18 / 26
のぞのぞのタイムスリップ!
しおりを挟む
とある小屋…藁の匂いがふんだんにしている。
「のぞのぞ…のぞのぞ…」
そこに一人の少女が寝かされていた。
『あ、気がついたみたいですよ!』
甲高いが、人では無さそうな声が聞こえる。
(のぞのぞは………無事のぞか…?)
のぞのぞだった。
のぞのぞは敷かれていた藁布団から身を起こす。
「大丈夫ですか?」
一人の少女がのぞのぞを心配そうな眼差しで見つめていた。
周囲は昔に使われたとされる家具や棚がそこらかしこに置かれている。
そして目の前の少女は和服を羽織っていた。
(時代劇のぞか…?)
とのぞのぞは思いながら「ここは何処ですか?」と少女に聞いた。
「徳島村ですよ?」
「徳島村…?」
(はて…そんな所があったのぞか?聞いた事ないのぞ…)
すると少女の隣にいたタヌキが言ってきた。
『お前、河川敷に倒れていたのをカガリさんが助けたんだ!感謝しろよな!』
「これ金助!他人にこんな口の聞き方しちゃ駄目でしょ!ごめんねこの子口が悪くて…」
少女が金助と言うタヌキを叱りのぞのぞに謝る。
「カガリさんと言うのは?」
「私です♪」
少女が答えた。
「助けていただいてありがとうございます…」
「いえいえ、ずっとあんな所で裸で寝ていたので起こそうとしていただけなのですが…」
(え?のぞのぞはずっと裸でいたんのぞか!?恥ずかしい~!!)
思わず布団に潜り込んでしまうのぞのぞ。
「大丈夫ですよおそらく誰も見ていませんから(汗)」
こうしてのぞのぞはカガリと金助のお世話になる事になったのだが………。
(それにしてものぞのぞ…よく生きてたのぞな…)
のぞのぞはあの時、ユイユイの飲んでいた薬の副作用でユイユイの涙が濁流と化してしまい、ノフィンと一緒に流されたのだった。
濁流に飲み込まれたら大抵は余程の運でも無い限り命を落とす。
流される際石や何かに当たれば重度の怪我は必須だし、口、目の中にも汚物が入り失明もしくは内臓が傷つくし、水に溺れてそのまま命を落とすのは必須だからだ。
しかしのぞのぞはこうして生きている。
一体何の奇跡が起こったのか?
しかしのぞのぞは考えるだけ無駄と悟った。
(あれこれ考えても仕方ないのぞ、これでタイトル通りのハートフルスローライフが始まると思えば良いんのぞ♪)
のぞのぞは鼻歌でツギハギスターカットのハミングをしながら畑仕事をしていた。
ーーー
ここはとある神社の麓。
そこである男性が呪詛を放っていた。
「オンキリキリオンキリキリ……!!」
薄い紫色の髪にこの世界には珍しい格好をした青年である。
「何なんだここは?自身の身が危なかったからテレポートの秘術でここに来れたは良いが…りなっしー、うるみん、葵そしてあの二人は無事なのだろうか?」
ノフィンである。
(そう言えば結愛ちゃんに渡したあの薬…副作用あるから服用に注意するように言うの忘れてたな…とんでもない失態…)
失態続きなんだが…汗
ともあれノフィンは現実世界に戻る秘術を使おうとしていた。
「ちょっとよろしいですか?」
そんな時、ある僧侶がノフィンの前に現れた。
「はい、貴方は?」
その僧侶は怪しげな雰囲気を纏っていた。決して関わってはならぬような…。
「君は葵君か?」
ノフィンは僧侶に聞く。
そう、危なそうな雰囲気がなんとなく葵に似ていた。
「葵…?儂は覚信《かくしん》と申す」
僧侶は自身を覚信と名乗る。
「覚信と申すのか、して要件とは?」
「儂を不老長寿にしていただきたい!」
死……それは誰でも恐怖の対象となるテーマだ。だが決して避けられないもの、覚信は自身の死が近い事を実感していた。
しかし死にたくないのが人の本能。
覚信はそこで怪しげな魔術を広めていると言う噂のノフィンを訪ねて、不老長寿の肉体を得に来たと言うのだ。
「とりあえず横になってください」
ノフィンは覚信を藁布団の上に寝かせる。
(病気なのかはわからないけど魔術を使ってこの男の身を治して有名人にさえなれれば僕はお殿様になって可愛い女の子とランデブー出来るだろうな♪)
ノフィンはこう考えて魔法陣を描き、魔術を実行しようとした。
しかし……。
「あっ!しまった!!」
ノフィンは床に落としてはいけない秘術の薬を落としてしまう。
「「ギャーギャーギャー!!!」」
そこから魑魅魍魎《ちみもうりょう》の妖怪の群れが上空に飛び立つ。
空は魑魅魍魎の群れで真っ黒になった。
それを多くの人が見ていたが大変な騒ぎだった。
「祟りじゃーー!!」
「天罰じゃーー!!」
現在なら自衛隊でも出動しそうな騒ぎだがその場の人達はとてつもないほど迷信深く、天罰とか祟りだからとか騒ぎ立てる始末だった。
「ギャーーーどうなってるんだノフィンさん助けてえぇ!!」
妖怪に食い破られていく覚信。
「ぼ……僕は悪くない僕は悪くない僕は悪くない……」
一方ノフィンはオロオロと狼狽えてどうする事も出来ず自分は悪くないと言い聞かせながらその場を逃げ去った。
「のぞのぞ…のぞのぞ…」
そこに一人の少女が寝かされていた。
『あ、気がついたみたいですよ!』
甲高いが、人では無さそうな声が聞こえる。
(のぞのぞは………無事のぞか…?)
