113 / 123
─ 7
しおりを挟む
確かに遙人を好きだと思い始めてから、触ったり触られたりすることも意識していた。
でもどちらかといえば、二年近く何もしてこない遙人が、オレに興味がなくなったのではないかという、一抹の不安からきた意識のような気がする。
自分の欲からではなく。
オレ自身は、冬馬への想いを封じてからは、そんな欲も余りなくなっていた。
でも。
今ははっきりと解る。こうされて、遙人に触れられて、身体ごと愛して欲しい欲は、オレにもやっぱりあるんだ。
**
そこに触れて貰えず、涙ぐみそうになる。
こんなことでと、情けなくなる。
そう思っていると、太腿を撫でていた手が、するりとハーフパンツの裾から入り込み、下着の上からそっと、オレの昂りを被う。
首筋から唇を離し、遙人がほ……っと、息を吐く。
「……?」
「良かった……」
「ハル……?」
「シウさん、ちゃんと反応してくれて。俺だけだったら、どうしようかと思った」
一旦オレのに触れていた手も、身体も離し、ふいっと横を向く。
ほんのり頬が赤い。
オレは、その言葉と顔でなんとなく察して、胡座をかいている彼の中心に、視線を流した。
( あ…… )
オレと同じように、いや、オレ以上に。柔らかな布地のハーフパンツが、不自然に盛り上がっている。
「あの時、強引にしてしまったから。こういうことするの怖くなって、反応しないんじゃないかと」
いつもと同じように平坦に話しているようで、何処か弱々しさを感じる。
「シウさんの気持ちが、何処まで俺にあるのか。あの時の記憶を越えて、反応してくれる程なのか。それが、怖かった……。もし、事に及んで拒絶されたら、俺はもう立ち直れない」
( なに、可愛いこと、言ってくれちゃってるの。そんな顔で )
男らしさ全開で、こういう色事にも慣れてる男が、こんな顔してこんなこと言うなんて。
可愛すぎて、なんかきゅんとくる。
ギャップ萌えってヤツか。
しかし。
そう思ったのも束の間。
離した身体をまたすぐに密着させる。
「ねぇ、シウさん」
もう声音も違う。甘くて何処か淫靡な色が滲む。
「自分では余りしないって前に言ってたけど、今もそうなの?」
耳許で囁く。
「え?」
それにすぐに答えられずにいると、あっという間にオレのハーフパンツを下着ごと下げ、オレの昂りを外に出した。そして、何か熱い塊と一緒に握り込まれる。
それは、いつの間にか同じように外に出されていた、遙人の熱い昂りだった。
手際の良さに舌を巻く。
ゆっくりと両手で扱ごかれ、ふるっと身体が震える。
「ん……」
オレの口から吐息が零れると同時に、冬馬とした時のことが、脳裏を掠める。
( あの時は……)
でもどちらかといえば、二年近く何もしてこない遙人が、オレに興味がなくなったのではないかという、一抹の不安からきた意識のような気がする。
自分の欲からではなく。
オレ自身は、冬馬への想いを封じてからは、そんな欲も余りなくなっていた。
でも。
今ははっきりと解る。こうされて、遙人に触れられて、身体ごと愛して欲しい欲は、オレにもやっぱりあるんだ。
**
そこに触れて貰えず、涙ぐみそうになる。
こんなことでと、情けなくなる。
そう思っていると、太腿を撫でていた手が、するりとハーフパンツの裾から入り込み、下着の上からそっと、オレの昂りを被う。
首筋から唇を離し、遙人がほ……っと、息を吐く。
「……?」
「良かった……」
「ハル……?」
「シウさん、ちゃんと反応してくれて。俺だけだったら、どうしようかと思った」
一旦オレのに触れていた手も、身体も離し、ふいっと横を向く。
ほんのり頬が赤い。
オレは、その言葉と顔でなんとなく察して、胡座をかいている彼の中心に、視線を流した。
( あ…… )
オレと同じように、いや、オレ以上に。柔らかな布地のハーフパンツが、不自然に盛り上がっている。
「あの時、強引にしてしまったから。こういうことするの怖くなって、反応しないんじゃないかと」
いつもと同じように平坦に話しているようで、何処か弱々しさを感じる。
「シウさんの気持ちが、何処まで俺にあるのか。あの時の記憶を越えて、反応してくれる程なのか。それが、怖かった……。もし、事に及んで拒絶されたら、俺はもう立ち直れない」
( なに、可愛いこと、言ってくれちゃってるの。そんな顔で )
男らしさ全開で、こういう色事にも慣れてる男が、こんな顔してこんなこと言うなんて。
可愛すぎて、なんかきゅんとくる。
ギャップ萌えってヤツか。
しかし。
そう思ったのも束の間。
離した身体をまたすぐに密着させる。
「ねぇ、シウさん」
もう声音も違う。甘くて何処か淫靡な色が滲む。
「自分では余りしないって前に言ってたけど、今もそうなの?」
耳許で囁く。
「え?」
それにすぐに答えられずにいると、あっという間にオレのハーフパンツを下着ごと下げ、オレの昂りを外に出した。そして、何か熱い塊と一緒に握り込まれる。
それは、いつの間にか同じように外に出されていた、遙人の熱い昂りだった。
手際の良さに舌を巻く。
ゆっくりと両手で扱ごかれ、ふるっと身体が震える。
「ん……」
オレの口から吐息が零れると同時に、冬馬とした時のことが、脳裏を掠める。
( あの時は……)
0
あなたにおすすめの小説
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
完結|好きから一番遠いはずだった
七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。
しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。
なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。
…はずだった。
双葉の恋 -crossroads of fate-
真田晃
BL
バイト先である、小さな喫茶店。
いつもの席でいつもの珈琲を注文する営業マンの彼に、僕は淡い想いを寄せていた。
しかし、恋人に酷い捨てられ方をされた過去があり、その傷が未だ癒えずにいる。
営業マンの彼、誠のと距離が縮まる中、僕を捨てた元彼、悠と突然の再会。
僕を捨てた筈なのに。変わらぬ態度と初めて見る殆さに、無下に突き放す事が出来ずにいた。
誠との関係が進展していく中、悠と過ごす内に次第に明らかになっていくあの日の『真実』。
それは余りに残酷な運命で、僕の想像を遥かに越えるものだった──
※これは、フィクションです。
想像で描かれたものであり、現実とは異なります。
**
旧概要
バイト先の喫茶店にいつも来る
スーツ姿の気になる彼。
僕をこの道に引き込んでおきながら
結婚してしまった元彼。
その間で悪戯に揺れ動く、僕の運命のお話。
僕たちの行く末は、なんと、お題次第!?
(お題次第で話が進みますので、詳細に書けなかったり、飛んだり、やきもきする所があるかと思います…ご了承を)
*ブログにて、キャライメージ画を載せております。(メーカーで作成)
もしご興味がありましたら、見てやって下さい。
あるアプリでお題小説チャレンジをしています
毎日チームリーダーが3つのお題を出し、それを全て使ってSSを作ります
その中で生まれたお話
何だか勿体ないので上げる事にしました
見切り発車で始まった為、どうなるか作者もわかりません…
毎日更新出来るように頑張ります!
注:タイトルにあるのがお題です
《完結》僕が天使になるまで
MITARASI_
BL
命が尽きると知った遥は、恋人・翔太には秘密を抱えたまま「別れ」を選ぶ。
それは翔太の未来を守るため――。
料理のレシピ、小さなメモ、親友に託した願い。
遥が残した“天使の贈り物”の数々は、翔太の心を深く揺さぶり、やがて彼を未来へと導いていく。
涙と希望が交差する、切なくも温かい愛の物語。
有能課長のあり得ない秘密
みなみ ゆうき
BL
地方の支社から本社の有能課長のプロジェクトチームに配属された男は、ある日ミーティングルームで課長のとんでもない姿を目撃してしまう。
しかもそれを見てしまったことが課長にバレて、何故か男のほうが弱味を握られたかのようにいいなりになるはめに……。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる