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のぞのぞの妖怪退治
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『うわぁっ!!』
金助が弾き飛ばされる。
「金助君!!」
のぞのぞは棒を振り回しながら物怪を追い払おうとする。
「キャァ!!」
ドンガラガッシャーン!!
しかしのぞのぞも突き飛ばされて家具とドミノ倒しになる。
『のぞのぞ!とりあえずコイツらをヤツにぶつけてみるんだ!!』
「はいっ!!」
のぞのぞと金助は散乱した家具を手当たり次第に物怪にぶつけてみる。
しかし物怪は唸り声を上げながらこちらに向かうのみだった。
『万事休すか…!』
「ハァハァ…」
のぞのぞは激しい動悸に襲われるがその心の臓が光りだす。
「ああ…うあああああああぅあ!!」
『どうしたのぞのぞ!!?』
のぞのぞが突然もがくのに金助が驚嘆する。
するとのぞのぞの目の前に大きなハサミが現れる。
(のぞのぞ!!)
「その声は…真奈ちゃん!!」
ハサミは真奈の姿に変える。
(私を使って!大切にしなさいよね!!)
そして真奈はハサミに姿を変えてのぞのぞの手に収まった。
「真奈ちゃん!大切に使わせてもらうのぞよ!!」
バアアァン!!!
そしてのぞのぞの大きなハサミを両手に持った美麗にして勇ましい姿がクローズアップされ、盛大な不協和音が鳴り響く。
異空間から現れたハサミを手にしたことでのぞのぞは「戦少女《ヴァルキリー》のぞのぞ」に覚醒した。
「ギャーーー!!!」
「助けてくれーー!!!」
ゴウゴウと燃える火、妖怪達が村を襲っている。
「酷い!助けに行きましょう!!」
『あ、おいっ!!』
勇んで駆け出すのぞのぞだが金助は『余計な事はするな!!』と言わんばかりに駆け込む。
ピシュンピシュン!!
のぞのぞのハサミ捌きで妖怪は崩れ落ちる。
『全くしょうがないな!妖葉拳《ようようけん》!!』
金助はヨーヨーのようなものを出して次々と妖怪を攻撃する。
「大丈夫ですか……あうっ!!」
怪我を負っている老人に尋ねるのぞのぞだが妖怪の奇襲に遭う。
ブシャッ!!ドカンドカンドカン!!
のぞのぞの衣服が破られる。
のぞのぞが反撃する間もなく妖怪はよくもやったなと言わんばかりに矢継ぎ早にのぞのぞに攻撃を仕掛ける。
『この野郎!!』
金助は火を纏った獅子に変身し妖怪を追い払った。
『無茶するなのぞのぞ!!』
「………」
のぞのぞは拳を握りしめて悔しそうに肩を震わせていたのだ。
『のぞのぞ…』
金助は何も言えなかった。
「私は悔しい…何も出来ないとか臆病者と言われるのが…私は少しでも人の役に立てるようになりたいの!強くなりたいの…!!」
嗚咽を漏らすのぞのぞ。
金助はのぞのぞの気持ちがよくわかった。
だからこそ、のぞのぞの悔しそうにしているのにかける言葉が見つからなかったのだ。
そんな時妖怪は別のある者から一網打尽にされていく。
チュドンチュドンチュドン!!!
次々と砲弾が打ち込まれていく。
爆風と共に吹っ飛ばされる妖怪の群れ。
ビイイイイィン!!!
一方村には結界が張られ、妖怪が入れない領域が出来る。
「南無法蓮華経色即是空《なむほうれんげきょうしきそくぜくう》~…」
武者の他に神職者達も現れ魔物が村に入り込めないようにバリアーを張ったのだ。
「でやああぁ!!!」
その時、立派な鎧を纏った武者が妖怪を次々と斬り落としていく。
妖怪も負けじと炎の息吹を吐いたり、鉄の糸を吐き出して武者を苦しめたり捕らえたりする。
「ぐわああぁ!!」
食い破られていく武者。
しかし別の武者がその妖怪を真っ二つに裂き、犠牲となった武者を介抱する。
飛び散る血飛沫、鉄の臭い、煙の臭い…。
原型を留めなくなった人の亡骸…。
その戦々恐々とした風景をのぞのぞ達はまざまざと見せつけられた。
『戦うってのはそう言う事なんだ、強くなるのも良いが…覚悟を決めろよな』
「……うん……」
金助の静かな、それでいて厳しい忠告にのぞのぞはただ頷くしかなかった。
「そこの娘!!!」
妖怪が武者達によって崩れ去り、静かになった後にまた更に波乱が起こった。
多くの武者が少女達を警戒するように取り囲んだのだ。
「さっきの妖術はなんだ?答えよ!!」
槍を突き出して武者の一人がのぞのぞに問い詰める。
「妖術ってなんですか?」
「とぼけるな!貴様ハサミのようなもので妖怪と戦ってたろう!!」
のぞのぞが駆け出して妖怪達を相手にしていたのを駆けつけた武者達は見ていた。
それが返って状況を悪くさせていた。
科学もアニメの世界も知らない昔の人に理屈等は通じない。
「私は村が襲われているから助けに向かっただけです!やましい考えなどありません!!」
「うるさいっ!お前はたっぷりと取り調べてやる!!」
そしてのぞのぞは縄に縛られて武者達に連れて行かれる。
金助が弾き飛ばされる。
「金助君!!」
のぞのぞは棒を振り回しながら物怪を追い払おうとする。
「キャァ!!」
ドンガラガッシャーン!!
