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そうこなくちゃ!

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凡太「はぁ…」
私は階段の踊り場にいた。もちろん、行く場所が見当たらないからだ。
凡太「はぁ…」
2度目のため息。私はあの時、どうすれば良かったのだろう?
何回考えても怒る未来しか考えられなかった。
私は…

哲平「見つけた!?」
聞き覚えのある声。僕は声のするほうを見た。
凡太「哲平…」
哲平「何してんだよ、行くぞ!」
凡太「行くぞ!ってどこに…」
哲平「決まってんだろ、みんなのところだよ。」
凡太「私は…行かないよ…」
哲平「どうして!?」
凡太「私が戻ったって無意味だよ。それに、僕がいない方がみんなのチームワークは良いよ…」

哲平「お前はバカか!?」

                  バチン!?
凡太「ッーー!?」
「って何すんだよ!?」
哲平「何で何もかも諦めんだよ!。1番一生懸命なやつが諦めていいのかよ!
最高の合唱祭のしなくていいのかよ!凡太、さっき言ってたろ。」
って」
「だったら…」

「みんなもお前のことを信じてるよ!だから…」
「応えようぜ、一緒に。お前はひとりじゃないよ。」
凡太「哲平…」





「そう…だな!」
哲平「そうこなくちゃ!」
「それじゃ、行くぞ!みんなを待たせないようにな!」
凡太「おう!」
そうだ、私はもうひとりじゃない。
みんながいる。
助け合えるみんながいる。
僕は走る。
みんなの思いに答えるために…
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