Snow White

黒雨

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本編

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※またまた、遅れてしまって申し訳ない…。
   会話文が読みにくければ、感想にでも言ってくれると嬉しいです。
________________________



2人は我に返るとすぐに理事長室から離れ、寮へと歩き出した。若干気まずいものの、父にイチャイチャしている姿は何度も見られたことがあるので2人とも然程気にしていなかった。気にしてはないが、恥ずかしいものは恥ずかしい。

黙々と2人でだだっ広い廊下を歩く。すると、雅がおもむろに口を開いた。



「校内はだいたい覚えてるか?」
「…そりぁ、6年間もいたからな。ま、初等部のときはあんまり自由に動き回れなかったから、高等部では色んなところを見て回りたいんだ」



巴は13歳からイギリスの学校に行っていたが、それまではこの学園の初等部に在学していた。そのため、校内の敷地はある程度把握している。しかし、初等部は全寮制ではなく通学制であり、貰ったような黒いカードは存在しなかった。



「じゃあ、校内は今度2人で一緒に見て回ろう」
「言ったからな!楽しみにしてるわ」
「あぁ」



昔こうやって2人並んで歩いていたのを思い出す。あの時は、俺の方が背が高く俺が手を引いていた。



「んふふ」
「?」
「いや、2人揃ってでっかくなったなぁ…って」
「…そうだな」



今は俺が見上げ、雅が半歩前を歩いている。その事実がなんかとてもくすぐったかった。



「そういえば…巴、理事長が俺に何かを聞けって言ってたが、結局何を知りたいんだ?」
「あー…色々あるんだけどまずはコレ、かな」



そう言って俺は名前が彫られた黒いカードを取り出す。クレジットカードでルームキーで生徒証明書である例のカードだ。



「ん?巴ブラックカードなのか?」
「ブラックカード?」



如何にもっていう名前で分かりやすくて助かるが、そんな安直な名前でいいのだろうか。



「そう。ブラックカードはこの学園で4人しか持つことができないんだ。理事長、生徒会長、風紀委員長、そして全親衛隊隊長。だから、巴は全親衛隊隊長に任命されたってことでいいのか?」
「………不本意なことに、ね」
「…あぁ、そういうことか」



父のゴリ押しを知っている雅は、俺の微妙な反応になんとなく察してくれたようだった。まぁ、“任されたなら最後までやらないと!”と思う俺の性格も父が仕事を押し付けてくる要因の1つだろうけどさ。



「それじゃあ、このカードについてはどこまで?」
「クレジットカードでルームキーで生徒証明書ってことぐらいしか…」
「わかった。じゃあ、補足して言うとこのカードは4種類ありそれぞれに位がある。位が高ければ高いほどカードを使えるところや、様々なら特権がもらえるんだ」
「………」
「位が高い方から順に、ブラックカード・ゴールドカード・シルバーカード・ホワイトカードと言う。ブラックカードは前に言った4名だけ。ゴールドカードは生徒会や風紀委員、親衛隊の幹部だけ。シルバーカードは親衛隊持ちの人気のある生徒と特待生。ホワイトカードはその他の一般生徒が持っている」



ふーん、カードの色で分別してんのか。4人しか持てないってことだから、なんとなく想像ついていたがやっぱり1番上の位か。特権と言われるとなんとなく想像がつき、思わずニヤける。

俺にそんなカードを渡すってことは、色々やり放題ってことでよろしいのかな?


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