【完結】死に戻り令嬢リリアーナ・ラーナの恋愛騒動記

氷 豹人

文字の大きさ
50 / 71

ショコラの味わい方3※

しおりを挟む
 ほろ苦く甘ったるい匂いが、室内に充満している。
「あああ! いやあああ! 」
 リリアーナはベッドの上で悲鳴を上げた。
 ザカリスによって一糸纏わぬ姿にされ、膝を抱えられ、足先が向かい合った彼の肩に乗る。
 剥き出しの秘部を晒されて、リリアーナは羞恥の極みで泣いた。
「やだやだ! そんな場所! 」
 彼の目に晒された秘部からは、溶けたチョコレートがどろりと垂れた。
「だからお仕置きと言っただろう? リリアーナ? 」
 テーブルに乗っていたショコラを摘んだザカリスは、笑いながらまた一つ、リリアーナに捩じ込む。
 空洞を目いっぱいに、ショコラが入り込む。
「こんな楽しみ方は俺ではなく友人が専門なんだが」
 これで三個目。
 チョコレートと言えば飲み物が主流だったが、近頃は固形のものが出回っている。流行物に目がない伯爵が、きっと愛する女性にと手に入れたものだろう。
 それがまさか、別の女の、しかも秘部に収まるなんて、彼は考えもしないはず。
 リリアーナも考えたくはない。
「リリアーナの中は熱過ぎて、せっかくのショコラが溶けてしまう」
 ザカリスは残念そうに呟くと、いきなりべろりとその溶け出した部分を舌で舐め取った。
「あああ! 」
 新たな刺激にリリアーナの顎が仰け反る。
「もう許して! ザカリス様! 」
 これは彼なりの怒りの表現だ。
 普段は、このような女性を軽視する行いはしない。
 何かと怒りっぽい彼ではあるが、ちゃんと怒りの線引きはしている。決して貶めるようなことはしない。
 だが、今は違う。
 彼は敢えて、リリアーナに屈辱を味あわせている。
「俺は怒ってるんだ、リリアーナ」
「もう、こんな場所には二度と来ないわ! だから許して! 」
「駄目だ。今夜、もう来てしまっているだろ」
 言いつけを破ったリリアーナに対して、彼は非道を働く。
 舌先を尖らせ、裂け目に潜り込んだショコラを掻き出す。うねうねと個体の生き物のように蠢く舌は、リリアーナの敏感な部分を刺激し、彼女の突起が興奮でぷっくりと膨れ上がった。
「ショコラの次は葡萄ジュースだ。お前の穴をずっと埋め尽くしてやる」
「やめて! この人でなし! 悪魔! 」
「お前を死なせないためには、俺は悪魔だろうと何だろうと、なってやる」
 ザカリスも、レイラの危険性に勘づいているのだろう。
「一晩中お前を抱いて、絶対、レイラには接触させない」
 彼の意思は強い。
 これほどまでにぶれない意思に、リリアーナはぞくりと背筋を震わせる。
 ザカリスが溶けて半分形をなくしたショコラを指先で突けば、ビクビクっとリリアーナの腰がシーツを離れた。
「ほら、もう三つ入ってる。見せてやろう」
 ザカリスはリリアーナを起こすと、鏡に映るように後ろから抱いて、膝裏に手を入れた。
 ロカイユ装飾のなされた豪華な一枚鏡に、ぱっくりと秘部を開けたリリアーナの痴態が映される。
 どろりと蕩ける甘い液。四角形の角が熱により丸みを帯びたショコラが、穴からはみ出している。
「いや! 見たくないわ! 」
 あまりの狂態に、リリアーナは顔を背ける。
「見ろ、リリアーナ。こんな場所にショコラを詰められて、泣いてよがってる姿を」
 ザカリスは許さず、リリアーナの顎を掴むと無理矢理鏡の方に向けさせた。
「ほら、うれしそうに、ひくついてる」
 彼の言葉通り、ひくひくと動いて、ショコラとは違ったぬめりが混ざり、粘液を帯びたチョコレートが滴り落ちている。
「ザカリス様。怒らないで。もう許して。こんなお仕置き、あんまりだわ……あ、ああ! 」
 彼はその粘液を絡め取るように、リリアーナの中へ指を二本差し入れる。ぐぷっ、ぬちゃっと、何とも卑猥な水音が鳴った。
「お前は俺が普通に抱いても、悦ぶだけだろ。これくらいしないと、言うことすら聞かない」
「だって、あなたが心配で」
「俺はお前が心配だ。もう失いたくない」
 ザカリスはリリアーナの首筋をきつく吸って所有権を示す。
 リリアーナは彼に失われたことなんてない。
 失ってしまったのは、リリアーナの方だ。
 失って、死に戻り、やっと手に入れた。
 甘くて淫らな匂いが、リリアーナをおかしくさせていたが、ザカリスにも伝染していたようだ。
 おかしくなってしまったザカリスにより、リリアーナはひっきりなしに喘がされた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!

gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ? 王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。 国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから! 12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!

翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。 「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。 そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。 死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。 どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。 その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない! そして死なない!! そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、 何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?! 「殿下!私、死にたくありません!」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ※他サイトより転載した作品です。

揺れぬ王と、その隣で均衡を保つ妃

ふわふわ
恋愛
婚約破棄の断罪の場で、すべては始まった。 王太子は感情に流され、公爵令嬢との婚約を解消する。 だが、その決断は王家と貴族社会の均衡を揺るがし、国そのものを危うくする一手だった。 ――それでも彼女は、声を荒らげない。 問いただすのはただ一つ。 「そのご婚約は、国家にとって正当なものですか?」 制度、資格、責任。 恋ではなく“国家の構造”を示した瞬間、王太子は初めて己の立場を知る。 やがて選ばれるのは、感情ではなく均衡。 衝動の王子は、嵐を起こさぬ王へと変わっていく。 そして彼の隣には、常に彼女が立つ。 派手な革命も、劇的な勝利もない。 あるのは、小さな揺れを整え続ける日々。 遠雷を読み、火種を消し、疑念に居場所を与え、 声なき拍手を聞き取る。 これは―― 嵐を起こさなかった王と、 その隣で国家の均衡を保ち続けた妃の物語。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ

音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。 だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。 相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。 どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。

美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ

さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。 絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。 荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。 優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。 華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...