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伯爵家編
あなたは私の王子様じゃない
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先日の舞踏会にて、公爵子息レオナルドから受けた宣戦布告。その一件について包み隠さず話すと、従兄は『心底おかしい』というように腹を抱えて笑った。
……こっちは本気で迷惑しているというのに。
バルーン型の背凭れに身を預け、メイベルは思いきり顔を顰めた。スプリング入りのソファも、淡い緑色の壁紙も、日差しの差し込む窓も、なんの慰めにもならなかった。
それに今はメイドたちもいない。この部屋にいるのは目の前に座るクロードだけ。何もかも知っている従兄相手に、今さら装う必要もない。
「笑い事じゃないわ。本当に、真剣に困っているのよ」
「悪い悪い。でも跳ねっ返りのお前がまさかあの公爵様に目をつけられるとはな」
「公爵様じゃないわ、今はまだ」
「でもいずれそうなる」
そりゃあまぁ、そうなんでしょうけどね。
メイベルは顰めっ面のままティーカップを取った。
鼻腔を擽るのは紅茶の香り。けれどそれだけではささくれだった心は癒されない。……未来の公爵様にビンタの一つでもかませたらスッキリしたんだろうけど。
せめてもの慰めに、想像の中のレオナルドをいたぶる。
あの取り澄ました顔の腹立たしいことといったら!
メイベルが年若い令嬢たちから陰口を叩かれていることなど、想像だにしないのだ。子爵家の娘がどうやって取り入ったのかだとか、まだまだお若いから遊びたい年頃なのよとか──メイベルの気持ちなどお構いなしに、周りは勝手なことばかり!
そんなにレオナルド様とお近づきになりたいなら、あえて冷たくしたらどうかしら。あの方はちょっと特殊なご趣味をお持ちのようですから──そう言ってやりたいのを我慢してあげたのだから、レオナルドには感謝してもらいたいくらいだ。
なのに従兄まで「いいんじゃないか?」などと呑気なことを言う。
「公爵夫人なんて名誉なことだ。これで子爵家も安泰だな」
「レオナルド様が本気ならね。……あの方はきっと、恋なんてしたことないのよ」
『必ず落としてみせる』とは言われた。でもそれは愛の告白なんかじゃない。地位も名誉も(認めたくないけど外見も)備えたあの男にとって、伝統があるだけの子爵令嬢などキスやダンスのお相手にすぎず、将来を共にする予定などこれっぽっちもないのだ。
ひとときの戯れ、若き日の過ち。公爵となった暁には、『そういえばそんなこともあったな』と懐かしむだけの女となる。そんなのはごめんだ。利用されて捨てられるくらいなら、陰口を叩かれる方がよほどいい。
メイベルはティーカップを置いて、鈍感な従兄に肩を竦めてみせる。
「これはゲームなの。つれない子爵家の娘を落とせるかっていうゲーム。もしかすると仲間内では賭け事にでもなっているかもしれないわね。男の方ってそういうのお好きでしょう?」
「おいおいそれは偏見だぞ。オレは競馬もしないしトランプでも金は賭けない。運に見放された男だからな」
「あらそう、おかわいそうなことね」
メイベルは三段重ねのお皿の中からスコーンを取り、クロテッドクリームをたっぷり塗った。
年頃になってからは体型維持を考えて、お茶の時間の軽食は控えるようにしていたけれど、構うものか。家格が低いからせめて舐められないように、と外見に気を遣ってきたのがバカみたいだ。あんな女ったらしに目をつけられるくらいなら最初から修道院にでも入っていればよかった。
そんなことを考えるメイベルは、すっかり捨て鉢になっていた。
「まぁ、冗談はこれくらいにして……」
「冗談だったの?あんまりにもつまらないから、てっきり本気なのかと思ったわ。漫才師の家系に生まれなくてよかったわね」
嫌みたっぷりに言うと、「おっ、今日も絶好調だな」と拍手で返される。クロードは相変わらずの笑顔。腹を立てた様子もない。
そんな具合であったから、メイベルも脱力した。
まったく、嫌みの言いがいのない人だ。だからこそ私の従兄なんて面倒な役回りをやっていられるのかもしれない。そう思った。
「とにかく、レオナルド様がこの遊びを諦めるのが目標ってことでいいんだな?」
「そう、ね。そうしてもらえるとありがたいけど……でもそんな都合よくいくかしら」
「なに、簡単さ」
サンドイッチを頬張って、従兄は自信たっぷりに親指を立てる。
「お前が他に恋人を作ればいいんだよ」
「……なるほど」
『つまらない冗談はよして』と言いかけて、メイベルは顎に手をやる。……なるほど、確かに。
レオナルドの心中などわからないが、恐らく彼は誰のものでもないからこそメイベルに粉をかけようとしたのだろうし、そんなメイベルにつれなくされたから逆に燃えているのだろう。
そう考えれば、従兄の提案も悪いものじゃないかもしれない。
思い直し、メイベルは「それじゃあクロード、」と従兄の名を呼ぶ。
「悪いが他をあたってくれ」
が、しかし。
