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第124話「女性特有の母性本能が芽生える条件と社会的地位の高低差における幼児退行性の差異に関する授業④」
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「さぁ、みんな! 着替えはすんだかなー?」
両手を広げる先生。
向かいに立ち並ぶのは、俺たち六人の男女なのだが。
「着替えって、エプロン着せただけじゃないですかー。」
ピンクのエプロンを身に纏った木梨さんが不満そうに言う。
「お前らはエプロンだけだからいいよなぁ。俺らなんて全身タイツみてぇなのに前掛けおしゃぶりだぜ?」
後頭部をガシガシと掻く後金は、全身をピンク色のタイツのような布に包まれている。
というか、後金だけじゃなく俺と、あろうことか嵐山までがその有様だ。
「お前、モジ●ジくんみたいだな。」
「うるせぇよ……」
俺の煽りに明らかにテンションを下げて、嵐山は首下のタイツを引っ張る。
対照的に女性陣は、全員色とりどりのエプロン姿に身を包んでいた。
オレンジのエプロンを身に着けたまりあ様は、豊満な胸元から膝下までにゆるやかな坂を形成しており、恵体というかグラマラスというか、変にガリガリ過ぎず、良い感じにくびれてもいなさそうな、お腹周りがむっちりしてそうな良い感じの体つきをしてそうだ。否。体などどうでもいい。真にまりあ様の魅力となっているのは体ではなく精神! 神聖なる崇高! 慈愛に満ちたその存在そのものが心音まりあであり、心音まりあが存在しているからこそこの地上は太陽の温かな恩恵を享受できるというもの。そもそもが……はっ!
いかんいかん。
またあっちの世界に行ってしまっていた。
まりあ様のことを考えるといつもそうだ。まったく、罪なる方だまりあ様は。いや、真に罪たるは俺の存在か。まりあ様はただそこに在るだけだというのに。そもそもまりあ様を前にすれば人類はみな罪人であり咎人と堕ちてしまうのかもしれな……いや、もういい。本当にやめとこう。
というか、この格好。
男性陣の全身タイツ。
恐らく赤ちゃんをイメージしての格好なのだろうが、こんな服装の赤ちゃんなんてドラえ●んくらいでしか見たことがない。
まぁ、嵐山の無様な姿が見れたことには感謝しかないが。
そして、男女に別れて統一された服装。
その意味は当然、赤ちゃんとお母さん。
今から赤ちゃんプレイを体験しようって話だ。
「じゃあみんな、準備が出来たら男女一対一のペアに分かれてー。早速赤ちゃんプレイ実技だ!」
来た!
先生の号令により動き出した各人。
躊躇い、迷い。
そんな動きを俺以外の全員が見せていた。
そう、俺以外。
俺は端から目標は決まっている。
木梨さんの影に隠れている、光の女神。
まりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたい‼
しかし、俺も思春期の健全(?)な男子!
その意図が周りにバレるのは恥ずかしい(なんかもうみんな知ってるっぽいけど)!
故にがっつかず。
スマートに偶然を装って近づき、かつ、たまたま近くにいましたねぇ、折角ですしお相手してもらえませんか? 的シナリオを進める!
「ねぇ、神室っち。」
「えっ?」
頭に描いたシナリオを、さぁ始めるぞと動き出そうとしたその刹那。
目の前にいつの間にやら立ちはだかっていた木梨さんに声をかけられてしまった。
「あのさ、もしよかったらなんだけど……私とペア組んでくれない?」
「———っ!」
しまった!
いつもの元気っ娘ぷりからは想像もつかないほどに、もじもじしている木梨さん(モジモジはどちらかというと俺だ)。
忘れている方もいるかもしれないが、なにがどういうわけか木梨さん、俺に好意を抱いてしまっているらしい。
俺如きに行為を抱くなど、本当に可哀相な事この上ない。
自分でいうのもなんだが、俺みたいなのを好きになるなんて悲劇しか待っていないぞ。
可哀相なことこの上ない。
というか、そんな事考えてる俺が可哀相。俺可哀相!
いやしかしそれでも、だ。
俺はこの通りまりあ様が好きだ。
まりあ様にのみ、この気持ちは向いている。
ここは丁重にお断りしよう。
大丈夫、問題ない。
こういう時にギスギスしないよう、柔らかくかつ角の立たない断り方を、モテないくせに俺はずっとシミュレートしてきたじゃあないか。モテないくせに。
「お、俺なんかよりも嵐山と組んだ方がいいんじゃない?」
イッツスマート。
木梨さんは確か、女子の例に漏れずイケメンが好きだったはず。
手近なイケメン、嵐山、お前が木梨さんを引き受けろ。
「え? でも、楓っちは、ほら。」
「ん?」
木梨さんの指さす先、嵐山の前にまりあ様が立っていた。
「楓くん、組もう?」
「帰りてぇ。」
「なにぃぃぃぃぃぃぃっ⁉」
あんのスカしハンサム‼
どんだけ罪を背負えば気が済むんだぁ‼
「……それとも、さ。私じゃ嫌かな……なんて」
「そんなわけないじゃないですか。美少女ですよ。美少女からの誘い断る男なんていないですよ。もしいたとしたら、そいつはとんだ大馬鹿野郎ですって。」
ああ、もう……。
まりあ様に甘えたかったよぉ……。
両手を広げる先生。
向かいに立ち並ぶのは、俺たち六人の男女なのだが。
「着替えって、エプロン着せただけじゃないですかー。」
ピンクのエプロンを身に纏った木梨さんが不満そうに言う。
「お前らはエプロンだけだからいいよなぁ。俺らなんて全身タイツみてぇなのに前掛けおしゃぶりだぜ?」
後頭部をガシガシと掻く後金は、全身をピンク色のタイツのような布に包まれている。
というか、後金だけじゃなく俺と、あろうことか嵐山までがその有様だ。
「お前、モジ●ジくんみたいだな。」
「うるせぇよ……」
俺の煽りに明らかにテンションを下げて、嵐山は首下のタイツを引っ張る。
対照的に女性陣は、全員色とりどりのエプロン姿に身を包んでいた。
オレンジのエプロンを身に着けたまりあ様は、豊満な胸元から膝下までにゆるやかな坂を形成しており、恵体というかグラマラスというか、変にガリガリ過ぎず、良い感じにくびれてもいなさそうな、お腹周りがむっちりしてそうな良い感じの体つきをしてそうだ。否。体などどうでもいい。真にまりあ様の魅力となっているのは体ではなく精神! 神聖なる崇高! 慈愛に満ちたその存在そのものが心音まりあであり、心音まりあが存在しているからこそこの地上は太陽の温かな恩恵を享受できるというもの。そもそもが……はっ!
いかんいかん。
またあっちの世界に行ってしまっていた。
まりあ様のことを考えるといつもそうだ。まったく、罪なる方だまりあ様は。いや、真に罪たるは俺の存在か。まりあ様はただそこに在るだけだというのに。そもそもまりあ様を前にすれば人類はみな罪人であり咎人と堕ちてしまうのかもしれな……いや、もういい。本当にやめとこう。
というか、この格好。
男性陣の全身タイツ。
恐らく赤ちゃんをイメージしての格好なのだろうが、こんな服装の赤ちゃんなんてドラえ●んくらいでしか見たことがない。
まぁ、嵐山の無様な姿が見れたことには感謝しかないが。
そして、男女に別れて統一された服装。
その意味は当然、赤ちゃんとお母さん。
今から赤ちゃんプレイを体験しようって話だ。
「じゃあみんな、準備が出来たら男女一対一のペアに分かれてー。早速赤ちゃんプレイ実技だ!」
来た!
先生の号令により動き出した各人。
躊躇い、迷い。
そんな動きを俺以外の全員が見せていた。
そう、俺以外。
俺は端から目標は決まっている。
木梨さんの影に隠れている、光の女神。
まりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたいまりあ様に甘えたい‼
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故にがっつかず。
スマートに偶然を装って近づき、かつ、たまたま近くにいましたねぇ、折角ですしお相手してもらえませんか? 的シナリオを進める!
「ねぇ、神室っち。」
「えっ?」
頭に描いたシナリオを、さぁ始めるぞと動き出そうとしたその刹那。
目の前にいつの間にやら立ちはだかっていた木梨さんに声をかけられてしまった。
「あのさ、もしよかったらなんだけど……私とペア組んでくれない?」
「———っ!」
しまった!
いつもの元気っ娘ぷりからは想像もつかないほどに、もじもじしている木梨さん(モジモジはどちらかというと俺だ)。
忘れている方もいるかもしれないが、なにがどういうわけか木梨さん、俺に好意を抱いてしまっているらしい。
俺如きに行為を抱くなど、本当に可哀相な事この上ない。
自分でいうのもなんだが、俺みたいなのを好きになるなんて悲劇しか待っていないぞ。
可哀相なことこの上ない。
というか、そんな事考えてる俺が可哀相。俺可哀相!
いやしかしそれでも、だ。
俺はこの通りまりあ様が好きだ。
まりあ様にのみ、この気持ちは向いている。
ここは丁重にお断りしよう。
大丈夫、問題ない。
こういう時にギスギスしないよう、柔らかくかつ角の立たない断り方を、モテないくせに俺はずっとシミュレートしてきたじゃあないか。モテないくせに。
「お、俺なんかよりも嵐山と組んだ方がいいんじゃない?」
イッツスマート。
木梨さんは確か、女子の例に漏れずイケメンが好きだったはず。
手近なイケメン、嵐山、お前が木梨さんを引き受けろ。
「え? でも、楓っちは、ほら。」
「ん?」
木梨さんの指さす先、嵐山の前にまりあ様が立っていた。
「楓くん、組もう?」
「帰りてぇ。」
「なにぃぃぃぃぃぃぃっ⁉」
あんのスカしハンサム‼
どんだけ罪を背負えば気が済むんだぁ‼
「……それとも、さ。私じゃ嫌かな……なんて」
「そんなわけないじゃないですか。美少女ですよ。美少女からの誘い断る男なんていないですよ。もしいたとしたら、そいつはとんだ大馬鹿野郎ですって。」
ああ、もう……。
まりあ様に甘えたかったよぉ……。
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