツ、とわたしは拳で彼の肩を叩いた。
テレビでは、サッカー日本代表の特集コーナーをやっている。
特にサッカー好きではないけれど、選手たちのトーク力が高いせいか楽しく話を聞いていた。
だけど。
不意にリモコンを取り上げた彼が、テレビの電源を消す。
「ちょっと、淳平?」
「夜はまだこれからだぜ、汐里?」
リモコンで蛍光灯の明かりが消される。
再び包まれた暗闇の中、わたしはラグの上に押し倒された。
指先で確かめながら、唇を合わせる。
薄らと開いて舌を受け入れれば、それはもう了承のシルシ。
「ん……航太」
「沙保」
わたしたちは闇の中、身体を重ねる。
心の中で、別れた恋人を重ねながら……
落とされた唇は首筋をたどり、手のひらで掬い上げた胸のふくらみ、その先端を強く吸い上げる。
「あッ、」
もう片方を指先で抓まれ、左右違う刺激にわたしは背中を撓らせた。
「や、いやぁ」
「いやじゃないだろ?」
「や、ちが、しゃべんないでッ」
口に含まれたまま喋られるだけで感じてしまい、身体を跳ねさせる。
あまりの刺激に、瞳に涙が滲んだ。
「も、やだ……やだ……」
「やだ? ならどうしたい?」
「キス。キスして」
わたしの答えに、口づけは再び唇に戻ってくる。
触れるだけのキスがもどかしくてうっすらと開けば、即座に遠慮のない舌が侵入してきた。
「ん……ん……」
口腔内を蹂躙され、舌を搦めとられた。
身体の奥が熱い。疼いてしかたない。
早く鎮めてほしくて片足を浮かせると、太ももを撫でた右手がそのままショーツのウェストにかかる。
ゆるゆると焦らすようにショーツは下ろされ、露わになった秘所にまで指が伸ばされた。
ぐるりと指が入口を撫でて中へと入りこんでくる。
「あぁ、ん、あッ」
愛液を零し始めていた中はぬかるみ、難なく2本の指を飲み込んでいく。解すように動かされ、ときどきイイところを掠めた。
首筋に食むような口づけを落とされ、左手で胸を弄られ、身体の奥を指で暴かれる。3点からの刺激に、わたしは喘ぐしかできない。
「あぁッ、ん、あ、あ、あ、あぁッん」
抉るように擦られて、わたしは喉を反らした。
グジュ、グジュ、といやらしい水音が、けして広くはない室内に響く。
指で掻きまわされ、溢れた愛液が脚の付け根へと零れおちた。
「もういいだろう」
ポツリと落とされた言葉の意味を掴む前に、指が引き抜かれ、彼がわたしから離れていった。
ビニールを破る音がして、避妊具を装着する気配がする。
次の展開に、わたしは小さく喉を鳴らした。
掬うように脚を抱え上げられると、指で解された入り口に、熱く滾った塊を押し付けられる。先端は難なくわたしの中へと滑り込み、隘路を突き進んだ。
「ひ……あ……あ、あ……ん……」
割り開かれる苦痛を、あとから追いかけてきた快感が飲み込んでいく。
「ん、あ、あぁっ、あ、あ」
確かな質量に擦られて、わたしは嬌声を上げた。
奥までたどり着くと、彼は一息吐いて抜き差しを始める。
身体の奥の深い場所を何度も突かれて、わたしは悲鳴をあげた。
「やあぁぁっ」
痛くて、苦しくて、気持ちがいい。
「こう、た。こうたぁ」
堪らずにわたしは名前を呼んだ。
「あ、あぁ、あ、あ、ああ、あん、あ、や、あ」
挿入はだんだんと勢いを増し、絶頂を極めるために駆け上がる。嵐のように綯い交ぜになった感覚が渦巻いて、わたしは嬌声をあげ続けた。
「や、あ、あ、あ、あ、イク……イッちゃう」
「くっ……沙保!」
彼は呻いて、腰を強く押しつけてくる。
深い深い奥に先端が突き刺さった。
「あぁぁっ!!」
長い悲鳴をあげて、わたしは頂に上り詰める。
それを追うように、身体の内側で彼が弾けるのを感じた。
******
わたしがバスルームから戻ると、彼はスポーツニュースを見ながら缶ビールを開けていた。
それを横目に、わたしは冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出して、グラスに注ぐ。
ソファを背もたれに座るのが彼の定位置で、わたしも隣に腰を下ろした。
テレビでは、3試合ほどダイジェストで流して、残りの3試合は結果だけ伝える。
「なあ」
「ん?」
「お前、今日泊まってくの?」
「……タクシーで帰れと?」
「別にそうは言わねぇけど」
「じゃあ、泊まる」
「それは……2回戦目やってもいいってこと?」
「なんでそうなるのよ」
コツ、とわたしは拳で彼の肩を叩いた。
テレビでは、サッカー日本代表の特集コーナーをやっている。
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だけど。
不意にリモコンを取り上げた彼が、テレビの電源を消す。
「ちょっと、淳平?」
「夜はまだこれからだぜ、汐里?」
リモコンで蛍光灯の明かりが消される。
再び包まれた暗闇の中、わたしはラグの上に押し倒された。
指先で確かめながら、唇を合わせる。
薄らと開いて舌を受け入れれば、それはもう了承のシルシ。
「ん……航太」
「沙保」
わたしたちは闇の中、身体を重ねる。
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