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第16章:マーラ様
第6話:スペル魔原液スープ
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ベリアルはアンドレイ=ラプソティを肩で担いでいるアリス=アンジェラを彼共々、ドンと背中を両手で突き飛ばす。アリス=アンジェラは空中で姿勢を崩した上で、さらにアンドレイ=ラプソティにのしかかられる格好となり、そのまま、マーラが子宝袋から噴き出したスペル魔原液スープの中へと落ちていくのであった。
「うええええ……。全身、真っ白でドロドロのスペル魔まみれになったのデス……」
「アリス嬢ちゃん。良いことを教えてやろう。マーラのスペル魔を顔や素肌に塗り付けまくると良いぞ。そこらの温泉による美容効果の1万倍以上はあるからなっ!」
「本当……デスカ?」
「本当に本当だって。処女の経血による血の池風呂に浸かるよりも、よっぽど肌が若返るって、うちの悪魔宰相が言っているくらいなんだ。アリス嬢ちゃんだって、名前は知っているだろ」
「そ、それは常識すぎて、返す言葉もありませんケド……」
ベリアルが言う悪魔宰相とは『ベルゼブブ』のことである。彼女は処女の経血を集めて、血の池風呂を堪能していたのだが、それは高価すぎる割には、費用対効果としては、疑問符が残るシロモノであった。
ある日のこと、悪魔宰相:ベルゼブブは悪魔皇:サタンに抱かれている時に、お肌の美容効果には何が良いのか? と尋ねたことがあった。サタンはクックックッ……と意味有り気に笑みを零した後、ベルゼブブの端正な顔全体からはみ出るほどのスペル魔をおちんこさんの先端から噴き出したスペル魔で顔パックしてみせたのである。
「性欲が強い男のスペル魔ってのは、どんだけ出そうが、プルンプルンとしているだろ? 要はそう言うことだ」
「あふんっ。顔中がヌルヌルとして、さらに眩暈を覚えるほど、スペル魔臭いワ。こうされているだけで、サタン様に抱かれている気分になれマスノ」
「愛だのどうだの、そんな高尚なことは、我の口からは一切出ることはない。ベルゼブブよ。もっと美しくなりたいなら、マーラのスペル魔風呂へ毎日欠かさず浸かると良いぞ……。クフフ、クハハハ……!」
悪魔皇:サタンが悪魔宰相:ベルゼブブにそう言い、次の日には早速、マーラから搾り取ったスペル魔風呂に浸かるようになったベルゼブブは、その美容効果の高さに驚きを隠せなかった。そして、悪魔宰相:ベルゼブブによる、魔界でのマーラ狩りが横行するようになる。
今となっては、女性悪魔たちは、毎夜、自分自身を慰めるためだけでなく、スペル魔原液風呂に浸かるためにも、ご家庭にマーラを一匹必ず保有するようになった。それまでは、インキュバスも婦人悪魔たちから引っ張りだこであったのだが、インキュバスはマーラほどには性欲が強くないことから、段々と、夜の魔界から用済みの烙印を押されるようになる。
困ったインキュバスたちは、自分の直接の上司に当たるベリアルに相談する。ベリアルはインキュバスの性欲と食事は直結していることを知っているゆえに、それなら、魔界に留まるのではなく、地上界で積極的にニンゲンの女性と交わるが良いと助言するに至る。
淫魔としての分類上、マーラ、インキュバスよりも遥かに有名なのが『女性淫魔』であろう。彼女たちは悪魔の中で唯一と言って良いほど、創造主:Y.O.N.Nや天使たちから、お目こぼしをもらっている存在だ。
ニンゲンのオスは三大欲求に抗えない生物である。その飽くなき三大欲求の中で、どうしようもなく膨らんでしまうのが性欲である。その性欲を愛する女性以外に吐き出すわけにもいかないのなら、一体どうすれば良いのか? と問われれば、それこそ、娼婦館に勤める女性たちと、そこで同じ釜の飯を食っている女性淫魔たちの役割であった。
ベリアルは地上界の娼婦館に女性淫魔を斡旋しつつ、インキュバスによる女性用の男娼館も経営するようになった。しかしながら、男娼館の利用客の半分以上がニンゲンのオスだったことには、ベリアルも乾いた笑いしか出なかったのだが……。
話が大きく脱線した。アリス=アンジェラはアンドレイ=ラプソティがブクブクと口から泡を吹きながら、スペル魔原液スープの中へと沈んでいくのを良しとしつつ、自分は手足を放り投げ、プカプカとそのスープの流れに身を任せるのであった。
自分から見て、空中に浮いているのがベリアルであり、ベリアルは未だ、黄色と黒を基調とした全身鎧姿から戻ってはいなかった。アリス=アンジェラはあんな悪魔的甲冑を着込んでいるベリアルを目の当たりにしたのは初めてである。
「つかぬことを聞きますケド。ベリアルのその恰好は、本気の戦闘状態での恰好なのデスカ?」
「んや。天魔大戦の時には、もっともっと勇壮な獣姿に変わるぞ。それこそ、アリス嬢ちゃんのお股から聖水が溢れて溢れて、どうしようもない獣になっ!」
「言うだけは無料なので、勝手にほざいていてくだサイ。でも、ベリアルの言う通り、身体に神力が溢れてきマス。マーラは悪魔ゆえに、これは呪力が身体に取り込まれている気がしてならないのデスが……」
アリス=アンジェラの疑問ももっともであった。マーラは魔界の住人なのである。だからこそ、先ほどの戦闘において、マーラが亀頭の割れ目から噴き出したスペル魔に生物としての根源的な恐怖を覚えてしまったのだ。しかし、そんな恐怖は今やどこかに吹き飛んでいた。
「ベリアルが言う通り、このスペル魔原液スープは『原初の海』なのかもしれまセン。こんなに穏やかな気持ちになったのは、ここしばらくぶりな気がしマス」
「スペル魔『原液』ってところがミソだな。アリス嬢ちゃんにはわからないかもしれんが、おちんこさんには尿道だけでなく、『精管』というモノが通っている。その精管を通ることで、マーラのスペル魔は体外に放出されるころには、『呪力』まみれになっているわけだ」
「ボクに無い身体の器官のことを言われても、いまいちピンとこないのデス。ただ、わかることは、スペル魔原液自体に、聖も悪も無いのだろうと思いマス」
アリス=アンジェラの返答にさもありなんという顔をするのがベリアルであった。自分も女性が何故、気持ち良すぎる体験をすると、卑肉から『潮』と呼ばれるモノを、クジラのように吹くのかをわかっていない。一時期、アレはおしっこじゃねえのか? と思ったこともあったが、数々の女性の『潮』を飲んできた経験上、その中で、おしっこだったモノもあれば、明らかに違うモノもあった。それゆえに、結局、『潮』とは何なのか、未だにわからず仕舞いである。
「なあ……。ゆったりとスペル魔原液スープに漂っているところ、アリス嬢ちゃんに聞くのもアレなんだが……。身体がうずいて、火照ったりしないのか?」
ベリアルは処女に聞くには、高難易度の質問であることを重々承知の上で、アリス=アンジェラに問うてみる。問われた側のアリス=アンジェラは首級を傾げるモノの、彼女の表情からは『火照る』という意味がよくわかってないと感じるベリアルであった……。
「うええええ……。全身、真っ白でドロドロのスペル魔まみれになったのデス……」
「アリス嬢ちゃん。良いことを教えてやろう。マーラのスペル魔を顔や素肌に塗り付けまくると良いぞ。そこらの温泉による美容効果の1万倍以上はあるからなっ!」
「本当……デスカ?」
「本当に本当だって。処女の経血による血の池風呂に浸かるよりも、よっぽど肌が若返るって、うちの悪魔宰相が言っているくらいなんだ。アリス嬢ちゃんだって、名前は知っているだろ」
「そ、それは常識すぎて、返す言葉もありませんケド……」
ベリアルが言う悪魔宰相とは『ベルゼブブ』のことである。彼女は処女の経血を集めて、血の池風呂を堪能していたのだが、それは高価すぎる割には、費用対効果としては、疑問符が残るシロモノであった。
ある日のこと、悪魔宰相:ベルゼブブは悪魔皇:サタンに抱かれている時に、お肌の美容効果には何が良いのか? と尋ねたことがあった。サタンはクックックッ……と意味有り気に笑みを零した後、ベルゼブブの端正な顔全体からはみ出るほどのスペル魔をおちんこさんの先端から噴き出したスペル魔で顔パックしてみせたのである。
「性欲が強い男のスペル魔ってのは、どんだけ出そうが、プルンプルンとしているだろ? 要はそう言うことだ」
「あふんっ。顔中がヌルヌルとして、さらに眩暈を覚えるほど、スペル魔臭いワ。こうされているだけで、サタン様に抱かれている気分になれマスノ」
「愛だのどうだの、そんな高尚なことは、我の口からは一切出ることはない。ベルゼブブよ。もっと美しくなりたいなら、マーラのスペル魔風呂へ毎日欠かさず浸かると良いぞ……。クフフ、クハハハ……!」
悪魔皇:サタンが悪魔宰相:ベルゼブブにそう言い、次の日には早速、マーラから搾り取ったスペル魔風呂に浸かるようになったベルゼブブは、その美容効果の高さに驚きを隠せなかった。そして、悪魔宰相:ベルゼブブによる、魔界でのマーラ狩りが横行するようになる。
今となっては、女性悪魔たちは、毎夜、自分自身を慰めるためだけでなく、スペル魔原液風呂に浸かるためにも、ご家庭にマーラを一匹必ず保有するようになった。それまでは、インキュバスも婦人悪魔たちから引っ張りだこであったのだが、インキュバスはマーラほどには性欲が強くないことから、段々と、夜の魔界から用済みの烙印を押されるようになる。
困ったインキュバスたちは、自分の直接の上司に当たるベリアルに相談する。ベリアルはインキュバスの性欲と食事は直結していることを知っているゆえに、それなら、魔界に留まるのではなく、地上界で積極的にニンゲンの女性と交わるが良いと助言するに至る。
淫魔としての分類上、マーラ、インキュバスよりも遥かに有名なのが『女性淫魔』であろう。彼女たちは悪魔の中で唯一と言って良いほど、創造主:Y.O.N.Nや天使たちから、お目こぼしをもらっている存在だ。
ニンゲンのオスは三大欲求に抗えない生物である。その飽くなき三大欲求の中で、どうしようもなく膨らんでしまうのが性欲である。その性欲を愛する女性以外に吐き出すわけにもいかないのなら、一体どうすれば良いのか? と問われれば、それこそ、娼婦館に勤める女性たちと、そこで同じ釜の飯を食っている女性淫魔たちの役割であった。
ベリアルは地上界の娼婦館に女性淫魔を斡旋しつつ、インキュバスによる女性用の男娼館も経営するようになった。しかしながら、男娼館の利用客の半分以上がニンゲンのオスだったことには、ベリアルも乾いた笑いしか出なかったのだが……。
話が大きく脱線した。アリス=アンジェラはアンドレイ=ラプソティがブクブクと口から泡を吹きながら、スペル魔原液スープの中へと沈んでいくのを良しとしつつ、自分は手足を放り投げ、プカプカとそのスープの流れに身を任せるのであった。
自分から見て、空中に浮いているのがベリアルであり、ベリアルは未だ、黄色と黒を基調とした全身鎧姿から戻ってはいなかった。アリス=アンジェラはあんな悪魔的甲冑を着込んでいるベリアルを目の当たりにしたのは初めてである。
「つかぬことを聞きますケド。ベリアルのその恰好は、本気の戦闘状態での恰好なのデスカ?」
「んや。天魔大戦の時には、もっともっと勇壮な獣姿に変わるぞ。それこそ、アリス嬢ちゃんのお股から聖水が溢れて溢れて、どうしようもない獣になっ!」
「言うだけは無料なので、勝手にほざいていてくだサイ。でも、ベリアルの言う通り、身体に神力が溢れてきマス。マーラは悪魔ゆえに、これは呪力が身体に取り込まれている気がしてならないのデスが……」
アリス=アンジェラの疑問ももっともであった。マーラは魔界の住人なのである。だからこそ、先ほどの戦闘において、マーラが亀頭の割れ目から噴き出したスペル魔に生物としての根源的な恐怖を覚えてしまったのだ。しかし、そんな恐怖は今やどこかに吹き飛んでいた。
「ベリアルが言う通り、このスペル魔原液スープは『原初の海』なのかもしれまセン。こんなに穏やかな気持ちになったのは、ここしばらくぶりな気がしマス」
「スペル魔『原液』ってところがミソだな。アリス嬢ちゃんにはわからないかもしれんが、おちんこさんには尿道だけでなく、『精管』というモノが通っている。その精管を通ることで、マーラのスペル魔は体外に放出されるころには、『呪力』まみれになっているわけだ」
「ボクに無い身体の器官のことを言われても、いまいちピンとこないのデス。ただ、わかることは、スペル魔原液自体に、聖も悪も無いのだろうと思いマス」
アリス=アンジェラの返答にさもありなんという顔をするのがベリアルであった。自分も女性が何故、気持ち良すぎる体験をすると、卑肉から『潮』と呼ばれるモノを、クジラのように吹くのかをわかっていない。一時期、アレはおしっこじゃねえのか? と思ったこともあったが、数々の女性の『潮』を飲んできた経験上、その中で、おしっこだったモノもあれば、明らかに違うモノもあった。それゆえに、結局、『潮』とは何なのか、未だにわからず仕舞いである。
「なあ……。ゆったりとスペル魔原液スープに漂っているところ、アリス嬢ちゃんに聞くのもアレなんだが……。身体がうずいて、火照ったりしないのか?」
ベリアルは処女に聞くには、高難易度の質問であることを重々承知の上で、アリス=アンジェラに問うてみる。問われた側のアリス=アンジェラは首級を傾げるモノの、彼女の表情からは『火照る』という意味がよくわかってないと感じるベリアルであった……。
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