115 / 123
─ 9
しおりを挟む**
遙人は自分の昂りを晒したまま、ベッド脇のチェストの引き出しを開けた。そこは遙人専用に空けてあげた引き出しだった。
そこから、ハンドクリームのようなチューブ状の容器とコンドームをガサッと取り出す。いったいいつ買ったんだ。
「ハル、いつの間に」
「いつか、こういう時の為に」
「それに、これなに?」
「優しくしたいから」
ハートマークが語尾につきそうなくらいにっこりと。何処か意地悪さも含む。
そんな顔をしながら、途中まで下げられたハーフパンツの隙間から、オレの尻をするりと撫でる。遙人の熱を受け入れる場所も軽く触れて通りすぎる。
それで察した。どういう使われ方をするのか。
オレは赤面して何も言えなくなった。あとひとつある、疑問も。
( その大量のゴムなんだーっっ!そんなに使う気かーっ )
遙人はチューブとコンドームを、ポイっとベッドの上に投げると、オレの両膝を割り広げる。少し尻を浮かせるようなカッコウ。
この体勢はキツイ。いや、それもあるけど、何しろ恥ずかしい。後ろの穴も、今はまだ萎えたままのオレのモノも。全部丸見え。
あの時もこんなカッコウをさせられたけど、こんなの何度させられたって、慣れる筈がない。
それに。
「ハル、電気つけっぱなし」
そう。あの時部屋は暗く、サイドチェストに載っているライトの柔らかな光だけだった。
それなのに、今は煌々と明るい部屋の中で、全て晒されている。
「うん」
「電気消して」
「やだ ── シウさんの全部よく見たい」
指先をつつっと太腿に滑らせる。
「キレイなシウさんを全部……その恥ずかしそうな可愛い顔も、ほんのりピンクに染まった白い肌も、俺に舐められ尖っちゃった乳首も ── それから、ここも ── 」
指は腿を伝って上へ。萎えてしまったオレの先端をつんっと、つつく。
ひくんっと身体が震える。
先端から裏筋を通って、更に後ろへ。
「 ──これから、俺のを受け入れてくれる、ここも」
後ろの穴の周りをぐるぐるっと数回回った後、その中心を指の腹で軽く力を入れて押さえる。
「ひゃあっ」と、思わず変な声が出てしまう。
何もかも見られているということにも、それから、その指先の動き、発する言葉にも、羞恥心が煽られる。
自分でそこを触れたことさえも脳裏に甦る。ほんの一度だけ。入口に触れただけ。それ以上は恥ずかしくてできなかった。
「おまえ……」
この先の言葉は出ない。
電気がどうのなんて、言ってられる程の余裕もなくなり、オレはぎゅっと眼を瞑った。
**
ほんの少しの間の後、遙人が動く気配。
心臓がどくんっと跳ね上がる。
ベッドに放られたチューブが頭に浮かんだ。
( アレ、使うのか……いったいどんな…… )
そう思っていると。
両腿にさわっと何かが触れる。動物の毛のような感触。そのあと。
「ん!んんん???」
一瞬、何だかよく分からなかった。
濡れた生暖かい何かが、オレの後ろの穴を被う。更にペロリペロリと舐められているように感じた。そう、まるで動物のように。
オレは、パッと眼を開けた。
「ハル~~なに、やってるんだ~~」
0
あなたにおすすめの小説
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
完結|好きから一番遠いはずだった
七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。
しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。
なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。
…はずだった。
双葉の恋 -crossroads of fate-
真田晃
BL
バイト先である、小さな喫茶店。
いつもの席でいつもの珈琲を注文する営業マンの彼に、僕は淡い想いを寄せていた。
しかし、恋人に酷い捨てられ方をされた過去があり、その傷が未だ癒えずにいる。
営業マンの彼、誠のと距離が縮まる中、僕を捨てた元彼、悠と突然の再会。
僕を捨てた筈なのに。変わらぬ態度と初めて見る殆さに、無下に突き放す事が出来ずにいた。
誠との関係が進展していく中、悠と過ごす内に次第に明らかになっていくあの日の『真実』。
それは余りに残酷な運命で、僕の想像を遥かに越えるものだった──
※これは、フィクションです。
想像で描かれたものであり、現実とは異なります。
**
旧概要
バイト先の喫茶店にいつも来る
スーツ姿の気になる彼。
僕をこの道に引き込んでおきながら
結婚してしまった元彼。
その間で悪戯に揺れ動く、僕の運命のお話。
僕たちの行く末は、なんと、お題次第!?
(お題次第で話が進みますので、詳細に書けなかったり、飛んだり、やきもきする所があるかと思います…ご了承を)
*ブログにて、キャライメージ画を載せております。(メーカーで作成)
もしご興味がありましたら、見てやって下さい。
あるアプリでお題小説チャレンジをしています
毎日チームリーダーが3つのお題を出し、それを全て使ってSSを作ります
その中で生まれたお話
何だか勿体ないので上げる事にしました
見切り発車で始まった為、どうなるか作者もわかりません…
毎日更新出来るように頑張ります!
注:タイトルにあるのがお題です
《完結》僕が天使になるまで
MITARASI_
BL
命が尽きると知った遥は、恋人・翔太には秘密を抱えたまま「別れ」を選ぶ。
それは翔太の未来を守るため――。
料理のレシピ、小さなメモ、親友に託した願い。
遥が残した“天使の贈り物”の数々は、翔太の心を深く揺さぶり、やがて彼を未来へと導いていく。
涙と希望が交差する、切なくも温かい愛の物語。
有能課長のあり得ない秘密
みなみ ゆうき
BL
地方の支社から本社の有能課長のプロジェクトチームに配属された男は、ある日ミーティングルームで課長のとんでもない姿を目撃してしまう。
しかもそれを見てしまったことが課長にバレて、何故か男のほうが弱味を握られたかのようにいいなりになるはめに……。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる