機械大戦

チェス

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機械の国の少年

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とある某国
...「そっちに行ったぞ!逃すな!」
ズギャギャギャギャギャ!!!!
チュィンチュキューン!
ズギャギャギャギャギャ
ズダダダダダダ!

あたりには銃器の轟音と共に怒号が響き渡っている

?「くそがーッ!どこに行った!絶対逃すなー!」

??「なんとしても取り返せー!!!殺してでもかまわん!絶対外に逃すなー....」

???「ハァハァ...これがあれば....グッ!...少しかすったか....」

???の手には赤黒に輝くキューブのような物が握られている


~機械歴123年~
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ここは、機械達が平和に暮らす機械国ブェクノティカ。

※ここで暮らす機械達を人機と呼ぶ。
見た目は人と判別はつかないが、人工的に作られているであろう、皮膚の下は機械であり、体に流れるは、血液でなく「血脂」が「コア」と呼ばれる(心臓の役割)部分から全身に流れている。
この国には、人機以外にも獣機(獣の類)や、虫機(虫の類)神機(神獣の類)幻機(幻獣の類)等が存在する。

全ての機械のエネルギー源として、国の中枢にある無限にエネルギーを作り出す「マザーシン」(動力建造物)によってこの国は動いている

今日も街では平和な一日が流れていた。

機械少年「こっちこっちー」

機械少女「まってよー」

機械少年「ハハハハー」

機械少年、少女の母「こらこら、あんまりはしゃぐと転ぶわよ」

機械少年「へへーん、転んだって痛くないやーい!だって僕の体はこの前お父さんに買ってもらったキガアスト(※この世界の素材で作られた)なんだもーん」

母「フフフ、もぉ!」

にぎわう通りでは、機人達が往来している。

マーケットA
「さぁ、皆さん、こちらは、ニギルオイリアとトクゥルオイリーとを初めて合成に成功した新商品!しっかり身体の隅々までなじむ商品だ!錆びつき!汚れ!あらゆるトラブルを解決してくれるよー!その名もユグライリアだ!そこの奥さんお一ついかが?」

マーケットB
「こちらに並ぶは、我が国が誇る職機!最高峰として名が知れる刀匠ガロンが一つ一つ精密に作り上げている一級品の数々!鎧は着ている事を感じさせない軽さと強度!動きもなめらか、すぐ体になじむ!デザイン変更等オーダーも受け付けております!鍛えあげた武具も数多く取り扱っております。武具を変えたい方、劣化してきた体の交換をしたい方はお早めに!」

マーケットC
「ちょっとひと休憩していきませんか?!爽快な飲み心地、シュイーン(炭酸飲料のような飲み物)喉を潤してエナジー補給いかがですかかー?その他に人気急上昇につき、なかなか手に入らないジュナテッグがうちでは飲めますよー!」

今日も街は平和である

~ブェクノティカの街~
天地両面に立ち並ぶ機械仕掛けの数々の建造物。天空に立ち並ぶ建造物は浮遊機石と呼ばれる機石に「マザーシン」からのエネルギーか流れ、動力となり浮いている

どの建造物にも、様々な形状の鳥、機鳥たちがとまっている。機鳥たちの体からは、淡い光が放たれ、その目からは煌びやかな閃光が方々に放たれいる。街々には、前方50メートルはあろうかと思われるモニターがあちらこちらに設置されており、それらの機鳥たちから見た様子が映し出されている。

空には真っ白い体に、大翼を羽ばたかせ駆ける機馬車。機械音を放ちながら、飛び交う機鳥達。
更に上空には音速とも呼べるスピードで行き交う機車の数々。
ここでは、機空線(道路のようなもの)がひかれており、その上を機車がオートマチックに走行している。これらの往来についてのセキュリティーなどは全て「マザーシン」にある管理棟で管理され、過去トラブル等一切起こったことがない。

建造物から建造物を繋ぐように伸びている太く長いワイヤーには黄金色に輝く四方2メートル程度のエレスリーザーと呼ばれる箱型の機械が取り付けられており、人機達を乗せ、建造物への往来に使われている。

また、建造物の傍には、竜を模した「転竜」とよばれる機械が設置されており、竜の口に入り、目的地の名称を唱えると、それぞれ建造物の傍の転竜へ、転送されるようになっている。

それらの数々の建造物が立ち並ぶ一角にひっそりとたたずむ家屋の屋根の上に一機の機影。

少年「.....おまえは誰だ!ハァハァ、なんでこんな...うぅ....頭が割れる...」

少女「アストー」

少年「.........うぅ...」

少女「ねーぇ、アストってばー!そんなとこにいないでおりてきなさいよー!

アスト「....うっ...ん...?..ゆ..め?またか...」

※アスト:銀の髪をなびかせ、金の瞳をもつ。整った顔立ち。青年とも少年ともみえる。あえて言うなら少年の方がしっくりくるだろう。
黒の七分丈のシャツに黒のパンツ。全身黒で統一された服装は銀髪と金の瞳を際立たせる。

少女「アストってばー」

アスト「...ティアナ...か....」

※ティアナ:金髪のロングヘアーを一つに束ね、三つ編みにしている。翡翠の瞳をもち、可愛らしい風貌である。青いワンピースに白いエプロンをまとい明るい性格の持ち主である。

ティアナ「んもぉ!アストったら!聞こえてるのー?もしもーし....もー!私がそっちに行けばいぃんでしょー!」

アスト「.....」

ティアナ「ハァハァ、もぉ!アスト!ここにのぼるのも大変なんだからね!」

アスト「ん?!んー....アァ」

ティアナ「もぉ!アストったら、また考え事してたんでしょ!」

アスト「アァ...ごめん!ちょっと.....な....なぁティアナ」

ティアナ「ん?」

アスト「この国ってなんなんだろぉな...俺たちはいったい...なんなんだろ...?」

ティアナ「また始まった!アストの何なんだろぉ病が!...フフフ、残念ながらティアナさんでもアストの質問に答えられません!」

アスト「...そっか...なんだか最近よく分からないんだ...おれはいったい何者で、いつからおれはおれで....おれは.....みんなそんなことに疑問も持たない....こんな事思うおれが変わってんのかな....」

ティアナ「あれ?どしたの今日は?いつもはそんな事言わないのに!...自分に対して疑問を抱く...かぁ...うーん...わかんないけど、みんな楽しく生きていく事が当たり前でそんな事考えてないんじゃないないかな?...自分が何者かだなんて....そぉだよ...きっと、考えても分からない事はわかんないんだし......」

アスト「そっか...そぉ......だよな........」

ティアナ「私もアストがそんな事言わなきゃ、考えもしなかったことだし!みんながどんな事考えてるかなんて聞いたこともないけど、たぶん、みんなそぉなんじゃないかな?!」

アスト「.......もしかしたらこの国の最果て...その先に行けばわかるのかもしれない...って最近よく思う..根拠はない...ただ...本当、なんとなく.....何かその先に...大切な何かがあるような気がして...」

ティアナ「...えっ?!....だめだよアスト!そんな事言っちゃ!禁忌に触れちゃう!いくらここが平和な国だからって!誰もそんな事考えない!てか考えちゃいけない!」

アスト「そぉ....なのか?!でもその思いは....どんどん強くなる....ボソボソ」 

ティアナ「えっ?!」

アスト「いや!何でもない!てかおれに何か用があったんじゃないのか?」

ティアナ「あっ!そぉそぉ!グラナがアストに用があるから呼んできてって!」

アスト「グラナが?....何か嫌な予感...」

ティアナ「あーっ!ダメよ?!逃げようだなんて!私が怒られるんだから!」

アスト「分かったよ!いけばいぃんだろ!」

ティアナ「ウフフ、よろし~」

アスト「ったく...んじゃいこぉぜ!」

ティアナ「うん⭐︎」

~グラナのショップ「junk」~
2機は街の大通りを抜け、裏路地に入り、その先にひっそりとたたずむ小さな建物に入る。店の看板には「junk」と書かれている。

アスト「おーっす、グラナ、来たぞー!」

店に入ると、すぐに
「へいらっしゃい!アスタ、ティアナ本日もお日柄よく、お元気ですかぃ?!」とカタコトの要素満載な、エメラルド色に輝く機鳥がアスタとティアナに向かって発してきた。赤いトサカ?のようなものがトレードマークのようだ。

