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突然変異!
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仕事を辞め、颯爽と街を歩く私の前にモヒカンの薄気味悪い男が現れた。
「てめえインスマスだな?」
私に問いてくるモヒカン男。
その恰好と態度からして改めないとならないみたいね。
「アンタそれが初対面の人間に向かって言う言葉?それとなんなのその恰好は?チャラけてないで稼いでなさい!」
仕事を辞めた私が言うのもなんだがこの男見たところまだ20代半ばの若者だ、ヤキでも入れて根性入れ直さないといけない。
「インスマスを狩るのが俺の仕事よ!ふざけた事言ってるとその首撥ねとばすぞ!!」
モヒカン男は装飾のつもりであろう鎖鎌《くさりがま》を両手に持って鎌を振り回した。
「上等じゃない!私は正義の味方!アンタのような悪党を正すために生まれてきたのよ!!」
私は構えて臨戦態勢に臨んだ。
「悪党はてめえだ!世界の滅亡は食い止める!」
この男、頭イカれてるのかしら?
「何頭のおかしい事言ってるのよ!!」
私はパンチを繰り出す。
私の拳は電信柱に当たり、石柱の電信柱にクレーターが出来る。
信じられない威力、これがインスマスの力か。
しかし男はその攻撃を避け、大して動ずる気配も見せず反撃に転じる。
「せあっ!!」
男は鎌を振り下ろす。
私は辛うじて避けるがその鎌はなんと鎌鼬《かまいたち》を作り、私の皮膚を服ごと引き破る。
「きゃっ!」
私は身を塞ぐが皮膚はパックリと裂け、そこから血がただれ、服も破られた。
「あなたもインスマスなの?」
私は男に問う。
「インスマスじゃねえ!インスマス狩りだ!!」
男は殺気を撒き散らせながら襲いかかってくる。
「インスマス狩りだかなんだか知らないけどこんな事やってるとロクな事にならないわよ!!」
「どうせ結婚もしてないだろうババアに言われたくねえ!」
今の言葉にブチンときた。
「このガキ!ぶっ殺してやる!!」
私は男の言葉に理性を失ってしまい、大振りに攻撃を繰り出した。
柵は壊れ、木は折れ、台風の来た後のような光景となるが私は目の前の敵の息の根を止める事で必死になっていた。
しかしそれでも男は私の攻撃を軽々と避ける。
「足元がお留守になってるぞ!」
「キャアッ!」
私は男に転《こ》がされる。
「ゼエゼエハァハァ…」
おかしい…自分も強くなった筈なのに何で私の攻撃は男に当たらず私はこの男からまともに攻撃を食らうの?
一方男の方は無傷で息も切れていない…性別の差だろうか…?
「これで終わりだっ!!」
「キャアァ!!」
私は鎌でトドメを刺され、血飛沫を撒き散らせ、アスファルトに赤黒い絵の具を彩らせながらその場に倒れ込んだ。
ここが我が死に場所か…!
「へっインスマスを狩るのは初めてだが…デカい口を叩いた割には大した事無かったな」
男は鎌を持って不敵に笑う。
そして私の前に立ち、右手に持った鎌を上に上げる。
私にトドメを刺すつもりらしい。
私は息を整えた。
こうなったらインスマスの秘技を使わざるを得ない。
「女」の私ではこの男に勝てない…。
なら私は「男」となってやる!
「!!」
男は私の異変を感じ取ったのか、ピクリとして手を止めた。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン…。
私の体が脈打つ、血管は浮き出、服はキツくなってくる…体のアチコチが熱く沸騰するような感覚を覚える、そして股が疼く。
私の着ている衣服は破かれていき、そこから立派な筋肉が露出される。
噴き出た血も筋肉によって止血されてしまう。
私の年相応の顔は精悍《せいかん》な形を作り、燃えるような赤髪が揺らめく。
男はそんな私を見て戸惑う。
「そ、そうはさせるか!!」
早い所トドメを刺さなければと思ったのか、間髪入れず男は鎌で私の首を刎ね落とさんかのごとく振り下ろす。
男の振るう鎌がスローに見える。
私は男の振るう鎌を大きくなった手で受け止めた。
「な、何!?」
男の顔色に狼狽の色が見える。
私は立ち上がり、男を「見下ろした」
私の160センチ程の身長は180センチ程に伸び、175センチはあろうその男を下に見る事が出来た。
男は厳つくなった私の姿に戸惑う。
「男になったところで、この俺が倒せるかー!!」
男は焦りながらも攻撃を繰り出す。
「ぬんっ!」
私は攻撃を逆に浴びせる。
今度は私の攻撃はまともに男に命中し、ほおを殴られた男はよろつく。
「こ、こんなのまぐれだ!」
鼻血をダラダラ流し鼻を抑える男、この姿は見ていて滑稽だ。
「でやあああ!!」
「ほあっ!」
男はなおも私めがけて鎌を横に振る。
逆に私は男の手から鎌を離してやった。
「痛え!よ、よくもやったな…!」
右手を抑えもがく男。
「てめえの負けだ!オラオラオラオラオラ!!!」」
私はその男を見下ろし、放ってやった。
男となった反動なのか、力の有り余った私は無数のパンチを男に浴びせた。
男は私の拳を浴びる度に原型を留めなくなっていく。
その様子が見ていて爽快だった。
「ゆ、許してくれ!もうインスマス狩りはやらねえ!心を入れ替えて真面目になるから…!この通り…!」
「もう遅せえ!!」
トドメに私は思いきり男の股間に蹴りを浴びせ、男の機能を使えなくさせた。
それだけでは足りず、私は男の体を引き破り、バラバラにして海に捨てた。
すげえ…この力を使ってこの腐った世を正してやる!
インスマスとなり、男となった私はこの力を使って悪い事をする奴や団体を次々と懲らしめ、皆が平和に過ごせる世界を作る事を目指し「革命」に乗り出した。
「てめえインスマスだな?」
私に問いてくるモヒカン男。
その恰好と態度からして改めないとならないみたいね。
「アンタそれが初対面の人間に向かって言う言葉?それとなんなのその恰好は?チャラけてないで稼いでなさい!」
仕事を辞めた私が言うのもなんだがこの男見たところまだ20代半ばの若者だ、ヤキでも入れて根性入れ直さないといけない。
「インスマスを狩るのが俺の仕事よ!ふざけた事言ってるとその首撥ねとばすぞ!!」
モヒカン男は装飾のつもりであろう鎖鎌《くさりがま》を両手に持って鎌を振り回した。
「上等じゃない!私は正義の味方!アンタのような悪党を正すために生まれてきたのよ!!」
私は構えて臨戦態勢に臨んだ。
「悪党はてめえだ!世界の滅亡は食い止める!」
この男、頭イカれてるのかしら?
「何頭のおかしい事言ってるのよ!!」
私はパンチを繰り出す。
私の拳は電信柱に当たり、石柱の電信柱にクレーターが出来る。
信じられない威力、これがインスマスの力か。
しかし男はその攻撃を避け、大して動ずる気配も見せず反撃に転じる。
「せあっ!!」
男は鎌を振り下ろす。
私は辛うじて避けるがその鎌はなんと鎌鼬《かまいたち》を作り、私の皮膚を服ごと引き破る。
「きゃっ!」
私は身を塞ぐが皮膚はパックリと裂け、そこから血がただれ、服も破られた。
「あなたもインスマスなの?」
私は男に問う。
「インスマスじゃねえ!インスマス狩りだ!!」
男は殺気を撒き散らせながら襲いかかってくる。
「インスマス狩りだかなんだか知らないけどこんな事やってるとロクな事にならないわよ!!」
「どうせ結婚もしてないだろうババアに言われたくねえ!」
今の言葉にブチンときた。
「このガキ!ぶっ殺してやる!!」
私は男の言葉に理性を失ってしまい、大振りに攻撃を繰り出した。
柵は壊れ、木は折れ、台風の来た後のような光景となるが私は目の前の敵の息の根を止める事で必死になっていた。
しかしそれでも男は私の攻撃を軽々と避ける。
「足元がお留守になってるぞ!」
「キャアッ!」
私は男に転《こ》がされる。
「ゼエゼエハァハァ…」
おかしい…自分も強くなった筈なのに何で私の攻撃は男に当たらず私はこの男からまともに攻撃を食らうの?
一方男の方は無傷で息も切れていない…性別の差だろうか…?
「これで終わりだっ!!」
「キャアァ!!」
私は鎌でトドメを刺され、血飛沫を撒き散らせ、アスファルトに赤黒い絵の具を彩らせながらその場に倒れ込んだ。
ここが我が死に場所か…!
「へっインスマスを狩るのは初めてだが…デカい口を叩いた割には大した事無かったな」
男は鎌を持って不敵に笑う。
そして私の前に立ち、右手に持った鎌を上に上げる。
私にトドメを刺すつもりらしい。
私は息を整えた。
こうなったらインスマスの秘技を使わざるを得ない。
「女」の私ではこの男に勝てない…。
なら私は「男」となってやる!
「!!」
男は私の異変を感じ取ったのか、ピクリとして手を止めた。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン…。
私の体が脈打つ、血管は浮き出、服はキツくなってくる…体のアチコチが熱く沸騰するような感覚を覚える、そして股が疼く。
私の着ている衣服は破かれていき、そこから立派な筋肉が露出される。
噴き出た血も筋肉によって止血されてしまう。
私の年相応の顔は精悍《せいかん》な形を作り、燃えるような赤髪が揺らめく。
男はそんな私を見て戸惑う。
「そ、そうはさせるか!!」
早い所トドメを刺さなければと思ったのか、間髪入れず男は鎌で私の首を刎ね落とさんかのごとく振り下ろす。
男の振るう鎌がスローに見える。
私は男の振るう鎌を大きくなった手で受け止めた。
「な、何!?」
男の顔色に狼狽の色が見える。
私は立ち上がり、男を「見下ろした」
私の160センチ程の身長は180センチ程に伸び、175センチはあろうその男を下に見る事が出来た。
男は厳つくなった私の姿に戸惑う。
「男になったところで、この俺が倒せるかー!!」
男は焦りながらも攻撃を繰り出す。
「ぬんっ!」
私は攻撃を逆に浴びせる。
今度は私の攻撃はまともに男に命中し、ほおを殴られた男はよろつく。
「こ、こんなのまぐれだ!」
鼻血をダラダラ流し鼻を抑える男、この姿は見ていて滑稽だ。
「でやあああ!!」
「ほあっ!」
男はなおも私めがけて鎌を横に振る。
逆に私は男の手から鎌を離してやった。
「痛え!よ、よくもやったな…!」
右手を抑えもがく男。
「てめえの負けだ!オラオラオラオラオラ!!!」」
私はその男を見下ろし、放ってやった。
男となった反動なのか、力の有り余った私は無数のパンチを男に浴びせた。
男は私の拳を浴びる度に原型を留めなくなっていく。
その様子が見ていて爽快だった。
「ゆ、許してくれ!もうインスマス狩りはやらねえ!心を入れ替えて真面目になるから…!この通り…!」
「もう遅せえ!!」
トドメに私は思いきり男の股間に蹴りを浴びせ、男の機能を使えなくさせた。
それだけでは足りず、私は男の体を引き破り、バラバラにして海に捨てた。
すげえ…この力を使ってこの腐った世を正してやる!
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