クトゥルフの雨

海豹ノファン

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怒りのフルボッコ

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トラテツSIDEーーー

はじめは潤実ちゃんの勢いの良い攻撃が見れたけど途中で潤実ちゃんの動きがスローになり、逆に葛子に好き放題にされとる。

ミラーチェンジで観客からの視線、見方が逆転してしまい潤実ちゃんは観客から敵視され上手く戦えない状況が作られ、逆に葛子は観客から熱い応援を受けてパワーにブーストがかかっとる状態になっとる。

でもわいは匂いでわかる。
ほなけんわいが助けに行くんじょ!!

「潤実ちゃん!しっかり…!」

わいは潤実ちゃんに応援を送ろうとするがサキュラにそれを制止される。

声を上げた途端口元にサキュラの手が至近距離で止められ、思わずわいは押し黙ってしまう。

「黙ってなさい、これは試合以前に試練なのよ!」

「でもあのままじゃ潤実ちゃんが…!」

「やり過ぎたら審査員が止めてくれるからアンタは黙ってみてなさい!!」

そう言う問題か?でもサキュラに逆らえないわいは葛子に好き放題やられてる潤実ちゃんを傍観するしか出来なかった。

海溝潤実SIDEーーー

痛い…体が動かない…なのに葛子ったら情け容赦なく私をあらぬ角度で捻じ曲げて私はひたすら拷問を味わう。

「うがああああぁ!!!」

私は葛子から体を捻じ曲げられたまま固められ脱却する術も見つからずそのあまりの痛さにひたすらもがく。

「いいぞーもっとやれ!!」
「BUSU最高!!」

散々固めるのに飽きた後私は葛子から天上に体を持ち上げられ、そして勢いをつけるように地面に叩きつけられる。

そして葛子はジャンプして全体重で私にのしかかる。

間違いなく骨は数カ所折れてる…。
ただ私には切り札もある。

それは奈照さんの治療の特技だ。
治療の特技があれば私の傷、折れられた骨も回復出来て逆転もあり得るかもしれない。

しかし今はミラーチェンジによって精神を削られ、正に身も心もズタズタになった私に反撃の余地は許されていなかった。

思えば私…昔からこうだった。
皆から冷たい視線を浴びてきたから嫌われるのは慣れたつもりでいたけど実際はそうではなくて…どこかに認めて欲しいと言う気持ちもあって…。、

認めて欲しい…そうだ!
私は奈照さんに救いを求める。

(潤実ちゃん!皆んなが貴女を馬鹿にしてても私は貴女の味方だからね!)

ああ、奈照さんが励ましてくれてる…。

奈照さんが光で私の傷を癒してくれる。

そうなんだ、私には奈照さんがいるじゃないか!
私はまた立ち上がる。

葛子SIDEーーー

戦意を取り戻した?
思ったより意思の強い子なのかしら?

あれだけ苦しめて観客も貴女をデブスのように見て孤立無援、四面楚歌の状態なのに?

しかし私と貴女の力の差がミラーチェンジによるものとは勘違いしないで欲しいわね!

「オーシャンバレーからの!メイルサイクロン!!」

潤実はトリッキーなダンス攻撃と渦の竜巻を同時に起こし、私に向かってくる。

あれだけ怪我を負わせたのに何故このような元気が!?

しかししゃらくさい!
こんな攻撃など私のBUSU風速拳で破ってやるわ!
私の得意技がプロレス技だけだと思わない事ね!!

私はプロレス技とは別の拳法、BUSU風速拳を放った。

「キャアァ!!!」

潤実が弾き飛ばされる。

拳法に潤実のクトゥルフ技が弾かれ潤実は地に手をついて悔しそうに私を睨んでいる。

ふふふ、その悔しそうな顔、そそるわ♪

貴女の泣き顔、苦痛に歪んだ顔をもっと見せてちょうだい…それにしてもこの子やけに綺麗な体してるわね…。

あれだけボコボコにやられたらアザが出来てて当然だし流血もあるはず…?

それにあの子の体が所々光ってるのは?

まああの子は全身脂汗でびっしょりで光の反射もあって光ってるのは光ってるんだけど光り方が不自然なのよね…?

ん…?

あの子何かを念じてる…そして観察するとあの子の傷が塞がっていくのが見えた。

成る程、読めたわ、あの子の秘密が!

海溝潤実SIDEーーー

(さあ傷は回復したわ!頑張ってきてね潤実ちゃん!)

ありがとう!頑張ってくるよ奈照さん!
奈照さんに見送られ私はまた戦地に向かう。

私は槍をジャキっと構える。
貴女が私をボロボロにしてきても私には奈照さんがいるんだから!

武斉葛子SIDEーーー

「水竜槍アーンド槍百烈突き!!!」

華麗なクトゥルフ技をまた私に浴びせてくる海溝潤実。

「BUSU崩城波!!!」

私は両手を構えて海溝潤実の技と共に海溝潤実を気功拳に巻き込んで吹き飛ばす。

因みに気功拳とは全身の精神エネルギーを物質に変えて光の閃光を放って相手を攻撃する技だ。

ブスブスゥ…

海溝潤実は私の気功拳による火傷を負う。
しかしその直後火傷付近に淡い緑の光が集まり海溝潤実の火傷を癒してしまう。

それに海溝潤実がその度に手に持っているもの…あれは!

「取ったあ!!」

私は海溝潤実が持っているものを無理やりひったくる。

「か、返して!」

慌てて取り返そうとする潤実を蹴飛ばし、私は海溝潤実が持っていた石っぽいものを取りあげる。

それを見ていたジャッジや観客は目を大きく見開く。

「まさかあれを使ってたのか!?」

「何てセコい女だ!」

囁き合い恨みの念のようなものを海溝潤実に次々とぶつけてくるギャラリー達。

それを見ていたジャッジも…。

「イエローカード!海溝潤実、その場で失格負け!!」

ジャッジの厳しい判定が下され海溝潤実は顔を青ざめその表情に全てが終わったような色を見せていた。
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