【R18】聖女の思春期奇行列伝 ~創造主は痛みを快楽に変える変態を創り出す~

ももちく

文字の大きさ
190 / 202
第19章:自由意志

第8話:娼婦の中の娼婦

しおりを挟む
 アリス=アンジェラの喉は水分だけでなく、空気も欲しがった。スースーと細い呼吸を繰り返すが、肺の中に空気が満足に入ってこない感じがしてたまらなかった。それほどまでに、今、剣先を突きつけている相手の感情が、手に取るようにわかるのだ。アリス=アンジェラの両手を包み込んでいる薄い手袋の中は汗でべっとりと濡れていた。身体中に緊張が走る。それほどまでの威圧感を悪魔皇:サタンは身体から溢れさせていたのである。

 悪魔皇:サタンがピクッと右手の人差し指を動かすと、それに連動するかのように、アリス=アンジェラの身体全体がビクンッ! と跳ね上がることになる。悪魔皇:サタンがギロリとアリス=アンジェラを睨みつければ、アリス=アンジェラの身体全体から鈍い汗が噴き出すことになる。

 アリス=アンジェラの額から溢れ出す珠のような汗が、彼女の頬と顎を通過し、雫となって、肉の床にぽたりと堕ちる。アリス=アンジェラはその汗の珠が弾ける音がいやに生々しいと感じてしまう。そのため、わずか一瞬であるが、アリス=アンジェラは堕ちた汗の珠の方へと視線を向けてしまう。

「どこを見ている。われを相手に視線を外して良いと思ったのか?」

「うごぉっ!」

 アリス=アンジェラが悪魔皇:サタンから視線を切ったのは、ほんの一瞬であった。しかしながら、悪魔皇:サタンはその隙を見逃してくれるほど、優しい相手では無かった。アリス=アンジェラの下腹部に向かって、下から上へとかちあげるように右のこぶしを振り上げてみせる。アリス=アンジェラは下腹部に激痛を感じ、口から胃液をまき散らしながら、その場でうずくまることになる。

 しかしながら、紳士とはかけ離れた位置に居る悪魔皇:サタンは、うずくまっているアリス=アンジェラの髪の毛を右手で鷲掴みにして、無理やり彼女を起き上がらせる。そして、次の瞬間には、アリス=アンジェラの顔はさらに苦痛で歪むことになる。

「おいっ! サタン様! それ以上、腹を殴ったら、アリス嬢ちゃんが赤ちゃんを産めない身体になっちまうだろ!?」

「この女がそんな貧弱なわけがないだろう。この女は創星計画の聖母マザーとなる資質を創造主:Y.O.N.Nに与えられているのだ。こいつの腹は一億本のおちんこさんで突かれようが、それで壊れてしまうような腹では無いのだっ!」

 悪魔皇:サタンは2度、アリス=アンジェラの腹に腹パンを決めた後、吐き捨てるようにそう言う。その後、アリス=アンジェラの身体をゴミの山に捨てるかのように振り払う。アリス=アンジェラはゲホガハッゲホッ! と盛大に胃液をまき散らしながら、その場で転げ回ることになる。苦しみもがくアリス=アンジェラを無視するかのように悪魔皇:サタンは彼女に背を向けて、玉座に座り直す。

 しかしながら、悪魔皇:サタンの不快感は、さらに増してしまうことになる。アリス=アンジェラがゼエゼエハアハアと息も絶え絶えといった感じであるのに、龍剣ドラゴン・バスターを杖代わりに立ち上がったのである。聞き分けの無い小娘相手に折檻しただけでも、気分が相当悪い悪魔皇:サタンである。足をガクガクブルブルと産まれたての小鹿のように震えさせながらも、再度、立ち上がろうとするアリス=アンジェラに対して、眉間のシワが深くなってしまう悪魔皇:サタンであった。

「わからぬ。本当にわからぬっ! ここまでの実力差を叩きこんでやったというのに、何故に貴様はわれの前に立とうとする!?」

「簡単なことなのデス! 天使にとって、悪魔に嫌がられることは、これ以上に無い誉れだからなのデス!」

「ほざけっ! 痛みを快感に変える『ド変態』が何を言っている! 貴様は創造主:Y.O.N.Nに何をされたかもわかっていない、真の淫売以上のド淫乱よっ!! リリスがその淫靡な唇から、自分は聖女おとめだとほざいたほうが、面白いと感じてしまうほどの異常な存在なのだよっ、貴様という存在はっ!!」

 激昂した悪魔皇:サタンは、女性にとって、この世で最も不名誉である言葉をアリス=アンジェラにぶつけるのであった。言われた側のアリス=アンジェラはゾクゾクッ! と身体を打ち震わせ、あろうことか、立ちながらにして、大量の黄金こがね色の甘露を卑肉から噴射させる。

「アリスはド変態ではありまセンッ! 前言撤回してくだサイッ!」

「うるさいっ! 何度でも言ってやるっ! 変態! 淫乱! 売女! 淫売! 娼婦の中の娼婦がっ!」

「いぎぃぃぃぃ!」

「リリスに詫びろっ! この痴女メスイヌがっっっ!」

 アリス=アンジェラは言葉の暴力に晒され、今まで以上に両足をガクガクブルブルと震えさせる。彼女の体重を支えきれなくなった両足は、彼女の卑肉から噴き出す黄金こがね色の甘露によって、ずぶ濡れになりながら、折りたたまれていく。

 身体を震わせつつ、尻餅をつきながら、失禁を繰り返すアリス=アンジェラを、まるでけがれきった女を見るような、濁った眼つきで見ていた悪魔皇:サタンは、自分の発言に関して、反省を促されることになる。いくら、創造主:Y.O.N.Nが諸善の根源と言えども、その犠牲者のひとりに過ぎないのだ、アリス=アンジェラは。

 彼女は望んで、そんな身体に産まれてきたわけでは無い。それなのに、散々、そんな哀れな身体のことをなじってしまったのは、いくら悪魔皇と言えども、体裁が悪いとしか言い様が無かった。バツが悪そうに悪魔皇:サタンは髪の毛をボリボリと右手で掻く。

 しかし、紳士から外れた外道の悪魔皇:サタンですら、予想外のことが起きる。アリス=アンジェラは失禁し続けているというのに、その場で幽鬼のようにスクっと立ち上がったのである。さらには、クスリでもキメているのか!? と、こちらを不安にさせるほどの恍惚な笑顔を見せてくるアリス=アンジェラであった。

 悪魔皇:サタンは玉座に座りながらにして、後退を余儀なくされる。玉座をガタンッ! と揺らし、悪魔皇らしくないことをしでかすことになる。だが、動揺する悪魔皇に対して、滑り込むように、身体を近づけさせたのがアリス=アンジェラであった。

「ああ……、もっとなじってほしいのレシュゥ。悪魔の罵詈雑言の一言、一言が、アリスの身体を熱くさせるのレシュゥ」

「ち、近づくなっ!」

「ひぎぃぃぃ!」

「ぐあっっっ! 小便くさいっ!」

「あぐぅぅぅ!」

 悪魔皇:サタンは貧相な身体をべったりとくっつけてくるアリス=アンジェラに嫌気がさしてたまらなかった。好いても無い女に迫られることが、これほど忌避感を感じると思ったことは無い。悪魔は基本的に来るもの拒まず、去る者は地獄の果てまで追いかけるという悪癖を持っている。一度、興味を持った相手には、悪い意味で尽くしまくるのが悪魔たる悪魔の証左であった。

 だが、いくら悪魔皇と言えども、アリス=アンジェラだけはご勘弁願うとしか言い様が無かった……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

踏み台(王女)にも事情はある

mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。 聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。 王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処理中です...