のぞのぞだった。
のぞのぞは敷かれていた藁布団から身を起こす。
「大丈夫ですか?」
一人の少女がのぞのぞを心配そうな眼差しで見つめていた。
周囲は昔に使われたとされる家具や棚がそこらかしこに置かれている。
そして目の前の少女は和服を羽織っていた。
(時代劇のぞか…?)
とのぞのぞは思いながら「ここは何処ですか?」と少女に聞いた。
「徳島村ですよ?」
「徳島村…?」
(はて…そんな所があったのぞか?聞いた事ないのぞ…)
すると少女の隣にいたタヌキが言ってきた。
『お前、河川敷に倒れていたのをカガリさんが助けたんだ!感謝しろよな!』
「これ金助!他人にこんな口の聞き方しちゃ駄目でしょ!ごめんねこの子口が悪くて…」
少女が金助と言うタヌキを叱りのぞのぞに謝る。
「カガリさんと言うのは?」
「私です♪」
少女が答えた。
「助けていただいてありがとうございます…」
「いえいえ、ずっとあんな所で裸で寝ていたので起こそうとしていただけなのですが…」
(え?のぞのぞはずっと裸でいたんのぞか!?恥ずかしい~!!)
思わず布団に潜り込んでしまうのぞのぞ。
「大丈夫ですよおそらく誰も見ていませんから(汗)」
こうしてのぞのぞはカガリと金助のお世話になる事になったのだが………。
(それにしてものぞのぞ…よく生きてたのぞな…)
のぞのぞはあの時、ユイユイの飲んでいた薬の副作用でユイユイの涙が濁流と化してしまい、ノフィンと一緒に流されたのだった。
濁流に飲み込まれたら大抵は余程の運でも無い限り命を落とす。
流される際石や何かに当たれば重度の怪我は必須だし、口、目の中にも汚物が入り失明もしくは内臓が傷つくし、水に溺れてそのまま命を落とすのは必須だからだ。
しかしのぞのぞはこうして生きている。
一体何の奇跡が起こったのか?
しかしのぞのぞは考えるだけ無駄と悟った。
(あれこれ考えても仕方ないのぞ、これでタイトル通りのハートフルスローライフが始まると思えば良いんのぞ♪)
のぞのぞは鼻歌でツギハギスターカットのハミングをしながら畑仕事をしていた。
ーーー
ここはとある神社の麓。
そこである男性が呪詛を放っていた。
「オンキリキリオンキリキリ……!!」
薄い紫色の髪にこの世界には珍しい格好をした青年である。
「何なんだここは?自身の身が危なかったからテレポートの秘術でここに来れたは良いが…りなっしー、うるみん、葵そしてあの二人は無事なのだろうか?」
ノフィンである。
(そう言えば結愛ちゃんに渡したあの薬…副作用あるから服用に注意するように言うの忘れてたな…とんでもない失態…)
失態続きなんだが…汗
ともあれノフィンは現実世界に戻る秘術を使おうとしていた。
「ちょっとよろしいですか?」
そんな時、ある僧侶がノフィンの前に現れた。
「はい、貴方は?」
その僧侶は怪しげな雰囲気を纏っていた。決して関わってはならぬような…。
「君は葵君か?」
ノフィンは僧侶に聞く。
そう、危なそうな雰囲気がなんとなく葵に似ていた。
「葵…?儂は覚信《かくしん》と申す」
僧侶は自身を覚信と名乗る。
「覚信と申すのか、して要件とは?」
「儂を不老長寿にしていただきたい!」
死……それは誰でも恐怖の対象となるテーマだ。だが決して避けられないもの、覚信は自身の死が近い事を実感していた。
しかし死にたくないのが人の本能。
覚信はそこで怪しげな魔術を広めていると言う噂のノフィンを訪ねて、不老長寿の肉体を得に来たと言うのだ。
「とりあえず横になってください」
ノフィンは覚信を藁布団の上に寝かせる。
(病気なのかはわからないけど魔術を使ってこの男の身を治して有名人にさえなれれば僕はお殿様になって可愛い女の子とランデブー出来るだろうな♪)
ノフィンはこう考えて魔法陣を描き、魔術を実行しようとした。
しかし……。
「あっ!しまった!!」
ノフィンは床に落としてはいけない秘術の薬を落としてしまう。
「「ギャーギャーギャー!!!」」
そこから魑魅魍魎《ちみもうりょう》の妖怪の群れが上空に飛び立つ。
空は魑魅魍魎の群れで真っ黒になった。
それを多くの人が見ていたが大変な騒ぎだった。
「祟りじゃーー!!」
「天罰じゃーー!!」
現在なら自衛隊でも出動しそうな騒ぎだがその場の人達はとてつもないほど迷信深く、天罰とか祟りだからとか騒ぎ立てる始末だった。
「ギャーーーどうなってるんだノフィンさん助けてえぇ!!」
妖怪に食い破られていく覚信。
「ぼ……僕は悪くない僕は悪くない僕は悪くない……」
一方ノフィンはオロオロと狼狽えてどうする事も出来ず自分は悪くないと言い聞かせながらその場を逃げ去った。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる