モンスターテイム&ファーム~従魔の心~

crown

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はじまり。それは、新たな人生の幕開け。

ゲームしていたら、キャラに転生したみたいです。

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「知らない天井だ。」

目を開けると見慣れた木造の天井ではなく、いかにも高いであろうレースふんだんにあしらった天蓋が目に入った。 

俺は昨日、ベットに行き着く前に限界を超えて、机で寝てしまったはずだ。
そもそもなぜ、俺はベットで寝ている?

「おはようございます、主。今日はずいぶんと遅い起床ですね。」

横向くと整った顔にある青い瞳で心配そうに見つめてくる男がいた。

ぼーとした意識の中で隣にいる男が誰なのか、ここがどこなのか考える。

ここは寝る前に俺のやっていたゲーム【モンスターテイム&ファーム~従魔の心~】の中の自宅の寝室だ。そして隣にいるのはそうだ従魔のアオイだ。

でも、なぜ俺はゲームの世界にいる?確かに実際にモンスターと直接触れ合いたいと常々思っていたが…

「主!大丈夫ですか。わたくしを見たまま、瞬きもせず、固まっていますが、体の調子でも悪いのでしょうか。」

「大丈夫だ。ちょっと考え事をしていた。」

アオイの問いかけにはっとして慌てて問題ないことを伝え、起き上がる。

「そうですか。では仕事へ行く支度をしてください。いつもなら既に仕事を始めている時間ですよ。他の従魔たちはもう作業に入っています。」

アオイに言われて仕事?と思ったが、このゲームは自身が育てた従魔にサポートしてもらいながら、農業や鍛冶など様々なことができる。
レベルを上げると仕事の幅が増えていくやり込み系のゲームだ。

朝は確か従魔たちだけでできる仕事してあったような...

「アオイ、今日の仕事の中で特別俺がしなければいけないものはあったか?」

「そうですね。少々お待ちください。」

アオイが自身の前に手をかざすとなにもない空間に半透明な板が出現した。

「っ!!ア、アオイ!そ、そ、それはメニュー画面か?」

「!!いきなり大声を出さないでくださいよ。びっくりするじゃないですか。
なにを目を見開いて驚いているんですか?主だっていつも見ているものじゃないですか。今さら驚かれても困ります。」

困りますってあーた。ゲームの時にはそんなことしたことないでしょうが!
そもそもメニューってプレイヤーのものだとかってに思ってましたけど、なに違うの?
いつから従魔もメニュー使えるようになったのよ。誰かー説明プリーズ...

「主、お待たせしました。各部門長の予定を確認しましたが、現時点で主にお願いする仕事はありませんでした。」

優秀過ぎるねうちの子達は!
ちょっと悲し、でもこれで頭の中が整理できそう。
アオイを含め俺の現状を話すべきかどうか...
でも、アオイ達は俺が愛情込めて育てた家族だ。
...よし!とりあえず今から初期メンバーに事情を説明して、夕食のすべての従魔が集まった時間に改めて話そう。

「アオイ、すまないが急遽、会議を開く。仕事をしているものには悪いが、部門長をすべて集めてくれ。理由はあとで話すから、今は聞かないでくれるとありがたい。」

「かしこまりました。主の仰せのままに。部門長と連絡をとらせていただきます。部門長がしている
仕事の引き継ぎもありますので30分後までに場を設けさせていただきます。」

「それで頼む。急にすまない。」

「いえ、これが私の仕事なので。では少々席をはずします。」

アオイは出された指示を遂行すべく、寝室を音もなく退出した。

それじゃ、俺も置かれた状況を整理して会議に備えますかね。

一つ深呼吸をして、俺はメニューを開いたのであった。

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