アスト「よぉ、ジーベック、元気かー?」

ジーベック「....」

アスト「...んだよ...相変わらず愛想いぃのか、悪ぃのかわかんねぇやつだな」

ティアナ「グラナー?アスタ連れてきたよー!」

男「ん?!おぉ、来たか!遅かったな」

ティアナ「仕方ないじゃない!アスタがモタモタするんだから!」

アスタ「あっ!ヒッデー!人のせいにしてらー!...ティアナが歩くの遅いから....ブツブツ」

ティアナ「何よー?!」

アスト「なんでもねーよ!...チェッ!」

※グラナ:紅の髪にウルフヘアー、緋色の眼は鋭い眼光をはなっている。両耳にはそれぞれ五つのピアス。白のノースリーブからは、すらりと伸びた両腕。そこには美しく描かれたトライバル。黒の七分丈のパンツにサンダルという出立ちだが、風貌は誰から見ても美男の部類であるようだ

グラナ「おっ!アスト、相変わらずティアナに頭が上がらず、情緒不安定か?!」と言いながら店の奥からあらわれる。

アスト「んだよ、グラナまで...帰る!」

グラナ「って、おいおい、待て待て、冗談だっつーの!ティアナも、なっ?!そぉだよな?!」

ティアナ「知らない!」

グラナ「....」

アスト「...帰る」

グラナ「待てー!...あっ!そぉだ!お前、シュイーン好きだったろ?お前がくると思って買っといたんだよ!」

アスト「....ほんとか?」

グラナ「マジマジ!おぉマジだよ!機嫌なおったろ?」

アスト「んじゃぁ、まっ!帰らずに話をきいてやるかー♪」

ティアナ「あー!私には?!」

グラナ「もちろん!お姫さんにはこれだ!ほらよっ」

ティアナ「あっ!やったー♪ジュナテッグ!これ、なかなか買えないんだよー?!よく買えたね?⭐︎」

グラナ「まっ!このグラナ様にかかればな♪」

3機は日常会話を楽しむ

アスト「っで?!グラナ今日は何の用?」

グラナ「おぉ!そぉだった、また、おまえにちょっと、お願いがあってな....ほれ!神機木エルグラドルのふもとにある加治屋があるだろ?」

アスト「...あぁガロンのオッサンの店だろ?!」

グラナ「おぉ!そのおっさんに届けてもらいてーもんがあってな!」

アスト「....おれ、あのおっさん苦手なんだよなぁ....それに、なんかいかがわしいものじゃねーだろーな?」

グラナ「ハハ!たしかに、だいたいのヤローはあのおっさんと関わんの避けてーだろーな(笑)...ほれっ」

アストに向かって何かを投げる

アスト「うわっ!」パシッ!
投げられたものをキャッチする

アスト「何だこれ?」

グラナ「それはなー!なっかなかお目にかかれねー、それはそれはこーかな代物だ!」

アスト「今投げてたじゃねーか....」

ティアナ「本当だよね....」

グラナ「そいつをガロンのおっさんに届けてやってくれねぇか?....そぉだな....100ED(エディシオン:この国の通貨らしい※1ED=100円程度)でどぉだ?」

アスト「のった!」

ティアナ「はやっ...」

グラナ「さすがアスト!話がはえー!んじゃさっそく頼むわ!」

アスト「りょーかい⭐︎」

ティアナ「私も行きたいけど...今日はちょっと用事があるから帰るねー」

アストとティアナはグラナの店をでる。

ティアナ「じゃ、アスト!お使い頑張ってねー♪」

アスト「おー!ありがとなーティアナー!」

ティアナは来た道を戻って行く。

アスト「さーて、行くか!あそこには確か転竜もエレスリーザーもなかったよな...まっ、のんびり歩いて行くか!」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
神機木エルグラドル
※全長1520メートルの機木
葉の一枚一枚にはそれぞれ色とりどりの色がつき、美しい輝きを放っている。葉の一枚一枚に訪れた者達のメモリーを刻む事ができ、持ち帰る事ができる。また、願いをメモリーに込め、機木の一番頂上に登り風にのせ飛ばす事で願いが叶うと言われている。
木下周囲500メートル内では「癒しの風」が吹き、傷ついた体を癒す力を持っており、神聖な場所として祀られている。

アスト「相変わらずでけーな...癒しの風も変わらず心地いいし、ガロンのおっさん、鍛冶屋のくせに羨ましい立地条件に住んでやがる...」

~機職 刀匠ガロン~
アスト、鍛冶屋の前までくる
その立ち構え、まさに巨城を彷彿とさせる。銀のあしらえで作られた門の両脇には大剣となぜか、裸の男達の銀像が数体...怪しげに輝きを放っている。
武具について、これらがガロンの手によって作られ、鉄機兵等の武具となっているのだろう。
門の重さは片側300キロくらいあろうか。まるでこれを開けれない弱者は中に入る資格なしと言わんばかりである。