すげなく断りの文句を言われ、柳眉をひそめた。
「……まだ何も言ってないじゃない」
「オレに恋人役を頼もうって魂胆だろ?お前の交遊関係の狭さからいえばオレが指名されるのはわかってたよ」
「それならなんで断るのよ」
「オレじゃレオナルド様は諦めないからさ」
クロードはついと視線を流す。その先、暖炉の上。炉棚には写真立てが並べられている。メイベルの両親、弟との家族写真や、従兄と過ごした懐かしい思い出が。
けれどそんなもの、レオナルドには何の関係もない。社交界で効力を持つのは爵位であり財産である。
そう、クロードは苦笑した。
「覚えてるだろ?あのパーティーの夜、やつはオレに見向きもしなかった。ライバルだとも思ってない証拠だ」
「それは……でもそれじゃあどうしろって言うの?他に頼れる男の人なんていないわ」
「だから作るんだよ、本当の恋人を」
「は……」
本当の恋人。
それはつまり、二人でロトン・ロウを歩いたり、観劇に出掛けたり、手紙をやり取りし、舞踏会では一曲目のお相手となり──時々はキスをしたりなんかする、そういう相手のことで……
「ムリムリムリぜったいムリっ!」
甘い睦言の囁き合い。そんなものまで想像して、メイベルは慌てて両手と首を左右に振る。
顔が熱い。まだ五月だというのにどうしたことだろう?手で仰いでみても、熱は一向に引かない。デビュー一年目だからと目を逸らしていた現実が一気に押し寄せて、メイベルの頭は完全に茹だっていた。
「やる前から諦めるなんてお前らしくないぞ」
「だってそんな……」
平然としている従兄を前に、メイベルは膝の上で拳を握った。
……クロードのわからず屋。にぶちんの唐変木。罵倒の言葉はいくらでも思い浮かんだけれど、口に出すことはしなかった。……できなかった。
言ったところで、この人には通じない。察してなどくれない。意見を曲げてはくれない。そう、わかっていたから。
だからメイベルは途方に暮れた。
「恋人を作るってことは結婚も視野に入れるということよ?私にはできないわ、きっと……今までだってそうだったもの。あなた以上に信頼できる人なんて……この世界にはいないわ」
「メイベル……」
ぎゅっと唇を引き結んで、従兄を見つめる。言葉にならない想いをこめて。見つめていると、クロードの榛色の瞳が僅かに揺らいだ。
「嬉しいことを言ってくれるな、うちのお姫様は。兄冥利に尽きるよ」
と思ったけれど、まやかしだったかもしれない。瞬きひとつ、次の瞬間には穏やかな表情でメイベルの頭を撫でていた。
……憎らしいほど昔と変わらない、兄らしい顔で。
「私は本気よ」
「でもオレじゃあお前を守れない。……わかるだろ?」
「……わからないもの」
そんなの、わかりたくもない。
メイベルは別に、王子様がほしかったわけじゃない。身分も財産もどうだってよかった。永遠を約束してくれたら、それだけでよかったのに。
子どものようにふて腐れると、従兄は『仕方ないなぁ』とでも言うように笑った。
「大丈夫、ちゃんとオレが見つけてやる。お前を守ってくれる、立派な王子様を」
「あなたが?」
「ああ。これでも結構顔がきくんだ。寄宿学校のツテもあるし、ワガママお嬢様の目にかなう男のひとりやふたり、見繕ってやるよ」
「……ありがとう」
余計なお世話よ、とはね除けることもできただろう。でもクロードが心底からの親切心で言ってくれているのはわかっていたから、それ以上の抵抗はできなかった。
レオナルドのゲームに負けるのも癪だったし、仕方ない。やたらと恋人を作らせたがる従兄を満足させるためにも、気持ちを切り替えるべきだろう。
メイベルは不承不承……という気持ちを抑えて、微笑んだ。
本当の恋人というのはともかくとして、他の男性に目を向けてみよう。従兄以外の友人を作るのもいいかもしれない。そう自分に言い聞かせた。
「ミス・メイベル、どうか私と一曲踊ってはいただけませんか?」
──けれどまさか、前世の推しそっくりのリチャードからダンスを申し込まれるなんて。
吸い込まれるような蒼い瞳に見つめられ、メイベルは既に卒倒してしまいそうだった。
……こっちは本気で迷惑しているというのに。
バルーン型の背凭れに身を預け、メイベルは思いきり顔を顰めた。スプリング入りのソファも、淡い緑色の壁紙も、日差しの差し込む窓も、なんの慰めにもならなかった。
それに今はメイドたちもいない。この部屋にいるのは目の前に座るクロードだけ。何もかも知っている従兄相手に、今さら装う必要もない。
「笑い事じゃないわ。本当に、真剣に困っているのよ」
「悪い悪い。でも跳ねっ返りのお前がまさかあの公爵様に目をつけられるとはな」
「公爵様じゃないわ、今はまだ」
「でもいずれそうなる」
そりゃあまぁ、そうなんでしょうけどね。
メイベルは顰めっ面のままティーカップを取った。
鼻腔を擽るのは紅茶の香り。けれどそれだけではささくれだった心は癒されない。……未来の公爵様にビンタの一つでもかませたらスッキリしたんだろうけど。
せめてもの慰めに、想像の中のレオナルドをいたぶる。
あの取り澄ました顔の腹立たしいことといったら!
メイベルが年若い令嬢たちから陰口を叩かれていることなど、想像だにしないのだ。子爵家の娘がどうやって取り入ったのかだとか、まだまだお若いから遊びたい年頃なのよとか──メイベルの気持ちなどお構いなしに、周りは勝手なことばかり!
そんなにレオナルド様とお近づきになりたいなら、あえて冷たくしたらどうかしら。あの方はちょっと特殊なご趣味をお持ちのようですから──そう言ってやりたいのを我慢してあげたのだから、レオナルドには感謝してもらいたいくらいだ。
なのに従兄まで「いいんじゃないか?」などと呑気なことを言う。
「公爵夫人なんて名誉なことだ。これで子爵家も安泰だな」
「レオナルド様が本気ならね。……あの方はきっと、恋なんてしたことないのよ」
『必ず落としてみせる』とは言われた。でもそれは愛の告白なんかじゃない。地位も名誉も(認めたくないけど外見も)備えたあの男にとって、伝統があるだけの子爵令嬢などキスやダンスのお相手にすぎず、将来を共にする予定などこれっぽっちもないのだ。
ひとときの戯れ、若き日の過ち。公爵となった暁には、『そういえばそんなこともあったな』と懐かしむだけの女となる。そんなのはごめんだ。利用されて捨てられるくらいなら、陰口を叩かれる方がよほどいい。
メイベルはティーカップを置いて、鈍感な従兄に肩を竦めてみせる。
「これはゲームなの。つれない子爵家の娘を落とせるかっていうゲーム。もしかすると仲間内では賭け事にでもなっているかもしれないわね。男の方ってそういうのお好きでしょう?」
「おいおいそれは偏見だぞ。オレは競馬もしないしトランプでも金は賭けない。運に見放された男だからな」
「あらそう、おかわいそうなことね」
メイベルは三段重ねのお皿の中からスコーンを取り、クロテッドクリームをたっぷり塗った。
年頃になってからは体型維持を考えて、お茶の時間の軽食は控えるようにしていたけれど、構うものか。家格が低いからせめて舐められないように、と外見に気を遣ってきたのがバカみたいだ。あんな女ったらしに目をつけられるくらいなら最初から修道院にでも入っていればよかった。
そんなことを考えるメイベルは、すっかり捨て鉢になっていた。
「まぁ、冗談はこれくらいにして……」
「冗談だったの?あんまりにもつまらないから、てっきり本気なのかと思ったわ。漫才師の家系に生まれなくてよかったわね」
嫌みたっぷりに言うと、「おっ、今日も絶好調だな」と拍手で返される。クロードは相変わらずの笑顔。腹を立てた様子もない。
そんな具合であったから、メイベルも脱力した。
まったく、嫌みの言いがいのない人だ。だからこそ私の従兄なんて面倒な役回りをやっていられるのかもしれない。そう思った。
「とにかく、レオナルド様がこの遊びを諦めるのが目標ってことでいいんだな?」
「そう、ね。そうしてもらえるとありがたいけど……でもそんな都合よくいくかしら」
「なに、簡単さ」
サンドイッチを頬張って、従兄は自信たっぷりに親指を立てる。
「お前が他に恋人を作ればいいんだよ」
「……なるほど」
『つまらない冗談はよして』と言いかけて、メイベルは顎に手をやる。……なるほど、確かに。
レオナルドの心中などわからないが、恐らく彼は誰のものでもないからこそメイベルに粉をかけようとしたのだろうし、そんなメイベルにつれなくされたから逆に燃えているのだろう。
そう考えれば、従兄の提案も悪いものじゃないかもしれない。
思い直し、メイベルは「それじゃあクロード、」と従兄の名を呼ぶ。
「悪いが他をあたってくれ」
が、しかし。
すげなく断りの文句を言われ、柳眉をひそめた。
「……まだ何も言ってないじゃない」
「オレに恋人役を頼もうって魂胆だろ?お前の交遊関係の狭さからいえばオレが指名されるのはわかってたよ」
「それならなんで断るのよ」
「オレじゃレオナルド様は諦めないからさ」
クロードはついと視線を流す。その先、暖炉の上。炉棚には写真立てが並べられている。メイベルの両親、弟との家族写真や、従兄と過ごした懐かしい思い出が。
けれどそんなもの、レオナルドには何の関係もない。社交界で効力を持つのは爵位であり財産である。
そう、クロードは苦笑した。
「覚えてるだろ?あのパーティーの夜、やつはオレに見向きもしなかった。ライバルだとも思ってない証拠だ」
「それは……でもそれじゃあどうしろって言うの?他に頼れる男の人なんていないわ」
「だから作るんだよ、本当の恋人を」
「は……」
本当の恋人。
それはつまり、二人でロトン・ロウを歩いたり、観劇に出掛けたり、手紙をやり取りし、舞踏会では一曲目のお相手となり──時々はキスをしたりなんかする、そういう相手のことで……
「ムリムリムリぜったいムリっ!」
甘い睦言の囁き合い。そんなものまで想像して、メイベルは慌てて両手と首を左右に振る。
顔が熱い。まだ五月だというのにどうしたことだろう?手で仰いでみても、熱は一向に引かない。デビュー一年目だからと目を逸らしていた現実が一気に押し寄せて、メイベルの頭は完全に茹だっていた。
「やる前から諦めるなんてお前らしくないぞ」
「だってそんな……」
平然としている従兄を前に、メイベルは膝の上で拳を握った。
……クロードのわからず屋。にぶちんの唐変木。罵倒の言葉はいくらでも思い浮かんだけれど、口に出すことはしなかった。……できなかった。
言ったところで、この人には通じない。察してなどくれない。意見を曲げてはくれない。そう、わかっていたから。
だからメイベルは途方に暮れた。
「恋人を作るってことは結婚も視野に入れるということよ?私にはできないわ、きっと……今までだってそうだったもの。あなた以上に信頼できる人なんて……この世界にはいないわ」
「メイベル……」
ぎゅっと唇を引き結んで、従兄を見つめる。言葉にならない想いをこめて。見つめていると、クロードの榛色の瞳が僅かに揺らいだ。
「嬉しいことを言ってくれるな、うちのお姫様は。兄冥利に尽きるよ」
と思ったけれど、まやかしだったかもしれない。瞬きひとつ、次の瞬間には穏やかな表情でメイベルの頭を撫でていた。
……憎らしいほど昔と変わらない、兄らしい顔で。
「私は本気よ」
「でもオレじゃあお前を守れない。……わかるだろ?」
「……わからないもの」
そんなの、わかりたくもない。
メイベルは別に、王子様がほしかったわけじゃない。身分も財産もどうだってよかった。永遠を約束してくれたら、それだけでよかったのに。
子どものようにふて腐れると、従兄は『仕方ないなぁ』とでも言うように笑った。
「大丈夫、ちゃんとオレが見つけてやる。お前を守ってくれる、立派な王子様を」
「あなたが?」
「ああ。これでも結構顔がきくんだ。寄宿学校のツテもあるし、ワガママお嬢様の目にかなう男のひとりやふたり、見繕ってやるよ」
「……ありがとう」
余計なお世話よ、とはね除けることもできただろう。でもクロードが心底からの親切心で言ってくれているのはわかっていたから、それ以上の抵抗はできなかった。
レオナルドのゲームに負けるのも癪だったし、仕方ない。やたらと恋人を作らせたがる従兄を満足させるためにも、気持ちを切り替えるべきだろう。
メイベルは不承不承……という気持ちを抑えて、微笑んだ。
本当の恋人というのはともかくとして、他の男性に目を向けてみよう。従兄以外の友人を作るのもいいかもしれない。そう自分に言い聞かせた。
「ミス・メイベル、どうか私と一曲踊ってはいただけませんか?」
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