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伯爵家編
私の推しは今宵も美しい
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夢を見ているのだろうか。あの憧れの人と──前世の推しそっくりの人と、ワルツを踊っているなんて!
「驚きましたわ、まさかリチャード様にお声がけいただけるとは思っておりませんでしたもの」
だからこそ腑抜けたところは見せられない。メイベルは気を引き締めて、ゆったりとした笑みを刷いた。
自分が評価を落としたら、パートナーに名乗り出てくれたリチャードの顔にまで泥を塗ることになる。それだけは阻止しなくては。
この世界の【推し】のためなら何だってできるわ、とメイベルは思う。
──本当は手を取られただけで気絶してしまいそうだったけれど。
今だって気を抜くとステップを踏み間違えそうになるけれど!
「クロードとは同じ寄宿学校の先輩後輩の間柄だったんです。その縁で貴女のことは少し。どのような方だろうと思っていたのですよ」
「まぁ、」
思いもがけない告白に、メイベルは「そうだったのですね」としか言えない。
ちなみにこの『まぁ』はレオナルドに対して繰り返した相槌とは違う。レオナルドには返事を考えるのも面倒で感動詞を使い回していたが、リチャードには気のきいた返事が思いつかないという理由からだった。
──というか、そういうことなら早く言ってくれればよかったのに!
秘密主義の従兄の頬を、想像の中でつねる。そういえば『寄宿学校のツテ』がどうとかこうとか言っていたけれど、それでまさか憧れの人がやって来るなんて。
まったく、少しは心構えというものをさせてほしい。緊張のせいで、今のメイベルには場を持たせる話題すら思い浮かばなかった。
「わたくしもリチャード様のお噂は聞き及んでおりましたの。こうしてご挨拶ができて、光栄ですわ」
「ありがとう。悪い噂でなければよいのですが」
「あら、お心当たりが?」
「誰にでも秘密というものはあるのですよ」
ヴァイオリンの音と共に、ふわりとドレスの裾が膨らむ。
淡い空色のドレスを選んできてよかった。そう、メイベルは思う。リチャードはブルーグレイのイヴニングコートを着ていた。
リチャードのリードは完璧だった。息をするのと同じ要領で踊ることができた。こんなにも気持ちのいいワルツははじめてだった。
次第に、メイベルの唇には自然な笑みが浮かんできた。装ったものではない、心からの微笑が。リチャードの瞳の蒼色は、どこまでも澄み渡っていた。
「リチャード様に悪いお噂などあるはずもないですわ。先日も救貧院の現状にお心を痛めて意見なさったのでしょう?とてもお優しく聡明でいらっしゃるのだと、わたくしにだってわかりますわ」
ステップに合わせて、メイベルの耳許で水晶が揺れる。その煌めきすら心地いい。
だからだろうか。つい口が滑った。
女が政治や社会のことに口を出すのはよろしくないこととされているけれど、素敵な時間をくれたリチャードには本心からの感謝を伝えたかった。たとえ謙遜であろうと、自分を卑下してほしくなかった。
そんな思いから賛辞の言葉を連ねると、リチャードは驚きに目を瞬かせた。
「おや、どうしてそれを?」
「わたくしの従兄は噂好きなのです。貴方もご存じの通り」
「……なるほど、困った後輩だ」
そう言って、肩を竦める。不格好に笑うリチャードの目許は、微かに色づいて見えた。
……まさか、照れているのだろうか。
その表情は無垢な少年のようで、意外だったけれど、でも不思議としっくりきた。これが彼の素顔なのかもしれない。何となく、メイベルはそう思った。
「よければ少し休みませんか?」
音楽が終わる頃。メイベルの手を取ったまま、リチャードは遠慮がちに訊ねてきた。
「喉も渇きましたし、夜風に当たろうかと。貴女もどうですか?」
「そう、ですわね……」
メイベルは素早く思考を巡らせた。次に流れるのはポルカだ。
ホールにいる女性たちからは、ちらちらと窺うような視線を感じていた。リチャードは家柄よく財産もある、独身貴族。未婚の女性たちにとっては注目の的。……そんな彼が抜けたら、どれほどの人がガッカリするだろう?
「もちろん、無理にとは言いません。貴女と踊りたい男は他にもいますから」
けれど、その言葉が決め手だった。
「いいえ、わたくしもちょうど飲み物がほしいと思っておりましたの」
同じ誘う言葉でも、先日のレオナルドとはまったく違う。リチャードはこちらの意思を尊重し、断りやすくしてくれていた。
──さすが私の王子様!
