異世界で海賊始めました

*ファタル*

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青の洞窟の探検5

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「う~ん。このまま残るよ。ここは拠点だったみたいだし、すぐに危険は無いと思う。開けられるのも今だけみたいだしね。」


「そうね。嫌な感じもしないし、大丈夫だと思うわ。」


「わかった。明日の同じ時間に、開けに来るわ。」


「よろしく。」


「お願いねえ。」


オルとバクス副船長が残る決断をし、ヤジスさんは明日また明けに来る約束をして扉を閉めた。
普段の宝探しなら一度戻るんだけどな。


前はそうだったし。
今回は開けられる時期が限られているのと、この部屋なら安全そうだからってことで残ることになった。


扉が閉められると、天井が明るくなる。
これ、外の明かりか?


丸い天井に沿った丸い縁があって、そこから光が漏れてるみたいだ。
間接照明みたいだな。


「サイ?どうし…。」


オルも天井に気付いて見上げている。
バクス副船長とクレックさんも天井を見上げて固まっていた。


「これ、外の明かりだよな?」


「あ、多分。だんだん明るくなってるし、そうだと思う。」


「なあんだ。魔石じゃないのね。」


「驚いた。」


俺の呟きにオル達が動き出す。
魔石?確か貴重品で、魔法を込められる特別な石だよな?


船にもいくつか使われてて、一定時間魔法が発動出来るんだよ。
だから、たいていの船には、冷蔵庫や食糧庫の中の冷却や水の浄化に魔石が使われている。


船での生活に欠かせない物だが、使い方には例外もある。
アサイー帝だ。彼は遺跡の鍵などのセキュリティーに魔石を用いた。


この前の遺跡だって、鍵だった三日月型の石は魔石だった。
俺を誘拐した連中は、鍵だと知らずに食糧庫の冷却用に使ってたけどな。


「明かりに魔石を使ったりするんですか?」


もったいねえな。今も昔も貴重品だろう?
俺、魔石の明かりなんて見たことねえけど。


「ええ。今じゃ、富の象徴だから滅多にみないけどね。昔、アサイー帝の頃は普通に使われてたのよ。だから、ここならって思ったんだけど、残念ねえ。」


「ホントにね。まあ、でも、アサイー帝は、鍵から日用品まで、あらゆる物に魔石を使ってたらしいから、ここなら持ち運べる魔石も何か見つかるかもしれないよ。」


俺の疑問にバクス副船長とオルが答えてくれる。
あらゆる物に魔石か。すげえな。さすが土チート。


だから、皆、天井を凝視してたんだな。
ここなら明かりが魔石でもおかしくないもんな。
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