しかしのぞのぞも突き飛ばされて家具とドミノ倒しになる。
『のぞのぞ!とりあえずコイツらをヤツにぶつけてみるんだ!!』
「はいっ!!」
のぞのぞと金助は散乱した家具を手当たり次第に物怪にぶつけてみる。
しかし物怪は唸り声を上げながらこちらに向かうのみだった。
『万事休すか…!』
「ハァハァ…」
のぞのぞは激しい動悸に襲われるがその心の臓が光りだす。
「ああ…うあああああああぅあ!!」
『どうしたのぞのぞ!!?』
のぞのぞが突然もがくのに金助が驚嘆する。
するとのぞのぞの目の前に大きなハサミが現れる。
(のぞのぞ!!)
「その声は…真奈ちゃん!!」
ハサミは真奈の姿に変える。
(私を使って!大切にしなさいよね!!)
そして真奈はハサミに姿を変えてのぞのぞの手に収まった。
「真奈ちゃん!大切に使わせてもらうのぞよ!!」
バアアァン!!!
そしてのぞのぞの大きなハサミを両手に持った美麗にして勇ましい姿がクローズアップされ、盛大な不協和音が鳴り響く。
異空間から現れたハサミを手にしたことでのぞのぞは「戦少女《ヴァルキリー》のぞのぞ」に覚醒した。
「ギャーーー!!!」
「助けてくれーー!!!」
ゴウゴウと燃える火、妖怪達が村を襲っている。
「酷い!助けに行きましょう!!」
『あ、おいっ!!』
勇んで駆け出すのぞのぞだが金助は『余計な事はするな!!』と言わんばかりに駆け込む。
ピシュンピシュン!!
のぞのぞのハサミ捌きで妖怪は崩れ落ちる。
『全くしょうがないな!妖葉拳《ようようけん》!!』
金助はヨーヨーのようなものを出して次々と妖怪を攻撃する。
「大丈夫ですか……あうっ!!」
怪我を負っている老人に尋ねるのぞのぞだが妖怪の奇襲に遭う。
ブシャッ!!ドカンドカンドカン!!
のぞのぞの衣服が破られる。
のぞのぞが反撃する間もなく妖怪はよくもやったなと言わんばかりに矢継ぎ早にのぞのぞに攻撃を仕掛ける。
『この野郎!!』
金助は火を纏った獅子に変身し妖怪を追い払った。
『無茶するなのぞのぞ!!』
「………」
のぞのぞは拳を握りしめて悔しそうに肩を震わせていたのだ。
『のぞのぞ…』
金助は何も言えなかった。
「私は悔しい…何も出来ないとか臆病者と言われるのが…私は少しでも人の役に立てるようになりたいの!強くなりたいの…!!」
嗚咽を漏らすのぞのぞ。
金助はのぞのぞの気持ちがよくわかった。
だからこそ、のぞのぞの悔しそうにしているのにかける言葉が見つからなかったのだ。
そんな時妖怪は別のある者から一網打尽にされていく。
チュドンチュドンチュドン!!!
次々と砲弾が打ち込まれていく。
爆風と共に吹っ飛ばされる妖怪の群れ。
ビイイイイィン!!!
一方村には結界が張られ、妖怪が入れない領域が出来る。
「南無法蓮華経色即是空《なむほうれんげきょうしきそくぜくう》~…」
武者の他に神職者達も現れ魔物が村に入り込めないようにバリアーを張ったのだ。
「でやああぁ!!!」
その時、立派な鎧を纏った武者が妖怪を次々と斬り落としていく。
妖怪も負けじと炎の息吹を吐いたり、鉄の糸を吐き出して武者を苦しめたり捕らえたりする。
「ぐわああぁ!!」
食い破られていく武者。
しかし別の武者がその妖怪を真っ二つに裂き、犠牲となった武者を介抱する。
飛び散る血飛沫、鉄の臭い、煙の臭い…。
原型を留めなくなった人の亡骸…。
その戦々恐々とした風景をのぞのぞ達はまざまざと見せつけられた。
『戦うってのはそう言う事なんだ、強くなるのも良いが…覚悟を決めろよな』
「……うん……」
金助の静かな、それでいて厳しい忠告にのぞのぞはただ頷くしかなかった。
「そこの娘!!!」
妖怪が武者達によって崩れ去り、静かになった後にまた更に波乱が起こった。
多くの武者が少女達を警戒するように取り囲んだのだ。
「さっきの妖術はなんだ?答えよ!!」
槍を突き出して武者の一人がのぞのぞに問い詰める。
「妖術ってなんですか?」
「とぼけるな!貴様ハサミのようなもので妖怪と戦ってたろう!!」
のぞのぞが駆け出して妖怪達を相手にしていたのを駆けつけた武者達は見ていた。
それが返って状況を悪くさせていた。
科学もアニメの世界も知らない昔の人に理屈等は通じない。
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