メイベルはすっかり感激し、「リチャード様さえご迷惑でなければ、ぜひ」と答えた。
すると、リチャードは「こちらこそ」と花が綻ぶようにはにかむものだから堪らない。
あぁ、ここにカメラがあればよかったのに!そう、メイベルは密かに歯噛みした。けれど悔やんだところでどうしようもない。仕方ないから、目に焼きつけておこう。これだけで一生食べていけるように。
「いい夜ですね。空気は澄んでいるし、月もきれいだ」
喧騒から離れ、バルコニーに出る。しかしいつかの夜とは違い、リチャードは適切な距離を保った。あくまでエスコートに徹し、グラスを傾ける。
メイベルも穏やかな気持ちで頷き、レモネードを飲む。
自分ではあまり意識していなかったが、喉が渇いていたのはメイベルも一緒だった。何の変哲もないレモネードがいやに美味しく感じられる。頬を撫でる夜風が気持ちいい。
「『春宵一刻、値千金』……」
「『花に清香有り、月に陰有り』……よくご存じですね、遠い異国の詩なのに」
「あぁ、いえ、少し興味があったものですから……」
春の夜を褒め称える詩が唇からこぼれ出たのは無意識のうち。微かな呟きであったそれをリチャードに拾い上げられ、メイベルは口ごもった。
貴族の娘とはいえ、必要とされる教養には上限がある。嗜み以上の勉学は求められていない。社交で役立つ近隣諸国の言語ならともかく、東洋の詩など諳じたところで眉をひそめられるだけだ。……普通なら。
けれどリチャードはパッと目を輝かせた。
「そうでしたか。よかった、嬉しい誤算だ。私も東国の文化には関心があって……」
それはこちらの台詞だ、とメイベルは言いたかった。
顔がよくてダンスもうまくて教養があって、その上貴族の女らしくない言動も優しく受け止めてくれるなんて!何だか拝みたい気持ちになる。いっそ、新しい宗教でも立ち上げようかしら。メイベルは真剣に考えた。
この世界で映画が撮影できたら、真っ先にこの人を主役に据えるのに。映像技術がそこまで進展していないのが悔しくてならない。
「ミス・メイベル?」
「なっ、なんでもありませんわ!それより他にお好きな詩はありますの?よければわたくしに教えてくださらない?」
「それは構いませんが……先に断っておきますと、私はさほど話がうまいわけではないのです。貴女を退屈させてしまうかも。本当は社交も得意ではありませんから」
「ふふっ、それならわたくしもです。お友だちも少なくて、困っていたところですわ」
「では立候補させていただこうかな」
「貴女と話すのはとても楽しいから」にっこりと微笑まれ、メイベルは危うくグラスを取り落としそうになる。なんという破壊力、なんという美しさ。
東国の詩を勉強していてよかった。きっと今日、この瞬間のためだったのだ。メイベルは本気でそう思った。
──そのお陰で、今夜の目的など頭からすっぽり抜け落ちていた。
「オレは恋人を作れと言ったんであって、男友だちは必要なかったんだけどなぁ……」
後日。子爵家を訪れた従兄に呆れられ、メイベルは目を逸らした。
従兄の手には今朝届いたばかりの手紙が一通。差出人はレオナルド・クレイトン。どこから聞きつけてきたのか、彼はメイベルがリチャードと親しくなったことを既に知っていた。
しかもそれで退くかと思えば、手紙に書かれている内容はその逆のもので。
「『君の瞳はサファイア、君の唇は珊瑚。隔たりがあるからこそ、触れ合った瞬間の喜びもひとしおというものです』」
「ちょっと、読み上げることないでしょ」
「『あぁ、我が愛、我が心。貴女の目に私だけを映してほしい。リチャードではなく、私だけを。私の目は貴女しか映さないのだから』……」
「クロードっ!」
クッションで従兄の顔を押さえ込む。肩で息をするメイベルの、その顔は火を吹きそうなほど。羞恥で真っ赤に染まっていた。
しかし従兄ときたら飄々としたもの。「悪かった悪かった」とまったく悪びれていない顔でクッションをどかし、にやりと笑う。
「まさかお前がレオナルドとリチャードを天秤にかけるような悪女になるとは……ガキの頃から知っているオレとしちゃあ、いやぁ……感慨深いものだな」
「人聞きの悪いこと言わないで!」
レオナルドのこれはゲームだし、リチャードとは友だちになったばかりだ。悪女だとか天秤にかけるとか……メイベルにはどちらとも結婚の意思はないのに。
なのに噂を聞きつけた両親はすっかりその気で、おまけに従兄にまで揶揄われ、メイベルは頭を抱える。
──この調子じゃ、たとえ恋人ができたとしてもレオナルド様は諦めないんじゃないかしら。
嫌な想像に、メイベルの体は震え上がった。
「驚きましたわ、まさかリチャード様にお声がけいただけるとは思っておりませんでしたもの」
だからこそ腑抜けたところは見せられない。メイベルは気を引き締めて、ゆったりとした笑みを刷いた。
自分が評価を落としたら、パートナーに名乗り出てくれたリチャードの顔にまで泥を塗ることになる。それだけは阻止しなくては。
この世界の【推し】のためなら何だってできるわ、とメイベルは思う。
──本当は手を取られただけで気絶してしまいそうだったけれど。
今だって気を抜くとステップを踏み間違えそうになるけれど!
「クロードとは同じ寄宿学校の先輩後輩の間柄だったんです。その縁で貴女のことは少し。どのような方だろうと思っていたのですよ」
「まぁ、」
思いもがけない告白に、メイベルは「そうだったのですね」としか言えない。
ちなみにこの『まぁ』はレオナルドに対して繰り返した相槌とは違う。レオナルドには返事を考えるのも面倒で感動詞を使い回していたが、リチャードには気のきいた返事が思いつかないという理由からだった。
──というか、そういうことなら早く言ってくれればよかったのに!
秘密主義の従兄の頬を、想像の中でつねる。そういえば『寄宿学校のツテ』がどうとかこうとか言っていたけれど、それでまさか憧れの人がやって来るなんて。
まったく、少しは心構えというものをさせてほしい。緊張のせいで、今のメイベルには場を持たせる話題すら思い浮かばなかった。
「わたくしもリチャード様のお噂は聞き及んでおりましたの。こうしてご挨拶ができて、光栄ですわ」
「ありがとう。悪い噂でなければよいのですが」
「あら、お心当たりが?」
「誰にでも秘密というものはあるのですよ」
ヴァイオリンの音と共に、ふわりとドレスの裾が膨らむ。
淡い空色のドレスを選んできてよかった。そう、メイベルは思う。リチャードはブルーグレイのイヴニングコートを着ていた。
リチャードのリードは完璧だった。息をするのと同じ要領で踊ることができた。こんなにも気持ちのいいワルツははじめてだった。
次第に、メイベルの唇には自然な笑みが浮かんできた。装ったものではない、心からの微笑が。リチャードの瞳の蒼色は、どこまでも澄み渡っていた。
「リチャード様に悪いお噂などあるはずもないですわ。先日も救貧院の現状にお心を痛めて意見なさったのでしょう?とてもお優しく聡明でいらっしゃるのだと、わたくしにだってわかりますわ」
ステップに合わせて、メイベルの耳許で水晶が揺れる。その煌めきすら心地いい。
だからだろうか。つい口が滑った。
女が政治や社会のことに口を出すのはよろしくないこととされているけれど、素敵な時間をくれたリチャードには本心からの感謝を伝えたかった。たとえ謙遜であろうと、自分を卑下してほしくなかった。
そんな思いから賛辞の言葉を連ねると、リチャードは驚きに目を瞬かせた。
「おや、どうしてそれを?」
「わたくしの従兄は噂好きなのです。貴方もご存じの通り」
「……なるほど、困った後輩だ」
そう言って、肩を竦める。不格好に笑うリチャードの目許は、微かに色づいて見えた。
……まさか、照れているのだろうか。
その表情は無垢な少年のようで、意外だったけれど、でも不思議としっくりきた。これが彼の素顔なのかもしれない。何となく、メイベルはそう思った。
「よければ少し休みませんか?」
音楽が終わる頃。メイベルの手を取ったまま、リチャードは遠慮がちに訊ねてきた。
「喉も渇きましたし、夜風に当たろうかと。貴女もどうですか?」
「そう、ですわね……」
メイベルは素早く思考を巡らせた。次に流れるのはポルカだ。
ホールにいる女性たちからは、ちらちらと窺うような視線を感じていた。リチャードは家柄よく財産もある、独身貴族。未婚の女性たちにとっては注目の的。……そんな彼が抜けたら、どれほどの人がガッカリするだろう?
「もちろん、無理にとは言いません。貴女と踊りたい男は他にもいますから」
けれど、その言葉が決め手だった。
「いいえ、わたくしもちょうど飲み物がほしいと思っておりましたの」
同じ誘う言葉でも、先日のレオナルドとはまったく違う。リチャードはこちらの意思を尊重し、断りやすくしてくれていた。
──さすが私の王子様!
メイベルはすっかり感激し、「リチャード様さえご迷惑でなければ、ぜひ」と答えた。
すると、リチャードは「こちらこそ」と花が綻ぶようにはにかむものだから堪らない。
あぁ、ここにカメラがあればよかったのに!そう、メイベルは密かに歯噛みした。けれど悔やんだところでどうしようもない。仕方ないから、目に焼きつけておこう。これだけで一生食べていけるように。
「いい夜ですね。空気は澄んでいるし、月もきれいだ」
喧騒から離れ、バルコニーに出る。しかしいつかの夜とは違い、リチャードは適切な距離を保った。あくまでエスコートに徹し、グラスを傾ける。
メイベルも穏やかな気持ちで頷き、レモネードを飲む。
自分ではあまり意識していなかったが、喉が渇いていたのはメイベルも一緒だった。何の変哲もないレモネードがいやに美味しく感じられる。頬を撫でる夜風が気持ちいい。
「『春宵一刻、値千金』……」
「『花に清香有り、月に陰有り』……よくご存じですね、遠い異国の詩なのに」
「あぁ、いえ、少し興味があったものですから……」
春の夜を褒め称える詩が唇からこぼれ出たのは無意識のうち。微かな呟きであったそれをリチャードに拾い上げられ、メイベルは口ごもった。
貴族の娘とはいえ、必要とされる教養には上限がある。嗜み以上の勉学は求められていない。社交で役立つ近隣諸国の言語ならともかく、東洋の詩など諳じたところで眉をひそめられるだけだ。……普通なら。
けれどリチャードはパッと目を輝かせた。
「そうでしたか。よかった、嬉しい誤算だ。私も東国の文化には関心があって……」
それはこちらの台詞だ、とメイベルは言いたかった。
顔がよくてダンスもうまくて教養があって、その上貴族の女らしくない言動も優しく受け止めてくれるなんて!何だか拝みたい気持ちになる。いっそ、新しい宗教でも立ち上げようかしら。メイベルは真剣に考えた。
この世界で映画が撮影できたら、真っ先にこの人を主役に据えるのに。映像技術がそこまで進展していないのが悔しくてならない。
「ミス・メイベル?」
「なっ、なんでもありませんわ!それより他にお好きな詩はありますの?よければわたくしに教えてくださらない?」
「それは構いませんが……先に断っておきますと、私はさほど話がうまいわけではないのです。貴女を退屈させてしまうかも。本当は社交も得意ではありませんから」
「ふふっ、それならわたくしもです。お友だちも少なくて、困っていたところですわ」
「では立候補させていただこうかな」
「貴女と話すのはとても楽しいから」にっこりと微笑まれ、メイベルは危うくグラスを取り落としそうになる。なんという破壊力、なんという美しさ。
東国の詩を勉強していてよかった。きっと今日、この瞬間のためだったのだ。メイベルは本気でそう思った。
──そのお陰で、今夜の目的など頭からすっぽり抜け落ちていた。
「オレは恋人を作れと言ったんであって、男友だちは必要なかったんだけどなぁ……」
後日。子爵家を訪れた従兄に呆れられ、メイベルは目を逸らした。
従兄の手には今朝届いたばかりの手紙が一通。差出人はレオナルド・クレイトン。どこから聞きつけてきたのか、彼はメイベルがリチャードと親しくなったことを既に知っていた。
しかもそれで退くかと思えば、手紙に書かれている内容はその逆のもので。
「『君の瞳はサファイア、君の唇は珊瑚。隔たりがあるからこそ、触れ合った瞬間の喜びもひとしおというものです』」
「ちょっと、読み上げることないでしょ」
「『あぁ、我が愛、我が心。貴女の目に私だけを映してほしい。リチャードではなく、私だけを。私の目は貴女しか映さないのだから』……」
「クロードっ!」
クッションで従兄の顔を押さえ込む。肩で息をするメイベルの、その顔は火を吹きそうなほど。羞恥で真っ赤に染まっていた。
しかし従兄ときたら飄々としたもの。「悪かった悪かった」とまったく悪びれていない顔でクッションをどかし、にやりと笑う。
「まさかお前がレオナルドとリチャードを天秤にかけるような悪女になるとは……ガキの頃から知っているオレとしちゃあ、いやぁ……感慨深いものだな」
「人聞きの悪いこと言わないで!」
レオナルドのこれはゲームだし、リチャードとは友だちになったばかりだ。悪女だとか天秤にかけるとか……メイベルにはどちらとも結婚の意思はないのに。
なのに噂を聞きつけた両親はすっかりその気で、おまけに従兄にまで揶揄われ、メイベルは頭を抱える。
──この調子じゃ、たとえ恋人ができたとしてもレオナルド様は諦めないんじゃないかしら。
嫌な想像に、メイベルの体は震え上がった。
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