アスト「いつも思うけど、こんな門どぉやっても開けられねーっつーの!てか何のための門だよ!意味わかんねー...ふぅ...まっ、呼び鈴あんだけどな....」

門と門との隙間3センチ程度に赤いボタンがある。
ちょうどアストの指がするりと入る程の幅。おそらくゴリゴリ力自慢な筋肉質の身体を、持つ屈強な指では入らないだろう。

ご丁寧に貼り紙までしてある。

アスト「ご用の方はボタンをおしてね♡~ガロン~....相変わらず嫌な貼り紙だわ....」
ブルッ....アスト寒気を覚える

......チルリロラリルリーン....ア~我が人生に~おと~こ~あり~♪...

アスト「なんちゅうチャイムの音なんだよ....」

??「はい....どちら様で?」

アスト「あっ、おれ、アストって言います...junk Shopのグラナからガロンさんに届け物を持ってきました。」

??「...ちなみに君のパンツの色は?」

アスト「....はい?!」

??「いや...だから!君のパッ」

???「ぬぅぁにいってんぬぅぉよーーー!!!」「バシーーーっ!!」

??「ギョヘーーー!」

アスト「......」

どぉやらアストに質問してきた男?が誰かに叩きのめされたようだ.....

???「グォメンなスァいネェ~♡おいたがすぎちゅわった~♡で!ドゥォチラサマカシルァ~♡?」

アスト「ヒッ!.....」ゾクゾクゾク
悪寒が走ったらしい....

アスト「あっ、アストなんだけど....おっさん?」

???「あ~ら!アストダッタのヌェ~♡ンモウ!アストのイ.ジ.ワ.ル♡」

アスト「....意味がわからん....相変わらず噛み合わねー....おっさんだろ?早く開けてくれよ?!」

ガロン「アストちゃんのせっかち♡」

アスト「クッ!帰りたい....だけど100EDのためブツブツ...」

ガロン「グーイズ♡私の好きな人はだ.れ.で.しょー?!」

アスト「はやくあけろー!!!」

ガロン「キャー!怒らないで!ンモォー!わかったわよ!開ければイィんでしょ!....エィ!」
ポチッ

扉の解除ボタンが押されたようだ

「いらっしゃ~い♪どぉぞ~♪中に~入ってきて~♪」
シュイーン....扉が開く音


アスト「フゥフゥ....くそっ!また意味わからん解除音出しやがって!......しかもこんなに重そうな門してやがるのに、なんてスムーズに開くんだ...普通もっと重低音とか出しながら開くだろ...くそっ!おっさんのペースにのせられてる?!....ダメだ....切り替えなきゃ!」

アスト、ガロンの店内に入る

まっすぐ伸びた廊下の両サイドには蝋燭が等間隔で並んでおり、薄暗い店内を照らしている。壁には、これまた等間隔で写真や、絵画が飾られている。どれも屈強な男が裸で躍動している、なんとも偏りのある趣味を醸し出している。床には紫色の絨毯が敷かれ、怪しい雰囲気を漂わしている。おおよそ武具を扱う店とは思えない内装である。

アストが廊下を突き進んで行くと、扉にたどり着く。金色を基調に煌びやかな宝石の数々で装飾されている。扉の真ん中には何か、印のようなものが施されているようだ。

アストが印に手をかざすと、その印が輝きをはなち、扉が開かれる。

アスト「....廊下もすげーけど、本当にここ、鍛冶屋かよ...」

???「アストチュワ~ン♡いらっしゃい~い♡」

アスト「...おっさん、相変わらずだな...てかそこに伸びてるやつだれ?それと普通にしゃべってくれよ」

ガロン「ンモォ~...ゴホン!アスト、よくきてくれた!そこにのびとるのはワタ...オレの助手、ビックヒップだ!...ビックヒップ!アストに挨拶シナスァイ!!」

ビックヒップ「.............」
気絶してるらしい

ガロン「んもう!かれったら、眠たいのね」

アスト「あんたがやったんだろ....てか所々変な口調だすなよ!普通にしゃべれるんだし、名工って言われてんだからそっちのほうがイメージとしてもいいし、みんなに避けられなくていぃんじゃないかと思うんだが...」

※ガロン:白髪でサイドを刈り上げたモヒカン。トップの毛が40センチ程度はあろうかと思われ、本人のこだわりらしい。目は鋭く、口髭、顎髭を蓄え、筋肉質。服装は上下ともにピッチリとしたタンクトップに黒革のボンテージパンツ、黒のブーツをはいている。
異様なのは、その顔に施されたメイクであり本人いわく、その日の気分、相手の好みで変えるわ♡との事。

※ビックヒップ:スキンヘッドに細身の体。両耳にダイヤのピアスを筋肉質。巨大な黒のサングラスをかけており、上半身裸で、下半身は黒皮のブルマ?のようなパンツに網タイツをはくという変態の極みな出立ちである。

ガロン「それは、ワタ...オレの自由だろ!さっそくだがアスト、グラナから預かったものをみせてくれないか?!」

アスト「ん?!あぁ......ほい。」

ガロン「....んー...ふむふなるほど...これはすごいわ...」
特殊レンズやスキャナー等の機器を使用してみたり、炎で炙ってみたり、水にさらしてみたり、プレスにかける等、様々な事を試しながら検品しているようだ。

アスト「なぁ、おっさん、それってスゲー希少なんだろ?なんなんだそれ?」

ガロン「...ん...アァ...すまん、なんだ?」

アスト「すげーもんなんだろそれ?」

ガロン「あぁ....これな...すごいなんてもんじゃない?!これは遥か昔、人界を支配していたとされる神獣、ドラゴンの角だ...」

アスト「じん....かい?!ドラゴン?」

ガロン「あぁ....アストはまだ若いから知らんか....その昔、機械は皆人界で人と呼ばれる種族と存在しとったといわれとる!!機械歴よりずっと遥か昔の...それこそ神話に近いくらいの事だと言われとるんだがな...」

アスト「人?!」

ガロン「あぁ、見た目はワシらとかわらんがな...しかしこの角...たいそうなもんだ!封印式が幾重にも重ねられ、角の力を縛りあげとるわ...おそらくそぉせんと、この角の周囲広範囲に多大な影響をあたえるんだろぉな...」

アスト「...ふーん...そんな危なっかしいもんで、何すんのさ?」

ガロン「何すんのさ?ってお前...オレは刀匠だろ...まっ、こいつを使って、ある高貴な方から頼まれもんをされとるんでな!」

アスト「武具か...」

ガロン「まっ、そんなところよ!グラナに宜しく言っといてくれ!礼金はいつものようにすると伝えてくれればいぃ!」

アスト「わかったー」

アストはガロンの店を後にする

「アァ~リガト~♪な~んな~ら~、このま~ま~私~のそばに~いて~♪」

アスト「最後までわけわからん....」

ビュォーーーー!!

アストが、外にでると、豪風ともいえる風がアストに吹き荒れる

アスト「うわっ!っと...」

豪風が吹き荒れる方角にアストは目をやる。

アスト「国線...」

アストの視線の先には、この国の最果てへと続く「国線」と呼ばれる境界線の役割を果たす建造物が目に入る。

アスト「鉄機兵がいない...?」

国線を越える事はこの国では禁忌にあたり、犯した者には厳しい罰則が与えられる。民が禁忌を犯さぬよう、国線には鉄機兵が最低でも10機配置され、民への圧力の役割を果たしているのであった。

アスト「....今なら国線を越えられる....どぉする....」

ドッドッドッド....アストのコアが大きく脈うつ...

アスト「禁忌を犯した者には厳しい罰則が与えられる....犯した者をその後見たものはいない.......」

禁忌を犯した者についての噂は数多く囁かれている...しかしその真相を知るものはいない。

アストの脳機に死という概念がよぎる。

アスト「おれは.....」

謎の声「まだこっちにきてはダメ........時期が必ずくる....だからそれまでは待って...こっちにこないで」

アスト「ウッ!...頭が....割れる....だっ...誰だ...?!」

声は聞こえない...

アスト「...」

アストの足は無意識のうちに国線に向かっている。

国線の前までくるとアストは立ち止まる。

アスト「....」

アストは国線を越え、更なる一歩を踏み出した。

その直後

アストの視界は眩い光に包まれる。

....そこでアストの意識は薄れていった...

彼の名は機械国ブェクノティカの...アスト...これから彼には悲しい未来が待っている......どのような悲しい未来が待っているのか...今はまだ少し先の話としよう...

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