アブノーマル・ラプソディー

星ノ宮幻龍

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第65話「”十三厄災(ゾディアック)“⑥」

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  一年前 十二月二十四日十九時三十九分

 おっぱい…。
 おっぱい…。
 夢中になって、究極のおっぱいを堪能する。
「……んっ♡ ……ふっ♡」
 熱を帯びた声をあいりちゃんが上げる度に、太ももが揺れ、股間が擦れて気持ちいい。
 あぁ、あいりちゃん。
 あいりちゃん。
 あいりちゃん。
 あいりちゃんのおっぱい。
 好き。
 好きぃ。
 気持ちいいよぉ。
「お兄さん、急に積極的になってきたね♡」
 あいりちゃんは俺の両手をおっぱいから離す。
 な、何故?
「私ね、恥ずかしいんだけれど……ここが一番感じるの。」
 そう言って、俺の眼前におっぱいを差し向けてくる。
「だから……舐めて?」
 ほとんど反射的だった。
 おっぱいに吸い付き、舐めまわす。
 さながら生まれたての赤ん坊の如く。


「……二十七歳だよな?」
 風祭匁は呆れ果てた口調だ。
「……次はねぇぞ?」


「お兄さんっ♡ んっ♡ 本当に初めてっ♡ なのっ?♡ 舐めるの上手いよっ♡」
 あいりちゃんの漏れる吐息は官能的だ。
 当然、初めてであるわけもない。
 しかし、目の前のおっぱいにむしゃぶりつくことしか考えられなくなるほど幼児退行を果たした今の俺ならば、初めてと言っても嘘にはならなかった。
 小刻みに擦ってくれる太ももに応えるかのように、赤ん坊の暴れん坊も赤ん坊の素を作り始める。
 一体何を言っているんだ。
 もうわけがわからない。
 気持ちいい…。
「お兄さん、気持ちいぃよぉ♡」
 しきりに頭を撫でてくれる。
 天国はここにあったのか……。
 乳吸いはさらに加速する。
「んっ♡」
 漏れる吐息。
 息づく鼓動。
 この世に地獄なんてありはしない。
「いっぱい気持ちよくしてくれたから…お礼、してあげようかな♡」
 あいりちゃんは俺の脚を股で挟む。
 そして。
「あぁ……」
 パンツ越しに俺の暴れん坊をさする。
「ねぇ……生で触ってほしい?」
 おっぱいに顔を押し付けながら、あいりちゃんはそんなことを耳元で囁く。
 谷間……いい匂いがする……。
「触ってほしかったら…お願いしてみてよ。」
 誘い惑わす甘い言葉。
 心の芯に突き刺さり、響き渡る。
 躊躇う余地などなかった。
「触って‼ 生で触って‼ 好き‼ あいりちゃん好き‼」
 情けなくしがみつき、懇願する。
 あいりちゃんは艶めいた笑みを見せる。
「よく言えたね♪ えらいぞ♡」
 そして上体を起こし、覆いかぶさってくる。
 そのまま、方乳を顔に乗せ、押し付けてくる。
「っ‼」
 重たい!
 エロい!
 しかし。
 息が…できない。
「んむぅ…」
 鼻、口。
二つの呼吸器官を塞がれ、酸素の供給が困難となる。
 さらに、パンツを下ろされ暴れん坊を…直に握られる。
「カッチカチだね♪」
「んん…」
 生!
 あいりちゃんの生のお手てが…俺のちんこを握ってる!
 でも、息ができない!
 気持ちいい!
 苦しい!
 なんだこれ⁉
 生殺与奪。
 俺の存在そのものを支配されたかのような感覚。
 息が出来ないのに、興奮から脳が更なる酸素を求めてくる。
 絶望と希望。
 焦燥と快楽。
 この二つは決して矛盾しない。
 悦楽の果て。
「ふふっ♪」
 あいりちゃんの手が、俺の肉棒を上下に擦る。
「んんっ‼」
 やばい!
 気持ちいいのに殺される!
 死ぬ!
 それも気持ちいい!
 思わずあいりちゃんを抱きしめる力が強くなる。
 あいりちゃんも、より一層強く抱きしめてくれる。
 その刹那。
「あっ…」
「んーーっ‼」
 肉棒から放出された快楽の証。
 俺は、果てた。
 いつも以上に射精した。
「……ふっ。あはははははははは!」
 その光景を眺め、あいりちゃんは堰を切ったように笑い出す。
 そのまま、精液が付いていない方の手で、俺の頭を撫でてくれた。
「こんなに元気なら、もう心配ないね♪」
「………。」
 夢心地。
 幸せは、こんなところにあったのか。

 シャワーを終え、ソファの上で談笑していると、プレイ時間終了のアラームが鳴った。
 名残惜しいが、あいりちゃんとはここでお別れ。
 そう思っていた。
「じゃあお兄さん、行こっか♪」
 あいりちゃんはキュートな笑顔を浮かべ、俺の手を握ってくれる。
 自動精算を済まし、部屋を出てエレベーターへ。
 その間も、あいりちゃんはずっと手を握り続けてくれている。
「お兄さん、すっごい可愛かったよ♪」
 からかうように、笑いかけてくる。
 照れて何も言えない。
「もしもお兄さんが良かったら、また遊びに来てね。」
 下り続けるエレベーターの中で、あいりちゃんは小首を傾げる。
 その言葉を聞いて、俺は決意した。
 風俗遊びは一期一会。
 一度遊んだ嬢とは、二度と会わない。
 そういうスタンスで臨んできていたのだが、それでも俺は迷わず決める。
 これからは、この子に貢いでいこうと。


「………。」
 風祭匁は、あまりの事に言葉を失う。
「逆になんか言えよっ!」


 フロントに着き、エレベーターの扉が開く。
 向かった先の待合室には、一人の女性が椅子に座って携帯を弄っていた。
「………。」
 トゲトゲとした、性格のきつそうな女性。
 包容力の欠片もない。
 あいりちゃんとは大違いだ。
「それじゃあお兄さん、またね♪」
 そう言って、あいりちゃんは握ってくれていた手を離すと、頬にキスをしてくれた。
 心臓が再び高鳴る。
 最早この子の虜となっていた。
「ばいばーい」
 あいりちゃんは笑顔で手を振ってくれると、そのまま待合室にいた女性と・・・・・・・・・、出口に停まっていた黒い車に乗り込んでいった。
 どうやらあの女性も同じ店の娘だったようだ。
「……ん?」
 ———予約がいっぱいで
 俺の脳裏に一つの言葉がよぎる。
 プロフィールに載っていた年齢とも、近しい雰囲気だった。
 まさか、あの女性……。
「こまちさん、か?」

「なんだよ、“性感知能力セックスセンス”全然使えねぇじゃん!」
 風祭匁は少し身を乗り出してツッコむ。
「いやいや、今回は危機回避能力が働いたんだよ。お陰で大当たりを引けたってわけだな。」
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